ラブライブ!サンシャイン 黒澤家長男の日常   作:アドミラルΔ

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Aqoursを無視するとどうなるのか

転校初日桜内梨子の日誌

 

東京から遥々やってきた静岡県の内浦にある小さな浦の星女学院。といっても今は共学化のテストケースで男子生徒がいるらしいので女子校ではないらしい。

 

「初めまして東京の音ノ木坂から転校してきました。桜内梨子です。よろしくお願いします」

 

 

 

「奇s「君よく輝いてるって言われない?」

 

「へ?」

 

「銀くんそーいうのせくはらって言うんだよ」

 

拝啓お父様お母様

 

私はどうやら来る学校を間違えたようです

 

 

────

 

 

 

もうさすがに頭にきた。あいつら俺の事やれ“シスコン“だ”お兄ちゃん“だって言って茶化してきやがって今日という今日は許さん!

 

何度でも言おう俺はシスコンではない。妹が世界一可愛いから愛でているだけだ。さすがに腹たったからもう今日は何を言われようともアイツらを無視する

 

 

…ルビィと姉ちゃんには罪はないけどまあ…平等に無視しとくか。非常に心苦しいんですけどね

 

 

ごめんよルビィお兄ちゃんのこと嫌いにならないで

 

────

 

「おーい銀くんおはよー!」

 

朝からサイレンのごとく鳴り響く千歌の声

当然無視する…というか教室だと100パーセント喋るからもう寝た振りで誤魔化すしかない。

 

「zzz」

 

「あれー?ぎんくん朝なのに寝てるのかな?」

 

ごもっともすぎる。昼ごはん食った後に寝てるとかならまだしも朝おきたばかりの登校したばかりで寝てるっておかしな話だろう。作戦を練る時間が無くてそれしか策がないの許して

 

 

「千歌ちゃんも銀くんもおはよう」

 

百合の花のように可憐に響く梨子の声に思わず挨拶を返しそうになるが、すんでのところで耐える。見え見えの罠に引っかかるほど甘くないからな。俺を喋らせようなんて1万光年早いんだよ梨子

 

というか曜は?また遅刻なの?

 

そろそろ俺と頭の軽さが一緒になってきてない?

 

身体をくの字に曲げることに慣れたら終わりだぞ…本当に気をつけた方がいい

 

まあいい「おはよーございます!」

 

「遅刻ギリギリだぞ。3秒で席につけ渡辺」

 

「ら、ラジャー」

 

 

 

始業のチャイムが鳴り響く

 

その音色は今から始まる戦いのゴングでもあった

 

 

無視という戦いのな!

────

 

「シーちゃん発見!ハグ〜!」

 

「…」

 

千歌と曜と梨子がいる教室にいる訳にもいかず外へ出ると廊下でばったり会った鞠莉ねぇにいきなり抱きつかれた。けど今日は反応すらせずひたすらに無視しなければならない。というか二重の意味で苦し…い

 

「抵抗しないってことはついにこのマリーを受け入れてくれたのね!」

 

「…」

 

もうめちゃくちゃツッコミたいけど無視しなければ…鋼の心でこれをやっているから生半可なことでは中断できない。するりと腕の中を抜けて顔も合わせることなくただ黙って反対方向へと歩き出す。

 

「シーちゃん…?」

 

 

 

「廊下での不純異性交遊は禁止ですわよ銀」

 

「銀もちゃんと抵抗しないとダメじゃん。鞠莉はすぐ調子に乗るから」

 

 

げっ…さっきのやり取り見られてたのか。でもこの距離ならあそこで俺が喋らずに去ったことまでは多分分からないだろ。そんな事を思いながら立ち塞がる果南ねぇと姉ちゃんの横を素通りしていく。

 

 

「待ちなさい!」「ちょっと待ってよ!」

 

「…」

 

そう両肩を掴まれ後ろに引き寄せられるが腕をさっと振り払い構わずその場を去る。

 

え?無視ってやる側もこんなに辛いの?あと果南ねぇと姉ちゃんの顔怖くて振り返れないんだけど“ちゃんちゃん♪”って言って終わらせてえよ

 

「銀あなた…」

 

「ふーんそういうことするんだ…」

 

 

 

……

 

助けてドラえもん

 

────

 

地獄の昼間をなんとかやり過ごし放課後の練習へとたどり着いた。当然喋るわけには行かないので練習は遠くでチラ見しつつ編集作業をする

 

「みんな!ちょっときゅうけーい!」

 

曲が終わり最後の決めポーズからリーダーの声掛けで練習は一時中断。

 

「ちょっとあんたこっち来なさいよ」

 

「…」

 

ぐいっと善子に腕を引っ張られ物陰に連れ込まれる。いつもならここで自作小説発表となるのだが今日は顔からして違うだろう。というかルビィと花丸もいるし

 

「3年生の練習が明らかに身が入ってないのが分かるでしょ。あんたなんか知ってるんじゃないの?」

 

「…」

 

流石にこういうことは鋭いな善子は…Aqoursを何だかんだ愛していて日々観察しているんだとつい感心してしまう。無視するけど

 

「お兄ちゃん何か知らないの?」

 

「知ってたらマル達に教えてほしいずら」

 

 

困り顔の2人に詰められるの半端ないって。天使の困り顔ってこう…自らの全てを投げ出して救ってあげたい気持ちになるからさ。うん

 

「…」

 

 

ぎゃあああああああああ二大天使を無視するのがこんなにも辛いとは!喋りたい!今すぐ俺がやっている罪を全て残らず吐き出して懺悔したい。許してくれ神よ天使(ルビィ)

 

 

「…」

 

 

「銀あんた何も言わないの?知らないってこと?」

 

めっちゃ知ってるけど…

 

まあ友達から無視されたら普通に辛いもんな…でも俺は何がなんでも心を鬼にしなくてはならない

 

 

…後でスタイリッシュ土下座で検索しておくか

 

「…」

 

「おーい!3人とも練習再開するよー!」

 

千歌の元気な声がこちらに響く。そういえば教室じゃ寝たフリしてたし3年生と比べて2年生組は無視してた感が薄かったのかもしれないな。

 

「お兄ちゃん…」

 

「銀くん…」

 

その去り際の顔を見た時の衝撃を俺は一生忘れないだろう

 

 

俺の心は大丈夫かい?死にかけてない?

 

 

 

 

……

 

 

 

───

 

 

「シーちゃんはいつも温かいね…」ハイライトオフ

 

「鞠莉さんそれはぬいぐるみですわよ」ハイライトオフ

 

「ダイヤだって手に血が滲むくらいにぎっちゃってるじゃん」ハイライトオフ

 

「マルは大丈夫ずら。この小説があれば…」ハイライトオフ

 

「花丸ちゃんのそれ創作でしょ?」ハイライトオフ

 

「きっとこれが天を追われた罪なのね」ハイライトオフ

 

「うふふ銀くんったらそんなに甘えちゃって」ハイライトオフ

 

「梨子ちゃんまた虚空見つめてるよ」ハイライトオフ

 

「ぎんくんぎんくんぎんくん…」ハイライトオフ

 

 

 

 

 




Aqoursヤンデレ編いよいよ開幕

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