何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット
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告白

ハジメの悪戯という名の安眠妨害から数時間がたった、ハジメの拳と俺の拳が綺麗に相打ちになり、両方気絶した。

 

俺は目がさめると苦笑いをしている桜が視界に入った。

 

膝枕をされている様だ。

 

「あ、起きた?」

 

「・・・ああ、少しはしゃぎ過ぎたな。」

 

「ふふ、久しぶりだね、風魔があんなにはしゃいだの。」

 

「まぁな・・・。」

 

「それで・・・私への返事はいつくれるのかな?」

 

「・・・今日の夜でどうでしょうか。」

 

桜は満面の笑みで頷いた。

 

というか、俺が拒絶してないから答えは分かってるだろうに、あー本番になったらまともに話せんのかな、俺。

 

顔が赤くなっているのが自分でも分かる。

 

いつも思うが、俺は色事に弱いよなぁ。

 

ーーーーーーーーーー

シアと友達になりたいとか言っていたティオの同類と白崎がハジメに言い寄っていたりする現場に辿り着いた。

 

とりあえず無視して方向転換、桜はニヤニヤしながら近づいて行った。

 

・・・フェアベルゲン回るか。

 

途中からシアが未来予知で俺を見つけていたのだろう、シアが俺を探して熊の姫さんをなすりつけようとし、俺はそれから逃げ続ける事になった。

 

「見つけたですぅ!大人しくなすりつけられてください!」

 

「嫌に決まってんだろうが!?つか着いてくんな回り込んでくんな!」

 

こいつ無駄に精度が良いせいで転移しても数分後には追いついてくる。

 

「シアー!待って下さい!」

 

「ほら!風魔さん呼ばれてますよ!」

 

「呼ばれてんのはてめえだ!」

 

何で俺はハジメの嫁たちから好印象なんだよ畜生!ハジメのせいか?

 

・・・なんかそんな気がして来た、後で八つ当たりしてやる。

 

ーーーーーーーーーー

フェアベルゲンの長老が熊の姫さんを回収し、俺とシアは二人で机に突っ伏していた。

 

「しぶとい・・・ですぅ。」

 

「うるせぇ・・・俺に・・・変態を持ってくんじゃ・・・ねぇよ。」

 

「良い子じゃないですか、相手してやってくださいよ。」

 

「嫌だよ面倒くさい。」

 

「あー風魔さんは人でなしですぅ。」

 

「人でなしで結構。」

 

二人で話しているとハジメがやって来た。

 

「お疲れの様だな。」

 

「お前後で1発で良いから殴らせろ、山を削り取る魔術纏わせてやんよ。」

 

「それは俺が死ぬからやめてくれ。」

 

「やば、気分が悪い、ちょっと水貰ってくるわ。」

 

嘘である。

 

ハジメも多分気付いてるだろうが近くに勇者達やらユエ達がいる、もちろん桜もだ。

 

桜の後ろから近付き、肩を叩く、桜は悲鳴を上げかけたが口を塞いで大人しくさせる。

 

桜はキョトンとした顔をしてその次に安心した様に笑った。

 

「ちょっとついてきてくれ。」

 

「良いよ、何処に向かうの?」

 

「それは来てからの楽しみだな。」

 

そう言って手を差し出すと桜は躊躇無く手を取った。

 

「じゃあ少しばかり飛ぼうか。」

 

そう言って転移してある場所へ移動する。

 

そこはフェアベルゲンを一望出来る大木の上だった、シア達から逃げる時にちょうど良い木を探していたのだ。

 

「わぁ!すごい景色だね!」

 

「ああ・・・。」

 

「ふふ、もしかして緊張してる?」

 

「・・・してるよ、全く、いきなり告白された俺の気持ちも考えてくれよ。」

 

「むふふ、後悔なんてしてません!」

 

「だろうな、お前はそういう奴だから。」

 

桜は笑っている、俺の姿はそんなにおかしいのだろうか。

 

「それで、返事は?」

 

「・・・桜。」

 

「はい。」

 

「好きだ、結婚を前提に付き合って下さい。」

 

「うん、死ぬまで一緒に居ようね。」

 

「さりげなく重いなぁ。」

 

「あれ?私を守るんじゃなかったの?」

 

「守ってみせるさ、お前が泣かない様に、お前が笑える様に、な。」

 

「なら、早くエヒトを倒して結婚式を挙げよう!」

 

桜は笑っていた、幸せそうなのは良いんだが。

 

「結婚は俺が就職して生活できる様になってからだぞ。」

 

「えー!」

 

「結婚資金はどうするんだお前、稼がないとダメだろ。」

 

「お姉ちゃん達から二千万ほど貰ってます。」

 

「・・・え?」

 

「だから、結婚資金二千万、私の口座に振り込まれてます。」

 

「・・・ちなみに、二人でか?それとも二人共か?」

 

「・・・2人共。」

 

ゆかりさん、純さん、あなた達ちょっと溺愛が過ぎるのでは?

 

「だから!結婚しても良いんだよ!」

 

「・・・なら、せめて給料がもらえる様になってからで。せめて指輪位は買いたいしな。」

 

「フフッ、結局アーティファクトになりそうだね?」

 

「やめてくれ、本当にそうなりそうだ。」

 

やっぱり俺達は変わらなさそうだな、付き合いが変わるのは日本に帰ってからだろうか、まぁ、それも悪くない。

 

「まぁなんだ、よろしく頼む、俺の可愛い恋人さん。」

 

「此方こそ、私の好きな旦那さん。」

 

桜は不意を突く様に唇にキスをした。深いやつだ。

 

驚きで固まってしまった。

 

「ぷはっ・・・ふふふ、今はこれで我慢してあげる。」

 

「あ、な、え?」

 

「風魔、顔が赤いよ?」

 

「だ、誰のせいだよぉ!?」

 

やばい、頭が沸騰しそうだ、思わず顔を隠してしまう。

 

「・・・。」

 

「うああああぁぁぁぁぁぁ・・・。」

 

「もしかして、キスに慣れてないの?」

 

「慣れてるわけないだろ?」

 

「・・・なんか、ぞくぞくする。」

 

「止めてくれませんかね?」

 

恋人にそんな事言われたら恐怖しかねえよ。

 

「んー、まぁ我慢するって言っちゃったし、仕方ないかな、じゃあ、みんなの所に戻ろ?」

 

「・・・うん。」

 

いつもよりフードを深く被る。

 

「風魔が可愛い。」

 

「うるさい。」

 

ちょっと、今日は桜の顔を見れなさそうだ。

 

桜とのキスを思い出して頭を押さえる。

 

何とか転移に成功し、みんなのいた場所に着いた。

 

そこでは俺達がさっきまでいた大木の場所が映し出されていて、全員がスクリーンをじっと見ていた。

 

「・・・おい。」

 

『あ。』

 

「コレは・・・何だ?」

 

「風魔の告白するところ、バッチリ録画しちゃった♪」

 

ハジメのお茶目そうな声色を聞いて俺はもうなんか、何も感じなくなった。

 

「ハッハッハ、そうかそうか、全員今すぐ消えてもらおうか?」

 

魔術を展開、一斉掃射を始める。

 

魔術の掃射を少し止めると結界で全員守られていた。

 

「チッ。」

 

「ねぇ、ハジメさんや。」

 

「何ですかね桜さんや。」

 

「さっきの映像、録画してるって言ってたよね?」

 

「言ってたな。」

 

「ちょうだい。」

 

「自分用、保存用、予備、布教用、どれが良い?」

 

「全部、更に倍プッシュだ。」

 

「良いだろう!」

 

「止めろおおおおおお!!!?」

 

桜は笑顔で俺の告白シーンを録画したアーティファクトを8つ受け取る。マジで倍にしやがったハジメの野郎。

 

『ぷはっ・・・ふふふ、今はこれで我慢してあげる。』

 

『あ、な、え?』

 

『風魔、顔が赤いよ?』

 

『だ、誰のせいだよぉ!?』

 

桜が録画を流してそんな言葉を聞かせた。

 

あのアーティファクト音声付きかよ。

 

「ああ!?秋月君から魂が抜けてる!」

 

「魂魄魔法で戻せる、問題無い。」

 

「ユエ!早く!早くぅ!」

 

「ああ!風魔って可愛い!」

 

「・・・自分でやっといて何だが・・・風魔に同情するわ。」

 

あはは、夜月が見える、こっちに戻って来ちゃダメ?あはは、畜生!

 

「・・・ハハッ。」

 

「・・・風魔?」

 

「桜さんや、後でお話ししような?」

 

「可愛かったじゃん。」

 

「げんこつ喰らいたいか?」

 

「平和なお話ししましょう!」

 

それで良い。

 

「全員、今見た事を公言するなよ、公言したら・・・分かってるな?」

 

全員が頷くのを確認し、桜を担ぐ。

 

「うわあ!風魔!もしかして私に乱暴する気!?エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!」

 

「するかぁ!」

 

空気が一瞬で緩んだ。

 

止めてくれないかね?桜さん。




深夜テンションで書ききった、後悔はしていない。

桜は嬉しくてハイテンションになってます。

だから風魔の精神が揺さぶられまくっているのです。

そして案外初心な主人公、お前何年生きてんの?







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