バトルスピリッツ 欠落   作:蛇マグナ卿

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お待たせ致しました!欠落の続きです。お楽しみください!


Turn-15 開幕 超新星アイドル

さて、困ったものだ…

部活見学を行った後日、俺はそう思いながら目の前の黒板を見る。黒板にはクラス委員長と書かれている。

…これを見れば十中八九今何をしているのかなんて分かるだろう。1時間目の授業はバトスピの基礎学。担当は担任のマギサ先生なのだが、彼女が唐突にクラス委員長を決めなきゃと言い出し授業をキャンセルし、クラス委員長を決めようと言うことになった。まぁ学校あるあるだな、クラス委員長決めはかなり長引く。

実際に小学校、中学校でもそうだ。多分みんながみんなこれを体験したことはあるんじゃないか?場合によっては早く済む事もあるが。

 

美弥「…中々決まらないね」

 

と隣からいきなり美弥がちいさな声で話しかけてくる。

 

駆「なら、美弥さんがなればいいんじゃないか?」

 

と俺は小声で返す。すると美弥は小さく首を振り否定を表す。

 

美弥「私はしっかりして無いしクラスを引っ張っていける自身もないから無理だよ。駆君はどうなの?クラス委員長」

 

ここでいきなり俺に振ってきたか。とはいっても此方生きてきてクラス委員長なんてやったことなど1度もない。他つの活発そうな人がやればいいんじゃなろい?と思っていた。

 

駆「…俺の性にあわない」

 

と適当に美弥に言う。そしてこの会議を初めて約10分の経過。自薦する者は居なく、教室はしばし静寂に包まれた。そう言えばなんでみんな誰かを推薦しないのだろうか?俺?俺はめんどくさいからやらない。

 

生徒A「あの…先生。自薦じゃなくて推薦でもいいですか?」

 

とそこにこの静寂を破る勇者がいた。推薦。その言葉を聞いて数人の生徒が( ゚д゚)ハッ!となる。いやまさかお前ら誰が自薦してくれると思っていたのか?決める前に先生が自薦、推薦何でもOKだと言ったのに。まぁ思いっきり他人任せの空気がプンプンとしていたのだがな。

 

マギサ「えぇ、勿論よ。」

 

とマギサ先生は言う。するとその生徒はモジモジしながら弾の方を見た。

きっとその子は恥ずかしがり屋で気の弱いのだろう。

 

生徒A「私は、馬神弾君を推薦します。」

 

決まった…と俺は内心この重っ苦しい空気から逃れたかったのでに 早くクラス委員長を決めて欲しかった。推薦された弾本人はウェ!?と目を点にして情けない声を出してしまっている。そんな彼をよそにクラスの皆は弾がクラス委員長になることを賛成している。とそこに爆弾を投下した者が1人…

 

 

 

美弥「ハイ!なら私は駆君がいいと思います!」

 

またもやクラス内に訪れる静寂。その中には駆って誰だよ見たいなことを言うクラスメイトもいる。

 

レイ「賛成!私も駆君に1票!」

 

ダン「なるほど、確か駆は入試6位の実力を持っていたな…クラス委員長に相応しいと俺も思う」

 

美弥の意見に弾、そしてレイが俺の方を向いて便乗した。するとクラス中にまたざわめきが聞こえる。それは俺をクラス委員長にしようという意見の声だ。どうやってクラス委員長を回避しようと俺の頭の中で思考をする。ここは断ろうそう席を立とうとした時…

 

ダン「マギサ先生」

 

弾が席を立って先生をよぶ。

 

マギサ先生「はい、弾君」

 

ダン「このままじゃ埒が明かないので俺と駆でバトルして勝った方をクラス委員長としてはどうでしょうか?」

 

クラスの注目を集めた弾の意見はクラスのみんなを納得させた。…俺以外を除いて。弾は別にクラス委員長になってもいいという顔をしているが俺はまだ何も言ってない。その上俺の意見を聞こうともせずに勝手に話を進めている。ちょっとイラッとしたから言わせて貰うことにしよう。

 

駆「すみません。俺、まだやるやらないって一言も言ってないのになんで勝手に進めるんですか?俺は反対です」

 

クラス全員が俺に注目する。

 

マギサ「あ、ちなみに推薦されたら拒否権は無いからね!」

 

とマギサ先生は俺の逃げ場を無くしていく。そして、次は弾が口を開いた。

 

ダン「…勝負から逃げるのか?」

 

と弾が俺を睨みつける。

 

駆「…いや、拒否が認められないのなら初めから逃げ場なんて無い。勝負するならしてやろうじゃないか」

 

ダン「それでいいんだ、駆。勝負は来週の月曜日、放課後でどうだ?」

 

駆「…それでいい」

 

ダン「そうか、その時までより完成度の高いデッキを作って全力でやるぞ?」

 

駆「お前に言われるまでも無い」

 

こうして半強制的に俺と馬神弾によるクラス委員長を掛けた勝負は来週月曜の放課後に行うことになってしまった。

たまったもんじゃない、入試で6位なんて取らなければこんな面倒なことにはならなかったのに…なんてこと言ったら一緒懸命努力してより上を目指そうとしている人達に失礼だな。今の言葉は完全に撤回しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奴との戦い…それなりに本気でやらないと行けないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休憩 食堂

 

美弥「…ご、ごめんね駆君。駆君ってしっかり者だし、冷静な判断が出来るからクラス委員長に相応しいって思ったの」

 

駆「…………」

 

昼休憩時、ご飯を食べていると隣の美弥が突然と謝りに来た。1時間目の委員長決めの事だろうということは分かった。それからの俺はかなりイライラしていたため、そこまで美弥と会話をしていなかった。すると突然隣の美弥が俺に顔を近づけて見上げる…すなわち上目遣いで俺を見て来た。綺麗な白い肌にピンクのサラッとした髪。俺を見るまるで宝石の様な瞳。そして艶のある桜色の唇に俺は一瞬ドキッとした。

今まで思ってはいたが彼女はかなりの美少女である。それに俺も思春期の真っ只中、異性を意識してくる時期ということは俺にだってそういった感情があるという事だ。

しかし、この状況周りから見ると完全に彼女持ちのリア充と言われそうではあるが勘違いをしないでほしい。俺と彼女はそんな関係でもないし、彼女に恋愛感情を抱いたことも無い。ただの友達だという事に過ぎない。

 

レイ「ねぇ、駆君。許してあげたら?美弥ちゃんは本当に君が相応しいって思ったから推薦したんだよ?」

 

と俺の座っている席の前でレイがそう言う。確かに、それが彼女の本意なら素直に感謝しなければいけない。

 

美弥「…お願い、許してくれるかな?」

 

駆「いや、寧ろ謝らなければいけないのは俺の方だ。

せっかく俺を推薦してくれたのにな。すまないと思っている。ごめん美弥さん」

 

俺は美弥に頭を下げた。突然のことなので美弥は若干驚いているようだ。

 

美弥「そんな、気にしなくていいよ駆君」

 

駆「いいのか?」

 

美弥「うん!」

 

俺の質問に彼女は笑顔で答えた。全く君は優しくてお人好しだな。

なんでこんな俺と一緒にいるのかが疑問になるほどだ。

 

レイ「よかったね!駆君」

 

駆「…あぁ」

 

美弥「あ!そう言えば、今日の放課後はノア先輩と入部を賭けて勝負する日だよね!駆君、頑張ってね!」

 

レイ「私も美弥ちゃんと一緒に君を応援するね!」

駆「そんなに期待を持たれたら尚更負けられないな。ありがとう、美弥さんにレイさん」

 

俺は彼女たちに感謝した。2人がこんなにも応援をしてくれている。

俺のことを応援してくれたのは、亡くなったおばさんくらいだった。だから、今とても嬉しい気持ちだ。ならその期待に答えて勝たないといけない。せっかく応援してくれた彼女達の為にも。

 

 

 

体育館第2バトルステージ

 

そして、バトルの時はすぐにやってきた。

今日の授業は全て終わり、放課後の観客席には俺を応援してくれた美弥にレイ。その隣に詩姫部の先輩達や、ドルオタ三人衆に加え昨日の見学者が見に来ていた。俺の目の前には詩姫部部長、そして2年生のノア・フルールが立っている。

どうやら俺が1番最初に戦うらしい。なので彼女がどんなデッキを使用するかの情報が一切無い。相手のバースト、手札のカードをより一層警戒して戦わなければならない。そして、彼女は俺より1年もバトルスピリッツの経験をこの学校で深く学んでいる先輩だ。つまり、一切の油断も許されない相手と俺は今対面しているという事だ。

 

ノア「じゃあ早速、君の実力を見せてもらうよ!」

 

彼女が空にソウルコアを掲げる。

 

駆「…遠慮はしませんよ、フルール先輩」

 

俺もソウルコアを取り出し握りしめる。

 

 

「「バトルアーマー、オン!」」

 

 

2人は同時にソウルコアの光を纏った。

 

 

To be continued……

 




次回予告
始まった戦い。予想と大きく外れた戦法。流石は俺の先輩にあたる人だ。
…だけど俺もここで負ける訳にはいかない。

次回、バトルスピリッツ欠落

Turn-16 ミーティア

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