白の軌跡   作:フィーって可愛い
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閃の軌跡改を買いました。

今、中間テストまで終わらせました。

個人的に好きなキャラはフィーとユーシス、それとマキアスです。


自由行動日

翌日、自由行動日となったこの日、俺は制服に着替えて、一階へと降りる。

 

そこには既にリィンがいた。

 

「おっす、リィン。おはよう」

 

「ああ、シオン。おはよう」

 

「それが仕事か?」

 

「ああ。ただ一つ気になるのがあって」

 

そう言ってリィンが見せてきた内容は旧校舎の探索だった。

 

「旧校舎?それって、もしかしてオリエンテーションの時のあそこか?」

 

「多分。詳しいことは学院長にって書いてある。どうする?」

 

俺は渡された仕事の内容を見て、リィンに言う。

 

「とりあえず、この必須の奴は後で一緒にやろう。それ以外の必須じゃないのは、二人で手分けすればいいだろう」

 

「それがいいかもな。シオンは何かやりたい仕事あるか?」

 

「どれでもいいぞ。先にリィンが決めてくれ」

 

「じゃあ……」

 

そう言ってリィンは、仕事の依頼書から適当に半分を手にし、残りを俺に渡してくる。

 

「それじゃあ、これが片付いたら連絡くれ。お互いのが終わったら、必須のを一緒にやろう」

 

「ああ、じゃあ後でな」

 

リィンと別れ、俺は自分の分の仕事をしに行く。

 

「「あ」」

 

ちょうど、寮を出て学園に向かう途中にある宿屋のところでマキアス」と会った

 

「よう、マキアス。飯か?」

 

「いや……勉強をしに来ただけだ。ここは捗るから」

 

「そうか。あ、前いいか?座るぞ」

 

マキアスの返事を聞く前に、俺はさっとマキアスの前に座る。

 

マキアスは何か言いたそうにするが、さっさと座った俺を見て何も言わずに口を閉じた。

 

正直、オリエンテーション以来マキアスとは話せてない。

 

やっぱり、俺の言った言葉が悪かったのかもしれない。

 

「悪かったな」

 

「え?」

 

「オリエンテーションの時のことだよ。あんな嫌味言っちまって。別に俺は平民とか貴族とかあまり気にしない質だけどさ、それでも、やっぱり俺の育ての親をそう言う風に思われるのが嫌でさ。思わず、あんなこと言っちまった。だから、ごめんな」

 

「………いや、僕の方こそ申し訳なかった。いくら貴族と言っても、様々な貴族がいる。それなのに、僕は貴族というだけで君のことを、そして、君の両親に対して嫌悪感を露わにした。すまない」

 

「そう言ってもらえるだけで、俺は嬉しいよ。ありがとな」

 

「………もし良かったら、君の両親の話を聞かせてもらえるか?」

 

「いいのか?貴族の話だぞ?」

 

「ああ。思えば、身分のことを一番気にしていたのは僕かもしれない。貴族が嫌いなのに変わりはない。でも、貴族への偏見を僕自身が断ち切らない限り、真の平等は訪れないだろう。君目線からでいい。聞かせてくれないか?」

 

「ああ、いいぜ」

 

俺はマキアスに自分の両親について話した。

 

気づけば、互いに家族の話をし、お互いの学園での話をしていた。

 

「へ~、チェス部に入ったのか」

 

「ああ。正確には第二チェス部で。貴族のいる第一チェス部と、今度第二の存続をかけた勝負があるんだ」

 

「これまた、大変だな。皆で仲良くやればいいのによ」

 

「シオンの話で、貴族にも話のわかる奴がいるのは分かった。だが、世の中にはああ言う貴族と言うだけで平民を見下す貴族もいる。僕はそれが許せないんだ!」

 

「それには同意だな。むしろ、そう言う貴族の方が多い」

 

「………やはり、君はどこか貴族らしくないな」

 

「そりゃ、養子だからな」

 

「……そうだったな。………なぁ、シオン」

 

マキアスが意を決した表情で俺を見てくる。

 

「お世辞にも、僕と君とのファーストコンタクトは良かったと言えない。だから、ここでもう一度やり直せないか?」

 

「つまり、友達になろうってことか?」

 

「そうじゃない!僕が言いたいのはつまり、その、えっと………」

 

「わかったわかった。改めて、これからよろしくな。マキアス」

 

「あ………ああ!よろしく頼むよ、シオン!」

 

握手をし、俺は立ち上がる。

 

「じゃあ、俺はもう行くよ。リィンと生徒会の手伝いしてるんだ」

 

「そうだったのか?すまない、話し込んでしまった」

 

「いや、いいさ。お蔭で、マキアスと仲良くなれたしな。じゃあな」

 

「ああ、頑張ってくれ」

 

マキアスと別れ、俺は学院に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学院内での仕事が多く、俺はそれをすべて終わらせるとリィンに連絡を取った。

 

「リィン、俺だ」

 

『シオンか?』

 

「ああ。こっちはもう片付いた。そっちはどうだ?」

 

『こっちも今終わったところだ。学院長室前で合流しよう』

 

「了解」

 

通信を切り、学院長室へと向かう。

 

学院長室前には既にリィンが待っており、俺は遅れたことを誤ってから、二人で学院長室に入る。

 

学院長が言うには、あの旧校舎には不思議な逸話があり、俺たちが最後に戦ったガーゴイルもその一つらしい。

 

倒しても、いつの間にか元の石像になって戻っているらしく、昔は生徒たちの腕試しとして使われていたそうだ。

 

だが、最近、覚えのない扉が増えたり、どこから過去絵が聞こえたりと不思議な現象が続いて起きており、それを調べるのが俺たちの仕事らしい。

 

「旧校舎の探索か。リィン、どう思う?」

 

「事実なら調べた方がいいだろう。でも、俺たち二人でできるかどうか……」

 

「なら、誰かを誘うか。ガイウスやエリオット辺りはどうだ?」

 

「そうだな……正直、誘うのは心苦しいけど、この際しょうがないか」

 

リィンはARUCSをだし、エリオットとガイウスに連絡を取る。

 

すると、二人とも二つ返事でOKをしてくれて、数分後には旧校舎へと来てくれた。

 

早速学院長から預かったカギで、扉を開け中に入る。

 

中は、あの日と変わらず薄暗い雰囲気だった。

 

「うう、相変わらずいい雰囲気とは言えないね」

 

「そうだな」

 

「二人とも、もし気の進まないようだったら、引き返しても大丈夫だぞ」

 

「ううん。来週は実践テストもあるみたいだし、少しでも魔導杖の扱いに慣れておかないと。それに、三人だけて何かあったら嫌だし」

 

「この人数だ。慎重に行こう。あそこの扉から入ればいいのか?」

 

ガイウスの視線の先には、オリエンテーションの時、俺たちが上がってきた会談の扉だった。

 

「ああ、あそこから地下に降りる。さすがに落とし穴から行くわけにもいかないしな」

 

「あの部屋か……ガーゴイルが出ませんように」

 

「そればかりは祈るしかないな」

 

四人で地下に降りると、あの日見た部屋がそこにあった。

 

「よかった。あの石像はないみたいだね。………あれ?」

 

するとエリオットが何かに気づき、声を上げる。

 

そして、俺たちも気づいてる。

 

「リィン、俺の記憶違いじゃなければ、この部屋ってこんなに小さくなかったと思うが」

 

「いや、あの時と比べて、明らかに部屋が狭くなってる」

 

「見た感じ二回りほど小さくなってるな」

 

「それに……あんな扉、前はなかった」

 

部屋の奥には新たな扉があり、異様な存在感を放っていた。

 

「扉が増えてるとか、変な声が聞こえる程度なら勘違いや気のせいで済ませられるが、部屋の大きさの変化にあからさまな扉の出現…………この旧校舎、何かあるな………」

 

部屋を見渡しながら、俺は言う。

 

「とにかく行こう。離れないように、固まって行動するぞ」

 

リィンの指示に全頷き、奥の扉を開ける。

 

すると、そこには俺たちが見たことのない通路が広がっていた。

 

「な、なんなのこれ!?僕たち、こんなところ通ってないよ!?」

 

「どうやら地下の構造が完全に変わってるらしい」

 

「徘徊している魔獣の気配も変わってる」

 

「地下の構造がわずか数週間で変わって、徘徊してる魔獣まで変わる。いくらなんでも、おかし過ぎるな」

 

「どうする、リィン、シオン」

 

ガイウスが俺とリィンに答えを聞いてくる。

 

リィンは少し考えると、意を決して頷く。

 

「進もう。学院長に言われたのはこの地下の調査だ。何の成果もなしには帰れないし、なにより何かあった時のためにも地下の中を把握する必要がある」

 

「俺も賛成だ。それに、これだけの異変だ。何か起きてからじゃ遅いしな」

 

「はぁ、仕方ないか~」

 

「女神の加護を。行くとしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回と同じ編成で、奥へと進んでいく。

 

前とは違う魔獣で苦戦するかもと思ったが、あの時と比べると俺たちも随分と力をつけたらしく結構楽に倒せた。

 

戦術リンクのお陰もあり、地下の調査は順調に進み、とうとう最深部にまで来た。

 

「地下はここまでか」

 

「構造が変わったことと、魔獣が変わったこと以外は特に変化がなかったな」

 

「ああ。魔獣も決して倒せないレベルじゃない」

 

「これといった情報はなかったね」

 

「ま、問題ないならそれでいいだろう」

 

「そうだな。とりあえず、地下の構造変化と魔獣の二つの件だけ報告しよう」

 

来た道を引き返そうとしたその時だった。

 

突如、部屋の中央でスパークが起き、そこから魔獣が現れた。

 

「魔獣だと!?」

 

「が、ガーゴイルより強そうだよ!?」

 

「この部屋のボスってか?リィン!」

 

「ああ!全員、武器を構えろ!行くぞ!」

 

リィンと俺で先陣を切り、ガイウスも飛び出す。

 

エリオットはアーツの詠唱をはじめ、アーツを使おうとする。

 

「くらえ!」

 

「せいっ!」

 

リィンの太刀が、魔獣の脇腹を割き、俺のガンブレードが肩に深く刺さる。

 

そのまま力を籠めつつ、トリガーを引く。

 

爆音が起き、そのまま勢いよく、ガンブレードを振り切る。

 

肩を勢い良く切られ魔獣は悲鳴を上げる。

 

すかさずガイウスが槍で、皮一枚でつながってる状態の魔獣の右腕を攻撃し、そのまま右腕を切り飛ばす。

 

「行くよ!アクアブリード!」

 

詠唱を終えた、エリオットがアーツを魔獣に当てる。

 

アーツをまともに食らった魔獣は、膝をつき、倒れる。

 

「今だ!決めるぞ!」

 

リィンが刀を鞘に納め、勢いよく走りだす。

 

「八葉一刀流四の型《紅葉切り》!」

 

「くらえ!ゲイルスティング!」

 

リィンの居合斬りの様に放たれた一撃とガイウスの風ごと放つ強力な突きが魔獣に刺さる。

 

「はっ!」

 

俺もガンブレードに新たな弾を入れ、後から走り出し、ガンブレードを振る。

 

「エイトリボルバー!」

 

八の字を書くように下から二度斬り上げ、ガンブレードを掌で回転させつつ振り下ろしつつ斬り、突きを放ち、ガンブレードを引き戻して、また上から斬り下ろし、そのまま体を前に回転させ、振り下ろす。

 

合計で六連撃。

 

そして、剣で斬ると同時に、トリガーも六回引く。

 

振動で威力の上がった斬撃と衝撃により、魔獣は力尽き、倒れ、その姿を跡形もなく消した。

 

「お、終わった?」

 

「………ああ、大丈夫だろう。もう何の気配も感じないし」

 

リィンの言葉に警戒を解き武器をしまう。

 

「危なかったけど、なんとかなったね」」

 

「戦術リンクも、だいぶコツを掴めてきたな。どうやら、ARCUSを通じて呼吸を合わせるようだな」

 

「ああ、悪くない感じだ」

 

「それじゃあ、このことを学院長に報告しよう。ガイウス、エリオット。二人ともありがとうな。お蔭で助かった」

 

「役に立てたならよかったよ」

 

「気にするな。これも縁だ」

 

部屋を出て、入り口に戻ろうとすると、部屋を出たところにあったオブジェクトが妙な光を放っていた。

 

「あれは?」

 

「さっきは光って無かったよね?」

 

「そう言えば入り口のところにも同じようなものがあったな」

 

「ちょっと確かめてみよう」

 

リィンが近づき、オブジェクトに触れると、突然光があふれ出し、俺たちを飲み込む。

 

咄嗟に顔を手で覆い、光が収まると目を開ける。

 

するとそこは、入り口だった。

 

「これは!?」

 

「まさか、一瞬であの距離を移動したのか?」

 

「本当に何がどうなってるんだろう……」

 

「まぁ、深いことは考えなくていいだろう。むしろ、手間かけずに戻ってこられてラッキーと思えばいいだろう」

 

「そうだな。学院長に報告しよう。ガイウスとエリオットも一緒に来てもらっていいか?」

 

「うん、いいよ」

 

「ああ、行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、それは予想外の事態じゃったな」

 

「……地下の構造が丸々変わってしまった、か。不思議な遺跡とは思ってたけど、まさかそこまでだったとはね」

 

学院長室にはサラ教官もおり、俺たちは二人に地下でのことを話した。

 

「えっと、あの遺跡ってどんな由来があるんですか?外観を見る限り、随分昔に建てられたものみたいですけど」

 

「誰が建てたか……というのは実は判っておらん。だが、この学院の設立以前からあの場所にあったのは確かじゃ。恐らく数百年以上前……暗黒時代ものじゃろ……」

 

「暗黒時代……千二百年前の大崩壊の後、しばらく続いた混沌の時代ですね」

 

「うーん、あの頃の遺跡っておかしな物ばっかりなのよね。魔導だの錬金術だの」

 

「でも、さすがに地下の構造が丸々変わるってのはおかしいのでは?」

 

そう尋ねると、サラ教官も学院長もうなずく。

 

「学院の記録を見る限り、そのようなことは今回が初めてじゃ」

 

「私の方でも、暇を見て調べてみます。あそこは赴任した時から気になっていたので」

 

「すまんな、そうしてくれるか。さて」

 

学院長が俺たちを見て、穏やかな笑みを浮かべる。

 

「シュバルツァー君、アルダートン君。それに、クレイグ君、ウォーゼル君。四人は本当にご苦労だった」

 

「いえ、こちらこそお力になれたのならよかったです」

 

全員で一礼し、学院長室を出る。

 

「ふふ、中々頑張ったじゃない。どうやらARCUSの機能も少しは掴めてきたみたいだし」

 

「戦術リンクですね」

 

「確かに使いこなせればかなりの力になってくれそうだ」

 

「でも、中々タイミングを合わせるのが難しいよね……」

 

「……ま、そこら辺は徐々に慣れていくしかないだろう

 

「そうね。ま、いずれ他のメンバーとも合わせてもらう事になるから……取り敢えず今日は依頼も含めて色々お疲れ様。特にリィンとシオン、また次もこの調子で頼むわよ?」

 

「ええ、判りました……?」

 

「またってことはやっぱり次があるんですね……」

 

「聞いてる限り、やっぱり君たち、そういうの向いてるみたいだし。それに、あの頑張ってる生徒会長と先輩を助けてあげたいって思わない?」

 

「う……!ああ、もう、了解です!」

 

「ま、始めっからそのつもりでしたよ」

 

「うんうん。会長たちには伝えておくわ。それと、旧校舎の鍵についてはそのまま君達に預けておくと学院長が仰っていたから。気が向いた時にここにいない他の皆も誘って見てきてちょうだい。それじゃあねー」

 

サラ教官はそう言って鼻歌交じりに離れていく。

 

「二人とも、いいのか?」

 

「まあいいさ。どうせクラブは決めてないし」

 

「そうだな。それに、あそこの探索もちょっと興味があるしな」

 

「何かある時は遠慮なく読んでくれ。力になろう」

 

「僕も手伝うよ」

 

「ああ、その時は頼むよ」

 

その後、四人で学食に行き、夕飯を食べて寮へと帰った。

 

しかし、地下の構造が変わる旧校舎か…………

 

一体、なんなんだ?








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