何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット
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帝国(笑)

「止まれ、何者だ。」

 

「金ランク冒険者、秋月風魔とそのパーティーのメンバーだ、通達は来ているはずだ、確認してくれ。」

 

翌日、朝早くにこちらに来たハジメ達は俺宛に招待状が届いたので便乗させて城に登ることになった。

 

ミナは耳を隠さずに歩いているので周りから凄い目で見られている。

 

アッシュも少し殺気立っているので気をつける必要がありそうだ。

 

「おいおい、ミナだけでも置いてきたらよかったんじゃないか?」

 

「私だけ仲間外れなんてイヤよ。」

 

「まぁこんなもんでな、それに、裏の機関を潰した事もあるし、実力は既に証明されてる。」

 

「帝国で奴隷じゃない獣人を見るのは初めてだよ。」

 

「今更。」

 

そして嫌悪感丸出しの兵士に連れられて入った応接間では既に皇帝が椅子に座っていた。

 

その対面には王女さんも座っていて疲れている様子だ。

 

「・・・よく来たな、そして、良くもやってくれたな、フード野郎。」

 

「おいおい、仲間を襲われて大人しくしてるほど俺は温厚じゃないぞ?」

 

皇帝は俺を睨んでいる、威圧感が足りないな。

 

「既に潜んでいる奴等は殺して良いのかね?」

 

「止めろ、ったく、下がれ。」

 

「そうそう、今度から潜ませる時は視線をこっちに向けない様にした上で気配を馴染ませたほうがいい、其処だけポッカリと気配が消えていれば誰でも気付く。」

 

「さらっとハードル上げてんじゃねえよ、悪魔かお前は。」

 

「俺は天使だろう?わざわざ指摘してあげているからな。」

 

天使組とハジメが顔を引きつらせている、無視だ無視。

 

「あと、威圧が足りんぞ?その程度で俺が怯むとでも?」

 

「思ってねぇよフード野郎、俺が試したいのは其処の勇者だけだ。其処の南雲とやらはお前と同じ類みたいだからな。」

 

「理解してくれた様で何より、じゃあ天之川はお眼鏡にかなったかね?」

 

「駄目駄目だな。それはそれとして雫、俺の妻になる決死は着いたか?」

 

「ならないに決まってるでしょう!?」

 

いつも思うんだが八重樫っていじられキャラだよな、あと言葉遣い乱れてんぞ。

 

俺とハジメに角砂糖が飛んできた、俺は角砂糖を掴んで自分の紅茶に入れ、ハジメはパクッと食べた。

 

「糖尿病になるぞ。」

 

「安心しろ、毒耐性がある。」

 

「そうか。」

 

「ところで、お前ら二人ともに聞くぞ、俺の雫はもう抱いたのか?」

 

「「・・・。」」

 

俺たち以外が思いっきり吹いた。

 

俺も紅茶を含んでいなかったら笑い転げている気がする。

 

「で?結局のところどうなんだ。」

 

「抱いてるわけないだろう?ついに頭がおかしくなったか?」

 

「ハジメ、そう言ってやるな、所詮皇帝だ、女好きだし、お前と同類だぞ、それに子供染みたこいつにはオカンは必要だろう?」

 

「それは私に喧嘩を売っているのね?良いわよ、買うわよ、表に出なさい、二人共。」

 

「口調変わってんぞ。」

 

その後は色々と質問されたが相手は確信しているようでニヤニヤ笑っていた。

 

「ああ、そうだ、其処の兎と猫はお前らのペットか?」

 

「・・・ほう?それは冗談だよな?」

 

ハジメもアッシュも真顔になる、俺も少し睨んでいる。

 

威圧はまだ出していない、返答次第だ。

 

「あ?冗談じゃねえよ、で?どうなんだ?」

 

そうか、なら遠慮する必要は無いな。

 

俺達から全力の威圧がかかる。部屋が軋み、窓が割れた。

 

まだ殺す気は無い、ゆえにこれは警告だ。

 

「こいつらは俺達の仲間だ、次に同じ事を言ってみろ、この国を潰すぞ、覚悟しておけ。」

 

「・・・。」

 

皇帝の顔は引きつっている、護衛は既に気絶して崩れ落ちている、ハジメはドンナーを皇帝に向けているしアッシュは皇帝の首に剣を突き付けている、反応すら出来ていない、当たり前だ、皇帝の強さがどれだけであれ俺達の動きに反応出来るほど人間辞めてないだろ。

 

「ちょっと待って下さい!皇帝にそんなことしては駄目です!」

 

「王女さん、これは俺たちの問題だ、帝国が俺達と敵対するというなら俺達は全力で潰しにかかる、その為の警告だ、何なら近くの山一つを今この場で消し去っても良い。」

 

その発言を聞いて皇帝は降参したようだ、山一つを消し飛ばす相手と戦う気には敵対したく無いということだろう。

 

手を挙げて身体を背もたれにもたれかかる。

 

「こう・・・さんだ・・・、今後、そんなことは・・・言わないと約束する。」

 

威圧を緩める、その瞬間に勇者達は気絶して崩れ落ちた、皇帝も何もする気力が無いようで手でさっさと出て行けと指示する。

 

「・・・今夜の婚約パーティーが楽しみだな、もし俺たちと敵対する時がきたら、その時がお前達の終わりだろうからな。」

 

「・・・俺はとんでもない奴に喧嘩売っちまったな。」

 

勇者も何とか生きているようだ、この程度ならすぐに起き上がるだろう。きっと大丈夫だ。

 

「王女さんには威圧を当てなかったが、まぁ、時間もある事だし、看病でもしてくれ、あと1時間程度はこの城の機能も停止してるだろうから頑張れよ、桜、念の為に八重樫と谷口に回復魔法をかけておこう。」

 

「うん、分かった。」

 

桜が八重樫と谷口に回復魔法、というか気付け薬代わりの魔法をかける、すぐに起き上がってくるだろうから問題は無い。

 

「俺たちは部屋で休ませてもらう、好きにすると良い。」

 

俺達はそう言って勇者達と王女さん達を放置して部屋に戻った。

 

よし、後で着替え中の王女さんの警備行ってこよう、どうせ誰か来るだろ、多分。




思いっきり威圧しました、というかハジメもなんだかんだ改造してるしアッシュもミレディに改造されてるからまず普通の人間程度じゃ死なないですな、そもそもこの3人に加え広範囲に攻撃を加えられる桜と近接から遠距離まで一瞬で移動できるミナがいるので戦争になったら多分半日も持たないと思います。




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