エルフの使い魔は真実と波導の英雄   作:たかと

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お待たせしました

トウヤが才人とルイズと会話します

どのような会話になるのか?

それではどうぞ!!



第十四話 二人の異なる異世界の少年

無事にアルビオンのウエストウッドの森から

トリステインの魔法学園に到着した

トウヤとティファニアは

ルカリオとゾロアークと共にマチルダに連れられ

魔法学園の彼女の部屋に訪れていた

 

 

「フゥ~~、ここなら多少普通に

話しても大丈夫だろう」

 

 

マチルダが自分の部屋にたどり着き安堵する

 

 

「ごめんなさい姉さん……

やっぱり突然来て迷惑だったよね……」

 

 

ティファニアが再びマチルダに謝る

 

 

「良いって! 事情が事情だし

それにアタシとしてもテファが

外の世界を知りたがってたのを知ってたし

丁度良い機会だったんじゃないのかい」

 

 

「姉さん……」

 

 

ティファニアの瞳が光る

 

 

「トウヤもありがとう…

ちゃんとアタシとの約束を

守ってくれただけじゃなくて

テファの長年の夢を叶えてくれて」

 

 

「そんな! マチ…じゃなくてロングビルさん」

 

 

「アハハ、アタシ達だけの時は

マチルダで良いって」

 

 

マチルダが笑顔をトウヤに向ける

 

 

「それにしてもアンタ達……

これからどうするんだい? アタシとしては

此処に居させてあげたいけど

はっきり言って此処はテファには

危険かもしれないよ」

 

 

マチルダが一転深刻な表情になる

 

 

「ゾロアークがテファの耳を

人間の耳のように見えるようにしてるとはいえ

さっきトウヤから聞いた欠点の話からして

此処ではリスクが高いと思うし……」

 

 

「その事なんですけどマチルダさん!」

 

 

トウヤが緊張した様子でマチルダの前に出る

 

 

「しばらくテファと一緒にハルケギニアを

冒険させて貰っても宜しいでしょうか?」

 

 

「テファと冒険?」

 

 

マチルダがキョトンとする

 

 

「テファにこのハルケギニアに

召喚してもらってから、いつかハルケギニアを

冒険してみたいと思っていたんです

それにテファもあの森から出たことが

無いしお互いに良い機会かなと思って……」

 

 

「私からもお願い姉さん!

私、トウヤとポケモン達と一緒に

いろんな所に行っていろんな物を見てみたいの

レシラムに乗って空をとんだ時

世界はこんなに広いんだって感動して

そうしたい気持ちが強くなったの、だから……」

 

 

ティファニアも必死にマチルダに許しを求める

 

 

すると……

 

 

「フフフ、アハハ、分かったよ二人とも

行っておいで……」

 

 

「えっ! 良いんですか!?」

 

 

「良いの姉さん!?」

 

 

マチルダがあっさり許してくれて

トウヤとティファニアも驚く

正直、危険だと反対されるかもと

思っていたからだ……するとマチルダは

 

 

「テファのそんな決意の込められた

表情されたらダメだなんて言えないって

あんなにオドオドしていたテファが

そんな表情をするようになるなんて

やっぱりトウヤ達の影響なのかな?」

 

 

「姉さん……」

 

 

「それに仮にダメだと言ったとしても

自分達の意見を押し通しそうだし……

トウヤも自分のいた世界で

結構、旅をしてたみたいだし大丈夫だろう……」

 

 

マチルダのその言葉に何も言えなくなる二人

 

 

「その代わりトウヤ、森にいた時以上に

テファのガードを頼んだよ!」

 

 

「はいっ! 必ず!!」

 

 

マチルダの言葉に力強く答えるトウヤ

 

 

「あっ、あと…それと……」

 

 

「あっ……」

 

 

「 ? 」

 

 

一転してトウヤの顔が恥ずかしそうになったので

マチルダは逆に首を傾げる

 

 

「その…あの…………マチルダさん!!」

 

 

 

「……どうしたんだい改まって?」

 

 

そう言われてトウヤは覚悟を決めてマチルダに

 

 

「また突然で申し訳ないんですが……

僕たちの交際を許してもらえないでしょうか?」

 

 

「はっ? 交際?」

 

 

「~~~~~~~~」

 

 

マチルダは再びキョトンとして

ティファニアは顔全体を真っ赤にした

 

 

「その……恋人として…テファと

交際させてもらいたく……」

 

 

トウヤ、一世一代の宣言であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数秒の沈黙の後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…フフフ、そうかい……

アンタ達思いのほか早く進展したんだね」

 

 

「えっ!?」

 

 

「姉さん…それってどういう?」

 

 

マチルダの反応にトウヤもティファニアも

戸惑った表情になる

 

 

「どういうも何も、アタシが思っていた以上に

早くアンタ達が一緒になったんだと思ったんだよ

二人を見ていたらいつか互いに

そういう感情が芽生えるんじゃないかと

思っていたけど…テファなんかは

かなり奥手だから時間が掛かると

予想してたから、案外早かったなと思って……」

 

 

「えっ! 姉さんそれって……」

 

 

「テファを安心して任せられるのなんて

トウヤぐらいしか居ないだろうし

だから寧ろ安心したよ……

トウヤ! テファのこと、宜しく頼んだよ!!」

 

 

マチルダからの交際のOKを貰えた

瞬間であった

 

 

「あっ、ありがとうございますマチルダさん!」

 

 

「ありがとう…姉さん……」

 

 

トウヤは頭を下げて声を静かに落ち着いた声量で

感謝の言葉を言うと

その横でティファニアは嬉し涙を流しながら

祝福してくれた姉にお礼を言うと

 

 

「姉さん…私達が付き合うようになると

予想していたの!?」

 

 

ティファニアがマチルダに驚きながら尋ねる

 

 

「当たり前だろ! 森にいたときから

二人の雰囲気からしていずれ

そうなるかもと思っていたよ……」

 

 

マチルダがそう言うと

 

 

『私達もマチルダと同じで

いつ二人が両思いになるかと思っていたぞ』

 

 

「おやおや……やっぱりポケモン達も

そう思ってたのかい、本当にポケモン達は

賢いね……多分だけど此処の学園の生徒の

どの使い魔よりも賢くて強いだろうね」

 

 

改めてポケモン達に感心するマチルダであった

するとトウヤは

 

 

「へ~~、魔法学園の生徒も皆

使い魔を連れているんですね……」

 

 

「そうだよ、毎年2年生になると

生徒全員が召喚の儀式をして

自分の使い魔を持つんだよ」

 

 

マチルダが魔法学園の仕来たりの

1つを教えてくれると

 

 

「それからテファの魔法の失敗と

トウヤのルーンのことだけど……

正直アタシも仕事が忙しくて

まだ何も調べられてないから

もう少し時間をくれないかい?」

 

 

以前ティファニアが魔法を失敗してしまう

原因とトウヤのルーンについて

まだ調べられてない事を告げられる

 

 

「あっ、はい! わざわざすみません、

お忙しいのに……」

 

 

「アンタ達がハルケギニアを旅してる間に

何か分かるといいんだけど……」

 

 

マチルダが腕を組んで考え込む

 

 

「それはそうとアンタ達、もう日暮れだけど

どうする? もう旅立つのかい?

一晩位なら何とかしてあげてもいけど……」

 

 

マチルダはそう言うが

 

 

「すみません……さっきマチルダさんが

言った通り此処はテファには

危険かも知れませんしスイクンを

外で待たせているので今日中に出発しようかと」

 

 

「ごめんなさい姉さん……突然来て

言うだけ言って直ぐに旅に出て……」

 

 

トウヤとティファニアは申し訳なさそうに言うが

 

 

「いや…良いんだよ! アタシにとっては

旅に出ることと言いアンタ達が

恋人になれた報告と2つも吉報を

聞けて良かったし確かに此処はテファには

向いて無いかも知れないからね……

その方が良いだろうサ!」

 

 

「本当にありがとうございますマチルダさん」

 

 

「ありがとう姉さん……」

 

 

「その代わり時々近況報告とかはしておくれよ

アンタ達がどうしてるかアタシも気になるし

テファの魔法とトウヤのルーンについて

何か解ったことがあるかも知れないし……」

 

 

「はいっ! 勿論です!」

 

 

トウヤはマチルダに時々連絡をする約束をする

 

 

「それじゃあテファ……行こうか」

 

 

「うん……」

 

 

「あっ、ちょっと待ってくれるかいトウヤ……」

 

 

マチルダがトウヤを呼び止める

 

 

「すまないけどテファと少し二人で

話をさせて貰ってもいいかな?

少し話しておきたいことや

渡しておきたい物とかが有るんだよ」

 

 

「あっ、そうですよね、分かりました

それじゃあテファ! 僕達は先に

下に行ってスイクンと待ってるから…

それから急がなくて良いからね

一応ゾロアークも置いていくから」

 

 

「うん……ありがとうトウヤ」

 

 

そう言ってからトウヤはマチルダの部屋を出て

外で待たせているスイクンの元へ

ルカリオを連れて戻る

 

 

 

 

『良かったなトウヤ……マチルダに

テファとの交際を許してもらえて』

 

 

「あぁ、あんなに緊張したのはテファに

告白した時ぐらいかそれ以上だったよ……」

 

 

胸を撫で下ろすトウヤであった

 

 

『プラズマ団との戦いの時すら

動じなかったトウヤがそこまでなるとはな……』

 

 

「当たり前だろ! 好きな人に思いを伝えるのは

敵と戦う以上に緊張するものだよ……」

 

 

『まぁ、なんにしても私達も二人を

祝福したいと心から思っている

故にトウヤ……何があってもテファを

大切にし守らなくてはな……』

 

 

「あぁ、分かってるよ……必ず!!」

 

 

改めてティファニアに対する思いと

守っていく気持ちを強くするトウヤであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出るとスイクンが静かにトウヤを待っていた

 

 

「ごめんよスイクン……待たせてしまったね」

 

 

トウヤがスイクンに待たせたことを謝ると

 

 

「あっ、出てきた!なぁお前!ちょっと良いか?」

 

 

「んっ?」

 

 

突然後ろから声をかけられて振り替えると

先程正門で会った黒い髪の少年と

桃色の髪の少女……更にさっきは居なかった

赤い長い髪の少女と青い短い髪の少女に加えて

メイド服を着た女性がトウヤを待っていた

 

 

 

 

「えっと……この学園の人達…だよね

突然押し掛けてきて申し訳なかった……

マチ……ロングビルさんとの話は終わったから

僕達はもう失礼するよ」

 

 

「いやっ! そんな事はいいんだ!!

なぁお前、何処から来たんだ!?

ハルケギニアの人間じゃないよな

だって俺以外にそんな服装した奴

見たこと無いぞ!!」

 

 

「!?」

 

 

そう才人に言われてトウヤは驚く

 

 

(自分がハルケギニアの人間じゃないと

見抜かれた!? コイツは一体何者だ!?)

 

 

「ちょっと才人、初対面の相手に失礼でしょ!」

 

 

「ルイズは黙っててくれよ!!」

 

 

トウヤの前で少年と桃色の髪の少女が言い争う

 

 

「君……才人君って名前なの?

そしてそこにいる子はルイズさんでいいのかな?」

 

 

二人のやり取りから名前を知るトウヤ

 

 

「あっ、あぁ自己紹介がまだだったな……

俺は平賀才人って言うんだ、

それから気軽に才人で良いからな

君付けはあまり馴染めないから」

 

 

「私はルイズ・フランソワーズ・

ル・ブラン・ドラ・ヴァリエールよ

私のことも気軽にルイズで良いわ

それから"さん"も要らないから」

 

 

才人とルイズがトウヤに自己紹介をする

 

 

「分かったよ、才人にルイズだね

僕はトウヤだ……宜しく…」

 

 

トウヤが才人とルイズに自己紹介をすると

 

 

「トウヤさんと言うんですね

私は此処でメイドとして働いているシエスタです」

 

 

「初めまして、私はキュルケ

微熱のキュルケよ! それからこの子が

私達の友達でタバサって言うの、宜しくね」

 

 

「…………………………」ペコッ

 

 

タバサは何も言わずにお辞儀をする

 

 

「シエスタさんにキュルケさんにタバサさんね

初めまして…さっき言ったけど僕はトウヤだ」

 

 

トウヤが他の3人にも挨拶をする

 

 

「ねぇ…トウヤの横にいる狼みたいなのと

後ろにいる青くて綺麗な馬のような豹のような

動物はなんなの?

トウヤってメイジじゃなさそうだから

使い魔じゃなさそうだけど?」

 

 

ルカリオとスイクンについて尋ねるルイズ

 

 

「本当に綺麗ですね!

私も思わず見とれちゃいました」

 

 

スイクンの姿に感激するシエスタ

 

 

「確かに素敵ね、タバサのシルフィードにも

負けないぐらいかも、まぁ私の美しさには

敵わないかもしれないけど……」

 

 

何故かスイクンに対抗心を燃やすキュルケ

 

 

「キュルケ……アンタねぇ……」

 

 

呆れてキュルケをジト目で睨むルイズ

 

 

「…綺麗……」

 

 

スイクンを見て一言呟くタバサ

 

 

「あぁ、一言で言えば僕の仲間で

友達みたいな感じかな?」

 

 

「「「「 友達!? 」」」」

 

 

才人 ルイズ シエスタ キュルケが

声を揃えて驚く

 

 

「あぁ、もう2、3年くらいの

付き合いになるかな?」

 

 

トウヤがスイクンの首筋を撫でながら説明すると

 

 

「ちっ、ちょっと待ってくれよ!」

 

 

才人が戸惑った様子で話始めた

 

 

「2、3年ってことは、お前は

そんなに前からハルケギニアにいたって

ことなのか!?」

 

 

その言葉にトウヤは動揺する

 

 

「それは……どうゆう意味だい?」

 

 

「いや、だから!

今トウヤは2、3年くらいの付き合いって

言っただろう! つまりトウヤが

日本からハルケギニアに来てからの

仲間なんだろう、だったらトウヤも

それぐらいこの世界で暮らしてきたんだろ!

そんな生き物が元いた世界にいるはず無いしな!」

 

 

才人の言葉にトウヤは意味が分からなくなった

 

 

「君の言ってる意味がよく分からないんだが……」

 

 

「惚けるなよ! お前ハルケギニアの

人間じゃないんだろ!

その服装を見れば分かるぞ!

なぁ何時、日本から来て

今までどうやって生きてきたんだ!?

日本の何処から来たんだ!?」

 

 

余計に訳が分からなくなるトウヤであったが

 

 

(才人が言っている意味が分からない……

日本ってなんだよ……

けど、まずいな……僕がハルケギニアの

人間じゃないと見抜いてる?……

もし異世界から来たことを知られたら

僕だけじゃなく僕を召喚したテファも注目されて

最悪、テファがエルフだとばれてしまう……

此処はなんとしても誤魔化さないと!)

 

 

そう判断したトウヤが口を開く

 

 

「随分と失礼なことを言ってくれるね……

これは僕の家に前からあった服だし

さっき此処の教師の人にも言ったけど、

僕はアルビオンから来たんだ!

正真正銘ハルケギニアの…アルビオンの者だ!!」

 

 

「そんなはず無いだろう!

だってさっきも言ったけどよ!

そんな服装した奴、俺以外に見たこと無いぞ!」

 

 

「じゃあ何だい……

僕がこんな服装でいたらおかしいのかい?

というか、才人も僕と似たような服装だろ……

それとも僕にはこの服は似合わないとでも……」

 

 

「いやっ、そうゆう意味じゃなくて……」

 

 

トウヤの言葉に今度は才人が

訳が分からなくなる

 

 

(なんなんだよコイツは?

トウヤも俺と同じ日本から来たんじゃないのか?

スイクン……だったか? あんな生き物が

日本は勿論、他の国にもいるわけ無いし

だとしたらハルケギニアで仲間にした筈だ!

けどコイツは日本って言っても反応しないし

トウヤなんて名前も日本人っぽく無いし、

やっぱり本当にハルケギニアの人間なのか?)

 

 

そう考えながら才人は数週間前に

ルイズに召喚されてこのハルケギニアに

来た時の事を思い出す

 

 

実はなんと才人もトウヤと同じで

ルイズの召喚によって異世界から

このハルケギニアにやって来たのだか、

 

しかし才人がいた世界はトウヤとポケモン達とは

異なる別の異世界である日本という所から来たのだ

 

しかしトウヤからは才人もハルケギニアの人間で

偶々、自分を異世界から来た者と見抜いたのだと

勘違いされていたのだ……

 

 

(この世界で始めて俺と同じ境遇の

奴に会えたと思ったのに……)

 

 

トウヤが自分がいた世界とは異なる異世界の人間

 

 

そんな事に気付く筈もなく才人は

完全に己の期待が外れたと思い、項垂れる

 

 

お互い元いた世界が違うが、まさか同じ異世界から

ハルケギニアに来た人間同士だと言うことに

この時はお互いに気付くことは無かった……

 

 

すると二人のやり取りを見てたルイズが口を開く

 

 

「才人もういいでしょう……

彼、困ってるわよ!」

 

 

「あぁ……悪かったなトウヤ、突然……

さっきのことは忘れてくれ……」

 

 

その言葉を聞きトウヤは

 

 

「(よく分かんないけど、なんとか誤魔化せたか?)

いやっ、いいんだ、別に気にしていない

けどこれからは服装で人の事を色々と

言うのはやめてくれないか……」

 

 

「あぁ……」

 

 

力無く頷く才人

 

 

「才人さん、大丈夫ですか……?」

 

 

シエスタが

 

 

「よく分からないけど、しっかりなさい才人……」

 

 

キュルケが

 

 

「………………………………」

 

 

タバサは黙ったまま才人を見ていた

 

 

「あっ、あぁ…大丈夫だ!

ごめんな皆、心配かけて

何か俺の勘違いだったみたいだ!!」

 

 

周りに気遣い笑って落ち込みを誤魔化す才人

 

 

因みにルカリオは魔法学園の人間の前で

喋らない方が良いと判断して黙っていたが

ルカリオにも才人の言っている意味が

分からなかったらしい

 

 

 

 

そんな中突然、赤い髪の少女キュルケが

 

 

「ンフフフ❤ それにしてもトウヤ……

貴方って凄く良い男ね❤」

 

 

キュルケがトウヤに言い寄ってきた

 

 

「は?」

 

 

キョトンとするトウヤ

 

 

「なっ! キュルケ…アンタまた……」

 

 

イライラした表情になるルイズ

 

 

しかしキュルケはお構いなしだ……

美男子であるトウヤをすっかり気に入ったらしい

 

 

 

 

 

 

しかしそこへ……

 

 

 

 

 

 

「トウヤ~~♪」

 

 

 

 

先程トウヤが出てきた塔からティファニアが

マチルダとゾロアークと一緒に出てきた

 

 

 

 

「お待たせトウヤ、ごめんね待たせて……」

 

 

「あぁ、大丈夫だよ。丁度学園の人達と

話し込んでいたところだから」

 

 

「そうなんだ! スイクンも

待たせてごめんね」

 

 

「クルルル……」

 

 

そう言ってスイクンの頭を撫でながら

飛びきりの笑顔をするティファニア

 

 

「すまなかったねトウヤ……

色々積もる話も有ったから」

 

 

「いえっ、とんでもありません……」

 

 

マチルダがトウヤに歩み寄る

 

 

「それから……これ、少しだけど

お金も少し持たせておくから……」

 

 

そう言ってお金が入った巾着袋を渡すマチルダ

 

 

「えっ!? でも……」

 

 

申し訳なさそうにするトウヤ

 

 

「いいから、旅をするなら金は必要だろ

なに、魔法学園の給料はかなり高いから

これでも全然大丈夫だよ」

 

 

「すみません…何から何まで……」

 

 

トウヤがマチルダに礼を言っていると……

 

 

 

 

「なっ、なななななな、何あれ!?……」

 

 

ティファニアの胸にプルプルと指を指しながら

思いっきり気が動転しているルイズ

 

 

「た……多分、胸……」

 

 

同じく動転しているシエスタ

 

 

「そっ、そんな……嘘でしょ……

この私が、胸の大きさで負けるなんて……」

 

 

動転してる上に衝撃を受けているキュルケ

 

 

「………………………」

 

 

何も言わずに只じっとティファニアの胸を

見つめるタバサ

 

 

ティファニアの胸を見てタバサを除く全員が

白目になりフリーズしていたのだ

 

 

そして……

 

 

「凄い…見事だ……あれぞ正に

バスト・レボリューション……

あれ程の美少女がこの世にいたなんて

ウオォォォォォッ!

俺は今、猛烈に感動している!!」

 

 

大興奮している才人

 

 

「ちょっと才人(怒) それはどういう意味かしら?」

 

 

そんな才人に鞭を構えるルイズ

 

 

「いっ、いやっルイズ! それは…その……」

 

 

「お黙り!!」 ビシッ!!

 

 

「ひいっ!?」

 

 

この頃の魔法学園ではお馴染みの光景が

繰り広げられる

 

 

どうやらルイズは自分の小さい胸に

かなりコンプレックスらしい……

 

 

「え~~と……皆さんどうしたのかしら?」

 

 

当のティファニアは全く状況が

分かってないらしい……

 

 

 

「テファ……後で説明するから……」

 

 

苦笑いを浮かべながらテファの

肩に手をおくトウヤであった

 

 

因みに後でトウヤから真相を

聞かされたティファニアは

かなり恥ずかしそうにしながら

「トウヤ以外の男の子に

胸を見つめられたくない!!」

と言っていたそうな……

 

 

 

 

「さて……それじゃあ出発しようかテファ……」

 

 

「えぇ! 行きましょ♪」

 

 

そう言いながらスイクンに股がる

トウヤとティファニア……

勿論ルカリオとゾロアークも一緒だ

 

 

「二人とも、くれぐれも気をつけて!」

 

 

マチルダがトウヤ達に告げると

 

 

「ちょっと待てよ! 何処に行くんだよ!?」

 

 

才人がトウヤ達を呼び止める

 

 

「悪いけど今、旅の途中だから

もう行かないと……」

 

 

正確には今から旅立ちなのだが……

 

 

すると才人が

 

 

「なっ! 何~~!?

そんな可愛い娘と二人っきりで

旅だって~~!?

ちくしょう~~、羨ましすぎるぞ!!」

 

 

そう言う才人であったが

 

 

「サ~~イ~~ト~~(怒)」

 

 

「ひっ!? おっ落ち着けルイズ!?」

 

 

「黙れこの犬!!」 ビシッ

 

 

「ひっ!?」

 

 

「後でたっぷりお仕置きしてあげるから

楽しみにしてなさい……」

 

 

鞭を構えながら

顔は笑っているが目が笑っていないルイズ

 

 

そんな光景を見ながらもトウヤは

 

 

「アッアハハハ……

それじゃあ行ってきますマチルダさん……」

 

 

「行ってきます姉さん」

 

 

マチルダに別れを告げる

 

 

「あぁ…二人とも気をつけて!!」

 

 

「はいっ! それじゃあスイクン! 出発だ!!」

 

 

「クウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」 ダッ

 

 

駆け出すスイクン

 

 

「なっ! はっ、早い!?」

 

 

「なっ!何あれ!?

あんなに早い生き物がいるなんて!?」

 

 

「疾風の如く…ですね……」

 

 

「馬なんて眼じゃないんじゃないの

あの早さは!?」

 

 

「…シルフィードぐらい……早い……」

 

 

才人 ルイズ シエスタ キュルケ タバサが

あっという間に遥か彼方へ走り去った

スイクンを見て驚きながら感想を述べる

 

 

スイクンはトウヤ達を乗せて夕焼けに染まる

地平線の彼方へあっという間に消えていった

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、皆さん! そろそろ寮に戻られては?

もうじき夕食の時間にもなりますし……」

 

 

マチルダがいつもトウヤとティファニアと

話すときとは違う口調でルイズ達を

寮に戻るように促す

 

 

「そうですわね。 それじゃあ才人 

いらっしゃい! 色々と話があるから(怒)」

 

 

ギロッと才人を睨むルイズ

 

 

「はっ…はい…………」

 

 

「あ~~ん❤ ちょっと待って才人。

実は私…貴方にプレゼントがあるのよ❤」

 

 

「はぁッ!? どういう意味かしらキュルケ(怒)」

 

 

再び揉める3人であった

 

 

「はぁ~~、やれやれ……」

 

 

「アハハハ……それじゃあ私は

仕事に戻るので……」

 

 

溜め息を吐くマチルダと

メイドの仕事に戻るシエスタ

 

 

「テファ、良い旅を……」

 

 

学園に戻りながら先程スイクンが走り去った方を

見ながら静かに呟くマチルダであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日朝の魔法学園

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、聞いたか!? 白いデカイ竜の噂!?」

 

 

「聞いた聞いた! 凄く大きくて

白くて綺麗でたくさんの竜を引き連れてたって!」

 

 

「ルイズやキュルケ達も見たらしいぞ!」

 

 

「まだ見ぬ竜の王様じゃないかって噂だぞ!」

 

 

「トリスタニアでも町の人達が話してたぞ!」

 

 

翌日の魔法学園では白い竜の噂

即ちレシラムの噂で持ちきりであった

 

 

それを聞いたマチルダは……

 

 

(まったく、あの子達は……

噂になってるじゃないかい!?)

 

 

ガックリと机に項垂れるマチルダの姿があった

 

 

「どうかしたかの? ミス・ロングビル?」

 

 

「アッ! いえっ、何でもありませんわ

オールド・オスマン!」

 

 

慌てて普段道理に振る舞う

ロングビルことマチルダ

 

 

(これは本格的に暫くは盗賊業は休業だね……)

 

 

マチルダは苦笑いをしながらも

何故かスッキリしたような表情を

していたのであった……

 

 

 

 




マチルダに交際報告

そしてトウヤと才人の会話いかがでしたか?

二人がお互いの真相を知るのは
もうしばらく先になりますので
宜しくお願いいたします。


出来れば2日に一話は投稿したいのですが
暑さの中の仕事などで疲れて
なかなか出来ない……
どんどん書きたいのに……

(最後か愚痴ですみません……)

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