メニュー111 シシカバブとケバブ
カワサキ殿がエ・ランテルに戻って来て商売を再開した。これは一部の料理人にとってはとんでもない恐怖となっている。貴族の後ろ盾だけで高級レストランと名乗り、法外な値段で商売をしている良い食材を使っているだけで料理の腕を磨こうとしない。そんな料理人には常に料理の腕を磨き続け、謙虚に料理に向かい合うカワサキ殿は恐怖の象徴と言っても良いだろう。貴族どころか、王族が後ろについているのだ。下手に手を出せばその瞬間に破滅が確定すると言っても良い、それがカワサキ殿だ。
「ガウスさん。悪いんだけど、少し手伝ってくれないか?」
「……それはかまわないが……私に出来るようなことがあるだろうか?」
日課の昼食の仕込みも、カワサキ殿がいるので普段よりやや少ない量で済ませ、料理の練習でもと思っていた所に尋ねてきたカワサキ殿にそう尋ねる。
「ちょっと今日の昼に作りたい料理があるんだが、俺は肉を焼くのに専念しないといけなくてな。その料理に使う生地を作るのを手伝って欲しいんだ。ガウスさんなら信用出来るからさ。頼まれてくれないか?」
「勿論良いとも。それで私は何をすれば良いのかな?」
カワサキ殿には色々と教えてもらった恩がある。どうせ昼は客も少ないので時間も余っている、カワサキ殿が作る未知の料理の手伝いをするのも悪くないと思い、すぐに了承の返事を返す。
「助かるよ。実際に作って見せるよ」
「それは助かるな」
耳で聞くより目の前で見た方が理解出来る。小脇にボウルを抱えたカワサキ殿と共に厨房に足を向ける。私とカワサキ殿が一緒に来た事に一瞬厨房がざわめくが、すぐにそれは収まり興味津々と言う表情を浮かべる。
「弟子も見ても?」
「かまわないよ。向上心があるのは素晴らしい事だからな」
料理の道に終わりなどはない、修行を続ける限り道は続いている。料理を学びたいと熱意のある弟子達に混じり、カワサキ殿の調理に視線を向ける。
「ボウルの中に薄力粉200g、オリーブオイル大さじ1、塩小さじ2分の1、水110cc……って判る?」
「問題ない。私達は重量や分量を量ることを徹底しているからね」
高級レストランを謳っているのだ。日によって品質が変わるなんて真似は出来ないので、毎回同じものを作れるように計り等は徹底している。ただ……カワサキ殿がもっている物よりは稚拙だが……。
「最初はヘラで混ぜて、纏まってきたら手で体重を掛けながら捏ねる」
作りかたを見る限りではピザ生地などに近いな。綺麗に丸く纏めたらボウルに布巾を被せ、カワサキ殿は持って来ていたボウルを台の上に乗せた。
「布巾を被せて30分くらい寝かせたら次の工程だ。これを8等分に切り分けて、打ち粉をして麺棒で伸ばす」
パンやピザを作るときの動きとして、何十、何百とやった動き。だがカワサキ殿は速度と精度が段違いだった。
「すげ、全部同じ大きさだ」
「ばっか、良く見ろ。厚さまで同じだぞ」
4回。たった4回麺棒を動かしただけで均一な厚さと同じ大きさに整える。それがどれだけの神技か、そしてどれだけの経験の上に出来るようになった技なのか……それを想像するだけでカワサキ殿の今までの料理への修行の熱意が見える気がする。
「ガウスさん。少し肉と野菜を使ってもかまわないかな?」
「ああ、使ってくれ」
生地だけではない。完成形がどうなるか私も興味がある。だから食材を使っていいか? というカワサキ殿の言葉に返事を返すとカワサキ殿はありがとうと笑い。フライパンを加熱すると油も引かずにその上に生地を入れた。普通はくっつかないように油を引く、それをせずに焼きだしたカワサキ殿に驚いていると手で生地を掴んで引っくり返す。
「膨らんできたら焼き上がり。食べる前までは布巾で覆って乾燥しないようにする。これを作って欲しいんだ」
「判った任された」
「ありがとう。じゃあ、早速完成形を1つ作らせて貰うな」
カワサキ殿がそう言って手にしたのは鹿肉だ。それを薄く切って、切れ込みを入れる。そしてそれをざっと焼き始めるのだが、味付けは岩塩と胡椒のみだ。野菜を水洗いして、レタスを1枚、人参とキャベツは千切りにして生地の上にレタス、そして人参とキャベツを乗せその上に薄切りにした鹿肉を乗せるとカワサキ殿はそれをくるりと巻いた。
「これで完成。味見をしてみてくれ」
「ああ。もらおう」
生地で包むように巻くとは驚きだ。一体どんな味がするのかと思いながら齧り付いた。
「……美味い」
もっちりとした生地に包まれた野菜のしゃきしゃきとした食感。そしてその中から姿を見せる鹿肉は柔らかく、そして塩と胡椒というシンプルな味付けだからこそ際立つ甘みと肉本来の美味さがある。
「とても美味しかったよ」
「良かった。作れるようになるまでは少し様子を見ているから、頼めるかな?」
「勿論だ。任せてくれ」
私達はカワサキ殿の頼みを快く引き受け。それから少しの間カワサキ殿の指導を受け、完璧に作れるようになった所でカワサキ殿は自分の店へと帰って行くのだった……。
黄金の輝き亭のガウスさん達にトルティーヤの生地を頼んで、完璧に作れるようになったのを確認してから俺はすぐに店に戻り、シシカバブの仕込みをしてくれていたクレマンティーヌに合流していた。
「本当にこれ美味しいの?」
「大丈夫大丈夫。美味いから」
ヨーグルトに微塵切りにした玉葱、にんにくの摩り下ろし、トマトケチャップ、それに塩・胡椒、そして香り付けのクミンパウダーと味に締りを付けるための少量のチリペッパーを混ぜた漬け液に1口サイズに切ったラム肉をどんどん漬け込みながらクレマンティーヌが心配そうな顔で尋ねてくる。
「ヨーグルトでしょ? それに玉葱とにんにく……美味しいって言うのが想像出来ない」
「大丈夫だって本当に美味いからさ」
漬け込んだ分を冷蔵庫に入れて加速させる。これで1時間ほどの漬け込み時間で1日漬けた事になる筈だ。
「うーん、カワサキが言うんだから本当だと思うんだけどなあ」
まぁこの世界の住人だと馴染みのない調理法だと思うが、食べてみれば美味しいと判る筈だ。
「そう言えば黄金の輝き亭の料理長はどうだった?」
「2つ返事でOKしてくれたよ。これで準備のほうは問題ないな」
こっちで米と肉……シシカバブの準備をすると、どうしてもトルティーヤの生地を準備する余裕がなくてガウスさんに頼んだが、2つ返事で了承して貰えて良かった。そんなことを考えながらトマトを1cm角に細かく切って行く。
「なんか、凄く細かく切ってない?」
「これくらいじゃないと駄目なんだよ。サルサソースって言うのはさ」
シシカバブはそれ単体でも間違いなく美味い。だがトルティーヤに包んだり、ご飯の上に乗せて食べたりするときにサルサソースは欠かせないと思う。
「ヨーグルトソースって言うのもあるけどな」
「……いや、それは良いよ」
「言うと思ったよ」
チリソースでは辛くて駄目だろうし、ヨーグルトソースでは見た目で引かれる。それならば野菜をたっぷりと使ったサルサソースが1番合うと思う。紫キャベツ、玉葱も細かく刻んで、トマトと軽く混ぜ合わせたら摩り下ろしたにんにく、オリーブオイル、レモン汁、隠し味の砂糖を加えて軽く混ぜ合わせる。
「うん。良し」
少しまだ味が馴染んでいないが、これも冷蔵庫で冷やしている間に味が馴染んで丁度良くなる筈だ。
「よーし、じゃあそろそろ串に刺すか」
「はいはいっと」
時間を加速させた事でよく味が馴染んだラム肉をどんどん串に刺して焼く準備をする。
「このソース残ってていいの?」
「ちょっと残ってるくらいで丁度良いからそれでいい」
ヨーグルトソースなので肉にしっかりと絡んでるくらいで丁度いい。焼いた時に丁度いい焦げ目が付くからむしろ肉についている方が丁度いいと言える。
(後はレタスを千切りにすれば良いな)
シシカバブ単体で売ってもいいし、ご飯の上に乗せてサルサソースとレタスと混ぜてタコスご飯にしてもいい、そして更にはトルティーヤで包んでサンドイッチみたいにしてもいい。その場で食べても良いし、保存を掛けて弁当として持って行ってくれても良い筈だ。串を刺し終わったら、今日は少し早いが焼き始める事にしよう。昼前に依頼に出る冒険者もいるはずだ、出発前にお弁当として販売できれば丁度良いと思い昼の鐘がなる前に肉を焼き始めていると、宿から出てきたラキュース達に鉢合わせた。
「カワサキさん。こんにちわ」
「おう、こんにちわ。今から出発か?」
ご飯ーと泣いている双子忍者と明らかに我慢している様子のイビルアイを見ながらそう尋ねる。
「おう。なんせ王様と皇帝の依頼だろ? そりゃあ断れねえよ。本当ならお前の作る飯でも食いながら一杯やりたい所だけどな!」
豪快に笑うガガーランを見て、俺は少し待てと声を掛けた。
「あの、あんまり時間がないんですけど」
「肉を焼いて弁当として販売するつもりだったんだ。30分くらいは時間はあるだろ?」
「ご飯ー! ありがとう!」
「カワサキさんはやっぱり神!」
「そこら辺のをとっ捕まえるつもりだったからそれは助かるな」
冒険者だからってサバイバルに慣れ過ぎだろ? と苦笑して準備していたシシカバブを焼き始める。
「いい匂いだな。何の肉だ?」
「子羊の肉だ。ロフーレ商会から大量に貰ってな」
「子羊!」
「これは楽しみ」
脂が溶け落ち、炭の上に落ちてバチバチと音を鳴らす。焼ける匂い音だけで食欲を誘う、本当にBBQって言うのは罪深い物だな。
「ご飯とパンみたいのがあるんですか……じゃあそれぞれ1つずつ」
「鬼リーダー足りない」
「もう一声」
「……じゃあご飯のを2つずつ、それと包んだのを3つずつで」
「まいど」
焼き終わった肉から手早く串を抜いて、皿の上に乗せる。
「はい、ご飯」
「ありがとな」
長方形の弁当箱の半分に刻んだレタスとシシカバブ、そして個別のタッパーにサルサソースを詰めて蓋をする。トルティーヤも刻んだレタスと千切りにした人参とシシカバブ、そしてその上にサルサソースをたっぷりと乗せて包んで弁当と同じ様に保存を掛ける。
「お待ちどうさま」
「すいません。ありがとうございます。ほら、皆行くわよ」
弁当を受け取り満面の笑みを浮かべて歩いていく双子忍者とイビルアイ、ガガーラン、そしてラキュースを見送ると丁度昼飯の合図の鐘が鳴り、冒険者組合の扉が開きダッシュで職員と冒険者が飛び出てくるのを苦笑しながら、俺は新しい肉を焼き始めるのだった……。
今日私は修練場ではなく、エ・ランテルにいた。4ヵ国同盟と言う歴史上最大規模の多ヶ国間連合というのは指導者同士の話で済む話ではなく、兵士同士の連携なども大きく関係してくる。それに伴い何回も会議が開かれることとなったのだ。
「ドラウディロン女王陛下。お手を」
「うむ」
そして会議の場の一環として、それぞれの護衛を替えると言うのをジルクニフ皇帝が提案し、私はドラウディロン女王陛下の護衛としてエ・ランテルに訪れていた。
「武しか知らん男ですとか言っておきながら、中々丁寧ではないか? ん?」
「お褒めに預かり光栄です」
ある程度のマナーは覚えているが、ドラウディロン女王陛下の護衛というのは正直肝を冷やしていた。
「さてと、こうして早く来たのじゃ。カワサキ殿の顔を見に行くとするか」
「……それが目的でしたか」
からからと笑うドラウディロン女王陛下を見て、ガーランド殿は振り回されているのだろうなと苦笑した。
「それでカワサキ殿は?」
「こちらです」
周囲を警戒しながらドラウディロン女王陛下をカワサキ殿の店へと案内すると、広場の方から高らかに笑う男達の声と美味いと言う声、そして肉の焼かれる音と香りが風に乗って漂ってきた。
「良い香りじゃな。会議の土産に少し買っておくかの」
「判りました。ではこちらへ」
エ・ランテルにまでスレイン法国の手が伸びているとは思わないが、奇襲に備えながらカワサキ殿の店の前に向かった。
「うまあ! 柔らかくて良いなこれ!」
「酒にも合うしな!」
「この独特の香辛料の香りが最高だな!」
酒を片手に串焼きを齧っている冒険者達が広場に置かれた机の周りに座り、大声で笑いあっている。
「ん、美味しい。食べやすくて良いわね」
「サラダとご飯って組み合わせが面白いね!」
男達が食べているのと異なり、女達は米の上にたっぷりの野菜と肉、そして野菜のソースだろうか? トマトをベースにしたであろうソースと野菜と米を混ぜながら口にしている。
「依頼で出かけるからトルティーヤ2つ」
「こっちも2つお願いします」
そして今度は丸く焼かれた生地に肉と野菜を包み、丸めたスクロールのような形状になった物を持ち帰っている冒険者の姿もある。
「なんじゃなんじゃ、随分と面白そうじゃな!」
「これはドラウディロン女王。いらっしゃいませ」
「良い良い。もっと気軽くて構わんぞ。私にもあの丸いのをくれ、それと持ち帰りで串焼きな。会議の時の土産にする」
カワサキ殿にさっさと注文してしまうドラウディロン女王陛下に若干慌てながら駆け寄る。
「ガゼフさんもお疲れ様。何か持って帰るか?」
「あーでは串焼きを12個ほど、それとトルティーヤという奴を8つ」
会議場で合流するであろうバジウッド殿とガーランド殿、それとリオン殿の分の土産を注文し、ほくほく顔で串焼きを頬張るドラウディロン女王陛下と共に会議場に向かって再び歩き出すのだった。
「なんだ。随分と大変だったみたいだな」
「少し早めに出発すると聞いて嫌な予感はしていたんだ。疲れただろうガゼフ」
「いやいや、大丈夫ですよ。それよりも、これカワサキ殿の店の手土産だ。串焼きは1人3つ、その筒みたいのは1人2つだ」
「これはかたじけない。いただきます」
「俺達が来た頃はカワサキの店閉まってたしなぁ」
長時間の営業をするだけの食材がないと言うことで夕方の会議の時間には既にカワサキ殿の店は閉まっていた。だからこうして土産を買っておいて正解だった。
「子羊の串焼きらしい」
「へえ! そいつは良いな。どれどれ、お! 美味いな!」
「子羊だとしてもこれは柔らかい」
「酸味と甘みが丁度良いな。これは良い」
保存がかけられているのでまだ暖かいそれを私も齧ったが、子羊の肉という事を差し引いても驚くほどに柔らかく、そして肉の内部までしっかりと味が染みていて、どこを食べても抜群に美味い。
「あー酒が欲しい」
「駄目だな。警備中だからな」
「全く持ってその通り。酒が飲みたいならこれはどうです? カワサキ殿がくれたコーラっていう飲み物です」
「……大丈夫かこれ?」
「大丈夫ですよ。酒じゃないエールみたいな感じで甘くて美味いですよ」
蓋を開けてグラスに注いで先に飲んで見せる。エールと違って酔う感覚は無いが、パチパチとした炭酸はエールに近いとさえ思う。酒が飲めない中で酒に近い喉越しのコーラで酒を飲みたいのを堪え。今度は酒と一緒に食べたいなと話をしながら、串焼きを4人で頬張るのだった……。
吹き荒ぶ吹雪を見つめながら、山の中の洞穴に作ったシェルターの中でイビルアイが戻ってくるのをじっと待つ。私達がランポッサ三世とジルクニフ皇帝に命じられたのはアゼルリシア山脈の事前調査だった。ゴウンさん達がアゼルシリア山脈の地下に暮らすドワーフを抱え込む事で新しい装備を作ろうとしていると言う事だった。
「ラキュース。もうちっと中に入れ、見つかるぞ」
「ガガーラン。ええ、そうするわ」
ガガーランに言われて洞窟の奥に入るとティア達が焚き火の上に鍋をぶら下げてスープを作っていた。
「美味しいお弁当には美味しいスープ」
「あと温まる」
アゼルシリア山脈と聞いて駄々を捏ねていた2人だけど、カワサキさんにお弁当を貰ったお陰で機嫌を直してくれたみたいね。
「……今戻った」
「おかえり。大丈夫?」
「ああ。大丈夫だ、少し寒いが焚き火に当たれば問題ない」
着ていた気配を殺すマントを脱ぎ捨て、イビルアイは焚き火の前に座り込んだ。
「うし、イビルアイも戻ったし飯にするか」
「「賛成!」」
バッグからお弁当を取り出す。保存をかけられているのでまだ暖かい。その暖かさが指先から全身に広がっていくようだ。ご飯とサラダ、そして丁寧に焼かれた子羊の肉。これだけでも美味しそうなのだが、刻んだ野菜がたっぷり使われたソースをその上から掛けてスプーンで軽く混ぜ合わせる。
「「「「「いただきます」」」」」
手を合わせていただきますと口にし、ご飯と野菜を掬って口に運ぶ。
「ん、美味しいわね」
「ああ、いい味をしている」
色んな野菜の微塵切りがはいっているので色んな食感で楽しませてくれるし、トマトの酸味とレモンの酸味、そして甘みが混じっていて食欲を誘う味をしている。
「柔らかい!」
「おいひい……ッ!」
子羊の肉というのは高級品だ。それがたっぷりとご飯の上に乗せられているのを見るだけで、思わず頬が緩む。
「美味しい。うん、これ凄く美味しいわね」
「こんな所で食ってなければもっと美味いな」
「確かにな」
洞窟の中にも響く吹雪の音。それさえなければ本当にもっと美味しいかもしれないけど、質素な保存食と携帯食と比べれば暖かいカワサキさんのご飯を食べることが出来ているだけで幸せと思うべきだろう。
(でもこれ本当に美味しいわね)
たっぷりの野菜だけではなく、香辛料も使われているので味だけではなく、香りでも私達を楽しませてくれる。肉を食べると米が食べたくなり、そして米を食べていると自然とサラダも口にする。そしてサラダで口の中がさっぱりとすると肉がまた食べたくなる。一瞬たりともスプーンを動かす手は止まらず、燻製肉を煮込んだ雑なスープを口にして身体をしっかりと温めた所でイビルアイからの偵察報告に耳を傾けるのだった……。
「ちょっと、それは残しておきなさいよ」
「……駄目?」
「駄目に決まってるでしょ。明日の朝ごはんよ」
トルティーヤと言う生地に包まれたサンドイッチを食べようとしているティナに1回話の流れは断たれたが、すぐに全員が真面目な顔になった。
「スレイン法国の人間らしい集団を見た。クアゴアとドワーフの戦いはやはり法国が手を引いているようだ」
ドワーフはスレインからすれば異形種の筈。人間の国に異形種やモンスターを嗾けるのは知っていた。だけど、何故異形種と異形種を争わせているのか? それは今までにないスレイン法国の動き方だった。
「怪しい」
「もう少し調べてみる必要がありそう」
もしかしたらこれを読んでゴウンさん達がアゼルリシア山脈を調べると言い出したのかもしれない。最初は何故? と思っていたアゼルリシア山脈の捜索だけどずいぶんときな臭くなってきているのを感じるのだった……。
メニュー112 激辛麻婆豆腐へ続く
ちょっと今回は今後のフラグも入れてみました。次回は久しぶりの激辛ネタ。今回のリクエストは白影 涅槃様で「麻婆豆腐」になります。
麻婆豆腐はネタとしていいので、鬼滅とオバロ版の両方でやりたいと思いましたので両方でやりたいと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします。
おまけ
もしもカワサキさんがウマ娘の世界にいたら
1 多分バフはドーピングの疑いを受けそうなので無し
2 そのかわりに筋肉とかスタミナの成長率UP【本人がトレーニングしないと効果を発揮しないのできっとセーフ】
3 太りにくい料理とかを作ってくれると思われる。
4 オグリキャップとかと相性良さそう
5 うまだっちかうまぴょいされかけてカサマツからリリースされてトレセン周辺で屋台を引いてそう
6 ネタで思いついただけなので執筆はない【確定】
やはりカワサキさんがオラリオにいるのは……
-
間違っている
-
間違っていない