この腐った世界に救済を!   作:しやぶ

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エイプリルフールなので別ルート書きました。短いです

申し訳ありませんが本編はしばらくお待ちください。4月中には上げますので......

ヘリで蓮太郎がジョセフを問い詰めなかった場合の分岐です




メリーバッドエンド:バケモノの守護者ルート

──────どうして、こんなことになっちゃったのかな......

 

私はただ、父や兄のような────〝真の守護者〟になりたかっただけなのに

 

 

最初は上手くやれていた筈だ。効率は悪かったが、目標へ確実に近付いていた実感があった。力を使いこなせるようになる程に、守れる数が増えていったのだから

 

────だが、どんなに強力な力があっても、一人で守れる数には限界があった

 

 

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この頃から、身近な人達が消えていった

 

蓮太郎さんが、夏世ちゃんが、グークルさんが、木更さんが、そして────遂に延珠ちゃんすらも私の元を去り、そこで漸く私は事態の深刻さを悟った

 

しかし私は『何か重大な失敗をしてしまったに違いない』ということは分かっても、それが何なのか全く検討が付かなかったのだ

 

 

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今まで私が生み出した『私たち』は、オリジナルである私が先天的に得たものではないからなのかM.O.(モザイクオーガン)を持っておらず、一つの因子を受け継がせるのでやっとだったが、今回は違う

 

マモルにはM.O.を受け継いでもらった。これにより、私は常人より身体能力が高くて五感が優れているだけの只人になってしまったが、別に構わない。力なら『私たち』が持っている

 

更に性別を『私たち』とは違う男にし、エピソード記憶の引き継ぎもしないことで、神崎舞()とは別の人間を生み出したのだ

 

そしてマモルを外周区に置き去りにし、世界を見てもらうことにした

 

マモルは記憶を持たないが故に『今の私』より『真守』に近い存在だ。その彼がこの世界を生きる中でどんな答えを出すのかを知れば、私はきっと間違いに気付き、世界をより良くできる

 

そうすればきっと、延珠ちゃん達も帰ってきてくれる筈だと────そう、思っていた

 

実際、延珠ちゃんはマモルと共に私の元へやってきた。()()()()()()()()()()()()()、だが

 

 

「............そういえば蓮太郎さんも木更さんもいないけど、どうしたの?」

 

「............舞ちゃん、あれから何十年経ってると思っておるのだ?二人共、妾を置いてとっくに向こうへ逝ってしまったぞ」

 

「そっか......そんなに時間が経ってたか......それにしても、余命約500日だった延珠ちゃんが一番長生きするなんてね」

 

「............安心するがよい。お主を送った後、妾もすぐそちらに逝く」

 

「ゆっくりでいいよ。私から解放された後の世界を楽しんでから来て」

 

「残念ながら、昨日の時点で妾の体内侵食率は49.7%。今回の戦いでゾーンの力を使ったから、もう妾には時間が無いのだ」

 

「............そっか、残念

 じゃあさ、最後に聞かせてよ。私はどこで間違ったのか」

 

「............舞ちゃんは間違ってない。間違っていたのは世界の方だ

 でも、世界は正しい在り方を取り戻しつつあるのだ。もう、舞ちゃん一人が頑張る必要はなくなった。だから妾が────引導を渡しに来たのだ」

 

「............そっか。そっかぁ......私は間違ってなかったんだ......」

 

「............うむ。舞ちゃんは間違ってなどいなかったのだ────だから安心して、先に向こうで待っているがよい」

 

「うん、じゃあね。延珠ちゃん」

 

「あぁ、サヨナラだ。舞ちゃん──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────お疲れさま」

 

 

 






延珠が『覚悟』を決められず、ジョセフが真守を斬り殺した世界線

舞ちゃんがM.O.を受け継ぎ、チャツボボヤの能力で体を増やしてガストレアを駆逐し、ゾディアックも全滅した世界

この舞ちゃんは大分やさぐれて闇墜ちしてるので、『日本純血会』のメンバーを始めとして一般人を大量虐殺してたりします



それでも彼女は〝守護者〟だった。『バケモノ』と呼ばれた少女達を守るために化物となった心優しい少女だったのだ

そんな彼女の最期をどう捉えるかは、貴方次第

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