星空へ架かる橋・遠い日の約束   作:残夏
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遅れました…
すいません。


7話

「へぇ〜じゃあ日射病で気を失ってた円佳ちゃんを凛君が助けたんだぁ」

「はいそうなんです!、その時にこよりちゃん共出会ったんですよね」

「うん、でもまさか円佳ちゃんを看病しててどんぐりを投げられるとは思ってもみなかったけど…」

「だ…だからあれは勘違いだったと言ったではないか!それにちゃんと謝っただろ!」

「アハハ冗談、気にしてないよ」

円佳ちゃんに会いに行った後こよりを含め、二年の教室でお昼を食べる事になった。

『…』

「ねぇ凛君、日射病と熱射病って違うの?」

「…あぁ、だから対処を間違えると危険なんだよ」

「そうなんですか?」

初や円佳ちゃんにこよりと会話の中に何故か大吾達四人が入って来ない。

『…』

それにやたらクラスの皆から目線を感じる。

一年のクラスに行った時は上級生が来たから驚かれたのかと思ったが、何か別の意味で見られている気がする。

「凛君に助けられて良かったね、円佳ちゃん」

「はい!それにしても中津川先輩のお弁当おいしそうですね!」

「えへへ、そうでしょ!」

円佳ちゃんが初と会話を始めた隙に大吾達にクラスメイトの目線について尋ねる事にした。

「なぁ大吾やたらクラスの目線を感じるんだが…」

「そりゃ当然だぜ、大将」

「大将?」

「なんせあの男嫌いの円佳ちゃんと普通に会話してんだから尊敬の意味で大将って呼ぶことにしたんだ」

「男嫌い!?」

「ねぇちょっと凛!何で円佳と普通に話してるのよ?」

「僕もきになるよ」

驚いた顔をした伊吹や青葉も俺と大吾の会話に入ってくる。

「…俺はなんもしてないぞ!それに円佳ちゃんが男嫌いって事すら知らなかった!…あ、だからお前達会話に入って来なかったのか…って事は一馬も知ってたのか?」

「いや、俺はただ会話を邪魔したら悪いかなと思って…」

「あの…凛さん達どうしたんですか?」

「い…いや何でもない!」

「気にしないで円佳!」

彼女の事を話していた事を気づかれないように慌てて誤魔化す。

(男嫌いって割には円佳ちゃん普通に俺と話してるよな…)

昨日会ったばかりだが円佳ちゃんが男嫌いの一面は全く見たことがない。

「わぁ!円佳ちゃんそれハニートースト!?」

「はい!凛さんが作ってくれたんです!」

「凛は料理出来たのか!」

「ん?あぁ引っ越す前は喫茶店でバイトしてたからな、まぁ味は保証出来ないがな」

「味も何も厚切りの食パンに粉砂糖眩して蜂蜜かけただけじゃないの?」

さっきまで驚いて会話に入ってこなかった伊吹が会話に入ってくる。

「いや、そのパンも俺の手作り」

「凛君凄ーい!!」

「へぇあんたパンも作れるんだ」

「まぁね、さぁ食べて見て円佳ちゃん」

「はい!では」

目を輝かせた円佳ちゃんがハニートーストを一口サイズに切り口に入れる。

「ん!!美味しぃぃはぁ幸せですぅ」

「よかった、口に合ったみたいで!」

とろけるような表情の円佳ちゃんを見て美味しく出来たと安心する。

「いいなぁ円佳ちゃん…おいひしょう…」

「ちょ!?初!ヨダレヨダレ…」

「円佳を唸らせるとは…なかなかやるな凛…ジュルル」

「ちょいと!こよりもヨダレ!」

「あの、中津川先輩達もどうですか!凄く美味しいですよ!」

「え!いいの!!」

「こら!初!!。せっかくだけど遠慮するわ、凛が円佳の為に作ったんだから、ねぇ凛?」

「円佳ちゃんがいいなら俺は気にしないよ、もうハニートーストは円佳ちゃんのモノだし」

「じゃあお言葉に甘えて…」

女性陣はそれぞれ一口ずつハニートーストを貰っていくが、大吾や一馬、青葉の男性陣は貰おうとせずただ昼食を無言で食べ続ける。

流石に女子が食べる物に自分達が使った箸等を付ける訳にはいかない、と言う彼等なりの配慮をしている様だ。

(大吾達にも後で何か作ってやるか)

『ん!!美味しぃ』

そんな男性陣を他所にハニートーストを食べた伊吹達が幸せそうな顔をする。

やはり女子は甘いものが大好きんだと実感した。

「アハハ、良かった…ん?初ランチョンマットのその絵なんだ?」

ふと初が使っているランチマットの絵が気になった。

「これ?ぱんにゃだよぉ!可愛いでしょ?」

「ぱんにゃ?」

ランチマットに描かれた丸い体から猫の様な耳と尻尾が生えた何かのアニメのキャラの様な柄が珍しく、思わず食い入るように見る。

「パンダみたいな猫だからぱんにゃだよ」

「確かそれって俺達が小学低学年の時に流行ったアニメのキャラだったよな?」

「僕は愛理さん推し、あのギャップがたまらないんだよね〜」

男女問わない話題になった為、大吾達も会話にはいってくる。

「結構有名だったアニメだけど、知らないのか?」

「あぁ悪い、小学の低学年の時の記憶がないんだよ」

『え?』

円佳ちゃん以外の表情が曇る。

あまりそう言う表情は見たくないが、何時か話さなければいけない時が来るはず。

だから早めに言っておく。

「交通事故でな、だからここに一度来たらしいんだがその時の記憶もないんだよ」

額の傷を見せるとさらに表情が曇る。

「まぁ俺自身気にしてないから、一馬達も気にしないでくれ」



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