日本(原作にとっての絶望)がやって来る。   作:第2戦闘団

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十九「(敵)本土決戦」

 日本國 半島自治領

 

 在自日本軍基地

 

 

「にしてもキモい光景だなぁ……」

「そりゃそうですよ、国内外の爆撃機掻き集めたんですから。同じ機体しかいないけど」

「B-52とB-52とB-52とB-52とB-52だな」

 

 

 軍事基地兼将来の宇宙港として開発されていた日本軍基地には大量のB-52が並んでいた。総勢63機

 パーパルディア本土への空襲用として国内外から散らばった爆撃機を結集させ、大体全機が5回ほど爆撃できる爆薬と燃料を他の駐屯軍に影響がない程度に掻き集めた

 そして今回の主役として集められたB-52は、開発年代を考えると他を寄せ付けない搭載量を持っている。1機あたりの搭載量が約47000ポンド、トン換算で21トンもの爆薬を抱え込むことができるが、機外も含めるとそれ以上になる。それが63機=1323トン=。そして340kgのM117普通爆弾が1機あたり60発=20トン。それを63機=1280トンを5回、合計6400トン、18900発とkg換算で6,400,000kgものもの爆薬をパーパルディアの工業都市デュロ、皇都エストシラントへと降らせるのだ

 

 

「そう言えば、新型っていつ納入されるんだろうか……」

「使ってる機体が機体なだけありますし、難航するんじゃ?」

「開発部署の知り合いの話じゃ、ペーパープランで終わることはないとか言ってたけど……」

「それペーパープラン以外で終わるって言ってるのと変わらなくないですか?」

「本家よろしくペイロードの拡張でもするんだろ」

 

 

 キチガイペイロードを持つB-52だが、本家を製造した某国では積載量が約30トンまで伸ばした派生型がある上、限界まで搭載して挙げ句の果てにはそれを実戦で使用したという逸話が残っている(同時期のTu-95が約15トン)

 

 一度に多くの爆弾を搭載したかなんかでギネス認定もされている

 

 そしてハッキリ言って産業革命前の文明に対しては過剰火力だろう。しかしこの世界全体に言えることだが、生物から機械と様々な航空戦力を保持していながら、爆撃機又はそれに類似する航空戦力をどこも保有していないのだ

 ムーやミリシアルには艦上爆撃機と戦闘攻撃機に分類される機種は存在するものの第一次大戦後期の複葉機と最高時速がまさかの零戦以下のポンコツジェット機。そしてミリシアルに至ってはナウシ◯よろしく民生品や軍用品まで殆どが掘り出し物で、エンジンも複製している為殆どが粗悪品の模様

 

 そして戦略爆撃という行為が行われていない為なのか、どの国も工場や生産施設が一点に集中しているのだ。小銃から大砲まで、弾薬から薬品まで、軍需物資から民需物資までの生産施設を一つの都市ないし首都に置いている。工場の疎開なんてしたことのない国は、そこさえ叩いてしまえば軍はおろか民衆まで苦しくなり、内部から崩壊するだろう。と判断したのだ

 

 しかし、生まれた国が国なだけに積載量と航続距離が優秀であり、B-52と張り合えるのは冷戦後に同国で開発された爆撃機のB-1くらいしかないのだ。もっとも爆撃機を大量に揃えて空襲するよりも弾道ミサイルに核載せて飛ばす方が強力なので、爆撃機の開発は現代ではほとんど止まっている

 因みに戦略爆撃機を保有している国は、中国・ロシア・アメリカで中国を除いて全ての機種が未だ現役なのはアメリカのみ。やっぱ頭おかしいんや

 

 

「都市跡地っていうか、地図に残るんですかね?」

「消えるんじゃね? たった3機で山肌削れるぐらいだし、それが60機弱とか小国ならもう国として立ち直れないぞ」

「敵が不幸に思えるとかそういう次元じゃないですね……」

「因果応報って奴よ。消えるのは物理的だがな」

 

 

 明朝5時前後にて、63機もの大編隊はパーパルディア皇都エストシラントへ向けて轟音を立てながらフィルアデス大陸へと向かった

 

 

 

 

 

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 さて、未だ本土が正真正銘不毛の土地になるとは知らないパーパルディア皇国だが、監査軍所属の1艦隊が消え去ったことは未だ伝わっていない。したがってエストシラントとデュロには総計500隻に近い艦隊が集結していた

 これはパーパルディアが保有する海軍戦力の5分の3に近い値であり、自称〝無敵艦隊″だ。まぁ地球でもたった一国で500隻+αも保有する国は20世紀初頭のイギリスくらいしかいない。現に第2次大戦期のロイヤルネイビーは全体で900隻近く保有してる(尚、艦隊の補助艦である駆逐艦でさえ、旋回砲塔を標準装備しほとんどの艦の射程は15㎞以上、速力は30ノット以上が当たり前の模様、※パーパルディアの最新の魔導砲は前装式で射程は1〜2㎞。速力は16ノット。オモチャかな?)

 

 

 そしてデュロ洋上には総勢250余隻の木造船からなる自称無敵艦隊が浮いていた。そして戦列艦の半数は全側面が対魔弾鉄鋼式装甲と呼ばれる装甲を付与されている。タゲ取り役だろう

 第三文明圏かそれ以下の国ならまず滅ぼされるだろう

 

 しかし日本というか、現代からしてみれば4世紀も前の骨董品であり、装甲厚は大戦間の駆逐艦より薄く、装甲の能力自体もあくまで対魔弾な上にそもそも魔力なんて付与してない砲弾を当たり前のように使う現代海軍に通用なんてしないのだ

 

 よって、デュロに襲来した日本艦隊になすすべなく壊滅に追い込まれ、残存兵力は哨戒に出ていた80門級戦列艦2隻とフィシャヌス級3隻のみとなった

 

 海戦の経緯はまず日本艦隊がパーパルディア艦隊中央に気化砲弾を撃ち込み、パーパルディア艦隊は当初の数から半数が消滅。次にデュロ防衛隊基地と指揮舎その他軍事施設に艦砲射撃が殺到、生き残れる筈もなくストリーム司令以下20余万人が戦死した

 デュロ駐屯地壊滅の直後、揚陸艦からホバークラフトやヘリが殺到し、生き残っていた大隊規模の残党と市街戦が発生

 

 

 戦闘開始

 

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 歩兵 30000人

 戦車 50輌

 歩兵戦闘車 300輌

 

 

 パーパルディアデュロ駐屯軍

 マスケット銃兵 600人

 

 

 戦闘後

 

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 重軽傷者 30人

 

 パーパルディアデュロ駐屯軍

 600人総員戦死

 

 日本の勝利である(大本営発表)

 

 

 因みにデュロ工業地帯には文明国や文明圏外からの出稼ぎや定住者などでごった返している為、砲撃も爆撃も行われなかった。そしてパーパルディアの一つしかない生産拠点をほぼ無傷の状態で日本軍が占領し、パーパルディアは今後物資の補充や民生品の生産が一切行えなくなった

 

 そしてエストシラントでは今戦争で最初で最後の航空戦が開始されるのだった

 

 

 

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『マ゜ッ!』

『ア゛ァ゛⁉︎』

『あぁ逃れられない⁈(絶望)』

『あ、そっかぁ……(諦め)』

 

「ドラン隊が敵の飛行機械と交戦し、援軍を求めています‼︎」

「フィルア隊と通信途絶、ガラン隊も壊滅状態とのこと‼︎」

「な、南西エリアに展開した12部隊が全滅! 西エリアも壊滅状態です‼︎」

 

 エストシラント一帯の空ではパーパルディアの皇都防空隊とわざわざロデニウス大陸から出張してきたクイラ•クワ・トイネ軍との空戦が発生しており、最新のワイバーンオーバーロードと最高の練度を誇った皇都防空隊は交戦してからものの数分で全部隊が死にかけか、壊滅状態に陥っている。最強とは一体なんぞや(第三者視点)

 まぁ無理もない。交戦しているのはクイラ海軍のF6F、クワ・トイネ海空軍の紫電改である

 紫電改は元々局地戦闘機だが、「別に当時の性能や運用思想でなくてもいいやろ」との事でエンジンや通信機器も一新され相当強化された。威力と弾持ち、生物相手には威力過多などで機銃を20㎜から大正義12.7㎜に換装している

 F6Fも軽量化とエンジンや通信機の一新により航続距離、弾持ち、運動性、急降下耐性が元ネタより格段に上がげたものを生産されている。そして両機は最高速度と巡航速度が40km/h上がっている

 

 

「司令! 我が軍……いえ、第三文明圏にて最強のワイバーンオーバーロードが、難なく堕とされています‼︎」

 

「そ、そんなバカな……ご、500騎ものオーバーロードがいて押せないだと……⁈」

 

 

 さりとてオーバーロードは決して弱くはないのだ。ロードよりも大きい体で430km/hと高速であり導力火炎弾もロードや通常種よりも格段に威力アップされている

 しかし悲しきかな。航空技術が大幅に発展し、戦後どちらも両軍から優秀な機体として評価されている戦闘機には荷が重すぎる

 

 

「し、司令‼︎東部最後のワイバーン隊が全滅し、敵の大型飛行機械が多数皇都上空に飛翔中とのこと!」

 

「西部や南部からも別編隊が‼︎おおよそ60騎ほどが皇都上空に……」

 

「接近中」と通信士が言いかけた次の瞬間、指揮所及び併設の格納庫ごとしめやかに爆発四散。待機要員含めた4千人が一瞬で消滅したのだ

 

 何が起こったって? B-52の編隊が爆撃を開始したんだよ

 

 もっと言うと、3機で爆撃したら跡地どころか何があったかわからなくなるくらいクレーターだらけになった

 爆撃が終わった3機は速やかにロデニウス方面に飛び去り、残り60機は東西南からそれぞれ20機ずつ、散布範囲的に間隔が広い編隊を組みながらエストシラントを爆撃し始めた

 

 たった3機でちょっとした中規模基地が消えるのだ。それが20機の編隊を組みながら爆撃したらどうなるだろうか? 

 

 答えは何も残らないゾ(無慈悲)

 

 クイラ、クワ•トイネ軍の戦闘で大量の薬莢(レシプロ機や黎明ジェット機は大体空中に薬莢をばらまく)やワイバーンの死骸が市街地に落ちて、民家を破壊している為に市街地には混乱が広がっている。そんな中3桁単位で340kg爆弾が降り注いでいき、混乱中の住民達は何が何だか分からず死んでしまいます(非条理)

 そして爆撃進路には当然皇都に存在する皇城も含まれるわけであって、その皇城には国のトップとその取り巻きが住んでいる訳でありまして……

 

 

 結果、皇城もろとも破壊し尽くし主要人物以下民間人30余万が死亡しありとあらゆる建造物とインフラを消しとばし、5回行う戦略爆撃がたった1回で皇都を不毛の土地に仕上げた。だがしかし、念には念をと8時間後にはもう一度空爆が実施され、略奪品によって栄えある皇都だったエストシラントは、瓦礫と腐臭溢れる跡地へと面影さえ残さず変貌させたのだ

 

 そして次の目標は地味に造船業が盛んなレノダ、研究業で有名な(現地で)パールネウスへも空爆の手が届き、こちらは皇都と違って定住者と都市そのものが全て消滅してしまったのだ

 

 

そして各属領での一斉蜂起が発生。機関銃と戦中戦車を携えた民兵が各属領ごとに3万ないし6万ほど湧き統治機構は瞬く間に崩壊。統治機構の職員または生き残ったパーパルディア軍の将兵は元属領の民達から私刑と言う手厚いおもてなしをされる事となった

 

ちなみに一番酷かったのは最後まで抵抗していたアルーニと呼ばれるパ皇の三大拠点の一つで、他の地域での戦闘が終わった反乱軍が終結しアルーニを力押しで攻略。私刑や※姦通罪(※日本の法律でレイ◯は姦通罪と呼ばれているゾ。あと素でレイポゥとかぶち込んだら注意飛んできそうだから)が頻発しソ連軍に占領された末期ドイツのベルリンみたいな光景が広がっていたとかなんとか

 

 

 ていうか民兵が装備していい武器じゃないですね……一体何処の誰がこんなことを(しらばっくれ)

 

 

 

 

 

 

 




世界のニュースにて


ミ帝
『本日午後9時30分にてパーパルディアと日本國の大陸間戦争はパーパルディアの滅亡で終結し、日本國はパーパルディア旧領を除いた全73カ国を独立させる模様です。発生からわずか2週間と言う速さで終結した事に驚きですが、侵略国家が滅んだことは世界的に見ても喜ばしいことには間違いないでしょう』

ムー
「あぁもう滅茶苦茶だよ…」

その他第1・2文明国
「え、それは…」

忘れかけられるグラ・バルガス帝国
「うん…ん…?(何かを悟る)」

日本國
「貴方には死んでもらいます(無慈悲)」
パーパルディア
「あ゛ぁ゛逃れられない⁉︎(滅亡)」

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