もしも呼ばれたのが   作:0302

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「ようやっと4章!インド!オール信長総進撃ィ!と思ったら終わってたんじゃが!?」
「(いや投稿速度が遅いだけですね?)なんで星5ノッブが出て私はまた水着でいじられてるんです??? ちょっと公式が解釈違い」
「いや貴様が公式じゃろ。まあ星5の我が出るのも是非もないよね! どこぞの弱小サークルと違って人気者じゃし! 水着とか着ちゃうし! 再臨で色々変わるのは色欲天魔王でやったばっかじゃし!」
「はーさり気なく第三臨になってんのほんと腹立ちますね・・・・・・いーですよいーですよ! 今年の沖田さん水着はロリワンピース・中学生スク水・大人ビキニで攻めてやるんですから!」
「わしそうやって全国のマスターの財布に媚びてくのよくないと思う。 さぁて、トリップ始めた沖田は放っといてわしは呟いったーで我の応援絵でも・・・・・・TLがサバフェス一色・・・・・・じゃと・・・・・・!?」
「ちなみにその前は景虎さんと長可さんと悪魔一色でした。ノッブとかやっぱりオワコンじゃないですか(笑)(笑)(爆笑)」
「百歩譲って景虎は良いとして、こんな超美少女系魔王がいるのに男二人取るとかマスターたちの性癖歪みすぎでは??」




遅れてすいません。ちょっとユガと殿様堪能してました。今は海でループと狂気を満喫してます。


邂逅:兄弟子(後見人)と師匠(後見人)の場合

 

 

 

冬木市・とある教会にて。

静寂が支配する礼拝堂の中。二人の男が膝をつき、十字架に向かって祈りを捧げていた。

ステンドグラスが陽の光に煌めき、それぞれの色を辺りに散らす。

────その、神聖とも言えるような時間を邪魔したのは、膨れ上がりつつあった魔力の存在だった。

 

「っ!」

「父上、これはっ、」

 

言峰綺礼が父・璃正を振り返る。璃正は額に(しわ)を寄せ頷いた。礼拝堂の扉がバンと開かれ、セイバー・リリィが飛び込んでくる。

 

「マスター!」

「今から魔力を辿って行きます。サーヴァントの貴女の方が詳しくわかるはずです。案内して貰えますか」

「はい!」

「私はここに残る。綺礼、頼んだぞ」

「はい」

 

こっちです、と勢いよく駆けるリリィを追いながらも、綺礼は険しい顔を崩さなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリィに案内され綺礼がたどり着いた先は、まさしく地獄だった。いや、まだギリギリセーフ・・・・・・多分セー・・・・・・アウ・・・・・・セウトかな・・・・・・で地獄絵図にとどまっている、と言うべきか。

広々とした空き地に何人もの人間が倒れ、その中心に喜色の笑みを浮かべて立つ紅色のサーヴァント。周りを囲むのは言葉も発せぬ亡者の群れか。

唯一明るいテンションのサーヴァントが、スタンドマイク(?)を振り回していた。

 

「みんなー! 今日は(アタシ)のライブに来てくれて、ありがとー!」

『おぉぉぉおおぉぉ・・・・・・・・・』

 

「・・・・・・は? ライブ?」

 

真っ先に目の前の光景を受け入れた綺礼が零す。今なんつったこのサーヴァント。

いや、その前に倒れている人々の救出だ。まだ絶妙に人の心が残っている頃の言峰綺礼は、亡者の群れに駆け寄ろうとして、セイバー・リリィにその歩みを止められた。

 

「は、はわ・・・・・・大変です・・・・・・」

「っ、どうしましたセイバー」

 

口を抑えてマナーモードの携帯電話のように小刻みに揺れるセイバー・リリィ。顔は真っ青に染まり、あのサーヴァントやこの惨状を分かっているようだった。

 

「わ、私の思う通りなら、彼女は・・・・・・! マスター! 今すぐここから逃げましょう!」

「そんなに強いサーヴァントなのか!?」

 

ぐいぐいと袖を引っ張る彼女に違和感を抱く。彼女は(いくら未熟とはいえ)最優のセイバー。ただ相手が強いだけならばこうも怯えなくていいはずだ。一体、リリィは何を恐れて・・・・・・?

綺礼の疑問は直ぐに解消されることになる。

 

「事情があって(アタシ)のマネージャー兼1番のファンは来れなくなっちゃったんだけど・・・・・・リュウノスケの分まで、みんな楽しんでいってね!」

『おぉおおおぉぉぉ・・・・・・』

「それじゃあ次の曲、いくわよ !カモン!マイ宝具!────鮮血魔嬢(バートリ・エルジェーベト)

 

────サーヴァントが槍を地に突き立てる。槍の穂先を中心に魔法陣が広がる。地面からは禍々しい城がせり上がり、空は紫紅に塗りつぶされ、そう、まるで、あのサーヴァントの術に取り込まれたかのような、

 

(────固有結界(リアリティ・マーブル)!?)

 

────否。これは綺礼達が取り込まれているのではない。単純にあのサーヴァントが己が城を召喚しているだけだ。

綺礼は混乱の余り思い浮かんだ馬鹿馬鹿しすぎる考えを直ぐに打ち消した。

固有結界とは、術者の心象風景をカタチにし、現実を侵しながら形成する結界のことだ。真祖が扱う『空想具現化(マーブル・ファンタズム)』の亜種であり、言わば現実世界そのものを上書きするような行為。魔法に最も近い、魔術の最奥も最奥。こんな気軽に展開できていいはずがないし、そもそも辺り一帯が取り込まれているわけではないので、これは違う。

だが────だが。

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これほどの魔力は令呪のブーストがなければありえないだろう。いいや、たとえ三画全てを使ったって、こんな量はありえない。それに、令呪を三画使用するということは、サーヴァントの制御権を自ら放棄するということである。そんな馬鹿なことをするマスターがまともであるはずがない。十中八九、マスターは謀反を起こされてもう死んでいるのだろう。辺りにそれらしき人影も見当たらない。

 

「あ゛あ゛・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もうダメです、おしまいです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・師匠、いつかまたお会いしましょう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

そんな馬鹿なと綺礼が(かぶり)を振る横で、己のサーヴァントが絶望したように奇声を上げた。アホ毛はこの世の終わりかのように萎れ、漫画のように顔の上半分が青ざめている。それはそうだ、こんな頭のおかしいとしか表現しようのない現実に直面したら誰だってそうなる。だがサーヴァントなのだからもう少ししっかりしてもらいたい。

 

 

────そして。

魔城がその全貌を露わにする。思わず怖気を感じてしまったのは人間としては正しいのだろう。一拍遅れて、綺礼は未だ己にこのような感情があることに愕然とした。いや、そんなことはどうでもいい。

サーヴァントが突き立てた槍の先端に立つ。歪な翼を大きく広げ、ここが私のステージだと言わんばかりに叫んだ。

 

「さぁ────! 我が城チェイテで、サーヴァント界最大のヒットナンバーを聞かせてあげる! ・・・・・・フィナーレになんか、しないんだからっ!!!」

 

「チェイテだと・・・・・・!」

 

綺礼はこの城の名を知っていた。そうして、サーヴァントの真名にも見当がついた。真名が本当に綺礼の思う通りであれば、セイバーにとって分が悪い戦いとなるだろう。何せ相手は対女性を極めたようなサーヴァントだ。ここは人々を見捨てても退却すべきか、と綺礼が考えた時、

 

 

「これぞ大軍師の究極陣地────石兵八陣(かえらずのじん)!」

 

 

「なッ、ぁあァ!?」

 

どこからか詠唱が聞こえたと思えば、サーヴァント────エリザベート・バートリーであろう彼女は八卦の陣に囲まれていた。陣は直ぐに消滅したが、何故かエリザベートは動く気配がない。それどころか顔を憎々しげにゆがめ、綺礼達の後ろを睨んでいる。

振り返れば、そこには長髪で人相の悪い男が、やけにボロボロになりながら立っていた。後ろからは小柄な影が走りよってくる。背丈と髪の長さからして女性だろうか。恐らくはマスターなのだろう。

 

「新手か」

「説明は後だ! そこのセイバー! 今すぐヤツを倒せ!」

「え、っあ、はいっ!」

 

セイバー・リリィは先程の萎れようがどこへやら、背筋をピンと伸ばすとまるで犬のように命令に従った。・・・・・・先程から、サーヴァントとして本当に如何なものか。これは少しばかり話し合う必要があるかもしれない。

 

「はっ! やっ! はあっ! もっと強く!」

 

端的なやり取りで、勝敗は決した。

為す術もないエリザベートはただその聖剣に斬り伏せられるだけだった。もはや、一方的なリンチと呼ぶにふさわしかったそれは、見方を変えずとも彼女の自業自得なのだろう。

 

「・・・・・・い、や・・・・・・・・・・・・いやっ、嫌ぁ!! どうして!? どうしてよ?! (アタシ)は、(アタシ)はまだ、まだなんにも出来てないのに! まだなんにも歌えてないのに!! (アタシ)はただ、ただアイドルになりたかった(みんなに愛されたかった)だけなのにぃぃ・・・・・・っ!!!」

 

悲痛な叫びを上げ地に倒れるエリザベートの体からは光の粒子のようなものが出てきている。霊核が砕け、存在が保てなくなったのだ。そもそもマスター殺しを為した彼女は、令呪のバックアップと人々の魂で何とか顕現していたに過ぎないのだから。(────さァて。どーしてコイツは宝具を撃てたんだろうな?)

消えゆくエリザベートに目もくれず、綺礼は長髪の男をじっと見つめた。だが、長髪の男────諸葛孔明はそれに反応せず、悔しげにエリザベートを見つめている。

 

「どうかしたのか」

「・・・・・・いや。どうにか消滅させずに済ます方法は無かったのかと思ってな」

「何? お前はこの聖杯戦争に参加するサーヴァントではないのか?」

「そうだが。こちらにも事情というものはあるのさ。それとも、そんな簡単なこともわからないのかね、聖堂教会の者は」

「────貴様。何故、サーヴァントである諸葛孔明がそれを知っている」

「ほう? そちらも私の一方の真名は分かっているようじゃないか。まあ、わざわざ宝具まで晒したんだ。これで分からなきゃ真性の馬鹿だろうな」

 

「そこまで! 双方矛を収めなさい!」

 

まさに一触即発。セイバー・リリィもようやっと追いついたウェイバー・ベルベットもオロオロする中、ルーラー然とした声が辺りに響いた。CV坂本真綾は場を仕切るのに向いている。

 

「これより先はルーラー・ジャンヌ・ダルクが仕切らせてもらいます! さあ、移動しますよ!」

 

「・・・・・・その前に、ひとついいだろうか」

 

突如現れたジャンヌ・ダルクを名乗る不審者に眉根を寄せつつ、言峰綺礼は彼にしては珍しく若干戸惑ったように声を上げた。

 

「なんでしょう」

「・・・・・・いや、なに。その格好でルーラー、しかもかのジャンヌ・ダルクと名乗るのはかなりの勇者だと思ってね」

「残念ながら仕様ですワン!!!!!!」

 

渋い中田譲治と澄み渡る坂本真綾は意外と協和音だった。

 

そして、残りの三人は「お前こそ勇者では」という一言を飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




色々とそういうことにしておいて下さい。

お久しぶりです。なんか小説が滞っているのにはてなブログとか始めたバカです。頑張って探してくれてもいいのよ。
そんなこんなでもう夏ですね。ついこの間インドでムーンキャンサー実装に驚いていたのが嘘みたいです。BBのめんどくさいオタクとしては「????? ムーンキャンサーにBB以外とか解釈違いです」ってなってたんですが、まあ仲介業者が小悪魔なラスボス系後輩なら仕方ねえなあ〜〜〜〜〜〜〜ってなってます。大奥からのパールヴァティーさんが自分がいけない代わりにどうにかしてくれとBBに頼んだとかだとすごく捗ります。色々。というかインド勢血縁関係複雑すぎでは。まず同じ顔が多すぎるんだよなぁ。
オール信長総進撃は本当にオール信長総進撃で笑ってしまいました。風雲児のボイスがかっこよすぎて織田の女になる。引けてませんが。カッツとキンカン頭とサルとお義父さんと悪魔はいつ実装されるのハリーハリー。
そして息をつく間もなくルルハワ。虚無期間嫌だなとは言ったけど頭が狂うようなイベント続けてやれとは言ってないんだよなあ。よく考えると初心者はぐだイベから夏イベと、配布は貰えるけど何言ってるかわかんないイベントやらされて可哀想だなと思ってます。

事件簿アニメについて語ることはありません。とりあえず三田先生とそのほかアニメ制作に関わられた方生きててくださって本当にありがとうございます。動く師匠と拙と義妹だけで世界がこんなにも明るいです。内容はそうでも無いですが。師匠に胃痛薬差し入れたい。

さて、本文についてです。最初に話せよ。
ようやく、と言いますか、初めての脱落者です。後(ほとんど)初めての他陣営同士の話し合いの場が設けられました(なお話し合ってはない)
エリザベートについて、特に描写してはいません。彼女は推しの一人なので本当は一万文字くらい内心とかその他とか書きたかったのですが、くどくなるのでやめました。ぶっちゃけエリザベートが推しでない場合の人はそんなん読まされても辛いだけだろうなと思ったので。そんなこと書いてる暇あったらもっと話進めろよ。はい。エリザ推しの方は各々の脳内でこんなことがあったらいいな、と妄想してくれると嬉しいです。前々の話に書いてますしね。一応。
今回はやはり綺礼が1番難しかったです。多分本文でも性格が定まってません。言峰ではなくほぼオリ峰。
あかいあくまの後見人同士の邂逅も、書いてる時は妄想が膨らみましたがこのあとが辛いです。この2人が同盟組むとか絶対無理。話し合いとか論外。何故会わせたのか小一時間正座したい。した。
そんなわけで見切り発車どころかブレーキ壊れてるのに燃料投下するこの暴走列車、次回もお付き合いいただけたらと思います。
追伸。実は随分前に設定集を更新してたり。















(まずは、一人目)

何エンド?

  • 【T】皆の愛と勇気が冬木を救うと信じて!
  • 【T】ユニヴァースの力を見せてやろう
  • 【B】人類悪に勝てるわけ無いだろ!

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