遠野物語(四季に憑依)   作:チョコラBB

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遠野家地下帝国

○月○日 晴れ

 

秋葉たちから手紙が来た。

何かもう何年もあってないみたいで寂しい。

皆からの手紙をまとめると、

 

秋葉は次期当主として帝王学を初めとして色々なことを学び始めたようだ。

慎久からの手紙には、遠野財閥の仕事等を教える内に父親としての尊厳が回復してきて嬉しいと

あった。何故か涙が出そうになった。

 

同じくして琥珀や翡翠もお手伝いさんの見習いとして働きはじめたらしい。

といってもバイトみたいな感じらしいが、原作通り琥珀は掃除が、翡翠は料理が苦手らしい。

というか性格が原作と全く逆のようだ。面白いなあ。

 

志貴は護衛として鍛え始めたらしい。

原作と異なり直死の魔眼がないけど、七夜としての体術を鍛えているので原作が始まる頃には

恐ろしいことになっているんじゃないだろうか?

むしろロア居ないから原作始まるのか?

いや始まっても直死の魔眼ないからネロ・カオスとか詰むけど

 

皆元気そうで嬉しい。

皆もそれぞれの将来に向けて頑張っているのだから、俺も頑張ろう。

 

 

 

 

△月三△日 曇り

 

先日、久しぶりに遠野の屋敷に遊びに行った。

やはりあそこも故郷なのだと感じた。

前の世界の家族は元気だろうか?

 

秋葉はまだ小学生ながら一人前に働いていた。

未だ慎久の補佐という立場だが文字通り高校生になる頃には女帝になっているだろう。

長男たる俺の責務を秋葉に押し付けているので申し訳ない気分になった。

ストレスが溜まっているようだった。

 

慎久はもっと悲惨だった。

秋葉が仕事を覚え、また扱いが悪くなっており、また琥珀にはひどく怯えられて、翡翠にも琥珀が怯えているので良い感情を持たれていないらしい。

何度も言うが自業自得である。

年頃の娘に、父親がその友人を無理やり手を出したと知られればこの扱いでもまだマシと言える。

・・・二人には俺愛用のサンドバックを送っておこう。

 

琥珀と翡翠は既に一人前といえる腕前だった。

掃除と料理の腕は原作通り、アレだが原作のように壊滅的ではない。

やはり先輩のお手伝いさんがいることがいい影響を与えているのだろう。

未だに二人の性格に違和感を感じるが、二人は癒しだ。

 

志貴は恐ろしく強くなっていた。

秋葉や皆を守ると気合を入れていた。

あまりに素直で可愛らしく、ショタに目覚めそうだ。

ただ音もなく背後に立ったり、、目の前で俺のサンドバックを一七分割しないで欲しい。

目標は俺らしいが勝てる気がしない。

 

 

 

□月三□日 曇りのち雨

 

慎久が壊れた!この外道!

慎久があまりのストレスに「外れた混血狩り」に積極的に取り組みだした。

身体も鍛え始め、軋間紅摩みたいな筋肉モリモリのマッチョマンになっており、

最近、遠野家は退魔組織から警戒されているようだ。

慎久を超えれない気がしてきた今日このごろ。

 

秋葉は本格的に仕事を手伝い始めた。

ただ言い方は悪いが、慎久でストレス解消が出来ない為、機嫌が悪かった。

拳の握り方を教えたらサンドバックのパシパシ叩き始めて、

満面の笑みで「ありがとうございます!兄さん!」と行ってきた。

今なら慎久にも勝てる気がする。

・・・ごめんなさい。無理です。

 

琥珀と翡翠はいつもどおり癒しだ。

琥珀は何か悩み事があるみたいだが大丈夫だろうか。

後琥珀に手作りの弁当をもらった。

旨え。

 

志貴は慎久と混血刈りに精を出している。

最近は慎久の強さに憧れているらしい。

本当の親子のようになっており、少し悔しい。

つい嫉妬からあんな「筋肉モリモリのマッチョマン」になるのかと意地悪を言ったら、

真顔で「あれは嫌だ。」と言われた。

慎久ェ・・・

 

 

 

●月●日 雨

 

もう駄目だぁ。おしまいだぁ。

久しぶりに会った慎久は普通のジェントルマンだった。

血色も良くどうしたのか聞くと琥珀に許されたらしい。

未だに怖がられることもあるが、罪を憎んで人を憎まずらしい。

マジ琥珀さん聖女やでぇ。

尚、それに伴い、秋葉と翡翠との関係も改善されてきているらしい。

本当に良かった。安心した。

傍から見ているとギコチなさはあるが彼と彼女は家族のようだった。

 

秋葉も血色がよかった。

最近関係が改善した慎久と混血狩りや死徒狩りでストレスを解消しているらしい。

「にいさん」と言いながら駆け寄ってくる様は萌える。

 

琥珀と翡翠も可愛い。

最近どうも翡翠は志貴が気になっている様子だ。

ニマニマしながら見ている俺は気持ち悪いと思う。

 

志貴はより強くなっており、「殺人貴」と呼ばれているらしい。

正直時代を先取りしすぎだろうと思った。

 

 

数週間後、志貴から手紙が届いた。

どうも最近悩みがあるらしく相談したいことがあるとのこと。

読んでみると、俺も頭を抱えた。

最近秋葉が家で鍛錬し始めたらしく、夜な夜などう見ても100キロ以上あるサンドバッグを殴ってはド派手に吹っ飛ばしており、護衛とか七夜の誇りどかどうでも良くなってきたらしい。

その際秋葉は「兄さん・・・フフフ」と不気味に呟いていたらしいが、兄さんというのが俺なのか、志貴なのかハッキリして欲しい。

別のtype moon作品の妹様を思い出してしまった。

 

追伸

先日、異能と体術、そいて魔術を組み合わせて「エスメラルダ式血凍道」を再現することに成功した。威力を試すため、照星さんに頼み込んで死徒討伐にいったが死徒が速攻凍りついて砕けた。

氷漬けのまま保持出来るよう、威力の調節が今後の課題だ。

強くならなければいつか片腕を妹に食われるかもしれない。治るけど。

 

 

 

★月●日 アンリマユ

 

久しぶりに帰ってきた弥次郎と話していると最近の遠野家の噂を聞いた。

最近は慎久と秋葉の二大当主の活躍で遠野財閥の規模が拡大している。

やはり原作と違い、慎久が存命だからだろうか。

また裏の世界では慎久が「どうあがいても絶望」秋葉が「赤い悪魔憑き」

志貴が「殺人貴」と呼ばれ恐れられているようだ。

噂ではいつのまにか音もなく切り刻まれてたり、身体が動かなくなって赤い何かにサンドバックにされたりして次の瞬間ブッ飛んだりするらしい。

あの家で普通なのは翡翠と琥珀、そして俺だけだと思う。

 

 

 

 

 




慎久以外もおかしくなってきた。
夢オチとか無理かなあ。

ちなみに普通とか言いながら、主人公は鍛錬で人外三人と互角にやりあっています。

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