と言うわけで投稿じゃい!
燦々と強く日が照りつける下で、僕はレキちゃんとお買い物に出ていた。実はレキちゃんが使ってる弾丸は僕が作っていたりするんだよ!まぁ流石に本職さんには勝てないけど、〔その手〕の作り方はお母さんに教えてもらったから自信はあるんだ!
それで、その弾丸を作る為の材料が昨日切れちゃったから買い物に行こうとしたらレキちゃんもついてきた。
「付き合わせちゃってごめんね」
「いえ、私がついて行きたかっただけなので」
今更ながら、僕とレキちゃんはよく一緒に行動してる気がする。それとGWに地元で知り合ったライカちゃんからもよくメールが来る。瑞穂とはずっとメールのやり取りはしてるからノーカンで、白雪ちゃんからはキンジの事で相談されたりするし、りこりんからは遊びのお誘いが来たりする。
……あれ?ふと思ったけど僕の仲の良い友達って殆ど女の子ばっかりだ!
僕は隣で歩くレキちゃんをチラッと見る。顔はお人形さんの様に整っていて、髪は見ただけでサラサラだと分かる。いつも無表情で滅多に感情を表さない女の子だけど、しっかり感情もあるし笑った顔は凄く可愛い。いまのところ僕が一番心を開いてる友達だと思う。
「?どうしました?」
「あっ、な、なんでもないよ!」
見つめ過ぎちゃったのか、レキちゃんと目があってしまった。慌てて誤魔化したけどレキちゃんは僕を少しの間ジーッと見つめると、「そうですか」と言って前に向き直った。その後は二人で特に会話も無く目的地へと向かう。
うー、レキちゃんに変に思われちゃったかも………。
火照る顔を気にしながら歩いていると、僕の行きつけのお店〔ガンショップ梶田〕に到着した。気兼ね無く扉を開けるとカランカランと鈴の音が鳴り、店の奥からサングラスを掛けた厳ついおじさんが現れた。
「お、稲葉の坊主じゃねぇか。なんだぁ?今日は彼女連れかい」
「か、彼女!?違うよ!レキちゃんは友達だよ!梶田さん分かって言ってるでしょ!」カァァァ
「はっはっは!稲葉の坊主は相変わらずウブだな!まるで昔の修一を見てる気分だぜ!」バシッ!バシッ!
梶田さんが豪快に笑いながら僕の背中を強めに叩いてくる。僕にとっては慣れたものだけど、レキちゃんは無表情ながらも少し怒ってる様に感じる。
「いて、いてて。紹介するね。この人は梶田 秋吉さんで、僕が小さい頃からお世話になってる人なんだ」
「宜しくな、嬢ちゃん!銃でなんか困った事があったらうちに来な。稲葉の坊主のダチなら何時でも歓迎だ!ついでに安くしとくぜ?」
「……レキです。宜しくお願いします」ペコッ
僕の紹介にレキちゃんはペコッと控えめにお辞儀をする。梶田さんは満足げに笑って店の奧に消えると、二挺の銃を持って戻ってきた。
「ほれ、お得意様とそのガールフレンドへのプレゼントだ!」
「え、そんな!タダで貰うわけにはいかないよ!」
「………」ジーッ
梶田さんが持ってきたのは〔ベレッタ 93R〕。確か対テロ用のマシンピストルだった気がする。一般には売られてない銃の筈だけど……。まぁ梶田さんのネットワークは物凄く広いから〔その道〕の人から買い取った物なんだろうなぁ。なんにせよ、タダで頂くような品ではないのは確かだ。
「まぁそんな遠慮せずに受け取ってくれ。普段からうちで商品買ってくれる礼だと思ってよ!……それに坊主は今古谷のせいで面倒くせぇことになってんだろ?」ヒソッ
「え……」
梶田さんの言葉に心臓が大きく跳ねる。僕しか知らない事をどうして梶田さんが知ってるんだろうか?もしかして梶田さんも古谷さんと─────
「そんな脅えんな。俺ぁ昔からお前ら稲葉家の味方だからよ、安心しろ」
「梶田さん………」
「ほれ!稲葉の坊主にはこっちで、嬢ちゃんにはこっちだ」
梶田さんは半ば強引に僕とレキちゃんにベレッタ93Rを渡してきた。どちらもカラーリングが違い、僕に渡されたベレッタ93Rは全体的にシルバーがメインカラーになっていて、グリップ部分は鮮やかな赤色だ。少し派手な気がする。
レキちゃんが受け取ったベレッタ93Rは全体的に蒼みがかっていてグリップ部分は黒色だ。僕のとは違って落ち着いた感じだ。
「そいつは元々坊主に渡そうと俺が弄くってた銃なんだぜ?嬢ちゃんに渡したのは俺が現役の頃に使ってたやつだ!整備は欠かしてなかったからな、今でも全然使えるぜ」
「……ほんとに貰っていいの?」
「ったりめぇよ!俺は坊主を気に入ってんだよ!ただし、これからも〔ガンショップ梶田〕を宜しく頼むぜ」
清清しいくらいの笑顔でサムズアップする梶田さんに僕達はお礼を言って、素材を買い足す。相変わらずここは品揃えがいいから、つい足を運んじゃうんだよね。
「それじゃあ僕達は行きますね!」
「おう、毎度あり!また何時でも来いよ!」
「……ありがとうございました」ペコッ
梶田さんに別れを告げて僕達は寮へと向かって歩いていく。心なしかレキちゃんが嬉しそうだ。表情は何時も通り無表情だけど、なんとなく分かる。
「今日はありがとう、レキちゃん。また今度二人で遊びに行こっか♪」
「………はい」
僕は気分よく鼻歌を歌いながらレキちゃんと並んで帰宅したのだった。
レキちゃんも一緒に鼻歌を歌ってくれたけど、凄く上手で二人で仲良く歌いながら帰った。
……ふぁ!?めっちゃ読まれてる!!(゜ロ゜ノ)ノ
沢山のお気に入り登録及び評価をありがとうございます!沢山の人に読んでいただき誠に感謝感激です!
これからもどんどんご感想及び評価をお送りして頂ければ嬉しいです!拙い作品ではありますがこれからもよろしくお願いしまーす!!