簡単な事   作:みんだら代表
<< 前の話 次の話 >>

4 / 7
今回かなり痛い。
いつにも増して痛い。
文字数少なくてすまん。


写真と記憶 時間を繋ぎ止める

カメラのシャッターを切る音は好きだろうか。

それは時間を切り取った瞬間。それは誰かが求めた瞬間。その一瞬を記録した確かな証拠。ヒトが覚えてなくても写真は覚えている。

確かな証拠というのは、時にヒトの味方をする。例えば「今日明日はバイトが無い」勿論収入はないが気楽なものだ。

確かな証拠というのは、時にヒトの敵になる。例えば「君がベースを弾いている所を見た」発言した人にもよるが、誰かにとってはメリットが無い。

 

時間も記憶も有限なのである。だから確固たる証拠を残して安心する。

 

 

 

「・・・」

 

やめられなくなっている。直す気はあまりない。

 

「ちわっす」

 

2限目からだが参加しとこう。噂されるレベルで連発してしまったのはこちらのミスだ、1週間に4回までとしよう。

『居なくなる』で有名になっては世話がないな。

 

「おはよう喰人。今日も遅刻?」

「したくてしてる訳じゃあない」

「分かってるよ」

「・・・」

 

この奥沢美咲には何度か弦巻から助けて貰っている。

最初の自己紹介のせいか・・・分からないけど嫌いなタイプかもしれない。あまりよく関わってないけど。

 

「とにかく今日はこの事だけでも覚えて帰って下さいねー」

 

少し音量の大きいチャイムが鳴る。

 

「ねぇクラウド!好きな事は見つかったかしら?」

 

来たねぇ。懲りないねぇ。

さて、いつものように帰るか・・・っとそうだ、回数制限設けたんだった。いきなり消費する所だった。

 

「・・・具体的になにすんの?」

 

話だけでも聞いてみるか・・・

 

「世界を笑顔にするのよ!!」

 

 

 

何て言ったこいつ。

 

世界を笑顔・・・。

 

アレ言いたくなったので言った。我慢出来る訳がない。

 

弦巻の胸ぐらを強く掴んで叩きつけるように言った。

 

「「いいか、誰が何をしようと救われない者というのは確固として存在する。お前の理想で救える物はお前の理想だけだ。人間に出来る事などあまりにも少ない。それでも、1度も振り返らずその理想を追っていけるか」」

 

俺が最も共感できる他人の台詞。

 

「・・・」

 

「・・・何か言ったらどうだ・・・全く。自分の満足の為に他人を巻き込むな」

 

手を離した。

 

「こころ!」

「・・・」

 

奥沢が慌てて駆け寄るが弦巻は酷く動揺しているようだ。

 

「喰人!今のはひどいんじゃないの!?」

「・・・黙れ」

「・・・」

 

奥沢が憤怒するのは初めて見た。

弦巻は変わらず腰を抜かしている。

 

「・・・じゃあ帰る」

 

熱くなって口調まで真似てしまった。落ち着いて戻す。

 

「またサボるの?」

「・・・悪い?」

「もういい帰って」

「・・・」

 

これが嫌なんだってば。この空気が嫌なんだってば。こうなるからヒトと関わりたくないんだってば。必ずああいうのいるんだって分かってても油断する。

俺も学習しないな。

イライラする。

早足で帰路につく。

──────────────────────────

数時間後。CIRCLE。

 

Roseliaの練習中。

紗夜は同じ所を3回もミスした。

 

「紗夜、貴方今日調子悪いわね」

「すみません・・・湊さん・・・。同じ所ばかり」

「うーん。紗夜がミスするのは珍しいねぇー。悩み事?」

 

茶髪のポニーテールが心配する。

 

「アタシで良ければ相談乗るよ?」

「・・・今井さん・・・ありがとうございます。でも心配しないで下さい。」

 

時間が経てば整理がつくはず・・・。今はギターに集中しないと・・・。

 

「紗夜、何かあるなら言ってちょうだい。こっちも気になるわ」

「あこも気になる!紗夜さんの悩み!」

「私も・・・話だけなら聞けますよ・・・」

 

そんなに私が悩む事って珍しいのかしら?なんだか全員から謎の圧迫感を感じますね・・・。特に湊さんから・・・。

 

「え、ええと・・・その、なんといいますか・・・あの、ある男性から・・・なんですが・・・その・・・気になる事を言われた(?)んですが・・・心配なんでしょうか・・・?いいえ、ええと・・」

 

「!?」

「・・・!!」

「男性って・・・!?」

「気になる事・・・?」

 

動揺する一同

 

「紗夜、まさか貴方・・・」

「いかがわしい事をされたんですか・・・?」

「脅迫されてるんですか!?」

「あの紗夜がねぇ・・・」

 

リサは何かを察したようだ。

 

「い、いえ、脅迫とかは・・・」

「紗夜!今すぐその男性をここに呼び出しなさい!」

「え?ちょっと、湊さん?」

「すぐに!」

「は、はい・・・」

 

──────────────────────────

 

「で、要件は?」

 

俺は今機嫌がよろしくないんだけど。呼び出されてからわざとちょっと遅く歩いてやった。俺性格ゴミ。

 

「ではまず、お名前と年齢を」

 

面接?

 

「武蔵 喰人。16歳」

「趣味と座右の銘を」

 

何聞かれてるの俺?

 

「趣味は特にない、座右の銘は『雷霆万鈞』」

「・・・素敵ね。では本題に入らせてもらうわ。」

「・・・」

「今日紗夜が貴方に脅迫されてると私達に打ち明けてくれました」

「・・・」

 

ふーん。

紗夜をちらっとみると、内心慌てている様子。

 

「率直に訊くわ。貴方は紗夜に何をしようとしているのかしら?」

「ていうか何でライブハウスなの?」

「こちらの質問に答えてくれるかしら?」

 

マジで今日はツイてない。

茶髪がニヤニヤしながら不審な視線を送ってくるぞ・・・?

 

「別に何も」

「見え透いた言い訳ね、通用すると思ったの?」

 

・・・。

 

「何か言いなさい!」

「少し落ち着いて下さい!」

 

ん、紗夜が大きめの声を出すとは。

 

「喰人はそのような不審者ではありません!」

「紗夜さん・・・?」

 

紫ツインテが不思議そうに視線を送る。

 

「脅迫されたなんて言ってませんし、いかがわしい事もされてません!」

「本当かしら?」

 

え?これでまだ疑う?

 

「はーい。アタシから質問!いいよね?」

 

湊は頷いた。

 

「好きな女の子とか彼女とかいる?」

 

お、おう。すごいな色々この人。コミュ力高い人だ。ファーストコンタクトの質問じゃないよね。

 

「!?・・・・・・」

 

その質問に紗夜が突然静まった。

 

「いや。特にこれといって人に優劣付けるタイプじゃなくて」

「いないって事でいいんだね?」

「あ、ああ」

 

紗夜がすごい汗かいてる・・・。

俺も今の質問に驚いて少し汗が・・・。

 

「ふふふっ。ありがと!」

 

茶髪の質問は終わりだな。

 

「次」

「あこから!」

「何?」

「趣味はないって言ってましたけど、ゲームとかはしますか?」

 

なんだかプライベートな方向に進んでくゾ。

 

「まぁ、人並みに」

 

あことやらの質問も終わりっぽいな。

 

「次」

「私からも・・・」

「どうぞ」

「何のゲームを主としていますか・・・?」

「NFOしかやってない。知らなかったら戯れ言だと思ってね」

「!!・・・ありがとうございます」

 

質問終わり。話題に出たNFOやって寝よ。

勝手に立ち去ろうとした時。

 

「待ちなさい」

「・・・」

 

まだなんかあんの?

振り向いた刹那。

 

ガシ

 

腕を掴まれた。

 

「まだ話は終わ・・・って・・・」

 

・・・あ?

 

「・・・!」

 

「えっと・・・友希那・・・離した方が良さそうじゃない?」

 

あれ・・・。何この感覚・・・え?い、いや。

 

「喰人・・・?」

 

俺今どんな顔してる?

この感覚は・・・恐怖・・・?いやいや。そんなはずは・・・。でも・・・。

 

湊はすぐに手を離した。

 

・・・なんだ今の・・・?え?これって・・・。良くないやつ・・・だよね。

女子しかいない学校で女性恐怖症とか・・・シャレになんない。あれ?でも今まで大丈夫だったはずなんだけど。

 

「あの・・・」

「何?」

 

平静を装う。

 

「・・・いきなり掴んでしまって、ごめんなさい」

「・・・」

 

駄目だ耐えきれない。

 

「あの・・・。あれ?」

「消えた!?ねえりんりん!消えたよ!?」

「私も見てたはずなんだけど・・・」

 




何か大丈夫かなこれ・・・。
ややこしくなってきたなー。
初投稿だから勘弁して。(言い訳

アイリPさん、アルタ・ランペルージさん。☆9ありがとう。

今宵はここまで。いづれまた。







※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。