何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット
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光輝編『アークエット』

俺達は王都ではなく、アークエットと言う街に来ていた、戦の最前線である王都ではなく、補給線の要所だそうで、巨大な穀倉地帯となっている、本来ならば戦力的に天之川だけで良かったのだが少し気になる事もあり、中村も連れて3人でクーネの仕事について来た。

 

「私は貴方がまともにここにいるという事自体驚きなのです。」

 

「ハッハッハ、昨日は野暮用があったもんでね。」

 

「昨日も言っていましたね、世界一周だとか、どうでした?」

 

「見事なもんだよあれは、流石に世界一周ともなると疲れるもんだね〜、上がり。」

 

「・・・なんで分かるのですかー!?」

 

俺達は荷馬車でトランプをしていた、流石に丸2日もトランプをしていたら飽きるので昼飯の後や遊び足り無さそうにしていたりするときなどにチラッと見せて相手をしてやっている。

 

途中で天之川も入ってきたが俺達の策略によりあっけなくビリに、今晩のおかずをクーネにあげる事になった。

 

「それと、王都の黒王対策書を読んだ、今回の黒王は瘴気を転送する事ができ、それに伴い部下を送る事ができると考えられる。」

 

「えっ・・・。」

 

「俺の目的は瘴気の分析と転移するための条件を割り出す事、そして最悪の場合、黒王含む暗き者達の殲滅だ。」

 

「ま、待って下さい、黒王の能力は既に判明している事は分かっていましたが・・・どういう事ですか!?」

 

「?・・・どうも何も、言った通りだ。相手は距離のアドバンテージがあり、自由に兵を送れるから、送れないようにするか、または転移先を一箇所にまとめてぶっ叩くか、それだけだぞ。」

 

「・・・なぜ・・・それをあの城で言わなかったのですか!?言えば対策くらい建てられたはず!」

 

「そうかっかなされるな、そんなモン、俺達が死なない程度の雑魚だからに決まってる。」

 

少なくとも今回は関係者は天之川達だけ、あいつらが誰とどんな関係を結ぼうが勝手だが、助けるにはちと時間が足りない。

 

「・・・貴方は私の嫌いなタイプです。」

 

「知ってるかい、それは同族嫌悪というんだぜ。」

 

ババ抜きでジョーカーを引いてしまった。

 

アークエットに着く直前の出来事だった。

 

ーーーーー

「今回もまた俺は自由にやらせて貰う、気になる事もあるからな。」

 

「あ、ああ。」

 

「どうせなら一週間くらい居なくていいですよーだ。」

 

「嫌われてんなぁ、まぁ良いけどさ、そんじゃ!」

 

領主達に挨拶だけして行こうかと思ったが、どうせトラブル起きて助けなきゃいけなくなるでしょ、あいつなら。

 

空から穀倉地帯を見渡す、ぽっかりと穴が空いていて、其処だけ砂漠になったかのように、何も無い。

 

「・・・。」

 

なるほど、そういう仕組みか、なら、こっちは大丈夫そうだな、天之川に任せときゃ問題ねぇわ、中村もいるし、二人で対処すればまぁ凌げるだろう、問題は・・・。

 

少し、消えるか。

 

黒い影が靄のようになり、消える、それを認識できた者はおらず、そして、静かに元に戻った。

 

ーーーーーーー

念の為残して置いたポッドから連絡が入った、天之川はアークエットの防衛に成功した、王女以下数十名の加勢もあり、命に別条は無い、谷口も共に戦い、腕と背骨が折れる大怪我をしたが、すぐに神水を飲ませたのでいずれ回復するだろうという知らせだ。

 

というか、何徹したよコレ、めっちゃ眠い、一応座標登録やら何やらしたけどさ、これで引っかからなかったらもう俺の努力水の泡よ。

 

取り敢えず天之川達の所に行こう、治療だけでもしとかなきゃ色々とまずい。

 

『マスターへ報告、南雲ハジメが援軍を転送しました、メンバーは・・・。』

 

ポッドの報告を聞き終えた俺は笑ってしまった。

 

「其処までやるか?燃えるねぇ。」

 

朝日が照らす砂漠のど真ん中で笑い声を上げてしまっていた。

 

「あー、眠い。」

 

天之川の治療を施しにアークエットへと歩いて行った。




天之川サイドはほとんど原作と同じ、然し中村という恋人がいる事、その恋人の方が深手を負っている時点で何があったかは察して下さい、そしてメンバーは何となく察せるでしょう、きっと。







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