ジュラシック・ラブライブ!   作:海神アグル
<< 前の話 次の話 >>

35 / 63
竜「禁断の恐竜・インドミナス・レックスに襲われそうになった海未とサイボーグ絢瀬を見事助けた、このてぇ~んさっい科学者、天青竜司は…「ちょっと待ちなさい!!」…何だよ?」

絵「誰がサイボーグよ!?」

竜「えっ?違うの?」

絵「あなたが勝手に呼んでるだけでしょ!?」

海「そんな事よりジュラシック・ラブライブ!第35話どうぞ!」


Game#33

◎side

 

 

海未の危機に駆けつけた竜司は、海未達を自分の背に隠す。

 

海「竜司、どうしてここに?」

 

竜「ディノホルダーに反応があったのよ。あっ、それと亜里沙、久しぶり」

 

亜「はい!久しぶりです!」

 

亜里沙はキラキラした目で、竜司を見る。

 

絵「天青君……あなた…」

 

竜「話は後だ」

 

そう言って、竜司は本型ホルダーから恐竜カードを取り、ディノホルダーにスラッシュする。

 

《ティラノサウルス》

 

竜「暴れろティラノ」

 

そう言って、炎を纏ったカードを放ると、カードは赤い体に黄色の線が走る大型の肉食恐竜・ティラノサウルスに変わる。

 

「ゴガアアアアアアアアアア!!」

 

ティラノは吠えると、インドミナス・レックスの首に噛みつく。

 

「ギュウアアアアアアアアア!!」

 

痛みに吠えるインドミナス。

 

そのまま首を大きく振ってティラノを振りほどき、逆に噛みつく。

 

そして地面に押し倒す。

 

「ゴガアアアアアアアアアア!!」

 

押し倒されたティラノはインドミナスを蹴りあげる。

 

そして起き上がり、隙だらけのインドミナスの首に再び噛みつく。

 

「ギュウアアアアアアアアア!?」

 

竜「丁度いい」

 

竜司は超技カードをスラッシュする。

 

《フライトブレイズスピン(灼熱大車輪)》

 

《ベストマッチ!》

 

竜「勝利の法則は決まった!」

 

竜司がエネルギーを撃って、それをティラノが吸収すると、ティラノは噛みついたまま炎を吐き散らし、そのまま回転。

 

独楽のように速くなった所でインドミナスを放り投げる。

 

インドミナスは地面を勢いよく滑った。

 

これでインドミナスは倒された………と思いきや、

 

「グルルルルル……」

 

すぐに立った。

 

竜「はぁ!? 何で!?」

 

これには竜司も驚く。

 

肉食恐竜が属する属性は、炎、水、風のみ。

 

ティラノのような大型の肉食恐竜は炎。

 

スピノサウルスのようなワニ顔の肉食恐竜は水。

 

カルノタウルスやラプトル系の肉食恐竜は風、となっている。

 

この法則で行くと、インドミナス・レックスは炎、或いは風なのだが、もし風なら即カード、もし炎なら多少は立てるかもしれんないが、ティラノサウルスと『フライトブレイズスピン』はベストマッチ。

 

すぐには立てないのに、インドミナスは平然と立った。

 

それはつまり。

 

竜「こいつ……謎属性か?」

 

謎属性。

 

別名・シークレット恐竜。

 

それは他の属性の攻撃を無に帰し、実質謎属性の恐竜を倒せるのは謎属性の恐竜のみとなっている。

 

もしこの考えが合っているのなら、ティラノサウルスはインドミナス・レックスには勝てない。

 

そしてその考えを肯定するように、

 

「その通りだ」

 

第3者の声がした。

 

そこには、胸にも翠のコブラの意匠を凝らした赤い装甲スーツにグレードアップした、ブラッドスタークがいた。

 

竜「スターク!お前か!? インドミナス・レックスを誕生させたのは!!」

 

海「竜司?」

 

竜司のいつにない怒声に、海未は疑問を抱く。

 

しかしスタークは笑ってそれを流す。

 

「フフン♪……その通りだ。クレア・ディアリングのパソコンをハッキングして、造り出したのさ。しかも謎属性になったよ。まぁテリジノサウルスの遺伝子があるからなってもおかしくは無いな。と言っても、専用技カードは1枚しか出来なかったよ。ほら、こんな感じに…」

 

そう言って、スタークはカードをスラッシュする。

 

《デストロイファング(殺戮壊牙)》

 

《ミストマッチ》

 

そしてそれを撃って、吸収させる。

 

「ギュウアアアアアアアアア!!」

 

インドミナス・レックスは吠えると、その牙に虹色のオーラを纏わせる。

 

竜「やばっ…」

 

そのままインドミナス・レックスは、ティラノの首に噛みつく。

 

瞬間、虹色の閃光が辺りに輝き、ティラノサウルスは即カードになった。

 

海「そんな!? ティラノサウルスが……!!」

 

「「ハラショー…」」

 

海未は驚愕、絢瀬姉妹も驚いていた。

 

竜司はティラノのカードを拾い、本型ホルダーに仕舞う。

 

竜「…………」

 

竜司は黙ってインドミナスを睨む。

 

しかしスタークはインドミナスをその場で待機させ、竜司にある物を放って渡す。

 

「おい!」

 

竜「ん?うおっ!?」

 

竜司はそれを難なく受け取るが、それを見た瞬間、スタークに怒鳴る。

 

竜「お前……何でお前が『エレメントトリガー』を!?」

 

これもスタークは笑って流す。

 

「そんな怒んなよ。大体、お前らは自分のデータに関してザル過ぎるんだ」

 

暗にハッキングして、盗んだ事を言うスターク。

 

そして竜司を挑発する。

 

「それを使え。じゃないとインドミナスには勝てんぞ?」

 

エレメントトリガーは強力な力を得る代わりに、暴走の危険性を孕む。

 

それを平気で薦めるスターク。

 

しかし竜司は首を振る。

 

竜「使わない…」

 

「………何?」

 

不機嫌そうに聞き返すスターク。

 

そんなスタークに、竜司はある恐竜カードを見せる。

 

竜「これで倒すさ…」

 

「お前!?」

 

それはインドミナス・レックスと同じ、謎属性の恐竜だった。

 

竜「さぁ……実験を始めよう」

 

そしてその恐竜カードをスラッシュする。

 

《パキケファロサウルス》

 

瞬間、そのカードは虹色に光り、それを放ると、茶色の体にヘルメットのような頭を持つ恐竜、石頭恐竜の代表格・パキケファロサウルスになった。

 

しかも竜司の持つディノホルダーの画面には、グーチョキパーのアイコンが三角に並び、その回りをバーコードが囲んでいる物が映る。

 

「お前も持っていたのかぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

スタークは予想外の事に怒鳴る。

 

竜司はそれを聞き流し、黙ってパーのアイコンをタッチする。

 

《クエイクヒート(地割頭突)》

 

それが女性声でアナウンスされると、パキケファロサウルスの頭に虹色の光が集まる。

 

そのままパキケファロサウルスは空中高く飛び、地面に頭から突き刺さる。

 

すると地面から次々と光が漏れて、そのままインドミナスに向かっていき、到達するとインドミナスに虹色の光の柱が直撃。

 

インドミナスは吹き飛ぶ。

 

しかしまだ立つ。

 

竜司は続いてグーのアイコンをタッチする。

 

《ヘッドダイバー(鋼頭昇竜)》

 

パキケファロサウルスはそれを受信すると、インドミナスの腹に体を滑り込ませ、空中高く放り投げる。

 

そして石頭に虹色のエネルギーを集め、そのまま高速回転しながら飛び上がり、インドミナスに頭突き。

 

インドミナスは落ちて、ダメージを喰らう。

 

しかしまだ立つ。

 

「ちっ…」

 

スタークも技カードをスラッシュする。

 

《デストロイファング(殺戮壊牙)》

 

《ミストマッチ》

 

竜「勝利の法則は決まった!」

 

竜司も最後にチョキのアイコンをタッチする。

 

《ダイナミックレイ(閃光鋼頭)》

 

《ベストマッチ!》

 

それを受信したパキケファロサウルス。

 

パキケファロサウルスの石頭に虹色のエネルギーが集まる。

 

それに対し、インドミナス・レックスは先程と同様にその牙に虹色のオーラを纏わせる。

 

そして噛みつこうとするが、それより先にパキケファロサウルスは石頭から虹色の光線を発射。

 

インドミナス・レックスはそれをまともに食らい、今度こそカードに戻った。

 

スタークはそれを拾う。

 

「いやー、参った参った。まさかお前も謎属性の恐竜カードを持っていたとはな……」

 

そうは言うが、心なしか嬉しそうなスターク。

 

そしてブラッドディノホルダーから黒煙を放つ。

 

「じゃあな?チャオ♪」

 

竜「待てっ!!」

 

すぐに竜司が駆け寄るが、すでにスタークは消えてしまった。

 

竜「………クソッ!!」

 

毒づく竜司。

 

そんな竜司に、海未はおそるおそる声をかける。

 

海「あの、竜司……?」

 

竜「……」

 

竜司はパキケファロサウルスを回収してから、海未の方に振り向く。

 

竜「悪い海未。せめて護衛を付けるから、今は何も聞くな……」

 

海「えっ?あっ、はい……」

 

それを聞いて、海未は悲しそうに顔を伏せる。

 

亜里沙と絵里も声をかけようとしたが、やはり竜司の雰囲気に当てられ、かける事が出来なかった。

 

そのまま竜司はカードを二枚スラッシュ。

 

《ディロフォサウルス》

 

《モノロフォサウルス》

 

「「ギュウアアアアアアア!!」」

 

頭に1枚のトサカを持つ茶色の肉食恐竜・モノロフォサウルスと、頭に緑と黄色で構成された二枚のトサカを持つ地味色の肉食恐竜・ディロフォサウルスを出す。

 

「「ハラショー……」」

 

再びその一連の動作に感動する絢瀬姉妹。

 

そしてモノロフォサウルスは海未を、ディロフォサウルスは絵里と亜里沙を乗せて、走っていった。

 

余談だが、海未は希に会いに寄り道した。

 

勿論、モノロフォサウルスをちゃんと隠れさせて。

 

 

◎sideoff

 

 

 

 

 

竜司side

 

 

あれから翌日。

 

とりあえずエレメントトリガーの事は頭の隅に追いやり、穂乃果達の事に集中する事に。

 

なのに……。

 

竜「おかしい……」

 

太陽がカンカン照りの真夏日。

 

俺は、現在部室にいる。

 

竜「何故、来ないんだ?……そう思わないか?ことり」

 

こ「あはは……」

 

俺の問いに、ことりは苦笑いを返す。

 

部室には、俺とことり、真姫と花陽がいる。

 

昼休みの間に、勉強が出来ない3バカに勉強を教えようと思っているのだが、一向に来ない…。

 

海未と東條さんも来てないが、まあ…あの二人はなんか用事があるとして……。

 

竜「逃げたな……。あいつら…」

 

真姫に至っては、イライラしてる雰囲気が、まあこっちにもよく伝わる。

 

花陽はそれに怯えてる。

 

すると、部室のドアが開き、そこから穂乃果たちが現れる。

 

竜「何やってんだ!! 穂乃………果………?」

 

俺は、言葉に詰まる。

 

ドアを開けて入ったきた穂乃果、凛、ニコさんの3人が何やら疲れきった様子でやってきた。

 

真姫も花陽もことりも、その様子に唖然としている。

 

後から、海未と東條さんが入ったきたが、なんか東條さんの肌がツヤツヤしてる。

 

………これは、聞かない方がいいな。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

希「今日のノルマはこれね♪」

 

そう言って、東條さんは机にドスン!!という音がするほどの大量の課題を出してきた。

 

………多すぎだろ…?

 

穂・凛・ニ「………鬼」

 

それを見た、穂乃果と凛とニコさんがジト目で東條さんを見る。

 

東條さんは手をワシワシと動かしながら

 

希「あれ?まだワシワシが足りてない子がおる?」

 

そう穂乃果たちに聞いてきた。

 

穂乃果たちは

 

「「「まっさか~…♪」」」

 

と、同時に言う。

 

ホントに何があった…?

 

その時、海未が立ち上がり

 

海「ことり、竜司…。穂乃果の勉強をお願いします…」

 

こ「ヘ……?……うん…」

 

竜「あ……ああ…」

 

そう言って、部室を出る。

 

あの時なんかあったのか…?

 

やけに思い詰めてたが……?

 

真「海未先輩、どうしたんですか?」

 

真姫が聞いてくる。

 

こ「さあ…?」

 

竜「まあ…。俺たちは俺たちのやるべき事をやろう。ほら穂乃果。やるぞ…」

 

穂「は~い…」

 

俺は穂乃果の勉強を見る。

 

真姫たちもそれぞれのやるべき事にとりかかる。

 

ふと、周りを見ると、東條さんがいない。

 

…………どこ行った?

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

しばらくすると、部室のドアが勢いよく開き、そこから海未がきた。

 

なんか吹っ切れた顔で穂乃果を呼ぶ。

 

海「穂乃果!!」

 

穂「……海未ちゃん…?」

 

さっきより疲れきった様子で海未に答える穂乃果。

 

まあ、さっきまで俺がペース配分考えずに穂乃果に勉強を叩き込んだからな。

 

ことりが止めるのも聞かずに…。

 

ニコさんと凛にも同様に叩き込んだ。

 

さっきより、疲れ果てている。

 

そんな事にも構わず海未は、穂乃果に指さし

 

海「今日から、穂乃果の家に……泊まり込みます!!」

 

そう宣言した。

 

それを聞いた穂乃果は驚く。

 

穂「えっ!?」

 

海「勉強です!!」

 

穂「鬼ぃ~…」

 

涙目になりながら、指をツンツンする穂乃果。

 

なんか分からんが…取り敢えず穂乃果を応援しよう。

 

竜「穂乃果、ファイトだぜ!」

 

穂「えええぇぇぇ!? 竜ちゃん、助けてよ!! っていうか、それ私のセリフ!!」

 

竜「知るか…」

 

こうして、海未による地獄の猛特訓が始まった。

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

それから数日。

 

今日で、すべての試験結果が帰ってくる。

 

結果は、穂乃果以外は今のところセーフ。

 

後は穂乃果だけだ。

 

そう思ってると、穂乃果が俺たち全員が集まっている部室にくる。

 

真「どうだった?」

 

海「今日で、全教科帰ってきましたよね?」

 

花「…………!」

 

こ「穂乃果ちゃん!!」

 

海未たちが、それぞれの言葉を穂乃果にかける。

 

凛「凛はセーフだったよ!」

 

そう言いながら、凛はピースする。

 

ニコさんは席から立ち上がり

 

ニ「あんた!私たちの努力を水の泡にするんじゃないでしょうね!?」

 

穂乃果に食い付き気味に言う。

 

最後に全員で

 

「「「「「「どうなの!?」」」」」」

 

と聞く。

 

穂乃果は鞄から試験用紙を出しながら

 

穂「う……うん…。もうちょっといい点だとよかったんだけど…。じゃーーん!!」

 

ピースしながら、笑う。

 

その点数は53点。

 

赤点ギリギリセーフだった。

 

それを見た全員は喜び、俺は

 

竜「ゴミみたいだ……」

 

心の声が、ついつい出てしまった。

 

穂「酷いよ!竜ちゃん!!」

 

竜「あっ…わりぃ…。そういう意味じゃないんだ」

 

語呂合わせ的にな…。

 

それはともかく、穂乃果たちは練習着に着替える。

 

その瞬間、俺は外に出る。

 

女子が着替えてる中で、平気でいれる程、俺は肝が座ってない。

 

というか居たら海未と真姫に殴られる。

 

穂「よ~し、今日から練習だー!!」

 

花「ラ……ラブライブ!」

 

真「まだ早いわよ。目指せるって決まっただけよ」

 

竜「それだけでも前進だ。十分だよ」

 

花「は、はい!」

 

これで堂々と『ラブライブ!』を目指せる。

 

穂「ランランラーン♪……あれ?」

 

竜「どうした?」

 

赤点回避の報告のため、理事長室を訪れた。

 

しかし、

 

穂「中から生徒会長の声がして……」

 

竜「生徒会長の……?」

 

穂乃果がこっそりドアを開け、俺もそれに続いて中を覗くと、次の瞬間、衝撃の言葉が聞こえてしまった。

 

絵「そんな!? 説明してください!!」

 

「ごめんなさい、でもこれは決定事項なの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「音乃木坂学院は来年度より生徒募集をやめ、廃校とします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

what?

 

 

 

 

 

 

 

負の連鎖というものは、いつだって唐突に訪れる。

 

 

 

 

 

 

 








※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。