不滅の才能   作:アストラッド
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 ミステリアス・パンドーラ
 ミステリアス・レイディがガシャットによ
って変質した姿。アイアンマンスーツの様な
スマートな見た目と腰や肩のアーマーから吹
き出す水のヴェールは攻防どちらにも使える
武装。特殊武装が増えている。




屍の山崩す兵隊

 「ほらほら!死んじゃうわよ!」

 

 楯無はラスティ・ネイルを近くの敵の首に

巻き付け、勢い良く持ち手を引く。

 

 「ぎゃっ!!」

 

 首と胴体が分離した敵に目もくれず、背後

の敵の心臓に刃を突き立てる。

 

 「女の子は好きでも無い男に抱きつかれた

  くないの」

 

 楯無はその死体を投げつけ、右手に出現さ

せた鎗¨蒼流旋¨のガトリングをその方向に乱

射する。それにより多数の敵から鮮血が吹き

出し数を減らす。

 

 「数だけは多いわねぇ」

 

 『なら、俺が相手をしてやろう』

 

 声の主を探すと、敵をかき分け中央から現

れたのはヒュドラスタークだった。

 

 「あら、大将首がこんな所にお出ましなん

  て度胸あるわね」

 

 『自分の力しか信用してないからなぁ』

 

 「軍を率いる器ではないわね」

 

 二人は睨み合う。数秒後にヒュドラスター

クは腰のベルトを外すと別のバックルを装着

する。

 

 「気分転換かしら」

 

 『流石にトランスチームじゃ今のお前には

  勝てねぇ。だからお気に入りを使わせて

  貰おうと思ってな』

  

 ヒュドラスタークは左手に緑色のゲーム機

を取り出すとバックルと合体させる。

 

 「ガッチョーン

 

 次に右手に出現させたガシャットのボタン

を押し起動する。

 

 「仮¶ライ◆₩ク▼ニ■ル

 

 ノイズ混じりの音声を再生したガシャット

を腰のベルトに差し込み、姿を変えるヒュド

ラスターク。

 

 「バグルアップ

  〓を掴▲ライ◆ー

  刻∇ク₩ニ*ル

  今>そ時■極▼¥り

 黒と白を基調とし、全体的に尖ったデザイ

ンは禍々しさを演出していた。変身が終わる

とヒュドラスタークだった者は言葉を発し、

名乗りを上げる。

 

 『俺は…………仮面ライダーウラノス』

 

 ウラノスは右手に剣を出現させると、楯無

に切っ先を向け語りかけてくる。

 

 『俺の発明した兵士を紹介しよう。まずは

  バグスター。お前らも知ってるなぁ?』

 

 楯無は目付きを鋭くし、ウラノスを見る。

それを感じさせない喋りでウラノスは話を続

ける。

 

 『そしてお前がさっき戦っていたのは量産

  型のライダー、ライドトルーパー。似た

  ような名前の奴があったがな。この軍勢

  を前にお前は勝てるか?』

 

 その言葉を聞き、楯無は震える。ウラノス

はそれを見て優越感に浸ろうとしたその時、

ライドトルーパーの中から悲鳴があがる。

 

 「ぎゃぁ!!」

 

 「し、死体が!!」

 

 ウラノスは驚きライドトルーパー達を見る

と、首から上が無かったり心臓に風穴が空い

ていたりするライドトルーパーが味方を襲う

光景だった。

 

 『な、何が起きてる!!』

 

 「ふふ…………あはははっ!!」

 

 ウラノスは気づく、これは楯無が起こした

現象であることを。しかし、理屈が分からず

にいるために、困惑していた。

 

 『貴様、何をした!!』

 

 その言葉に楯無は逆に質問をする。

 

 「貴方は将棋とチェスの違いって分かるか

  しら?簡単な違いで良いわよ」

 

 『はぁ?いきなり何を』

 

 混乱するウラノスの状態を無視し、楯無は

更に質問する。

 

 「次に、屍の山を片付けるにはどうすれば

  良いかしら?」

 

 その間にもライドトルーパーは襲われ、着

々と数を減らしていく。

 

 「最後の質問………………バイオハザードって

  どんなゲームかしらね?」

 

 『!!っ……まさか……』

 

 楯無は静かに詠うように、その言葉を発す

る。

 

 「屍の山を崩す兵隊………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     リビングデット・アーミー」

 

 言い終わると、楯無は鎗と剣を構えウラノ

スに告げる。

 

 「大将戦を始めましょう」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「不味いぞ、あんなにいる」

 

 ブレイブは左耳に手を当てると、各ライダ

ーに通信を取り始める。

 

 「皆、グラファイトの軍勢だ。注意しろ!

  奴は強敵だ」

 

 すると束から箒へ返答がやってきた。

 

 『ヤバイね、多分レベルは100だと思うよ。

  相手はこんなに軍勢を引き連れて来てる

  んだもん。最悪を想定するよ』

 

 束が喋り終え、一同が戦闘に戻ろうとする

とクロエが全員にラウラの所在を聞く。

 

 『ラウラさんが見当たりません。だれか一

  緒ではありませんか?』

 

 全員がラウラの所在を知らなかった。

 

 『しょうがない、今は目の前の敵を片付け

  ろ。捜索は後だ』

 

 千冬は通信で指示すると皆は戦闘に戻る。

 

 「何としても第6アリーナは死守しなけれ

  ばならん。マッドローグ、アリーナの護

  衛に回ってくれ」

 

 「了解!!」

 

 マッドローグはすぐにアリーナに向かう。

第6アリーナは現在、避難シェルターとして

使われており沢山の人々が中に避難している

。IS学園の全てのエネルギーをシールドに回

しているが、破られてしまえば取り返しが付

かない為に小数の護衛が必要なのだ。

 

 「来たか!」

 

 グラファイトの軍勢が上陸する。第1陣の

様で、後ろには更なるグラファイトの列が見

える。

 

 「私達が持つかどうか…………」

 

 その時、どこからともなく音声が鳴り響き

上陸前のグラファイトが蹴散らされていく。

 

 「CRITICAL CREWS-AID

 

 「オリャー!!」

 

 現れたのはまるで蒼い炎を纏ったような、

貴利矢もといレーザーXだった。

 

 「っと。一人じゃ辛いだろ?」

 

 「レーザー………」

 

 箒はレーザーを見ると、何かを決心したの

かガシャットを取り出すと、ベルトに差し込

みレベルアップする。

 

 「ガシャット!!レベルアップ!!

     タードル歴史!

     目覚める騎士!

     タドールレガシー!!

 

 ブレイブは純白の騎士に変貌すると、グラ

ファイトの群れに向く。

 

 「私に斬れない物は無い!!」

 

 「ノリノリで行くぜぇ!!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「ちーちゃんを向かわせるんじゃなかった

  !!きりが無いよ!!」

 

 ラウラが行方不明になり、クローズチャー

ジが一人で戦っていると知ったビルドは最初

にこう考えた。

 

 (これクーちゃんやべくね?)

 

 その結果ローグを向かわせたのたが、大量

のグラファイトの群れに苦戦していた。

 

 「ぬぉーー!!おおいんじゃぁ!!」

 

 スパークリングとはいえ攻撃力が足りない

のか、グラファイト一体を倒すのに時間がか

かっていた。

 

 「ぬぅーー…………らびたん!!」

 

 「ハザードオン!!」フルフル

 

 ビルドは左右の手にアイテムを持つとベル

トに装着し、変身する。

 

 「マックスハザードオン!!

 

 「ラビットジャ~~ンプ!!」

 

 「   Are you ready?

     オーバーフロー

  紅のスピーディージャンパー!!

   ラァビットラァビット!

   ヤベェーイ!ハエーイ!  」

 

 ビルドは一度真っ黒に染まると、そこに紅

い機械の兎が現れバラバラになる。するとビ

ルドにそのパーツが装着され別の姿になった

のだ。

 

 「ギュインギュインのズドドドド!!」

 

 「フルボトルバスター」 

 

 ビルドは効果音を口ずさみながら大剣を振

り回しグラファイト達を次々に消滅させてい

く。

 

 「うさうさ!!ズッパンズッパン!!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「大丈夫か、チャージ」

 

 「せめて黒茶にしてください」

 

 合流したローグに訂正を促すクローズチャ

ージ、何が気に入らないのか。

 

 「では黒茶、蹴散らすぞ!!」

 

 「でもそんなに数いないですよ」

 

 目の前には10体前後のグラファイト達。

 

 「………………」

 

 「クラックアップフィニッシュ!

 

 「スクラップゥブレイクゥ!

 

 無言でレバーを下ろす二人。一緒に飛び上

がりグラファイトの群れに蹴りを放つ。それ

によりこの場のグラファイトは全滅する。

 

 「………………」

 

 「………………援軍に行きますか?」

 

 ローグは無言で頷きその場を二人で去る。

 

 そしてマッドローグは元ファントムタスク

と合流し、初対面ながら一緒に暇をもて余し

ていた。

 

 「僕達だけ雑いよ!!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「はぁ!」

 

 『ふん!』

 

 ウラノスと楯無は剣を打ち付け合い、お互

いの命を奪わんが為に戦っていた。

 

 「これはどう?」

 

 ウラノスの後ろから屍が抱きつき、動きを

拘束する。ウラノスはそれを引き剥がし楯無

の方を向くが、直後に屍が爆発しダメージを

負う。

 

 「ぐぁはっ!!これは」

 

 「気付いた?すごいでしょ」

 

 楯無は死体の水分をナノマシンによって全

て熱に転換し水蒸気爆発を起こしたのだ。

 

 『随分とナノマシンの能力が上がっている

  な。それもガシャットの恩恵か』

 

 「教えると思う?」

 

 『いや、だったら俺のも味わえよ』

 

 ウラノスは楯無に接近し、攻撃を繰り出す

が、楯無もそれを受け流す。

 

 『貰った!』

 

 楯無の脇腹に鋭い蹴りを入れるウラノス。

楯無は苦痛に顔を歪め直ぐに後ろに下がり距

離をとる。同時にウラノスはベルトのAとBの

ボタンを同時に押す。

 

    「リプレイ

 

 音声が鳴り響き、楯無は違和感を覚える。

が次の瞬間にはそれを考える暇はなかった。

 

 「がっ!!」

 

 なぜなら、楯無の脇腹に鋭い蹴りがもう一

度入れられていたのだから。楯無はもう一度

距離をとるが直ぐに詰められてしまい拳の連

打を食らってしまう。

 

 「ぐっ!!」

 

 何とか耐えるもかなりのダメージを受けて

しまい膝をつく。

 

 『どうだ俺の能力は。ひとつ前の行動をも

  う一度再現する事ができる』

 

 「……厄介…………ね……」

 

 『もう一度やってやるよ』

 

    「リプレイ

 

 すると楯無に拳を連打する直前の立ち位置

と姿勢に戻り、同じ事が繰り返されようとし

ていた。

 

 (『少し戻りすぎたか。まぁいい、死ね!!

  更織楯無!!』) 

 

 楯無にウラノスの冷酷無慈悲な攻撃が迫り

彼女の命を奪おうとしたその時、その場に

音声が鳴り響く。

 

     「ポーズ

 

 全てが制止する。楯無もウラノスも全ての

時が止まり、動けるものはいない。

 

 (『う、動けねぇ』)

 

 その静寂の世界で足音がウラノスへ近づい

て行く。

 

 (『誰だ、誰なんだ!!』)

 

 「なるほどぉ、思考できるのは能力を発動

  した直後だからか」

 

 声が聞こえるが動けないウラノスは姿を確

認することは出来ない。しかし、

 

 (『この声…………まさか……』)

 

 「だが…………行動は出来ないと」

 

 (『あり得ない、奴は死んでるんだぞ』)

 

 ウラノスは震える。もちろん肉体はピクリ

とも動かずそう感じるだけだが。

 

 「だがその方が良い」

 

 声の主は楯無を移動させ、ウラノスに自身

の姿が見えるように立つ。

 

 (『バカな……墓まで確認したんだぞ』)

 

 そこには、黒と緑のウラノスが存在した。

 

 

 

 

 

  「今こそ…………審判の時…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 ????
 ゲムデウスを理論上倒すことを可能にする
伝説の力を持つ戦士。神の名前を付けられた
のは、それに見合った強さがあるからだ。
しかしその力を手にする者は現れるのか。







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