何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット
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芸術は爆発?

「ここか?また地下か、潜るの面倒なんだがな。」

 

『そう言うな、何処もかしこもこんなもんだ、俺は既に中にいる、俺が戦闘を始めるのと同時に観客達を拘束してくれ。』

 

ハジメからの通信はどんどん戦闘音が大きくなっている。

 

アッシュもかなりの数を相手にしている様で受け答えできる程ではない、強いて言えばシアとティオの2人がかなり余裕がある程度だろう。

 

桜は孤児院で障壁を張っているのでここには居ない、さっき下の方を自警団達が走っているのが見えた、殺人事件が多発しているからだろう、遠くから爆発音も聞こえていることからアッシュとシア達が暴れているのだろう。

 

「いた!あんた!何でこんなところに居るのよ。」

 

「ミナ、女の子が攫われてたもんでな、アッシュ達と一緒に敵の対処頼むわ。」

 

「は?」

 

俺に向けて大量の矢が飛んでくる。

 

ミナはそれを咄嗟に避けて飛んで来た方向を見ていた、屋根の上に何人か見える。

 

「退路の確保を頼む、そこからは俺たちが何とかするから。」

 

「ちょっ、待ちなさい!待ちなさいよ!?」

 

ミナの声を無視して地面に降りる、扉の前にいる門番達は気絶している、ハジメが無力化したのだろう。

 

「後で覚えてなさい!」

 

上からそんな声と共に悲鳴が聞こえる。

 

「すまんが人助けの為だ、許せ。」

 

聞こえていないと思うが呟いてみる。

 

幾つかの扉を調べているとひときわ大きい扉の先でオークションが始まっていた。

 

商品が出されているのを尻目に姿を消して魔法陣を描いていく。

 

「ハジメ、用意は出来たぞ。」

 

『了解、ミュウを確認したら襲撃する、手伝え。』

 

「了解リーダー、頼むぜ。」

 

そして壁際で舞台を見る、すると水槽と共に海人族の少女がオークションに出されていた。

 

かなり幼い子だ、海からここまでかなり遠かっただろうに、よく耐えたものだ。

 

手にはハジメの眼帯と思われるものを持っていた為抵抗でもしたのだろうかと思っていると司会人が怒りの形相で叫び始めた、ああいう子に叫ぶのは駄目だろうに、動かないのに業を煮やしたのか棒で突こうとしていたのでそろそろ介入するかと思い舞台に向かう。

 

「全く、そんなところにいたのか、ハジメ。」

 

「全く、辛気臭いガキですね。人間様の手を煩わせているんじゃありませんよ、半端者の能無しごときが!」

 

「その言葉、そっくりそのまま返すぞ?クソ野郎。」

 

天井に張り付いていたハジメが急降下と共に司会者を殴った、ショットシェルと共に繰り出された拳は司会者を一瞬で肉片に変えた。

 

「おいおいハジメ、血が飛び散るじゃねえかよ、ちゃんと飛ばす方向くらい絞ってくれ。」

 

飛んで来た血を障壁で防いだ俺が言うとハジメはジト目を俺に向けてくる。

 

「軽く防いでるお前が言うことじゃねえよな、取り敢えずミュウを出すぞ。」

 

「美少女、変態ときて今度は子供か、お前、主人公の才能あると思うぞ。」

 

「言うなよ、出来過ぎたライトノベルみたいな出来事ばっかりなのは良いことだが、その度に死にかけたらキリがない。」

 

「死ぬようなタマか?お前。」

 

水槽から乱暴だがミュウと呼ばれた少女を出してあげるハジメを尻目に黒服達が俺たちの周りを囲んだ。

 

「どっちが護衛?」

 

「場合による、取り敢えずはまぁ・・・見せしめだな。」

 

「賛成、んじゃ・・・やるか。」

 

俺達の空気が変わったのを見て色々と叫んでいたリーダー格は指示を飛ばす、フリートホーフがどうだのと言った内容でだ。

 

だがそれを言い終わるまで待ってるほど暇じゃない。

 

「「死ね。」」

 

俺とハジメは黒服達に一斉に牙を剥いた。

 

ハジメはドンナーを連射していく、ドンナーの弾は1人ではなく3人くらいを一気に貫いていく。

 

俺は刀を出して通りすがりに切っていく、面白い様に人が死んでいく様を見て観客達が立ち上がって逃げようとする。

 

が俺が敷いた魔法陣が起動して体が椅子に固定されている。

 

動けなくてパニックになっている観客達を横目に俺たちは容赦無く敵を切り刻んで行った。

 

そして終わりの合図がなった。

 

ハジメがドンナーで天井に穴を開けたのだ、アイコンタクトでついて来いというのでついていくとハジメはたーまやーという声と共に先程までいた建物が大爆発が起きた。

 

「ふぇええええ!!?」

 

「うっそだろおい!?」

 

「ハッハッハッハ!!芸術は爆発だ!」

 

ハジメが一気にハイテンションになっているのを見て少しだけ親友の所業に引く。

 

『おい!?あれ大丈夫なのか!?』

 

「あー、そこんところどうなんですかね、ハジメさん?」

 

「問題無い!」

 

「・・・だそうだ、どう考えても支部長とかヤバイことになってるだろこれ。」

 

『後でなんか持って行ってやろう・・・これは余りにも不憫すぎる。』

 

持って行ってやれ。

 

「支部長で思い出した、全員支部長の所に集合な!」

 

『哀れすぎる。』

 

桜にもポッドに伝言を頼んで放置した。

 

俺とアッシュと爆発に巻き込まれかけていたミナは合流し、支部長にあげる品の相談をし始めたのだった。




早く勇者達と合流したいでござる、というかグリューエン大火山のプロットが固まったので早く次に行きたいのだ。




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