ペラリ……ペラリ……と資料をめくる音だけが部屋に響く。
ここはアースラの資料室でよく無知な俺がお世話になっている場所だ。
あの後帰ろうと思ったのだが少し気になることがありここの場所を借りて調べ物をしている最中だ。
今俺が読み進めているのは希少能力(レアスキル)についての記述が書かれているもので今まで確認されてきたであろう様々な能力が記されている。
それは魔力に関係したものだけではなく様々なものがあるという事が書かれていた。
例えばそれは予知夢に似たもの。
例えばそれは動物と会話できるもの。
何処か地球でいうところの超能力に似ている。
「ふぅ……」
パタンと資料を閉じ、次の資料を手に取る。
リンカーコアと魔力生成についての本をめくって目を通していく。
だがよくわからないというのが正直なところだったりする。
表記の仕方や文章を読み取る事は出来たとしても専門用語や使い回し、その他が俺の理解の範囲に達する事が出来ない。
「辞書とかあればなぁ……」
少し愚痴っぽく呟くが今俺の読んでいるものでかなり優しい部類のものらしく、ここから下の本は残念ながらアースラには置いていないとの節を先ほど聞いた。
仕方ないと他の資料を眺めて行く。
タイトルだけでも地球には無いようなものばかりでどれも興味を惹かれるが量が量だ。
ぱっと見回すだけでも何千冊もあるように思えて少しくらっと来る。
いつまでもここにいる訳にも行かないし後一冊くらいで今日はやめておくかな……。
「……?」
ふと一冊の本のタイトルを見て俺の手が止まる。
研究資料棚の一番角にひっそりと置かれているそれは"聖王"についてと言う何処か妖しくも惹かれるタイトルにそっとその本を取り出しめくる。
中の内容はどうやらクロノたちの世界での昔話、俺たちでいうところの聖書やお伽話とかそこら辺の話のようだ。
今から何百年も昔の王様のお話で聖王と覇王なる人たちの少し悲しい物語。
………この聖王オリヴィエという名前に何処か引っかかる。
何となく前から聞いた事がある、いや"知っている"ような?
更に中身を読み進める。
前半はその伝説の話、お伽話のような書き方で後半は詳しく解説とオリヴィエについての記述が書かれていた。
今は聖王教会なる場所が神格化しているだとか聖遺物だとか興味を惹かれるものが多い。
そしてその魔法について書かれた場所でまたしても俺の目が止まる。
魔法種について。
一般的に魔法技術に関しては大きく二つに分ける事が出来る。
一つは今現状の次元世界でもっとも多くそれでいて一般的にに使用されている魔法体系"ミッドチルダ式"
これに関しては特に記述する事は無いであろう。
そしてもう一つが最早見るのも稀となってしまったであろう魔法体系"ベルカ式"と呼ばれるものだ。
これに関してはまだ研究が進んでいない箇所もあるため不確定な事を前提に書き残す。
まずミッドチルダ式では基本的に魔法の使用者を魔導師と言う括りにおいて定義するがベルカ式では優れた魔法の使用者を騎士、と称していた。
遠距離からの砲撃や中距離を好むミッドチルダ式との使用点での違いはまずベルカ式は近接を好み直接相手に魔力光を叩き込む戦い方をする。
そして何よりも私が注目したのはベルカ式魔法の特徴であり強みの【カートリッジシステム】の存在だろう。
「カートリッジシステム……?」
初めて聞くはずだ。
初めて見るはずだ。
俺はこんな言葉、こんなモノを知らないはずなのに……どうしてこんなにも懐かしく/忌々しく感じる?
更に、ページをめくる。
そして最近になり新たにベルカ式にも追加項目が出来た。
それはベルカ式の原点にあたり更に言えば今は失われたモノ"古代ベルカ式"なる魔法形態が存在する可能性だ。
私はこれを聖王たちの時代で使われていたモノなのでは、と考えている。
そして新たに今私が発見した研究対象の異物は
________闇の……結晶?
「……っ!」
ナニかノイズのようなものが頭に走り少し痛む、なんだか気分が少し優れない。
資料を一度閉じ近くの椅子に座り込む。
ゆっくりと深呼吸し激しくなる動悸を抑え息を吐く。
すると局員が気を使ってくれたのか話しかけてきてくれた。
「大丈夫ですか?」
「……ああ、問題ないよ」
そうですか、と言って元々いた受け付けの椅子に戻ろうとする彼女。
しかし俺が持っていた資料に目を向けて少し驚いていた。
「えっと……これがどうした?」
「あ、いえ珍しい物を読んでいるんですねと思っただけですので、それだけなので気にしないでください」
そう言って今度こそ元いた場所に戻ると思ったのだがその局員は出て行ってしまう。
……なんとなく、なんとなくだが今あの人が何か嘘をついたような?そんな気がしたが特に気にする必要もないかな………
(ユウ、今どこだ?)
(クロノ?どうした)
そうしているとクロノからの念話、なんでもなのはの方でトラブルがあったらしくブリッジに来て欲しいと言われた。
(わかった、すぐ向かう)
(ああ、頼む)
っと、そうだこの資料って借りてもいいのかな?
なんとなくだがこれは最後まで目を通しておかなきゃいけないような気がする。
(クロノ、資料室の本って借りて行っても大丈夫か?)
(ん?ああ、重要資料じゃなきゃ構わない。その資料のランクは………と言ってもわからないだろう、横の帯の色は?)
(えっと……)
タイトルが記されている下の所に貼られているラベルのようなシールは青色でEと書かれている。
それをクロノに伝える。
(ああ、むしろそれは持って帰ってもらって構わないよ。近々処分するようなものにしか貼らないタイプだ)
(え、でも一応書類だけどいいのか?)
(ああ、その分類分けだと信憑性がないか、もはや誰の知識でも持っているレベルのようなものにしか貼られないはずだから問題ない)
それならいいのか?
そっと資料に目を落としなら貰ってしまおうとデバイスのストレージにしまう。
そういやこれ誰が書いたんだろうか?と著者名を確認するが塗り潰されてしまっていてハッキリと読むことが出来なかった。
まぁいいか?それより早めに向かうとしよう。
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扉を開き中に入るとすぐにクロノに手招きされ一つのオペレーターの席に呼ばれる。
「とりあえずこれを見てくれ」
そう言われて画面を見ると何処か見たことのある豪邸が映し出されていた。
と言うかアリサの家だよな?ここ
「ここに何かあったのか?」
「ああ、ちょっと待ってくれ」
クロノが軽く画面を操作していくと切り替わり何やら檻のようなものに小さな生き物が対峙している画面に変わる。
……ユーノ?
「檻の中を見てみろ」
「……この狼って」
よく見れば檻の中には何時もフェイトに寄り添っていたアルフがいた。
状況が掴めない。
何故アリサの家の檻にアルフが?
「詳しくはこれから聞く所だ、先ほどまでの出来事を軽く説明するとーーー」
何でもなのはから連絡を貰い事態を観測しているとあの時の使い魔がケガをした状態でアリサに保護されていたとの事。
そしてなのははアリサとすずかを巻き込まない為に今はアリサの家に退避していてユーノがアルフに交渉しているらしい。
「これって俺も会話できるか?」
「ああ、念話と同じだ」
「なら少し話させてくれないか?」
そう言うとクロノは少し考え、
「まぁ、キミはどうやらこの使い魔と何かしらの接点があるようだし説得するにはもってこいか」
「恩にきる、それじゃ」
そのままユーノとアルフに話しかける。
(ユーノ、アルフ聞こえるか?)
(え、ユウ?)
(やっぱりアンタか)
突然の俺の念話で困惑しているユーノと少し力なく笑うアルフ。
まずはユーノに何を話していた聞いてみるとどうやらアルフはフェイトを助けたいだけで管理局に抵抗する気はもうないらしい。
(それで今からクロノに連絡しようとしてたら突然ユウが……)
(成る程、大丈夫だ横にいるクロノも聞いてるから)
(そういう事だ、さて次は……)
(……アタシの番かい?)
そう言って此方に話しかけてくる。
(ああ、出来れば信用してくれると俺は嬉しい)
(ユウのことは信用してるしなんなら信頼もしてるさ、フェイトの事を命がけで守ってくれるくらいだしね)
そう言ってくれると嬉しいが……
ただそれだと他の人は信用できないと聞こえてしまう。
……アルフからすればフェイトを傷つける奴はみんな敵に認定されてしまうのだろう。
(だからユウ、頼みがあるんだ。ユウだけじゃないアンタたち管理局にもだ)
(なんだ?)
(フェイトを……助けて欲しい。もし頷いてくれるなら全て話すよ……)
そう言われる。
クロノが俺の方をちらっとみて"好きにしろ"と少し笑いながら言ってくれる。
なら俺の答えは一つだった。
(任せろ、フェイトもアルフもみんな助ける)
(……ありがとう、やっぱりユウはフェイトの言ってた通りの奴だね)
(フェイトがなんて言ってたか気になるけど、それより先に話してくれるか?)
(ああ、約束は守るよ)
そこからアルフが話してくれた内容にクロノたちは何となく気づいていたのだろう特に驚く事もなく無言で進む。
フェイトは母親であるプレシア・テスタロッサの命令でジュエルシードを集めていた。
そしてプレシアのやり方やフェイトが何をされていたか、そしてフェイト自身が逆らえない理由も。
俺は俺であの時の、フェイトの背中の傷を思い出しアレもプレシアからの暴力が原因だと気づく。
「酷い……」
エイミィの呟きが聞こえる。
確かに親が子にする事としては余りにも酷すぎる。
いつかの日、あの凍ったような表情と焦っていたフェイトの顔を思い出す。
それでもあの子はきっと信じたかったんだろう。
(……これが今アタシが知っている現状だよ)
(協力、感謝する)
そしてアースラの任務をジュエルシードの確保から更にプレシアの逮捕へと、フェイトを助けるという目的が追加された。
そしてこの話を別で聞いていたであろうなのはにクロノが問う。
(キミはどうしたい?)
(私は……)
何かを掴むように、何処か不安もあるだろうけどそれでもなのはは……
(私はフェイトちゃんを助けたい)
その言葉に何処か俺の中の誰かと重なる。
やっぱり何時も何処でもこの子はこの子の理念を突き通す強さを持っているんだ。
(それにまだ私、フェイトちゃんから答えもらってないから)
そう言って笑うなのは。
"友だち"になりたいとあの時フェイトに言ったなのは。
だけど答えはまだ貰っていない。
それぞれのフェイトを助ける意思がアルフに伝わったのか少し涙ぐむ。
横にいるクロノに目を向けるとふぅと息を吐き顔付きが仕事をする時の顔に変わる。
「なら僕たちも行動しなければな」
「ああ、必ず助ける」
それとなのはには言うことがある。
(それとアリサとすずかにもちゃんと言うことがあるだろう?あんまり友だちに心配はかけないほうがいい)
(あっ……うん、お話ししてくる)
これでいつかのすずかとの約束は守れたかな?
そろそろ一度俺も家に戻るか。
そう考えているとクロノに声をかけられる。
「わかってると思うが無茶はするなよ」
「ああ、それじゃまたな」
そのままアースラを後にする。
全ては明日、なのはとフェイトの戦いに関しては俺は手を出せない。
ならせめて見守るだけでもさせてもらおう。
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夜、丁度20時辺りを回ったところで部屋がノックされる。
アースラから貰った資料に栞を指し、返事をするとやっぱりなのはとユーノだった。
「おう、開いてるぞ」
「うん、お邪魔します」
ひょこひょこと部屋に入ってきたなのははお風呂上がりなのかいつもツインテールで纏めている髪が下され顔が赤い。
そしていつもの様にベットに座る。
ユーノはユーノで俺の膝の上に器用に座ってくる。
「あれ、何読んでるの?」
「ああ、これか。アースラで貰ったそっち関連の資料だよ」
「へー……」
興味が惹かれたのか中を見ているがよく分からなかったらしく頭にハテナを浮かべている。
「ユーノならわかるんじゃないか?」
「えっと……うん、書いてることは読めるよ。ただ内容までは理解できないかな」
「難しい……」
そう言って本を閉じ俺に返してくる。
まぁ貰い物だしいつでも読めるし今度にしようかな。
「それでどうしたんだ2人とも」
「えっと……お願いがあってきたんだ」
「ボクはそれの付き添いみたいなものだから気にしないで」
「おう、なんだ?」
少し意を決したように此方の目を見ながらなのはが言ったのは。
「フェイトちゃんと戦う時、私と一対一にして欲しいんだ」
「ああ、わかってるよ」
「……え?いいの?」
何処かキョトンとしているなのは。
そんなに俺って戦うの好きそうに見えるのか?
「だってユウさん、フェイトちゃんに負けっぱなしだし……」
「それを言われると少し悔しいな……やっぱり俺が戦うか?」
あ!今のなし!と焦ってるなのはを横目に少し笑ってしまう。
どうやらアリサ達とはちゃんと仲直り出来たみたいだ。
「それにまだ戦うって決まった訳じゃないし、説得してみるよ私」
「ああ、話し合いで解決できるならそれが一番なんだけどな……」
ただあの子は、フェイトはきっと譲らないだろう。
あの子の強さの根底は母親への絆だと思う。それを否定してしまえば戦えなくなるどころが心が壊れてしまうかも知れない。
多分なのは自身も戦う事が避けられないのは分かってて言ってるんだろうな。
何となく暗くなってしまった空気を変えるべく少し話題を変える。
「明日、朝早いぞ?」
「それは大丈夫、ちゃんと起きるよ」
「なら安心かな、俺はそれだけが心配だったよ」
そう言ってなのはの頭を撫でるとシャンプーのいい香りがする。
特になのはも拒絶する事なく俺のこの行為を受け入れてくれる。
「ユウさんはすぐそうやって意地悪な事言うんだ……」
「はは、ごめん」
そして少しの雑談。
なのはが帰ってきてから何があったのか、アリサやすずかと話した内容、学校での事や士郎さんに言われたことなど話す。
「……あ、そろそろ」
気づけば22時前になっている。
そろそろ眠らなければ明日起きることはできないだろう。
「ユーノくんいこ」
「あ、ごめん少しユウに話があるんだ。先に戻ってて」
わかった、お休みーとなのはが出ていく。
はてユーノからの用事?なにかあっただろうか。
「ユウはさ、もう決めたの?どうするか」
「その話、か」
どうやらこの事件の後についてだった。
「うん、ボクは多分もうすこし地球に残ると思うよ。まだしたい事もあるし」
「そっか、ユーノはもう決められたんだな」
俺と違いユーノはスパッと物事を決められた見たいだ。
こういう時は自分の優柔不断なところに少し苛つく。
「ユウはまだ決まってないの?」
「ああ、実はクロノにも話したんだけどな。どうしたらいいのかまだ答えが見つかってない」
これから先の俺の道。
何が正しくて何が間違えで、何が良くて何が悪いのか。
その答えは未だ見えず、日を追うごとに俺の心中でグルグルと大きく渦巻いている。
「アースラにも誘われてるんでしょ?局員にならないかって」
「一応な、多分人員不足もあるみたいだし」
そもそも俺のようなへっぽこを雇ってもしょうがないような気もするんだけどな。
「多分だけど……」
「ん?」
「ユウはさどれだけユウ自身が沢山の人に必要とされてるかまだちゃんと分かってないんだとボクは思うよ」
少し力無さげに言うユーノ。
その言葉から何処か俺の気のせいで無ければ嫉妬のような感情を感じる。
「ユウはきっと凄い事を成し遂げる事ができるってボクは思うよ。だってこの少しの時間でユウはこれだけの人を助けて笑顔に出来た。ボクには無理だよ」
「ユーノ……?」
「もっと自信を持ってよ、ユウ自身の決断なら誰も文句は言わないさ」
そう言ってお休みと部屋から出て行くユーノ。
………また考えることが出来てしまった。
俺が俺に自信がない、か。
どうして今までの記憶がない俺が俺に自信もてる?どうして俺自身を俺が信用しようと出来ようか?
考えればきりが無くなる、だけど今は。
「……風呂、入ってこよう」
今は明日に備える事を優先しよう。
未来の選択は未来の俺自身に委ねるのが一番だ。
そして日は跨ぎ朝が来る。
決戦の日だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ギュッと靴紐を結び玄関に立つ。
時間は早朝。
隣ではなのはとユーノが少し緊張気味に此方を見つめていた。
「おまたせ、行くか」
そう声をかけるとうんと頷く2人。
アルフとは途中で合流することになってある。
そして決戦の場所は臨海公園。
何かと彼処には縁があるがもしかしたらそういう場所なのかもと今考えるには少しズレた思考になるのは一種の現実逃避かもしれないと少し笑ってしまう。
そのまま2人と家を出て、何時もの通りを歩いて行く。
なのはとユーノはどうやら戦術の話をしているみたいだ。
そのままアルフと合流する。
正直そこまで顔色が良くないところを見るに説得は失敗してしまったのだろう。
「おはよう」
「ああ、おはよう」
それでも朝の挨拶を返してくれるくらいには俺たちを信用してくれている。
ならその信頼に応えるために絶対にフェイトを助けないとな。
まだ少し薄暗い朝、公園に着く。
日が差し儚い朝焼けの空の下に佇み、俺たちの方に振り返る子は何処か幻想的にも思えた。
そして俺と目が合い、
「…………っ」
何かを言いたそうだったがすぐに飲み込んでしまう。
……フェイトと直接会うのはあの時ぶりで本当は色々話したいが今は俺の出る幕ではない。
「フェイト……」
アルフがそれでも戦わないという選択を諦めきれずフェイトに話しかけるが少し悲しそうに笑いながら首を振る。
「ごめん、それでも……」
何かを噛み砕き考え自分なりの答えを出したフェイトが壊れそうな顔で言った言葉は
「それでも私はあの人の娘だから」
何処かまだ縋るように、それでいて壊れかけた/壊れている親子の絆を信じようと決めたフェイトは危なく見えたが俺には何処か羨ましくも見えてしまう。
「だからジュエルシードを渡して下さい」
そう言ってデバイスを構えるフェイト。
………どうしてそこまで信じることが出来るのだろうか?
そう疑問に思うかもしれないが子が親を信じてしまうのは言葉に出来ない理由がある、そう誰かから教えてもらった気がする。
横にいたなのはが前に出る。
それを見て俺たちは少し下がる。
「それでも、それでも私は負けられないから」
そう小さく呟くなのは。
なのはとフェイトは何処か似ている気がしていたがもしかしたらこういう所だったのかもな。
「全部賭けよう、お互いの持ってるジュエルシード」
なのはがスッとバリアジャケットにセットアップする。
この空の下2人の魔導師の決戦が訪れようよしていた。
「だから始めよう?私たちの最初で最後の本気の戦い」
ここまでお疲れ様です。
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