せっかくだから月迅竜に転生した(未完   作:一般的な犬

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[作者]ぬわああああん疲れたもおおおおん(執筆)
[読者]この回いる?
[作者](ガバ計画と文章力の無さを指摘するのは)やめてくれよ…


勧誘、それと妹紅

 「たのむ!君達しかいないんだ!」

 

 現在俺達…というか赫は貴族であり、妹紅の父親である藤原不比等に熱心に勧誘されている。

 

 「と言われましても……私にも彼にも護衛の経験は無いですし、こういうのはそっちを専門にしている方に任せるのが良いかと。」

 「しかしな、妹紅は人見知りで初めからこう心を開くのは珍しいのだ。それに赫殿は素手で5人もの男を軽くあしらったと聞いておるぞ。お主は程の手練はそういまいて。」

 

 さっきからずっと押し問答が続いており、辺りはすっかり暗くなっている。

 

 「むう……何が不満なのだ?給金も多く住むための部屋と食事も提供しよう。それに一日中妹紅のそばについて欲しい訳では無い、外に出る時や暇な時に付き合って欲しいだけなのだ。」

 

 ぶっちゃけかなりの好待遇であり、自分ならサッサと受けてしまったのだろう。赫がそうしないのは多分[趣味]の時間が減るのが嫌で渋っているのだろう。

 

 「うーん………では雇われるのに条件があります。」

 「おう!そうかそうか、してその条件とは?」

 「まず私の友人…月と言うのですが、給金は減らしていいので彼も一緒に雇っていただきたい。」

 

 俺?俺いるのか?

 

 「ふむ、彼を雇って私に良い事は何かな?」

 「まず単純に手数が増えます。不測の事態に対応しやすくなり、彼は私よりもずっと強いですからいざと言う時はどちらかを囮にもう片方と妹紅を逃がすことが出来ます。」

 

 そんな事しなくても人間相手なら十分だろうに。

 

 「2つ目の条件は妹紅に意思確認をしてください。彼女が必要とするなら私達は雇われましょう。」

 「あいわかった。少々待ちたまえ。」

 

 不比等が部屋から出ていくのを見送り、俺は赫に話しかける。

 

 「おい赫 俺絶対いらないだろ。」

 「まあそう言わないでよ。旅は道連れって言うだろ?それに京に長期滞在するのにこんな上等な物件はないよ。」

 「まあそうだが……」

 

 しばらくすると妹紅を連れて不比等が戻ってきた。

 

 「妹紅、ちゃんとどうしたいか言いなさい。」

 

 不比等が妹紅を促す

 

 「えっと、私はおにい、じゃなくて赫さんと月さんに護衛して欲しい…です。」

 

 最後は消え入りそうな声だったが、確かに聞いた。

 

 「わかった。僕達は今から妹紅の護衛だよ。好きなだけ命令してね。」

 「ん、まあ宜しくな。」

 

 

 

 ◇──◇──◇

 

 

 

 私の名前は藤原妹紅。

 本当ならここに居るはずのない子。

 父は貴族の中でも高い地位にいて、私の母は平民で妾だったらしい。子供を作る気は無かったらしいが、酔った勢いで出来てしまい、産まれてきたのが私。

 

 母は私を産んでからすぐに亡くなってしまい、産まれた時からこの歳になるまでは殆どこの小さな屋敷から出ずに過ごし、関わるのはここで働いている女性の召使いか、たまに会いに来る父ぐらいだ。

 

 父は私の事を愛してくれているが、世間がそれを許してくれないそうだ。

 

 いつもいつも小さな庭で1人で蹴鞠をしたり、部屋でぼーっとしたり、代わり映えのない日常を送っていたある日の夕方頃。

 

 いつもは閉まっている表の門が空いていた。多分召使いの誰かが閉め忘れたんだろうけど、私は何を考えたのか門を潜り外へ出てしまっていた。

 

 1人で歩く外は楽しくて、珍しくて、心細かった。

 

 もう帰ろうと思って振り向くと、誰かにぶつかってしまった。ぶつかった男は私を見てニタリと笑ってこう言った。「藤原の所の妾の子だ」と。

 

 私を捕まえようと追いかけてくる男達から逃げて、逃げて、逃げた先は行き止まりで、必死に抵抗したけど無駄で、私は藤原氏の子供じゃ無いって誤魔化しも聞かなくて。

 

 そんなとき、こんな声が聞こえた。

 

 「赫さん!赫さん!やっておしまいなさい!」

 「ちょっと!?助さんどっか行ったし 僕は渥美○之進じゃないし 素手の戦闘も苦手だよ!?」

 

 手前にいる赫と呼ばれた人は武器もないのに男達を一瞬で倒してしまって、怖がってた私に優しく心配してくれた。

 

 それがまるで会ったことのないお兄ちゃん見たいで、お兄ちゃんって呼んでいい?って聞いてみると 好きに呼んでいい って言われた。

 

 そのあと私は父の屋敷まで送られて、いつもの屋敷より広い部屋に入れられた。

 

 怒られるのかな……

 お兄ちゃんとまた会えるかな……

 

 私が不安で心をいっぱいにしていると、父が部屋に入ってきてこういった。

 

 私さえ良ければあの人達がこれから毎日いつもの屋敷にくる

 

 それを聞いた時私は嬉しすぎて泣きそうになった。もう一度会えればいいなと思っていたのに、毎日屋敷に来るなんて。

 

 その後私はお兄ちゃんと月さんに改めてありがとうって言って、屋敷に帰って眠った。

 

 明日からはとっても楽しそうた。

 




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