吸血鬼系転生者の異世界生活 #2   作:那由多 ユラ
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おひさです!

ペースは遅いですが投稿再開です!

ではでは本編どうぞ!


やっとこさフェアリーテイルかぁ…
第53話 大魔闘演武 1日目!


観客席にて

 

「うぬぬぬ…?」

 

大魔闘演武オープニングゲーム、隠密の準備中に観客席では妖精の尻尾マスター、マカロフは首を傾げながら唸っていた。

 

「あら、どうかしたのですか?マカロニ」

 

「…マカロフです、初代」

 

「…冗談です♪」

 

「その間はなんじゃ!?」

 

「で、何があったのよマカボチャ」

 

話の進まない2人に我慢が出来ずにレミリアがたずねる。

 

「…マカロフです、レミリア嬢。

いや、妖精の尻尾からもうひとチーム出とったはずなんじゃが…」

 

「「へー」」

 

「二人とも興味無さそうじゃな!?

ぶっちゃけナツ達より強いはずなんじゃが…」

 

「弱者が生き残り強者が死ぬ。そういう運命だったのよ」

 

「運命…ですか?」

 

メイビスはレミリアの言葉に興味を向ける。

 

「そう、運命。…そんなことよりほら、最初のゲームが始まるわよ」

 

「あ、そうですね。

フレー!フレー!フェアリーテイル!」

 

 

 

「死んだわけじゃないんじゃが……」

 

 

 

 

『フィールドオープン!!!』

 

かぼちゃの頭をした審判の宣言が鳴り響くと隠密に出場する各ギルドから1人ずつ、計8人が揃った闘技場に建物から石畳まで何もかもが完璧に再現された街並みが具現され、出場者はバラバラの位置に配置された。

 

 

~こっからステラちゃんside~

 

「あや、みんなバラバラになっちゃったや」

 

隠密(ヒドゥン)のルール説明をします。

 

ルールは簡単、互いに鬼であり追われる側なのです』

 

「…帰ったら負けかなぁ」

 

『この街の中で互いを見つけどんな魔法でも構いません、一撃与える。

ダメージの有無を問わず攻撃を与えた側が1ポイント獲得、受けた方側は1ポイント減点それ、10秒後に別地点でリスタートです。制限時間は30分、時間内であれば何度でもリスタート可能です。そして…』

 

解説が一度言葉を止めると街中に8人と全く同じ外見の人間のようなものが現れる。

 

「うわっ、ステラの同じ顔がいっぱい…」

 

『これは皆さんのコピーです。間違えてコピーへ攻撃してしまった場合1ポイントの原因となります。』

 

『さぁ!!消えよ静寂の中に、闇夜に潜む黒猫が如く!!

 

隠密、開始!!』

どぉぉぉおおん!!

 

開始の宣言とともに銅鑼の音が鳴り響く。

 

 

「とりあえず、自分と同じ顔がいっぱいなのは気持ち悪いかな。…えいっ」

ステラは見た目を大人モードに変える。それに伴いコピーの外見も変わるということは無かった。

 

 

さて、あとは千里眼で本物を見つけてスキマで…

 

「見いつけた!!」

 

ステラがスキマに氷で出来た刀を突き刺そうとすると後ろから腕を巨大化し、棘を生やした大鴉の尻尾(レイヴンテイル)所属の魔道士、ナルプディングが襲いかかってきた。

 

「見えてるよっっとぉ!!!」ステラ+1、ナルプディング-1

 

ステラは無数の棘の一つを掴み、背負い投げの要領で建物に向けて投げ飛ばす。

 

どがっっしゃぁあん!!

 

建物の壁は実際の壁と同じように破れ、幾つかの壁を貫通して別の道に出た。

 

『ステラ・スカーレット1ポイント!建物の破壊は自重してください!!

そしてスカーレット選手、その見た目はコピーの意味がないのですが…』

 

ステラは実況を無視して破壊した建物の中を駆け抜ける。

 

 

 

 

実況side

『静かなる激戦が続く第一ゲーム、まずは紅の吸血鬼、ステラが首位に立った!

 

この自分や敵のコピーだらけのフィールドで、敵…実体を見つけ出すにはどうしたらいいのでしょう?』

 

実況のチャパティ・ローラが解説の元評議員、ヤジマに尋ねる。

 

『色々方法はあるけどね。例えば相手の魔力を探るとか、ステラくんみたいに自身を餌にして返り討ちにするとか』

 

『ふふん、イヴくんならもっとすごい方法を使うと思うわ』

実況席のゲスト、ジェニーが自慢するように2人に話す。

 

 

 

再びステラちゃんside

 

建物のトンネルを超えた先には本物の妖精の尻尾のグレイ、蛇姫の鱗のリオン、四つ首の猟犬のイェーガー、人魚の踵のベルの4人が交戦していた。

 

「『ニンジンミサイル!!』」

 

「うおっ!?『氷の造形魔法(アイスメイク) (シールド)』!」

 

グレイにニンジン型のミサイルが複数発射されるが氷の盾で防がれる。

 

「『氷の造形魔法(アイスメイク) 泥人形(ゴーレム)』!!」

 

「きゃあああ!!」ベス-1、ステラ+1

 

グレイへの攻撃を失敗してしまったベスをステラが氷で出来た大型の人型で殴り飛ばす。

 

「ステラか!」

 

「にゃっははは!おひさ、師匠!」

 

「よぉ。…なんで大人モードなんだよ。ハンデか?」

 

「にゃはは、逃げられないよ!」

 

「「処理が雑だー!?」」

リオン、イェーガー-1、ステラ+2

 

ステラが3人を狩ったところでフィールドに変化が現れる。

 

『おーっと!!これは一体!?街の中に雪が降ってきた!!』

『イヴくんね』

 

 

 

 

「ふーん、まぁそろそろ終わりでいいかな?」

 

「あ?まだ結構時間があるぞ?」

 

「いや、もうそろそろ締めだね。

…『本物と偽物の境界を曖昧に』」

 

 

 

『それにしても剣咬の虎のルーファスが全く動きませんね。未だ誰も倒さず、倒されてもいません』

 

 

 

 

 

ルーファスside

 

ルーファスは具現された街並みにある建物の屋根の上に誰にも気付かれずに立っていた。

 

「この競技は地味すぎる。私は覚えているのだ。一人一人の鼓動、足音、魔力の質。

 

覚えている。覚えているのだ。

 

記憶の造形魔法(メモリーメイク) 星降ル夜二』!!」

 

ルーファスは選手全員に命中するように遠距離攻撃を放った。

 

 

ステラside

 

「いい加減同じ顔が沢山あるのはうっとおしい!

氷の造形魔法(アイスメイク) 時代(エイジ) 1000000分の1』!!」

 

無数のコピーに7人の選手、ルーファスの攻撃が全て凍りつく。

 

ステラ+…ERROR

 

『おおっーーと!?ステラ選手の攻撃により何もかもが凍りついてしまった!!』

 

『ちょっと、なんで減点がされてないのよ!?』

 

『これは、ステラくんのしわざだねぇ』

 

『…ヤジマさん、解説をお願いします』

 

『ステラくんは魔法の他に『能力』というものをもっているそうだよ。減点がないのはその影響だね』

 

『…もう出禁でいいんじゃないのかしら』

 

 

解説を聞いた観客は一部を除いて何も言わず唖然としていた。

 

「さすがのステラちゃんね。…エグすぎるわね」

 

「私、ちょっと楽しくなってきた」

 

「更識先生!?」

 

 

 

 

結果発表

 

1位、紅の吸血鬼(スカーレットヴァンプ) 10ポイント

4位、青い天馬(ブルーペガサス) 4ポイント

5位、妖精の尻尾(フェアリーテイル) 3ポイント

剣咬の虎(セイバートゥース) 3ポイント

6位 蛇姫の鱗(ラミアスケイル) 2ポイント

7位、人魚の踵(マーメイドヒール) 1ポイント

四つ首の猟犬(クワトロケルベロス) 1ポイント

8位 大鴉の尻尾(レイブンテイル) 0ポイント

 

『やはり予想通り1位は紅の吸血鬼でしたね~!

大鴉の尻尾は善戦したのですが残念な出だしです。

 

続いてバトルパートに入ります。名前を呼ばれた方は速やかに前へ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バトルパートのシステムの確認をしましょう』

 

Aチーム VS Bチーム

Cチーム VS Dチーム

Eチーム VS Fチーム

Gチーム VS Hチーム

勝つと+10、負けると0、引き分けは両者+5

 

『このように各チーム一試合ずつ行ってもらいます。トーナメントではありません。

 

さっそく私の元に対戦表が届いてますよ!

 

 

1日目第1試合!

蛇姫の鱗、シェリア・ブレンディ!

VS.

紅の吸血鬼、サラシキ・カタナ!

 

試合開始です!』

 

 

 

 

 

闘技場の中心辺りで刀奈とシェリアは向き合う。

 

「さ、手加減してあげるから本気で来なさいな」

 

「絶対に本気を出させて見せるんだから!『天神の北風(ボレアス)』!」

 

まずはシェリアの先制攻撃。黒い風が刀奈に襲いかかるも…

 

「あら、神殺しの魔法なんて珍しいわね!『水龍の咆哮』!」

 

シェリアの風を刀奈はブレス攻撃で相殺する。

 

「すごい!これを防ぐんだね!だったら「隙がありすぎよ!」―キャッ!?」

 

魔法を発動しようとしたシェリアを刀奈は一切魔法を使わずに殴り飛ばす。

 

「ッ!『天神の怒号』!!」

 

「諦めが悪いのね!『水龍の食欲』!」

 

シェリアのブレス攻撃を刀奈は素麺のように吸い込み、シェリアの魔力までも吸い切ってしまう。

 

「うっ…そでしょ…」ドサッ

 

シェリアは魔力欠乏症で倒れてしまう。

 

『しょ、勝者!紅の吸血鬼、カタナ!』

 

「うっぷっ、はぁ、はぁ、

やっぱり、水以外を吸うと、しんどいわね。シェリアちゃんはだい…大丈夫じゃなさそうね。

 

『ひと ふた み よ いつ む なな や ここの たり ふるべ ゆらゆらと ふるべ』

 

…死者蘇生クラスの呪文なんだけど、さすがに素人じゃせいぜい苦痛を和らげる程度にしかならなさそうね」

 

 

刀奈はひふみ祓詞という日本古来の呪文を唱えるとシェリアの苦しげな表情が和らぐのを見たあと横抱きにし、医務室へとはこんだ。

 

 

 

大魔闘演武、バトルパートの以降の戦いは、

 

妖精の尻尾、ルーシィVS大鴉の尻尾、フレア

勝者、大鴉の尻尾

 

四つ首の番犬、ウォークライVS剣咬の虎、オルガ

勝者、剣咬の虎

 

となり、1日目は幕を閉じた。



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