何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット
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防衛戦

「いやぁすまんね、敵の天使が攻撃を仕掛けてきたもんで、アッシュ、ミナ、桜、無事か?」

 

『問題は無い、が魔力が少々キツイな。』

 

『私は魔力は大丈夫だけど爆撃を耐える魔物が増えてきてそれの影に隠れて壁に近付かれてる!今はミナさんが交戦してるけど長く持ちそうに無いよ!』

 

アッシュは北、桜とミナは東だったな。

 

「アッシュ、最後にでかい一撃を撃ったら桜達のところへ急いで行け、ミナの魔力があるならもう少し耐えられるはずだ、王都の住民の避難が済み次第王宮に篭って主戦場を変える、その辺りにいる兵士にも指示を出しておけ。」

 

『了解、後敵の天使って事はやっぱりエヒトのか?』

 

「そう言うこった、ハジメのところにも1匹居やがったがハジメならどうにかするだろう、ティオが向かっているようだしな、後魔人族はユエとシアが抑え込むことになった、まぁ、本人達は復讐メインだから俺が攻撃を加えてはいるがな。」

 

『さっきからずっと落ちてるのってやっぱり魔人族だったんだ・・・。』

 

桜はそう呟くとアッシュがでかい一撃を加えた。

 

俺も外壁上に辿り着いたのでアッシュと交代する。

 

「あと頼んだぞ!」

 

「任せろ、簡単だ、敵を倒しまくればいい。」

 

アッシュが外壁を走っていくのを尻目に魔人族達に攻撃を加える。

 

俺が軽く魔力を集めると相手の魔人族達は青い顔をして回避し始めるが全て遅い。

 

「燃え尽きろ。」

 

地面から溶岩が一気に噴出し、50メートル程の溶岩の巨人が現れた。

 

マントルから直接引っ張って来たからその温度はかなり高い。

 

『〜〜〜〜〜!!!』

 

呻き声のような方向を上げる溶けた巨人と怖気付き逃走を図る魔物が一斉に行動を開始した。

 

動きが鈍いのに気付いた魔人族は水や氷の魔法を浴びせていく。

 

魔物達も最初は怖がっていたが魔人族が巨人を翻弄しているのを見たのか徐々に戻ってきた。

 

そして俺が魔人族の大きめの魔法に合わせて巨人の形を崩すと倒したと思ったのか歓声が上がる。

 

そして溶岩の中に含まれた鉱石を操作し流れて行く溶岩から熱された岩の槍が地面から生えさせると近くを通っていた魔物も数人の魔人族も纏めてその体を溶かしていく。

 

地上戦力は掃討完了、後は攻撃を恐れて仕掛けてこないだろう。

 

「貴様が術者か!覚悟!」

 

「大人しくやられるつもりは無いがな!」

 

槍を突き出して来た魔人族の槍を掴み、通り過ぎ様に斬り裂き槍を投げる姿勢になる。

 

「貫け!」

 

その槍に作り出した雲から雷が落ちてくるという演出をしながら雷を纏わせる。

 

その槍を投げるとハジメのレールガンの様な速さで直線上にあった魔人族が乗っている竜と共に貫かれた。

 

槍は熱と共に溶けて無くなるので後始末も完璧だ。

 

俺の周りには魔人族と戦っている兵士たちとこちらを見ている魔人族しか居ない、視線が集中しているのが分かる。

 

「諸君、そこまで私を見ていていいのかね?【メドゥーサ】。」

 

俺の着ている外套に魔術を付与する。

 

意識を向けた物はかなり強い石化の呪いを植え付けるものだ。

 

それによって一瞬で数百の魔人族が石となり地面に向かって落ちていった。

 

魔術を解除すると静かに息をする。

 

「・・・ふぅ。魔力消費もそれなりに高いな、やはり効果範囲を絞るべきか?」

 

魔物達も二の足を踏んでいるのでこの方面の防衛は大丈夫だろう。

 

アッシュ達もある程度退けたようで安定した戦いを見せている。

 

「・・・こちらの殲滅は完了した、桜、そっちの援護は行ったほうがいいか?」

 

『・・・あ、ううん!来なくていいよ!大丈夫だと思う!だよね?アッシュさん?』

 

『ああ、桜の魔力共有のお陰でかなり楽になったからな、正直に言うと避けてくる魔人族の対処の為に魔力共有を俺たち以外と繋いできて欲しいんだが、いけるのか?』

 

「すまないがさっきの巨人やら何やらで魔力をかなり削った、多分お前らと同程度しかないから俺には余り期待するなよ。」

 

『そうなの?じゃあ風魔は保険にしておいて・・・ユエさんかシアちゃんかな?』

 

「・・・いや、勇者たちをアテにしよう、あいつらの魔力なら普段使いにはもってこいだ、でかいのは撃てないが、魔人族に攻撃が当てられるならそれで十分だろう。」

 

『了解した、桜、魔力共有を維持しながら勇者達とも繋げてくれると助かる。』

 

「となれば合流だ、今シアとユエも戦闘を終了させた、王宮で落ち合うことになってる。」

 

それに、嫌な予感がする、阿呆関連ではなく、クラスメイトの誰かが死ぬ様な気がする。

 

ーーーーーーーー

王宮に向かうと扉も殆どが開けられており、俺達の部屋はすべて開けられてはないものの傷が付いていたりとドタバタしていた。

 

そして合流した桜は少し寒気がしていると言うと体を抱く様に蹲った。

 

「風魔様ですか!?広場にお急ぎ下さい!」

 

兵士が一人こちらに向かっていたからだ。

 

「何があった?」

 

「先ほど、魔人族によって大結界が破られました!勇者様方には一度集まっていただき迎撃して貰いたいと思います!」

 

「そうかご苦労だった、死ねよ、人形。」

 

そう言って俺は既に死んでいる人形を鎧ごと切り刻んだ。

 

「ふ、風魔。」

 

「チッ、近藤が死んでる、遅かったか。」

 

桜をお姫様抱っこにして一気にショートカットする、クラスメイト全員が集まっている所に一気に移動する。

 

「雫ちゃん!」

 

白崎の声と共に俺と桜は玉座の間から一気に飛び降りた。

 

その時に飛び散ったガラスと共に降りたために少し危なかったがまぁ大丈夫だった。

 

「・・・白崎、八重樫の近くに居るメイドは人形だ、吹き飛ばせ。」

 

「!!」

 

「桜は俺の仕事が終わればクラスメイトの治療を開始してくれ、それまでは白崎と王女さんに守られてな。」

 

「分かった。」

 

「ああもう!なんでお前みたいな化け物がこんな所にいるんだよ!お前なんか消えてしまえ!」

 

「・・・ハハッ、アッハハハハハハ!!良いねぇ!その狂気!かなり面白いよ!お前!やっぱり日本の時から思ってたけどお前は最高だ!」

 

俺の言葉にクラスメイト達はぎょっと驚いている様だ白崎は薄々察していたのか苦い顔だが。

 

「何がおかしい!」

 

「いやいや、見事なものだった、大人しい図書委員?俺も最初は騙されたよ、まぁ、印象操作の中であんたの家庭事情を理解するまでは、それからはまずどういう性格なのかを考えた、その結果、何回シミュレーションしてもまずまともな性格にはならない、出来たのは醜悪な犯罪者か、壊れ、阿呆と関わり、継ぎ接ぎだらけの人格になったものだったというわけさ。」

 

「光輝君を馬鹿にするな!」

 

死体をけしかけて来るがその死体が俺に攻撃を加える前に消し飛ばすと女の子がしてはいけない顔をして俺を睨んだ。

 

「狂っているのは心地良いだろう?俺にも分かるぞ、こんな世界だ、狂いたくもなるだろう?君の演技は本当に素晴らしいものだった、阿呆ですらも利用価値があったというわけなのだから。」

 

「何が目的?」

 

「目的?それは変なことを言うな、君の天之川光輝に向ける愛情がどうあれ本物である様に、俺もただひたすら日本に帰りたいだけさ、其処になんの曇りもなく、ただそう願うのみ。」

 

「帰りたければ帰ればいいじゃないか!お前がここにいる理由なんてもうないだろうが!」

 

「おいおい、勘違いをしないでくれるか?俺だけ帰っても意味が無いんだよ、それに帰る手段もエヒトを殺す算段も付いてないんだ、異世界転移なんて出来るわけがなかろう?」

 

「きゃあ!?」

 

俺たちが喋っていると白崎の胸から剣が突き出ていた。

 

「・・・白崎、まぁ、新しい身体くらいなら用意してやろう、その魂位ならば保護もしてやれる、安心して眠ると良い。」

 

白崎は俺に笑いかけた後全員に回復魔法をかけて死んでいった。

 

「檜山、退け。」

 

白崎を刺していた檜山を転移して蹴り飛ばし、白崎の身体に【魔断】(まだち)で転生の輪への干渉を一時的に無くならせる。

 

「魂よ、ここに残れ、汝の時間はまだあるだろう?」

 

白崎の身体の上にある魂に魔術をかけると正六面体のブロックになってゴトッという音と共に地面に落ちた。

 

それは淡く輝いており、神々しかった。

 

それを見て谷口と檜山はギラリという擬音が似合うくらいに俺を睨んでいる。

 

「おいおい、なぁ、それはどういう視線だ?」

 

「僕の邪魔をしないでくれる?化け物。」

 

「その言葉そっくりそのままお返ししよう、狂った少女。」

 

「・・・!聖天!」

 

桜が回復魔法を唱えると全員の傷が治っていく、それでも本職には遠く及ばずそう簡単には回復しない。

 

「落ち着け、無理に回復はしなくて良い、そういうのは俺らの仕事だ、王女さん、結界をちゃんと保てよ。」

 

「ああもう!いつもいつも肝心な所で邪魔が入る!なんでお前らみたいな化け物がこんな所にいるかなぁ!?」

 

谷口の叫びに俺は笑う事で返答した。

 

「だそうだぞ、ハジメ。」

 

「状況は理解した、俺の大切に手を出して無事に帰れると思うなよ・・・!」

 

時間稼ぎはした、後はショータイムだ。




ハジメが来るまでの時間稼ぎと主人公唯一のミス、香織が殺されるという結果に、本気で他の人間なんてどうでも良いとでもいう風に今まで世話になった人間を消し飛ばしてたりしている所にクラスメイト達は衝撃を受けています。

溶岩の巨人とか色々と魔術を考えてますけど最近は遊戯王カードとかデュエマのカードとかを見ながら魔術を考えて行っている今日この頃、アイデアがそんなに無くてつらいぜ。




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