日本(原作にとっての絶望)がやって来る。   作:第2戦闘団

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令和初投稿です………

同時に生存報告



十八

 中央歴1639年4月2日

 

 ロデニウス大陸で起きた第何次かわからないロウリア=クワ・トイネ戦争はロウリアが宣戦を布告した3月22日から2週間弱でロウリア=クワ・トイネ終結。国境の都市「ギム」にてロウリアの降伏調印式という形で終わった

 

 この短い戦争は、ひとえにキチガイ国家の参戦を招いてしまった事の他にもあるが、地球だと人種至上主義に当たる人間至上主義がロウリア人の骨の髄にまで染み渡っていたのが大きな原因だろう

 

 何代目からかは忘れたが相当昔から亜人に対して嫌悪の思考があったらしい。まぁ自分達と異なる人型生命体がいて、尚且つ技術も文化も後進ときたら虐めたくもなるだろうなぁ

 

 そんなこんなでギムにて開かれた調印式の際、ロウリア側は顔面蒼白の意気消沈。国王に至っては目と表情が死んでる。向かい側のクワ・トイネとクイラ側は「何というか今更そんな顔されても困る」と非常に困惑している

 その隣は日本は職業病なのか全く表情を変えない

 

 そしてロウリア、クワ・トイネを挟んでの仲介役の日本國代表はロウリア側の表情を見て、必死に笑いを抑えていたそうな

 

 

 

 

 

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 中央歴1639年5月下旬

 

 ロデニウスでの紛争から一ヶ月もたたないある日

 

 日本國首相安部は思い出したかのようにフェンへと赴いていた

 

 理由としてはロデニウス大陸の上にあるフィルアデス大陸に君臨する「パーパルディア皇国」の目先が何故か文明圏外に向いてきたからだ

 

 このパーパルディア皇国を簡単に表すと色がついた蛮族。つまり文明的蛮族であり、特徴的なのは武力。真面目に見ても武力くらいしか無いのだ

 読者の皆様ならご存知だと思うが、このパーパルディア皇国は強大な魔王軍と呼ばれるチート達に対抗する為、強大な軍事力を保有するようになった。しかしながら肥大化した軍事費に国力が追いつかず、止むを得ず他国を侵略しことなきを得たが、支配領地の暴動鎮圧のためにまた軍拡して国力に限界がきた。そして侵略、また限界、そして侵略、以下無限ループである。スペイン帝国もびっくりな自転車操業国家だ

 

 そして大陸全土を支配する頃には侵略国家の超絶対服従君主制、思想も選民思想じみたものになった。具体的に言うなればユダヤ教のユダヤ人だけが神に救われるとかそこら辺に近い内容だ

 

 そして文明的蛮族と言わしめるのが〝敵国絶対根絶やしマン″で有るからだ

 

 第三国経由の情報であれば、ワイバーン1騎を不意打ちで落とされただけで王族根絶やしの国民皆奴隷で根から滅ぼしたり、先のアルタラスみたいに無理な条件を突きつけ、自分以下の文明国に対しては戦争に突っ込ませ自軍最強の戦力で叩き潰す。文明国であれば貿易で国内産業を乗っ取り、反抗すれば輸出をストップさせ内側から崩壊したところを攻め滅ぼす。イギリスかな? 

 

 そして最近は列強入りしたり小さいながら文明圏国家を自身の版図に加えていることから更に酷くなったそうな

 こう言う国家は存外長く存続する事が有るから困ったものだ

 

 そして現在、パーパルディアはその支配領域を海を越えてフェンへと伸ばしてきたのだ

 

 フェンには文明こそ存在すれどそのレベルは戦国時代後期の外様大名に毛が生えた程度。対するパーパルディアは18世紀のイギリスとフランス海軍を足しても届かない艦隊保有量とスペインの最大艦で有る〝ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダー″より大きい戦列艦を2桁単位で保有し、陸軍も数で言えばフランスと帝政ロシア陸軍以上を保有し、それを揚陸するだけの艦艇も保有している

 

 そして何と言ってもフェンにはワイバーンがいない

 地域的にいないとかそう言うのじゃなくて国全体にワイバーンはおろか火鳥と呼ばれる大型生物すらいないのだ

 そしてパーパルディアはノーマルのワイバーンより少し強いワイバーンオーバーロードを保有している。3桁単位で

 もし戦争にでもなればドイツにヴェーザー演習作戦で占領されたデンマーク並みの速さで死ぬだろう

 

 そして占領したフェンを起点に更に領土を拡大するだろう。それは日本國にとっては面白く無い話だ

 ようやく市場価値が見出せたロデニウス大陸と新しい貿易予定先の発展途上国のフェンにパーパルディアの先の第2文明圏のムー国との海上輸送路、及び空路を邪魔されては堪ったものではない

 しかし、向こうから戦争を吹っかけて来てもらえれば日本国にも他の列強、文明国に与える好戦ペナを与えずにパーパルディアを滅ぼして事実上の傀儡政権を作り新たな市場も確保できる。そしてフィルアデスの市場を起点に他の文明圏へ市場の拡大も検討できる

 

 ここで安部は「アレ? 結構美味しい話じゃね?」と思い、フェンを釣り餌として活用することにしたのだ

 向こうはパーパルディアから守ってもらえるし、こっちは攻めて来た蛮族を滅ぼして在庫が余りまくっている装備品をばら撒くことができる

 これを通称 win-winの関係という

 

 

 

 

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 フェン 首都アマノキ

 

 

 絶賛軍祭中 以上

 

 

 

 雑なのは分かっている。しかし諸君、誰が木造ガレアス船やキャラベル船の艦隊、そして旧式の火縄と長槍だらけの軍祭に興味を持つだろうか? 

 

 

 なので内容は省かせてもらう(無慈悲)

 

 

 そしてその日のうちに、アマノキにてパーパルディア所属のワイバーンロードが襲来。イルカが攻めて来た! 並みにアマノキ市内は大混乱に陥り、安土城に似た古城はロードの火炎弾により燃え尽きてしまった

 そして彼らは湾に停泊中であった海自艦艇を見つけてしまい、手始めに警備艇を攻撃したのだが速射砲とイージス艦のスタンダードに撃ち落とされ全滅。警備艇に被害が出たが重傷止まりで死者はいなかったという

 

 そして遅れたパーパルディア監査軍による懲罰戦争の布告

 そしてこの宣戦布告と同時に日本國が腰を上げて乗り出したのだ

 

 そきて同時刻、パーパルディアから宣戦を受けた事に関して首相達は

 

「首相!」

「どうした?」

「(パーパルディアとフェンの)戦争だぞ!」

「よしきた! 行くで! (全軍出動)」

 

 こうしてフェンへの懲罰戦争をキッカケに大国が1つ、超大国によって滅ぼされる事になるのだった

 

 

 

 

 

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 フェンの沖合約120km地点

 

 

 パーパルディアから発進した監査軍所属の艦隊は、穏やかな波に揺られクルージングを楽しみながらフェンへと向かっていた

 

 監査軍はパーパルディア基準で旧式化した艦船や武器弾薬を使用した組織であり、ギレンの野望の「改造先がない旧式MSをひとまとめにして弾除け用や囮用の部隊」と基本一緒だ。違うのは自国以下の文明国への遠征用の軍隊であり、装備自体も旧式とは言え圏外国家にとっては質も高く旧式兵器の故装備は行き渡っており、基本懲罰戦争に投入されるので練度も本土に居る近衛軍と比べるとクッソ下だがそこそこあり、基本略奪オッケーなので士気も高い

 

 基本的に監査軍の保持する80門級からなる戦列艦10隻と〝竜母″と呼ばれるドリフ漫画にも登場した空母の代替え艦10隻、総勢20隻の艦隊で片付くので、今回も「クリスマスまでには帰れるぜ」「let's goジャスティーン!」と言う気分だった

 

 

 艦隊旗艦 戦列艦〝アッザム″

 

 このアッザムと名付けられた80門級の戦列艦は本国では100門級の〝フィシャヌス級戦列艦″に取って代わられている

 艦長のマフはアッザムの艦長であり、この艦にはかなりの愛着があった。具体的に言うと[戦艦もいいが駆逐艦もいいぞ? ]的なこと言っている海軍大尉と同じである

 

「いつ見ても竜母の大きさには言葉が出ぬな……しかし我がアッザムも素晴らしい」

「よく飽きないですね」

 

 どっちを褒めてるのかわからない発言をするフィンは、艦隊の中央に位置する竜母らを見る。竜母はその名のとおりワイバーンや竜系の飛行生物を搭載する艦であり、収納用の格納庫や甲板につながるエレベーター、その他にもワイバーンの餌の貯蔵庫など場所を取りまくるが故に大きさは主力であるフィシャヌス級よりもでかい

 

 そして搭載できるワイバーンは15かそれ以上であり、搭載能力で言えば世界初の空母である〝鳳翔″と世界初の空母になる筈だった〝ハーミーズ″と然程変わらない程だった(鳳翔は艦戦6、艦攻9、補用6、合計21機。ハーミーズはキャッチャー7機(多分艦戦)、フェアリー III F型8機(多分艦攻)、ブラックバーン・ダート4機(多分偵察機)、合計19機)

 

 それと、現時点で先遣隊が途絶えたことは日本國による電磁波・魔導妨害によって伝わっていない

 

「しかし艦長。今回の懲罰戦争、少々過剰戦力すぎやしませんか?」

「何、確かに過剰だろうが万が一と言うことがあるのだろう。アルタラスでは本軍が軽微ながら被害を受けたと聞いている。フェンにも万が一というのがあるのだろう」

「確かに、アルタラスほどではありませんがフェンにも海上戦力は有りますしね。まぁ大半は竜騎士隊がなんとかしてくれそうですが……」

「先遣隊からの報告がないのが不安要素の1つだな。まぁワイバーンロードだからといって負ける要素はないがな……一応、もう1編隊飛ばせ」

 

 監査軍とは言え皇軍が負けるはずがない。実際これまで何度も戦ってきたが負けたことはなかった。文明圏外国に

 心の中で「まさか」と思いつつももう一度竜騎士隊を発艦させようとしていた、まさにその時。艦隊の約10km前方に巨大な歪みが生じ始めた

 

「な、なんだ⁉︎」

 

 歪みは次第に広がり、歪みからミリシアルやムーの戦艦や駆逐艦のような形をした艦首が出てきた

 そして驚く。巨大な城のような艦橋と遠くからでも分かる巨体、そして砲を備えた〝戦艦″が出現し、後続にも同じような戦艦が5隻も出現した

 

 他の船員はなんとも思わなかったがフィンは内心大変焦っていた。彼の親は交易商であり、ムーやミリシアルには幼い頃数える程しか行ったことがないが、ミリシアルにいた時に見たのが巨大な回転砲塔を持った戦艦だった

 

 そして眼前に現れた戦艦はミリシアルのものよりはるかに巨大であり、自身が愛着を持っているアッザムがオモチャに見える代物だった

 そして艦隊総員が度肝を抜かれていた時、現れた戦艦群から一斉射撃が飛んできた

 

「て、敵艦発砲!」

「馬鹿か⁈この距離で当たるはずがないだろ⁉︎」

 

 そう、パーパルディア……と言うかミリシアルやムー以外で使われている魔導砲と呼ばれる前装式カノン砲は射程が約1〜2km弱であり、どう考えても10kmほど離れているので当たるはずがないと思っていた

 

 瞬間、艦隊の直上で強力な爆発が発生し3000°余りの高温と衝撃波が艦隊を襲う。艦隊に所属するすべての艦が木造船であるため、各艦は発生した高温によって火達磨になりながら衝撃波によってバラバラになり、海上に残ったのは燃えたまま漂流する木材だけだった

 

 そしてその横を5隻の巨大戦艦と多数の補助艦と竜母とは比較にならない大きさの巨大艦がデュロを血祭りにせんと航行していくのだった

 

 




日本國
「ルディアスよ!先の支払いに偽金が含まれていた‼︎表の模様が裏に、裏の模様が表にあるではないか⁈許せん!訴訟開始‼︎(物理)」

パ皇
「ファッ⁈」

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