バトルスピリッツ 欠落   作:えむ〜ん

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それでは、バトル後半をお楽しみください!


Turn-8 灼熱の異魔神

駆 ライフ5 デッキ32 手札2

リザーブ0 トラッシュ5

巨神獣ファーゾルト LV1 BP8000 Sコア 疲労

左右合体

幻魔神 LV1 BP+3000

 

バースト有り

 

手元

壬獣アクセルエッジ

 

 

霊夢 ライフ5 デッキ32 手札1

リザーブ0 トラッシュ3

Uジーク・ヴルム・ノヴァ LV3

BP15000 Sコア

Uサジット・アポロ・ドラゴンLV3

BP12000

リューマン・クロウ LV1 BP1000

リューマン・クロウ LV1 BP1000

煌炎の神剣 LV1

超新星の輝き LV2

 

バースト無し

 

手元

無し

 

観客席side

 

美弥「ここまで展開するなんて…駆君若干ピンチかも」

 

ダン「ノヴァの効果でライフ全回復の上に今駆のライフを0にできる打点は揃っている残りの手札1枚はアルティメットセイバー…それをバーストセットして駆がスピリットでアタック後にバースト発動か…」

 

早苗「確か…アルティメットサジットはWUトリガーがダブルヒットしたらシンボルを増やしましたよね」

 

美弥「…攻防一体のまさに無敵の布陣って感じだね。(それにしてもこんな状況でもポーカーフェイスだなんて駆君は凄いなぁ。あれ?駆君っていつも無表情だよね、なんでだろう?)」

 

駆side

 

とうとう三龍神を展開してきたか…打点は十分俺のライフを削りきれる程のシンボルはある。

 

霊夢「バーストをセット!そして煌炎の神剣の効果でワンドロー!」

 

バースト…あれは絶対にスカイソードのサーチで手札に加えたアルティメットセイバーで確定だ。

 

霊夢「アタックステップ!リューマン・クロウ、行きなさい!」

 

駆「…フラッシュは無い」

 

霊夢「私も無いわ」

 

小さな竜人は展開した俺のバリアを鋭い爪を引っ掻けて、破壊する。

バリィン!

 

駆 ライフ5→4 リザーブ0→1

 

霊夢「まだよ!続けてUサジットでアタックするわ。アタック時効果。[ダブルアルティメットトリガー]ロックオン!」

 

霊夢が両手の指を銃の形にして俺の方を向けると俺のデッキトップからカードが2枚めくられる。

 

霊夢「2枚のコストは?」

 

駆「…1枚目、己械獣士ブロッケイド・タイガーのコスト4と2枚目、白庚皇エクスパルドのコスト7だ」

 

そのカード2枚はトラッシュへ置かれる。

 

駆 デッキ32→30

 

霊夢「シングルヒットね…破壊効果を使いたいけど対象は居ないわ」

 

そしてUサジットは俺に向かって迫って来る。

 

駆「フラッシュは無い」

 

霊夢「こっちもよ」

 

駆「ライフで受ける…!」

 

Uサジットは真っ赤に燃える矢を放ち俺のライフを削る。

 

駆 ライフ4→3 リザーブ1→2

 

駆「くっ…!」

 

アルティメットの攻撃は普通のスピリットと違って身体にダメージが大きいのか…?かなりの衝撃だった。

 

霊夢「さて!続けて…

 

駆「ライフ減少によりバーストを発動する!丑の十二神皇アバランシュ・バイソンはライフ3以下の時ノーコストで召喚が出来る」

 

んな!?」

 

俺がアバランシュの召喚を宣言。

すると俺の場に巨大な氷塊が現れるそれは一瞬で砕け白い重装甲、まさに要塞といってもいいほどの大きな機械のような獣…アバランシュ・バイソンが現れる。

 

駆 リザーブ2→1

 

駆「そして、アバランシュ・バイソンの召喚時効果により相手のスピリット、アルティメットをデッキボトム…すなわちデッキの下へ戻す。対象はUジーク・ヴルム・ノヴァだ」

 

アバランシュ・バイソンは左右3つの巨大な大砲から白いレーザーを発射。

Uノヴァは避けようとするも全弾命中。

場からデッキ下へと戻される。[封印]はできなかったが、いい役割をしてくれた。やはり強いなバイソン。

 

霊夢「そんな…アタックステップ終了

ターンエンドよ。」

 

霊夢はショックを受けた顔でターンを終わらせた。

そりゃあ苦労して出したノヴァがやったのはライフ回復だけだったからな。しかし、ノヴァはある程度の役割を行ったはずだ。打点が減った点については仕方ないな。

 

霊夢 デッキ31 手札1

ライフ5 リザーブ0→Sコア

トラッシュ3

Uサジット・アポロ・ドラゴンLV3

BP12000 疲労

リューマン・クロウ LV1 BP1000 疲労

リューマン・クロウ LV1 BP1000

煌炎の神剣 LV1

超新星の輝き LV2

 

バースト有り

 

手元

無し

 

駆「…俺のターン。スタートステップ、コアステップをファーゾルトの効果で2回続けて行い、ドローステップ、リフレッシュステップ、メインステップ」

 

駆 デッキ30→29 手札2→3

リザーブ1→8

 

駆「コレオンを0コストで召喚。そして5コスト赤1、白2軽減2コストで炎魔神を召喚」

 

俺は炎魔神の召喚を宣言。俺の場に炎が収束されそれは徐々に俺が見慣れた炎魔神の姿になっていく。これが…!生で見る炎魔神か。

 

駆「さらに、コレオンの効果。系統神皇のカードを召喚する時、そのカードのコストを-1する。よって6コスト赤2、白1軽減3コストで寅の十二神皇リボル・ティーガをLV1で召喚する」

 

俺のフィールドに赤き炎を纏いし寅が現れる。

 

駆「そして、リボル・ティーガを炎魔神に左合体、アバランシュ・バイソンを炎魔神に右合体。リボル・ティーガのコア1つとファーゾルトのソウルコアをチェンジする。そしてアバランシュ・バイソンをLV2にアップさせる」

 

炎魔神はリボル・ティーガ、アバランシュ・バイソンに炎の力を与える。これでリボル、アバランシュ共にBPは5000上がりリボル、は15000、アバランシュは21000となる。

 

駆「アタックステップ。リボル・ティーガでアタック。

アタック時効果、[封印]でリボル・ティーガのソウルコアを俺のライフに置く。」

 

駆 ライフ3→4

 

リボル・ティーガに乗っているソウルコアが俺のライフにセットされる …またこの感覚だ。

身体が徐々に何者かに乗っ取られて行く感じだ。そしていつの間にか上げていた頭部のバイザーは閉められ全身の装甲がスライドし赤い燐光を発する。

 

霊夢「な、何それ…何なの!?」

 

霊夢が驚いた表情をしている。残念だが今の段階では俺でも理解できていない。

 

霊夢「(でも大丈夫、リボル・ティーガの効果発揮後にUセイバーが出てこのターンは凌げる!)」

 

駆?「炎魔神の左合体のアタック時効果。相手のバーストを破棄することで俺のスピリット全てをBP+5000する。

バーストはUセイバーだろ?殺れ、炎魔神」

 

炎魔神は装備されてある巨大な左の拳を炎を纏わせて放ち、相手の伏せられていたカードを燃やし尽くす。

 

霊夢「う…そ…」

 

駆?「次にリボル・ティーガの[砲撃]で俺のトップから2枚オープンする」

 

オープンカード

己械人シェパードール〇

甲寅獣リボル・コレオン〇

 

駆?「オープンされた2枚のカードはどちらも系統十冠を持っている。よって2つのライフダメージを直接与える」

 

十冠スピリットの力を得てリボル・ティーガは咆哮。

2つのリボルバー式の大砲に炎が収束され二門の大砲から炎が霊夢に向けて真っ直ぐに発射される。

 

バリィン! バリリィン!

その炎は霊夢のライフを2つ破壊する。

 

霊夢 ライフ5→3 リザーブSコア→2 Sコア

 

駆?「そしてオープンされたカードは手札に加え、リボル・ティーガのメインアタックを受けろ!」

 

霊夢「リューマン・クロウでブロック…フラッシュは…無いわ」

 

駆?「俺もない」

 

リボル・ティーガの行く手を遮ろうとするリューマン・クロウだが、虚しくもリボル・ティーガに踏み潰され破壊される。

 

霊夢 リザーブ2 Sコア→3 Sコア

 

駆?「トドメだ。アバランシュ・バイソンでアタック。炎魔神の右合体でのアタック時効果、今アタックしているアバランシュ・バイソンよりBP以下の相手のスピリット、アルティメットを破壊する。

アバランシュ・バイソンのBPは26000、よってBP26000以下のBP12000のUサジット

を破壊する。」

 

炎魔神は次に右の拳に炎を纏い放つ。それは疲労したUサジットを灼熱の地獄に叩き込むような光景で、Uサジットは破壊され爆炎がフィールドに広がる。

 

霊夢「ひ、酷い……」

 

霊夢は無残に破壊されたサジットを見てショックを受けたようだ。

 

駆?「フラッシュはあるか?」

 

コントロールされるがままに俺の口は相手へのフラッシュ確認をする。

 

霊夢「無いわよ…」

 

駆?「こちらも無い。行けアバランシュ・バイソン」

 

アバランシュ・バイソンは6基の大砲にエネルギーを充填、そして発射。

 

霊夢「…ライフでうけるわ!」

 

 

バシュウウウウウウウウン!!

 

 

霊夢がライフで受けるを宣言。

6基の大砲から放たれたレーザーは霊夢の3つのライフを残すことなく全て削りきった。

 

バリィン! バリィィィン! バリリィン!

 

霊夢 ライフ3→0

 

霊夢「アアアアッ!!」

 

霊夢は吹き飛び壁に直撃してしまう。

勝負は俺の勝利で終わり、奪われた身体のコントロールが戻った時俺は急いで霊夢の元に向かった。

 

霊夢「う…うぅ…」

 

駆「やりすぎた…大丈夫か?」

 

霊夢「大丈夫よ…これが幻想郷のバトルスピリッツなの…」

 

オイオイオイオイ…これが通常のバトルっていくらなんでもおかしいだろ。

…そういえば女神様が俺にこの世界は原作と異なる点があると言っていた。

まさか、東方Projectの原作でいうスペルカードルールがバトルスピリッツに変わっているのか!?

これで許されるのかどうかはわからんが一応謝っておくことにするか。

 

駆「…すまない、悪く思わないでくれ。」

 

俺は霊夢と一緒に地面についた後にそう言ってバトルステージから出る。

 

 

少年移動中

 

 

観客席に戻ると美弥の隣の面識のない金髪の女子が目をキラキラさせて俺を見ている。

 

魔理沙「おっ!さっきの勝負見てたぜ、私の名前は霧雨魔理沙、よろしくなんだぜ。」

 

まさかの霧雨魔理沙の登場、霊夢のライバル?のような存在だったかな?黒白の帽子をかぶっていないから分からなかったぞ…まぁそれだけ魔理沙は帽子を被ってるイメージが強いという訳だが。

 

駆「…俺は天童駆。よ、よろしく霧雨さん」

 

自己紹介されたからには俺も自己紹介をしなければな。

すると魔理沙は少し不満があるような顔で俺を見ている。隣の美弥もジト目だ。Why?

 

魔理沙「頼む、名前で呼んでくれ駆。苗字で呼ばれるのは慣れてないんだ。」

 

慣れてないのは仕方ないのだが、初対面のやつに名前で呼ぶか?

 

美弥「それに!友達同士だから、名前で呼んだ方がいいよね!駆君?」

 

とそこに美弥が付け足す。仕方ない、名前で呼べばいいんだろ?

 

駆「分かった、改めてよろしく魔理沙さん」

 

魔理沙「あと、さん付けは…

 

駆「それは無理だな」

 

んな!?」

 

魔理沙がさん付けはやめろと言おうとしたところに俺が割り込んで話す。

 

駆「流石にさん付け無しは勘弁してくれ」

 

魔理沙「…分かった。それにしても、さっきの勝負凄かったな!まさか霊夢に勝つなんて思わなかったぜ」

 

早苗「霊夢さんは幻想郷最強のバトラーで並大抵のバトラーじゃ勝つことは出来ないんですよ?」

 

原作でも二次創作でも霊夢が最強であるものはあったな。しかし、今回勝ち星を取れたのは運か?

2体のアルティメットにガイアノホコを2体に付けられたら終わっていたし結果論だが、まだ霊夢は詰めが甘い逆に言えばまだまだ伸びしろがあると言ってもいい。まだ入学したばかり、ここから彼女も俺も成長していくのだろう。

 

ダン「霊夢はそんなに強いのか!なら次は俺とバトルして欲しいな…!」

 

とダンは目をギラギラさせている。

 

霊夢「全く…!強すぎるわよ!あんた!」

 

後ろから声が聞こえたので振り向く。結果報告をした霊夢が戻ってきたようだ。

 

駆「…霊夢さん」

 

ダン「惜しかったな、霊夢。だが、いい勝負だったよ、見ているこっちも惹き込まれそうだった」

 

霊夢「次は絶対に勝つんだから、覚悟しなさい!」

 

と霊夢は俺に指さした。

 

駆「あ…あぁ」

 

咄嗟に俺は曖昧な答えをする。…まずい、目をつけられたな。自分自身あまり目立ったことはしたくないのだが仕方のないことか…

俺は左腕につけた腕時計で時間を確認する。まだまだ時間はたっぷりあるな。

 

 

To be continued……




次回予告
綺麗な薔薇には棘がある。ふと脳裏に思い浮かんだ言葉だった。
いくら美しいものでも隠された武器があるということだったか…?

次回、バトルスピリッツ 欠落

Turn-9 翼の使者

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