日本(原作にとっての絶望)がやって来る。   作:第2戦闘団

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二十一「第一次異世界大戦」

 世界最強……と自称する[神聖ミリシアル帝国]

 

 その港町である[カルトアルパス]にて「先進11ヶ国会議」と言うG20に近い世界会議が開かれる事になり、文明圏外国以外の文明列強が参加する。

 

 違うところは、第三文明圏唯一の列強だったパーパルディアが日本國に絶滅させられた事と、同一国「日本国」が参加する為に実質12国であるが

 

 

 ともあれ、年に一回の行事でもある為か様々な時代差の激しい艦種が集結している

 

 中でも異彩を放つのは同じく第二文明圏列強のレイフォルを滅ぼして参加した[グラ・バルカス帝国]のグレード・アドラスター級戦艦のネームシップである

 

 本艦は旧海軍の大和型戦艦に非常に酷似した戦艦であり、その防御力、攻撃力、弱点など全長と全幅、レーダー設備以外は殆ど大和型戦艦と大差ないのだ

 

 因みによく大和型戦艦に関して15.5㎝副砲のバーベットと呼ばれる円筒形の装甲部が弱点だから弱いとか言う奴がいるが、そんなこと言ったら全ての戦艦の主砲のバーベットは剥き出しであるし、そもそもそんな所にはミサイルか奇跡的な被弾がない限り当たりはしない(フラグ)

 

 ともあれグレードアドラスターは帆船や全弩級戦艦が存在する中、注目を集められるのも無理はなかった

 

 

 日本艦隊が入ってくるまでは

 

 

 グレードアドラスターと同等の戦艦が5隻とそれを凌駕する戦艦が1隻。更にはその戦艦すら凌駕する超大型空母が2隻、その他は列強からしたら全体的に見ても貧弱な武装と見られても仕方がない巨大な護衛艦15隻。補給艦が4隻

 

 どう見ても砲艦外交です有難うございます

 

 

 そして立派な打撃艦隊を派遣した日本海軍の意図は、惑星裏で好き勝手暴れまわるグラ・バルガス帝国への3分の1の牽制と3分の2の自慢で派遣された

 

 向こうは艦艇日本:レーダーアメリカというチート艦艇が多い為、生半可な戦力やイージス艦だけでは返って脅威と判定されにくくなる。そこで新造艦である[いせ型多用途空中戦艦]と[やまと型]5隻、[しれとこ型通常空母]2隻と過剰戦力もいいところを艦隊に組み込み、カルトアルパスを訪れたのだ

 

 しかし悲しいかな。グラ・バルガス側の使節団や代表は日本艦隊が最後あたりに入港したこともあり、艦隊司令官などの軍人しか見ていない。やはり司令部は池沼か……(手遅れ)

 

 そして使節団を載せていた[いせ]はサイズがサイズなので入港できず、仕方なく[やまと型]の3番艦である[しなの]に使節団を乗船させカルトアルパスに入港。グレード・アドラスターよりもスリムで居ながら同等かそれ以上の武装を誇る戦艦が入ってきたこともあり、港湾にいる一同の目は良くも悪くも日本海軍に釘付けになっているのである

 

 

 

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「やっぱ大和と比べるとデブだな(確信)」

「グレードアドラスターが?」

「当たり前だよなぁ? でも情報どうりならちアレも旧式になる予定らしい」

 

 

 [いせ]艦橋で談笑する艦隊司令長官山本と海軍将官永野は、胃が痛くなっている使節団一行を無視して[たられば]の話をしている

 

 なんでも陛下直属のメイド隊兼諜報隊はグラ・バルカス本土での諜報活動をしている……らしい。あくまで「らしい」のだ

 その諜報活動から得られた情報によると、グラ・バルカスは日本の次に秀でた科学文明だと言うことが分かったのだ

 

 軍事力は1945年時点の米帝と肩を並べるほどのもので、その軍事力を支える経済力を持っている

 極一部だがミリシアルのクソザコジェットなど比較にならない高性能な双発ジェットを配備しており、長距離飛行の爆撃機も保有している

 他にもこの世界の国にこれまた存在しなかった戦車の他、自走砲や自走対空砲など支援車両も保有しており、自走対空砲の性能に関してもミリシアルのクソザコジェットなら普通に堕とす事が可能である

 歩兵装備もムーが開発中である自動小銃や迫撃砲、分隊支援火器などを中心に歩兵部隊に装甲車を組み込んだ機械化歩兵などなかなかに先進的な部分もある

 

 海軍は大和型戦艦や紀伊型戦艦、建造途中で余生が終わったモンタナ級似のモンスター級戦艦を多数保有。信濃規模の空母も存在し各種空母だけで100隻近く保有しており、この数値はミリシアルなど比較にならないものである

 

 日本と日本國は兎も角、せっかく丹精込めて安部達が育てた保護国や友好国と、最強()のミリシアル以下全ての国はその物量によって難なく併合されるだろう

 

「はぁ〜異世◯カル◯ット見てぇなぁ俺もな〜」

「ワシ、まだ今期一切アニメ見てない……」

「悲しいなぁ…………ん?」

「どったの?」

「いや、なんかレーダーに写ってるなぁって」

 

「艦長。南東と東の方面から大規模な編隊が迫ってきています」

「それマ? 取り敢えず監視と迎撃機は発艦させとけ。あと嫌がらせでECMしとけ」

「それと会議を中止させてでも使節団を連れ戻してこい。本艦は直ちに沖合の艦隊と合流する」

「あ、それなんですがね。妨害も中止もさせる必要なくなったようです」

「え? どゆこと?」

 

 

 

「首相方から[グラ・バルカス帝国が全世界に対して宣戦布告したので、攻撃隊がきても様子見で]との事です

 

 

 

 

 

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 さて、グラ・バルカス帝国は全世界に宣戦布告したが、その前に帝国とミリシアルが戦った場合、どうなるかを考えよう

 

 

 

 マサチューセッツ工科大学出身にしてスタークラフト初期のチャンピオンであるトム・カドウェルによると、[戦闘におけるキルレシオが彼我の生産値の逆数を上回っていれば概ね優勢]らしい

 

 例えば、ミリシアルとグラ・バルカスの生産値は2対6くらいであり、単純計算してグラ・バルカスの戦力はミリシアルの3倍である

 

 ここで1番マシな戦局はグラ・バルカスの戦力が6消える間にミリシアルの戦力が2消える。こうすると最終的に双方ゼロになり必然的に膠着状態なる

 こうなっていれば比較的良い方なのだが、実際はミリシアルの戦力が2減る間にグラ・バルカスは1減るのみでる。むしろ向こう(グラ・バルカス)の戦力が削れたのは最初くらいで損害は出るが損失はないと言うミリシアルにとって世界最強()の名に恥じる結果となった

 

 尚、戦闘の結果、ミリシアルの魔導戦艦はそもそも魚雷の概念がない為に水面下防御や排水機能がお粗末な為に、数隻が艦載機の魚雷2発で沈められ、ミスリル級は装甲自体も魔法で強化バフをかけても30㎝クラスの主砲に簡単に抜かれてしまうし、強化バフをかけなかったらなきに等しい為、箇所によっては駆逐艦の主砲でさえ抜けてしまう始末

 航空戦力にしても同じジェットの筈なのにミリシアル側が一方的に殲滅された上にマグドラ群島の海軍基地を喪失した

 しかし、そんなミリシアルも唯一ではあるが戦果が上がっている。まぐれ当たりでヘルクレス級2番艦の3番砲塔天板をミスリル級の38㎝が直撃し弾薬庫に誘爆。結果、巻き添えに駆逐艦1隻とヘルクレス級戦艦に搭載していた水上機2機を撃破しているのだ

 

 しかし、最新鋭艦隊と引き換えに向こうの旧式戦艦1隻と駆逐艦1隻と水上機2機という結果は、どうやっても割に合わなすぎる

 

 

(首相〜これやばくね?)

(何がやばいかって地方艦隊がやられたとか言ってるけどさ。あれ絶対本国艦隊だろ?)

 

 

 そして理性的ではあるが結局はパーパルディアに勝るとも劣らないプライドをお持ちであるミリシアルは自国の最新鋭艦隊を地方艦隊といいはり、戦闘の結果をなんとか誤魔化した

 ただあの場面での誤魔化しは必要だったろう。なんせ神聖ミリシアル帝国はこの惑星にて最強の国家。その最新鋭艦隊が容易く壊滅したなどと言ったらこの場は日本とムーと喧嘩ふっかけるだけふっかけて帰ったがそもそもの途中から空気になって忘れられたグラ・バルカス以外の国は混乱するだろう

 

 

(で? どうする? 堂々と喧嘩ふっかけてきたけど)

(売られた喧嘩は買うのが礼儀ってそれ古事記にも書かれてるから)

(うーん…………)

 

 ここで首相。迷う

 なんでも今年の防衛予算をパ戦で消費した爆薬と兵器の代替えで殆ど消費してしまったのだ。それに一連の戦争で景気が良くなったが惑星シドのファシストよろしく戦争経済というのは戦争し続けないと回らない

 なので[これ以上戦争経済に旨味を覚えてしまうとなぁ……]と言う考えと[グラ・バルカスの艦船やら車輌やら航空機やらを分捕って観賞・展示用とし確保してぇなぁ……]と言う考えと[なんだっていい攻め滅ぼすチャンスだ‼︎]と三択が出現していた

 

(首相)

(何?)

(相手の兵器ぶんどるならさ。メンタルモデル用で確保しといてくんない?)

(なんで?)

(兵器が似通ってるなら史実とは別のメンタルモデルが出来上がる可能性が微粒子レベルで存在している?)

(よし取り敢えずグレードアドラスター級は鹵獲しろ)

 

 

 

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「艦長。第一級通信です」

「なんて言ってきた?」

「[カルトアルパスニテ展開中ノ艦隊ハ『グレードアドラスター』以下大型艦ヲ鹵獲セリ。敵艦ノ継戦能力ヲ奪ウサイ、原型ガ残ルノナラ手段ハ問ワズ]」

「取り敢えず碌なこと考えてないのは確かだな」

 

 

 現在、港湾爆撃を受けているカルトアルパスにグレードアドラスターの姿はない。あらかじめ港湾爆撃を想定していたのか沖合に展開し、使節団が乗ったヘリもとい回転翼機を回収後、逃げるように海域を離脱した

 

 どうやら、湾内の艦隊は狙わずカルトアルパスの港湾施設や設備だけを破壊しにきたのだろう

 現に参加国の艦隊には未だ被害がない。しかし襲撃に来たところで海自の護衛艦や日本海軍の駆逐艦のスタンダードや主砲の餌になるだけである

 

 それを知ってか知らずか、敵編隊は艦隊に目もくれず港湾施設や他所では滑走路などの破壊に勤しんでいる

 そして爆撃をし終えた機から順に戦線を離脱していき、1時間程で敵編隊はカルトアルパス上空から居なくなった

 

 

「やっと終わったか。どうだ? おおよその数解る?」

「レーダーに写っただけでも200機前後。こりゃどっかに空母が4、5隻いる」

「それに湾の出口で例の艦隊が待ち構えている。俺らだけなら簡単に突破できるが、こうなると自衛隊と諸国艦隊がクッソ邪魔だな」

 

 

 列強や文明国でこの会議に打撃艦隊を派遣しているのは主催国であるミリシアルと日本國のみである。そして海上自衛隊は護衛艦こそきたものの、しらね型3隻とこんごう型1隻なので除外する

 グラ・バルカス側は湾出口にいる艦隊の他、監査軍扱いで他にも旧式戦艦や航空戦艦をはじめとした2個艦隊が後方に備えている

 そしてその艦隊のいずれかにグレードアドラスターが所属している

 

 

「……よし決めた。カルトアルパス周辺の安全のためにも、ムーへの航路安全のためにも、グラ・バルカス本土の市場独占のためにも、いまここで敵艦隊を撃滅し、グレードアドラスターを鹵獲し敵の戦意を挫く」

「全艦対艦戦闘用意、まずは手始めに前方の艦隊を血祭りに上げる。目標を捕捉次第対艦ミサイルを発射せよ」

 

 

 

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「艦長! またです、敵の攻撃でプレアデスが……」

 

「ここまで……一方的だとは……‼︎」

 

 

 ヘルクレス級の1番艦[ヘルクレス]艦長にして、監査軍第二艦隊の艦隊司令官であるスコルッツィー少将は言う

 

 100㎞以上先から余裕でバイタルパートに対艦ミサイルを飛ばしてくる日本艦隊に、最大射程が4㎞弱の艦隊は何もできず1隻2隻と沈められていく

 

 日本海軍の実力は前々からある程度わかっていた。なんせムーからの移民に紛れ込ませたスパイからムー経由で日本軍全体の装備や常備軍などの詳細が書かれた[雑誌]が山ほど送られてきたのだから

 

 曰く[射程は最低でも100㎞前後][戦艦の主砲は電磁曲射砲][空中戦艦進水][歩兵の装備は光学兵器][戦車は連装砲で威力も射程も貫通力も装甲も走破性も圧倒的][初の国産原子力空母建造開始][窒素爆弾を搭載可能な原子力潜水艦の建造開始][800隻体制計画][置物MS]etc…………

 

 たかが雑誌にここまで詳細なデータが載っていると言うことは、相手は間違いなく大国だ。しかもケインなど比較にならないキチガイ国家だという認識を植え付けたのだ

 しかし、大多数はそれを虚仮威しだのまやかしだのと信じなかった……と言うよりは信じたくなかったのだろう。そんなんだから『愚帝』とか言われるんだよ(熱いマジレス)

 そんなことをしている間に、攻撃を受けた戦艦プレアデスは艦艇中央からくの字に折れながら海面に沈ずみかけている。空かさず駆逐艦が救助によるが収容人数を超えており、全員を収容できずにいる

 

 

「司令……敵に反して我が方の損害が著しく多大です、どうか賢明な判断を……‼︎」

「……そんなこと言われようが、撤退しか残っておらんよ。しかもだ、実際問題逃げ切れるかもわからん。現に、こうして我が艦隊はく嬲り殺しにされているのだからな」

 

 

 対空砲をがむしゃらに撃ちまくっているが、対艦ミサイルは目標の手前で急上昇してから艦へ降下していく為、ただでさえ当たらない対空砲はその命中率を0に近い数値にまで落とした

 そして一連の攻撃により第2艦隊は戦艦3、重巡2、軽巡4、駆逐艦6を旗艦ヘルクレス、沈みかけの戦艦プレアデスと姉妹艦の戦艦プレイオネ、駆逐艦3にまで数を落としていた

 いつになってもなかった駆逐艦が攻撃されないのは、漂流者の救助用としてだろう。ここで思った、完全に舐められていると、相手にすらされていないと

そして撃破された艦から漏れ出した重油の中を負傷者が漂う光景を艦橋から見たスコルッツィーは決心する

 

「副長、降伏だ」

「……降伏と言われましても、どうすれば」

「通信を広域に拡散しろ。誘導弾を使っているのだ。向こうは簡単に拾うだろうさ」

 

 

 こうして、カルトアルパスでの戦闘は日本艦隊の勝利で終わった

 

 

 

 

 

 

 尚、この戦闘が今戦争での先進国会議側の初の白星でもあり、同時にミリシアルのメンツが潰れた日でもあった

 

 

 

 




橘花とMe262の見分け方

橘花はエンジンが国産の貧弱な推力の為、レシプロ機などと同じテーパー翼であり、Me262は機体の自重を考えた苦肉の策として後退翼になっているゾ。臨界マッハ数を上げる後退翼の効果の認識を持っての設計変更ではない。つまりMe262の後退翼は偶然の産物ゾ

ちなみに橘花のエンジンは低出力ながら実用運転状態にこぎつけるのに1枚の断面図とたった一年でやったそうだゾ
あとネ20のエンジンについての戦後の話が面白いゾ(実物は石川島播磨重工業にて展示中)


グ帝の兵器

宇宙関連が多いから適当に星系やら星雲やらから名前引っ張ってきてるゾ

今回はプレアデス級=扶桑型と言う認識でオナシャス

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