何回も転生した奴がありふれた世界に転生しました。   作:オット
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魔王城

「・・・ふむ?君は誰かね?」

 

「フン、人の事すら覚えていないか、化け物が。」

 

最初っから煽られたんだけどどう反応すれば良いんだこれ。

 

「君、化け物という割に余裕そうじゃないか、原因はそこの・・・誰だっけ?まぁ何でも良い、人形の力があるからかね?」

 

ハジメは誰だっけこいつという目で見ているので多分ハジメはあった事はあるのだろう。

 

ユエ達はギラギラとした目で見ているのできっと因縁は深いと思われる。

 

「取り敢えず聞くけど、人形遊びに熱心な魔王様に言っておけ、ついに裏切ったか、とな。」

 

「何だと?」

 

エヒトの情報を漏らしたのはこの世界に隠れていた神だ、だが、人形を連れている時点で、というか人形の現界先か魔王城な時点でその神が魔王ではないかという仮説があった、そして、人形と戦っているならともかく、部下と人形を一緒にしていることから相手は敵だ、神は自分の権能の及ぶもの以外を使いたがらない、だからこそ、これは明確な裏切りと同じだ。

 

まぁ、雑談はここまでにしようか。

 

「それで?お前達の目的は何かね?」

 

「チッ・・・寛大な我が主は貴様らの厚顔無恥な行いにも目を瞑り、居城へと招いて下さっている。我らはー

 

マジで?馬鹿じゃねえの?フッハ、殺したろ!そいつ殺したろ!考えなしの馬鹿は殺したろ!ええぞ!

 

「・・・すまん、話を聞いていなかった?えっと?確か馬鹿が俺達を招待していると?自分の家に?」

 

「・・・貴様・・・そうだ、我が主は貴様らを魔王城で待っている。」

 

「なるほどなるほど、では君達は人質でも取っていそうだ、その余裕はそうなのだろう?人質は・・・そうだな、クラスメイト、愛子先生、王女さん、あと考えられるのは・・・レミアさんとミュウちゃん。」

 

最後の2人が出た瞬間に世界が凍った。

 

ハジメの殺意だ。

 

「ハジメ、落ち着きなさいな、番を取られて叫ぶ獣じゃないだろう?」

 

「あ?」

 

「そう喧嘩腰になるなって、幸い、こいつら全員迎えみたいだし、人質は死んだら終わり、そこで終了なんだから、生きているのは確実だ、相手の性格から考えてお前と俺を潰したいなら親しい者を苦しめて目の前で殺す、なら、少なくとも俺達が行くまで無事だろう?なぁそうだよな?さっきからずっと隅でガタガタ震えて怯えてる中村さんよ?」

 

「ヒッ。」

 

おっと、俺もかなり殺気立っていたみたいだ。

 

「あとさ、お前が何をしようと俺は別に構わんが、俺はお前の出方次第で全てを破壊するぞ?」

 

「・・・化け物め。」

 

「化け物で結構、俺は誰かさんを一緒守らなくちゃいけないみたいだからな、その為なら化け物にだってなってやろう。」

 

中村はそれ以上喋らなかった、ただ、桜を憎悪の目で睨んでいた。

 

刀に手を伸ばすと慌てて周りが止めてくる、敵じゃなくてお前らが止めるのか。

 

「ハジメ、君が決めてくれ、俺はそれに従おう、手段も、過程も全て操作してあげるから、さ。」

 

「・・・そうか、おい、招待を受けてやる。」

 

「フ、フン!最初からそうすれば良いのだ!ならば武器を渡してもらおう。」

 

「はー、馬鹿なんですかー?アホなんですかー?それとも獣より脳みそが無いのであらせますかー?獣でも自分の武器は渡しませんけどー?それ渡せって、はー!流石天下の魔人族様は言う事が違いますわー!じゃああなたの武器も預けてくれません?」

 

ちょっと反応面白そうだから煽ってみたかった。

 

「渡すわけ無いだろうが!自分の立場をわきまえろ!」

 

「えっ、俺たちの立場って客人とその護衛だよね?全員が客人で全員が護衛だよね?えっ、武器も持ってない護衛がどうやって責務を全うしろと?それに武器持ってるあなたが守る気無いなら俺達自分で自衛しなきゃいけませんよね?その為の道具が武器ですよね?えっ、分かってます?その辺りあなた理解してます?それに武器持ってるお迎え様が守る気無いんでしょ?武器突きつけてさっさと来いって言ってるのが今の状況なんですよ、あなたそんな状況で武器を手放せって、えっ、俺たち客人ですよね?あなた達が俺達を招待してるんでしょ?客人を脅迫するのがお迎えの役割なんですか?」

 

おお!めっちゃ怒ってる!やっぱり煽るのって楽しいわ。

 

「うわぁ、めちゃくちゃ楽しんでるのが分かるよ、桜ちゃん、あの人っていつもあんな感じなの?」

 

「暴言吐いてきた人とか迷惑な人にはあんな感じだよ、それで相手が怒ってきたらもっと言い方がいやらしくなるよ、煽るのは慣れてるって言ってたけど絶対楽しんでると思うよ。」

 

「うわ、諦めの言葉が予想以上におっかなかった。」

 

「貴様、言わしておけば!」

 

フリードが動く前に首を掴む、呼吸できる程度に圧迫せず、尚且つ力を込めたら一瞬で首が折れるような微妙な力加減だ。

 

「言わしておけば・・・何?俺は今イラついてるんだ、お前ら全員殺して魔王城に突っ込んで核爆弾落としてもいいんだぞ?」

 

『えっ。』

 

「安心しろよ、放射能は数秒で死に至るレベルのやつ使ってやるから。」

 

「何一つ安心できる要素が無いよ!それにとんでもない超極悪効果じゃん!」

 

安心しろ谷口、広がるタイプは地球くらいなら数秒で埋め尽くすぞ。

 

まぁそれは置いておいて、俺が首を掴んだ魔人族は俺の手を掴んで苦しんでいる。

 

「今ここで死ぬか?それとも後で死ぬか?」

 

「お止めなさい、イレギュラー。」

 

「お前、人形?いや、魂入りか。」

 

「ええ、私はアイン、と申します。そして今あなたがそんな事しても無駄です、こちらの状況は既にあちらに漏れています、あなたがフリードを殺せばあちらの人質の誰かが死ぬ事になるでしょう。」

 

「・・・チッ。」

 

中村とフリードは先程までの余裕が嘘のように消え、俺達を警戒しながら魔王城まで飛ぶことになった。

 

「すまん、ハジメ、交渉は失敗だ。」

 

「別に良い、お前もあんな博打を任せてすまないな。」

 

「ハハッ、こんなものだ、それに俺はまたバグったみたいだからな、神だろうが、そう簡単に負けはせん。」

 

そして暫く飛んでいると魔王城に到着した、俺の睨んだ通り、ミュウやレミアさんも連れ去られていてハジメ達と熱い抱擁をしていた。

 

「あんたが、魔王か。」

 

「そうだ、イレギュラーよ、私こそ、魔王である。」

 

とりあえずクラスメイト達を桜とアッシュに守らせておくミナは遊撃。

 

「そうかい、で?申し開きは?あんた、その見た目からしてユエの親族の吸血鬼だろう?それに、神代魔法も使える。」

 

「いかにも、私は変生魔法を使える、反逆者達の言ったことが真実だと分かり、私は神に敵対した。」

 

うっそだー!お前前情報にあったアルヴだろー?お前〜!ゲームじゃなくリアル騙して悪いがとかめっちゃ久しぶりなんだからなー!

 

だっていつも仕掛ける側だったからな!

 

「そして、今はユエと名乗っているんだったな、私の孫アレーティアよ。」

 

はーやっぱなりすましは言う事違いますわー!

 

そして色々とご高説を垂れているアルヴはユエに抱擁を加えようと立った瞬間にハジメから銃撃を食らった。

 

「親友である風魔や桜はともかくな、誰が俺の嫁を呼び捨てにして良いっつったあぁ!?」

 

「ふっは!ハジメナイスゥ!はっはっは!気分はどうかねアルヴさぁん?ねぇねぇ今どんな気持ち?三文字で答えて?ばれないと思った?ねぇばれないと思った?なりすましのおバカ!あー!もうこんなん日本に帰ったら呟くしかありませんわ。」

 

「風魔、キャラ崩れてるよ。」

 

「おっと、こりゃ失礼、で?実際どんな気分よ、格下だと思ってた相手に見破られてんぞ?魔王さんよ。」

 

魔王は笑いながら立ち上がり目の前にいる俺を見た、あ、今のうちに地雷仕掛けとこ。

 

「よくもやってくれたな、イレギュラー!もう少しで引き込めそうだったものを。」

 

「・・・ごめんなさい、全くそんな事はなかった。」

 

「何だと?」

 

ユエの言葉に訝しげに視線を向ける魔王はユエが指を刺した俺を見る。

 

「いやー魔王城に来たときからずっとしてたんだけどね、誰も彼も全員触れてくれないからさぁ、俺ちょっと寂しかったんよ。」

 

俺の背中には

 

魔王は恐らくエヒトの下僕のアルヴという負け犬でーす!恐らくユエの家族の誰かに変装してまーす!いろんなこと言ってくるけど本人死んでるから信じないでね!

 

という張り紙が貼られてあった。

 

つまり、魔王以外の全員は玉座とみんなの間にいた俺の背中はほぼ確実に見える訳で、全員が俺の張り紙を読んでそもそも話を聞いていない上にこいつ敵かと理解するという、手間もかからない最高の手だったのだ。

 

因みに書いたのは桜だ、俺がそうなんじゃないかという疑惑を教えたらいつの間にか書いていた。

 

因みにミナだけは笑い転げそうになった為いつでも移動出来る位置に配置した、このせいで護衛されられなかったのもある。

 

まぁそれはともかく。

 

「うん、じゃあ、頑張ってね!魔王さん!これから勇者全員でフルボッコよ!やっておしまい!」

 

そういうと同時に俺の背後から大量の魔法が飛んできた。




長かったので分けます。そして主人公はかなり遊んでます。




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