【更新凍結】魔法少女ハーレムなのは   作:雨を飴だとアーメンしたアメンボ

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もう一つ連載しているの投稿してしまった。(こっちとはまったくの別作品)
二足の草鞋になるか、二兎追うものは一兎も得ずになるか。
まぁ、自己満です。
序でにオリキャラは一人。しかも女性。

※変更:オリキャラを複数出すことにしました。2019/03/24


プロローグ① 魔法少女ハーレムなのは計画 作成中

 私、こと茅野かすみは考えた。

 

 愛しのなのはちゃんの愛らしさ・可愛さを万人に知らしめたいと。

 

 私には前世の記憶がある。私は前世でオタクの限りを尽くして生きていた(前世でも女)。そのためこの世界が『魔法少女リリカルなのは』の世界と酷似していると知っている。つまり、限定的とはいえこの後の展開が分かるということだ。

 

 私は死んだとき、神様(自称)にあった。神様は私に一つ転生特典なるものを授けてくださった。私はその能力と前世での知識をなのはちゃんのために使う。私の天使、私のアイドル、私のヒーロー、そしてこの世界の主人公、高町なのはちゃん、その人のために!

 

「どうしたの?かすみちゃん。急に立ったりして」

 

「いや~、なんでもないよ、なのはちゃん♪」

 

 やばいやばい。なのはちゃんに変な子だと思われちゃうところだった。自らの決意を再確認しガッツポーズをしてしまった自分を恥じる。しかし、仕方がないと思う。それだけ私は「魔法少女ハーレムなのは計画」を実行することに熱意をもやしているのだから。

 

 不思議なものを見るようななのはちゃんのあどけない表情。めっ、ちゃ可愛い。もう一度言う。めっ、ちゃ可愛い!

 

「そう?ならいいんだけど・・・それでね、その二人と仲良くなったからね、明日のお昼休みにかすみちゃんにも紹介したいの!いいかな?」

 

「うん!わかった♪なのはちゃんのお友達なら大歓迎だよ!」

 

 この二人というのは、アリサ・バニングスちゃんと月村すずかちゃんのことだ。なのはちゃんとこの二人の出会いは原作と同じ流れであったらしい。しかし、本当に残念なことにその日に限って熱を出してしまって、あの大事な大事なシーンを見逃してしまったのだ。かすみ、一生の不覚なり。今さっきその話を聞いてなのはちゃんの勇士を見れなかったことに心の中で涙する。・・・・・・え?決意表明しながらよく話が聴けたかって?バッカ!そんなんでなのはちゃんLoveを語れません!私の脳のリソースは半分がなのはちゃんのためにある。それぐらい常識でしょ。

 

 そんなことを考えていると、大人の女性が近づいてくる。なのはちゃんのお母さん高町桃子さんだ。手にはお皿でここ翠屋名物のシュークリームがのっている。

 

「はい、ふたりとも」

 

「あ、お母さん、ありがとう」

 

「ありがとうございます。桃子お母さん」

 

「ふふ。元気なのはいいけど、ふたりともお店ではあまりはしゃぎすぎないようにね」

 

「「はーい!」」

 

 桃子さんは本当に優しくて、そしてきれいだ。あの年で高校生くらいの見た目。将来のなのはちゃんが楽しみだ。序でに高町家とは色々あって、今では桃子さんは私にとって第二の母とでもいうべき人。だから、「桃子お母さん」と呼んでいる。桃子さんも嫌な顔をせず、逆にうれしそうにしてくれるから本当に幸せな気持ちになる。親子そろって私のハートを打ち抜いてくれて・・・本当に罪深い。

 

「そうだ!明日の放課後、ふたりの用事がなかったらここに連れてこない?」

 

「あ、いい考えなの。私、アリサちゃんとすずかちゃんのメールアドレス知ってるから今日訊いてみるね」

 

 すでにメールのやり取りも行ているらしい。まだ数日しか経っていないのに。というか、私というこの世界にとってイレギュラーがいるのにも関わらず、原作通りになっていることに気が付いた。なのはちゃんがアリサちゃんたちと出会ったのは昼休みの時で、本当ならなのはちゃんは私とお昼を食べていたというのに。それも熱で数日休んだことで数日ともお昼を一緒に食べたとか。世界の修正力というものか?それよりもアリサちゃんとすずかちゃんがうらやましい。・・・・・・まぁ、土日はなのはちゃんを独占できたから許すとしますか。それにいずれは同志となるのだから恨むのは筋違いか。そう思うと今すぐに会いたくなってきたな。

 

「今日はふたりとも何か用事でもあるの?ないのなら今からでも会いたいのだけど・・・」

 

「ああ、うん。そうだね♪今から訊いてみるよ」

 

 そう言ってなのはちゃんは携帯電話を取り出して、操作する。終始ニコニコのなのはちゃん。友達同士が友達になるのが楽しみなのだろう。その気持ちはどことなく分かる気がする。私も前世で読んだ漫画でいまだ接点のないキャラクターが友達になっていくのを楽しみにしていた記憶がある。・・・あれ、少し違うか。

 

「あ♪アリサちゃんからメールが来たよ」

 

「はやい!」

 

 まだメール送っていないというのにこの速さ。アリサちゃんになのはちゃんポイント10Pを上げよう。

 

「えっとね・・・ひまだから今から会えないかな、って。すずかちゃんにも送ってるみたい」

 

「ならいまから翠屋に集合~♪」

 

 さてと、これからどうやってふたりをなのはちゃんの魅力に憑りつかせようか。本当に楽しみだ。

 

 

          ~~~~~

 

 

 私はアリサ・バニングス。数日前仲良くなった月村すずかっていう紫髪のおとなしい女の子と一緒にもう一人の友達高町なのはの家族が経営する喫茶翠屋に赴いた。

 

 それはいい。こっちから暇だから会いたいと言ったのだから。正直友達なんて今までできたことがなかったから勇気を出して送ったのだ。それから翠屋に赴くことになったのだが――――――――

 

「―――――――と言う訳で、ふたりはどれがいいと思う?」

 

「・・・・・・」

 

 今目の前に大量の写真。そのどれもに、私の友人なのはが写っていた。

 

「か、かすみちゃ~~~ん///」

 

 写っている本人はゆでだこのように恥ずかしがっているのが分かる。それもそうだろう。写真は色々なものがあり、中でも水着写真や寝間着写真などもし私だったら絶対悶絶しそうな服装や格好のものが半数を占めている。まぁ、残り半分もよくよく見れば家族の思い出のようなものばかりで、どこか親ばかっぽさを感じさせた。

 

「でっ!どれがいい?」

 

「うわっ!近いわよあんた!」

 

 急に顔を近づけられてびっくりする。どれがいいと訊かれても、これは少し困る内容だった。

 

 隣を見れば同じように困った表情のすずかの顔がある。

 

「ええっと、どれかを選べというなら、これかな?」

 

「って!何選んでんのよ!」

 

 ちょっとやばい。すずかは少し混乱しているわね。確かにこんな状況で何をすればいいのか、と訊かれたら何がベストなのかはわからないが、少なくとも下着姿の写真を選ぶのは違うと思う。ほら、なのはだって、あまりの恥ずかしさに湯気が出ているし。というかこれ写真のなのはカメラに気づいてないんだけど。もしかして隠しカメラ?はぁ、一体どうすればいいというのだろう。新しい友達が犯罪を犯している状況。・・・あれ?一瞬すずかの瞳の色が変わった気がするけど・・・気のせいか。

 

 目の前の少女を見る。黒髪黒目の日本人形を思わせる容姿。つまり可愛いのだ。なのはやすずか、それから自惚れでなければ私もだけど、私たちは結構可愛いと思う。それはまぁ周りから言われているというのもあるし、そもそもなのはたちは本当に可愛い。ただそれとは別の可愛さをかすみは秘めている。なのはのような小動物っぽい可愛さやすずかの色っぽい可愛さ。それとは違う可愛さだ。・・・・・・もちろん、なのはの写真にデレデレしていなければの話だが。何だかもったいない気がする。

 

 最初は私たちよりもなのはの友達になっているっていうことが少しばかり気に入らなかった。いや、本当に少しだけで別に私よりもなのはと仲良しなことに嫉妬したとかじゃなく、・・・・・・ただなんとなくはじめての友達をとられたような気がして。だけど実際に会ってみると拍子抜けでなんか気を張り詰めていたこっちが恥ずかしい。

 

 なのはが写真を隠そうとするがそれをかすみが阻止している。なのはは凄く必死なのに対してかすみは凄く幸せそうな顔をしている。たぶん、彼女はどんななのはでも好きなのだろう。だから、からかわれているなのはも好きということだ。

 

 私は目の前の光景からテーブルにある多量の写真に目を移す。正直ここまでの量を撮り溜めていることに呆れかえるしかなかった。私服姿のなのは。髪を下したなのは。逆にサイドに髪を結ったなのは。寝ぼけたなのはにシャッター光に目を細めるなのは。色々とあり過ぎてちょっと笑えてきた。なんだか新鮮というか、五六年の短い半生でこれだけの思い出があるということに素直な驚きも混じっていた。

 

 ふと、一枚の写真が目に付く。それを手に取って目の前に持ってくる。もし、どれか一枚を選ぶとすればこの写真かな。

 

「アリサちゃんはその写真にしたの?どれ見せて♪」

 

「あっ、ちょっと!」

 

 私の手元から写真が離れていく。手にした写真をみるかすみは少し感心した顔になった。

 

「流石アリサちゃん♪なのはちゃんポイント100Pを差し上げます」

 

「「何そのポイント!!」」

 

 気づいたらなのはと一緒に声を上げていた。少し大きかっただろうか。他にお客さんがいなくてよかった。まぁ、いてもいなくても悪いことだけど・・・・・・。まぁ、私よりもうるさい奴がいるからいいか。

 

「ふふふ、説明しよう!なのはちゃんポイントとは、なのはちゃんに対する'愛'を測るための数値である!」

 

「愛って・・・・・・」

 

 本当に呆れてものが言えない。ん?なのはが顔を赤くしてこちらをちらちらとみている。どうしたのだろうか。

 

「どうしたのよ、なのは。急にモジモジして」

 

「え、えっと・・・」

 

「ん?どうしたのかな、なのはちゃん。ちょっとか「あんたは黙っときなさい!」」

 

 どうせろくなことを言わないかすみを黙らせて再びなのはを見る。本当にどうしたのだろうか。具合でも悪いのだろう。かすみからの辱めで熱でも出たのだろうか。そんなことを思いながら珈琲の入ったカップに手を付ける。もちろん砂糖ミルク入り。

 

「え、えっと、アリサちゃんって、私のこと愛してるの?」

 

 口につけたコーヒーを正面に吹き付けてしまった。な、なんてことを急に訊き出すんだこの子は。あれ?でもさっきポイントのことを話していたからその時のか。結局かすみのせいなのね。そう思い前を向くと珈琲まみれのかすみがいた。・・・・・・まぁ、自業自得よね。コーヒーもったいないことしたけど。

 

「えっと、アリサちゃん。私、人がふくんだ珈琲をおいしくいただくほど変態ではないのだけれど」

 

「もちろんそんな勘違いしていないわよ!ていうか変態っていうのは認めているのね!」

 

「ア、アリサちゃん、結局私のこと好きなの?」

 

「あああぁ!もう、あんたはちょっと素直過ぎ!そんなことあるわけないでしょ!」

 

「じゃ、じゃあ、きらいなの?」

 

「それもちがっ!あああぁもう!本当にめんどくさい!」

 

 嘲笑を向けるかすみ、泣き顔になるなのは。あああぁ、誰か話を収拾してほしい!こいつら本当にめんどくさい!いや、友達をめんどくさがるのはどうかと思うし、なのはは単体ではいいやつだからこいつが加わると一気にカオス度が上がってしまうのだ。つまり、かすみが悪い。

 

「私としては、アリサちゃんがどの写真を選んだのか気になるよ」

 

 今まで黙っていたすずかが急に話し出した。いや、引っ込み思案な彼女にとって言い出すタイミングはここがベストだったのかもしれないが、私としては早くこの話題から離れてほしいのだ。って、なのはも興味持った顔しているし!

 

「ふふふ、アリサちゃんが選んだ写真はね・・・ジャガジャガジャガジャガジャン!これです!」

 

 そういって写真をふたりに見せるかすみ。なのははそれをみて、最初にかすみがした表情とは違ってよくわからない顔をした。ただすずかは合点が行ったようだ。それは予想外。

 

「ねぇねぇ、かすみちゃん。どうして()()姿()の私の写真を選んだだけでアリサちゃんが私を愛している理由になるの?」

 

「だからそこ!愛しているとか言いなさんな!」

 

「ふぇ?なんで?かすみちゃんは"好き"だとか"愛している"とか言えば言うほどともだちになれるって言っていたよ?」

 

 結局お前のせいか、かすみぃぃぃ!!してやったりみたいな顔するなよおおぉ!

 

「さてと、大分場もあたたかくなってきたことだし、そろそろこの写真を選んだ理由をアリサちゃんの口から教えてもらいましょうか」

 

 なんか言い出したこいつ。そんなこと言うとなのはもすずかもなんだか期待するような視線を向けてきた。どうしてそこまでそんな目で見てくるのかわからない。いつの間にか逃げ場がふさがれているこの現状。

 

 少し渋ったが、この状況からはどうしても逃げれないと悟り溜息を一つ吐く。そして、自宅で試着でもしたのか、その写真を見つめる。

 

「・・・私とすずかは、かすみと違っていままでなのはの制服姿しか見ていなかったのよ?今回初めて私服を見たし、写真で水着とか寝間着とか、あ、あと下着とかも見たけど、・・・やっぱり私にとってはなのはらしいと言えば制服姿になるのよ」

 

 まぁ、当たり前と言えば当たり前の理由だ。これがどうして愛とかなんだとかに繋がっていくのかは正直分からない。そして、キッとかすみをにらむ。

 

「これはね、なのはちゃん。まだ制服姿のなのはちゃんしか見れていないから寂しいと。それでこれからも仲良くなって色々ななのはちゃんを見たい、という潜在欲求の表れなんだよ」

 

「んなわけあるかぁ!」

 

「ふぇ?アリサちゃんは私と仲良くなりたくないの?」

 

「ああああぁもうちがぁーーう!」

 

 やっぱりこの二人、というかかすみの存在は私の安穏を妨げるものと確信した。

 

 

 

 その後、流石に桃子さんに怒られた。

 

 笑顔でも恐さをだせると初めて知った瞬間である。




後書き

かすみ:「作者やっちゃったよ(笑)」
なのは:「かすみちゃん、どうしたの?」
かすみ:「いやね。なんでも他に連載している作品がありながら全く違うこの作品を投稿してしまったらしいの。更に、その作品同様プロットなしw」
なのは:「そ、それって大丈夫なのかな?」
かすみ:「だめでしょ。」
なのは:「ええぇ~~、そ、それじゃどうするの?この話最後まで続くの?」
かすみ:「さぁ?」
なのは:「さ、さぁ、って・・・・・・」
かすみ:「作者は自己満足で書いているから他のことは考えないって」
なのは:「そ、そう言えば、作者さんってりある?でも忙しいってかすみちゃん言ってなかった?」
かすみ:「ふふふ、作者はある意味諦めている。」
なのは:「そ、そんなぁ~~~。わたし、かすみちゃんともっといっぱいおしゃべりしたかったのに・・・・・・」
かすみ:「おい、作者!絶対続きを書きなさい!書かなかったら一生後悔するようなあんなことやこんなことをばらすよ!」
なのは:「?あんなことやこんなことって?」
かすみ:「なのはちゃんは知らなくていいからね♪」
アリサ:「というわけで、次回は」
すずか:「ちょっと時間が飛んで原作無印編開始からを予定しています。」
アリサ:「もしかしたら途中で話を入れなおすかもしれないから気を付けてよね」
すずか:「不定期更新で遅いと思われますが、見ていただけると嬉しいです」
かすみ:「・・・・・・・・・作者は何でこんな首を絞めることを・・・・・・」
作者 :「バカだからに決まっているだろうがあああぁ!!」
かすみ:「つまり、色々な意味で期待するなということよ。」
作者 :「それとキャラクターの話し方に違和感があると思います。その時は指摘してください!」
かすみ:「気になることや書いてほしいことがあったらお気楽に。まぁ、作品に反映されるかは知らないけどね。」
全員 :「それではまたいつか!!」

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