ソードアート・オンライン 鍛造の剣聖と白刃の剣姫 作:ナツユキ
そこには様々な髪の…
強制転移した先は始まりの街の大広場だった。そこには様々な髪の色、多種多様な装備を男女達。つまり、1万人の俺やユキと同じSAOプレイヤーだ。
1万人のSAOプレイヤーがこの大広場に強制転移させられたのだ。
初めはざわざわという声が聞こえていたが。
「ふざけんなよ!この後用事があるだよ!早く出せ!」
1人の男性プレイヤーが怒鳴る声を合図に波紋のように周りに広がり、徐々に叫び声や怒鳴り声は大きくなっていく。
その時、誰かが叫んだ。
「おい!上を見ろ!」
2人は反射的に空を見上げる。すると、空が真紅に染まっていき【Warning】、【System Announcement】と。表示された。
すると、上空の中心部に赤い液体のようなものが形を生成し、巨大な赤いローブを身に纏った人物が現れる。だが、ローブの下の顔はなかった。そして、赤いローブから声が聞こえてくる。
『プレイヤー諸君、私の世界へようこそ。私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ」
茅場晶彦、若き天才ゲームデザイナーにして量質物理学者。そして、SAOの基礎設計者だ。
「プレイヤー諸君はメインメニューからログアウトボタンが消えていることに気づいていると思うが、それは不具合ではなく、ソードアート・オンラインの本来の仕様だ。諸君らは今後、このゲームをクリアしない限り、ログアウトすることはできない。また、外部からのナーブギアの停止、解除もありえない。もし試みた場合にはナーブギアの
信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君らの脳を破壊し、生命維持を停止させる。すでにこの忠告を無視し、213名のプレイヤーがアインクラッド及び現実世界から永久退場している。ちなみにこのことはすでにテレビ、ラジオ、ネットメディアは多数の犠牲者が出てることを繰り返し報道している」
広場のあちこちでプレイヤー達がざわめき、出来るわけない。何かの冗談だろ?などの声が聞こえてくる。
俺は横目で隣に立っているユキの方を見ると、唖然としていた。
「そして、もう一つ。この世界におけるHPが0になった瞬間、諸君のアバターは永久消滅し、ナーブギアによって脳を破壊する。さて、説明が長くなったが、諸君がこのゲームを終わらせる方法はただ一つ
アインクラッド最上層部100層に辿り着き、そこのボスを倒し、ゲームをクリアすれば良い。それでは、最後に 諸君のアイテムストレージへ、私からの些細なプレゼントが用意してある」
プレゼントアイテム 手鏡
いかがでしたか?次回はオリキャラとあの人を出したいと思います。
では、次回もお楽しみに!