何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット
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ブレイブビーストはさすがやでぇ・・・。

「天魔天性!」

 

龍太郎は覇王から教えられた魔法を行使する。

 

元々は天魔転変、という変生魔法だったものを覇王が魔改造したものだ。

 

それの効果はごく単純、戦った事のある相手の技術を無理矢理頭の中にねじ込むものだ、龍太郎は少なくとも赤点ギリギリながらも進級出来る程度の賢さの為一度に入れられるのは1人のみ、ただし、魔法戦をメインにしている人の技術はあっても無駄だ、故にに主力のほとんどは無理だ。

 

だがそこは覇王、ある程度絞る事に成功した。

 

対魔物、魔物対魔物、対人。

 

大まかに分類する事で複製相手の技術をかなり高い精度で再現する事に成功した。

 

そして天魔天性を使った龍太郎の姿は大剣を背負っていた。

 

「剣ってのは使いづれえが、叩いて蹴って最後に立ってた方の勝ちだからな!行くぜ!」

 

基本的に脳筋である彼の思考は単純だ、故に、力押しが最も向いているし、これしか出来ない。

 

大剣を振り下ろすと同時にビルが崩れるほどの衝撃が大地を揺らす、勇者もその威力に驚き、そして横からミナに殴り飛ばされる。

 

「あれ、抜けねぇ、なんでだ?」

 

「あんた自分の武器くらいまともに使いなさいよ!?」

 

「仕方ねぇだろ!?秋月に言われたのはこれを当てろってだけなんだからよ!」

 

「呼ばれて飛び出てじゃジャジャジャーン!秋月風魔偽物バージョンでーす!!」

 

「「「は?」」」

 

全員の時間が止まった。

 

ーーーーーーーー

ふむ、まだまだ戦闘中ですなこれは。

 

「ええぞ。」

 

「なんでお前がここに居るんだ!?」

 

あ、煽ろう。

 

「おっと勇者殿ー元気してたでござるかー?自分の力を束ねてドラゴンにしちゃう系男子の勇者君は今現在中二病患者な訳なんですが調子はどう?虐められてない?自分が虐められていると感じるのならば理由があるはずだという持論を展開していた貴方は今現在では怒られることを恐れるあまり二次元に逃げてしまった様子、さて勇者殿ー・・・覚悟は良いな?」

 

早口言葉で言ったために誰も反応していない、唯一ミナだけが正体を察し、天を仰いでいる。

 

「良し!未だ!中村サァン!」

 

「指図しないで!」

 

灰色の攻撃でドラゴンの体が一気に削れる。

 

「なっ!?恵里!何で!?」

 

「ごめん光輝君、今は光輝君の敵になるよ。」

 

草ァ!

 

「はーじまりました!勇者が犯されるか全滅するかのデスゲーム!おら!勇者は魔力無限!体力紙のレイド仕様!対してこちらはただ勇者を犯したい性欲軍団!」

 

『不名誉な名前つけないで!!』

 

「俺勝手にホモ扱いされてんだけど!?」

 

「さぁさぁ!勇者君は今困惑している様ですね、では説明と行きましょう!中村恵里さんは貴方をずっと愛していました、思考はともかく、その愛は本物です!そしてこのトータスに来て貴方と共に居られるようになり!そしてこの天界にまで連れてくる事に成功しました!ですが!貴方は童貞!!中村恵里さんは処女!!恋人のすることはキス程度しかしていないピュアッピュアなカップルです!なので今回私秋月風魔偽物バージョンは!そんなピュアッピュアな貴方たちの為に!中村恵里さんには話を通し!サプラァイズで貴方達におめでた出来るよう協力するわけですよ!」

 

「待ってくれ!俺と恵里がそんな・・・。」

 

「お前告白されてないのに返事すらしてねぇの?お前クズだなー!家まで借りて!ずっと同じ場所で短いながらも暮らしてきた中村恵里さんに貴方は付き合っていないと言いますか!?」

 

「あ、いや、違・・・待て、俺は騙されないぞ!みんなを洗脳してるのがお前だって俺は知ってるんだ!」

 

「はー!混乱して自分の問題を棚上げしようとしてるんじゃねーですよこのお馬鹿〜!良いか?今お前に必要な答えはたった4つだけだ、中村恵里と結婚するかしないか、ヤるかヤらないかだけなんだよ!」

 

「待ってくれ!俺に拒否権はあるのか!?」

 

「は?あると思ってんのかお前、告白されてる癖に返事返さないとか男どころか人間としてクズだぞお前、そんであっちはイチャコラして処女をお前に捧げたいわけだよ、あとはお前が同意するか逆レされるかの違いだけなんだよ。」

 

生々しいがこいつにはあらゆる権利が存在しないからね、仕方ないね。

 

「うっ・・・。」

 

俺は勇者の肩に手を回して囁く。

 

「お前さぁ、彼女出来るんだぞ?嫌がられずに女体の神秘体験出来るんだぞ?しかもさ、中村を見てみろよ、あんな美少女がお前に一生尽くすって言ってるんだぜ?男として最高じゃねぇかよ、お前だけの女の子だ、あの子は健気だぞ?あの子が毎日仕事で疲れた体を色んな手を尽くして癒してくれるんだ、最高じゃないか。」

 

「・・・。」

 

よっしゃ、あとはもう一押しやで。

 

「お前の欲望も全部受け止めてくれるぞ?あとはお前次第だ、彼女が幸せだと思うのはお前が拒否するか、お前が彼女を愛して一緒に生きるかのどっちだ?」

 

「・・・俺は・・・。」

 

「自分で考えて答えを出しな、中村を此処に待機させておく、日本に帰ったら就職先も考えてやるから、お前の言葉で伝えてやれ。」

 

勇者達をビルの向こうに隠し、俺たちはビルの上から盗聴器とカメラを用いて完全に盗撮していた。

 

「あんた・・・えげつないわね。」

 

ミナがドン引きしたように呟くと全員が頷いた。

 

「いやいやいや、そんなことねえって、中村には遅かれ早かれ生きてたら犯されてただろ、というかそういう事をやってなかったことが予想外だったから。」

 

「それでもアンタ、俺は、いくら何でも可哀想よ。」

 

今2人は雰囲気もあってカップルになった様だ、既に録音しているので後でクラスメイト達のど真ん中で大音量で流してやろう。

 

「そういえば俺の本体も含め、勇者パーティーってカップルしかいなくね?」

 

その言葉に全員が考え始める。

 

「まずハジメとその嫁達だろ?んでもって俺の本体と桜でしょ?谷口と脳筋だろ?勇者と中村。」

 

「・・・え?」

 

「・・・確かに考えればカップルしか居ない・・・ん?」

 

谷口と脳筋は目を合わせて見つめ合う、そして同じタイミングで顔を赤くし目を逸らした。

 

「あっ・・・まさかぁ?」

 

「・・・告白されてます。」

 

消え入る様な声で谷口がそう漏らした。

 

「「あー。」」

 

「私はみんな付き合い始めてて泣けてくるわ、私の決意は一体何だったのかしら。」

 

「意地。」

 

「止めて。」

 

2時間後、腰砕けになった中村と告白がOKされて叫んでいた脳筋を連れて地上に転移させた。




大団円だけど生々しい。

でも焚付けちゃったから仕方ない。

あと多分中村さんはあの、彼女になって安心したらすげえ頼りになる人みたいなイメージが何故かあったのでこれで更正完了とさせて頂きますかね、勇者の更正は嫁になった彼女に任せましょう。







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