何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット

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事件のその後

俺が徹夜で桜の面倒見ているとハジメがあの男子生徒はどうなったかを伝えて来た。

 

男子生徒はあの後警察に捕まり、少年院に入れられる事になったらしい、桜には俺という付き合いとカウンセリング兼護衛というものもいるという事で警察がゴリ押したらしい。

 

警察には世話になったからなぁ、桜関連で、そういう事をする奴は絶える事はなかった、その度にカウンセリングを受けるように打診してきたがカウンセリングを担当する人が男だろうが女だろうが俺が居ないと話すらせず、それで俺が居るとカウンセリングの必要が無いくらいに健常になるらしいのだ。

 

正直信じられないがその時の映像を見せられて納得した。

 

なので役所側も俺たちの事に関しては俺自身が一種の精神安定剤のようなものと断定してしまった。

 

だが今回の件は桜がかなりの時間を過ごす『学校の生徒同士』で起きてしまったとして学校に通わなくなる可能性があるため、俺にも正式に協力要請を出すそうだ。一応大事を取ってゆかりさん達は仕事を休み、桜の面倒を見てもらう事になった、俺はその間に俺が面倒を見てもいいように色々な用事を済ませてくる、その時にハジメから聞いた事が上記の事だ。

 

男子生徒の親も謝罪をしたいが精神が不味いので今の所はお断りするという旨の手紙を送ってもらった、定期的に桜が泣きそうになるのでその度に声を掛けるためにハジメのお父さんから携帯を預けられたのはいつの話だっただろうか、シスターはお金が無くてごめんとだけ、それには気にするなとは言ってあるがシスターは多分まだ気にしているのだろう、事件が起きる度に泣きそうになっているのをよく見るからだ。

 

「まず、親へ責めるような言葉や物品は送るな、言うな、それをすれば被害者である桜が悲しむと伝えろ、なにせ子供だ、なまじ賢い分自分で勝手に行動するだろう。」

 

「可能性があるじゃないんだな?」

 

「大事にされていればされているだけそういう、大義名分があると勘違いして暴走する輩は多くなる、桜は学校のアイドルで男子生徒はアイドルを穢そうとした害悪認定が広がる前に最小限の被害に減らす必要がある、できる限りこの情報は漏らすな、対外的な説明は後だ、まずは仲間内、学校内でいじめが発生させない土壌を確実に、できるだけ早く構築しろ、拳の振り下ろす場所を失えばそれは不満として絶対に残る、だが、まずは目的を一時的にでも良い、すり替えろ、その時間で一気にカタをつける。」

 

「その為には私たちの協力がいるって事ね。」

 

俺の言葉に反応した桜を保健室に連れて行った女子生徒達が声を上げる。

 

「そうだ、男子生徒が捕まった事は既にすぎた事、既にそれは変えられない、だから男子生徒には悪いが桜が確実に安心してもらえる土壌をつくる生贄になってもらう、お前達は放課後に桜の家に見舞いに行ってやってくれ、保護者が居るが、怪しまれはしないだろう。そして、話した結果桜は男子生徒を悪く言わないでやってくれと言った、という嘘を話してくれ。まだ他のクラスまではうちのクラスで警察が来るほどの事件が起きた、としか認識されていない、それの後処理と事情聴取で俺たちは今日半分以下にまで登校人数を減らしている、だから犯人はあの男子生徒では無いか?という疑問も生まれるだろう、だがあの男子生徒だった、という確信をもたせちゃ駄目だ、そこまで行けば、仲の良かった他クラスの奴らが暴走して男子生徒の親が弾劾される、それは絶対に止める。」

 

「もう名前は言ってあげないんだね。」

 

「あいつはあの時点で俺の記憶からは消えてくれると助かるんでな。」

 

俺の説明を聞いたハジメと女子生徒達は黙ってしまった。

 

「既に犯罪者になった以上あいつは敵だ、だがあいつの親は犯罪者の親なだけで罪を犯したわけじゃない、ならまだ助けられる筈だ。」

 

「それでも納得しない子は絶対に出るよ、寧ろその子を止めるのが僕たちの役目だ・・・やってくれるね?」

 

女子生徒達は全員冷や汗が出ているようだ、それではお願いではなく脅迫だとでも思っているのだろうか。

 

俺とハジメは二人とも怒り狂っていたのは分かっているだろうに、軽い気持ちで居られると迷惑なんだ。

 

「俺は桜を守るためなら何でもする、犯罪ギリギリだろうが何だろうが、それが桜を守るためなら、俺は神だって殺してみせる。」

 

俺の言葉に全員が黙る、ハジメも俺の覚悟ははじめて聞いた筈だから驚いた筈だ。

 

「汚れ役は全て俺がやる、あいつが何も気負わずに、何も気にせずに笑顔で居られるのなら、いくら俺が汚れようと構わない。」

 

「・・・ソレは桜が嫌がると思うよ、風魔。」

 

「・・・それでも、俺の覚悟は揺るがない、それが、はじめて俺を家族だと言ってくれたあいつへの恩返しだと思うから。」

 

俺の言葉にハジメは納得したらしく深いため息をすると電話をしはじめた、女子生徒達は置いてけぼりだろう。

 

「それはそうと、もう一度だけ聞くよ?やってくれるな?」

 

今度はお願いの体をなしていない、完全な命令だ。

 

「・・・はい!」

 

女子生徒達は諦めの表情をしていた。

 

女子生徒達が居なくなってからハジメに注意されてしまった。

 

「風魔、何で無意識に威圧してるの?」

 

「・・・。」

 

女子生徒の皆さん、すみませんでした。




まだ少しだけ続きます。

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