目覚めたロボ子は何を想う   作:雷蛇1942

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注意:かなりロボ子さんのキャラがずれてます。苦手な方はブラウザバックして、何もみなかったことにしてください。
あと、3万人記念遅れてしまい申し訳ありませんm(_ _)m



番外編
ロボ子さんフォロワー3万人記念「ロボ子孤独のグルメ」


 

 

「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!まずいそれはまずい!!」

フォートナイトをいつもながらn・・・久しぶりにソロでプレイしている。違うもん、ロボッチじゃないもん。

まあ壁で囲まれて射殺されました。強すぎ・・・

少し疲れたな、何か食べて休憩しよう。

今日もバーチャル世界は平和です。なんのことはない、ただの日常の一幕。

サッと食べて休憩するならやっぱりハンバーガー!栄養満点の朝飯の代表だけど食べ過ぎは体に良くない。たまに食べるだけなら旨ければ問題ないけどね。

マクドナルドとかウェンディーズとかジャックインザボックスとか、モスバーガーとかカフナバーガーとか。

とりあえずトマトは抜いてもらわないと。

しかして今日の目的はハンバーガーではない。並ぶようならやむなくハンバーガーだけどね・・・

出かけるために身支度を素早く整えて自室を出る。

今日も太陽は見事に地表を熱している。少し頑張れば地面で目玉焼きが作れそうなくらいの熱気だ。熱中症には気をつけなきゃね。塩タブ?知らない子ですね。

 

 

機械少女移動中...(くわっ!

 

 

駅前やショッピングモールというのは意外とハンバーガーショップが多い。

周りを見るだけで既にいくつかのハンバーガーショップが見受けられる。他にも牛丼屋やファミレス、喫茶店が並んでいるが、今日の目当ては駅の近くに有る路地を抜けた先。

小さなラーメン屋がある。ここに用があったのだ。普段は結構並ぶが、今日は空いている。時間が良かったのかもしれない。

ここのラーメン屋は基本的に「まぜそば」で、少量のスープに適度な麺とたっぷりの野菜とチャーシュー、もやしに乗った卵黄が特長だ。

更にはトッピングでチーズ、ニンニク、ヤサイマシマシ、などと他の店共通の暗号まで使用可能だ。

注文は外にある券売機で券を買って、店員に麺の硬さとトッピングを注文していくといった形式だ。

「いらっしゃい!ご注文は?」

「ヤサイマシニンニクでお願いします」

今回は醤油味をチョイスした。トッピングはヤサイマシ、ニンニクの2つ。これがまたうまい。

店の内装はカウンター席のみで、店内にはアニメ調の音楽が流れている。

ラーメンが出てくるまでの間にセルフサービスのお冷を用意する。ここのお冷は店の隅にあり、カウンター席の後ろが狭いので人が多いときは大変な作業だ。

一応昼下がり、まだ客もまばらにいる。カウンターは端が空いている。他の客は中央やウォーターサーバーとは逆側に座っている。まあ、わざわざあの端を取る人も少ないか・・・

空いているならまあいいか、とばかりにサーバー近くの席に座る。

もう、この少し油っぽい空気や目の前で茹でた麺をドンブリに入れてスープを注ぎ、具を載せていくところを見ているだけで既に楽しい。目で楽しみ、鼻で楽しみ、味も美味しい。最高ではないか。

っと私の分ができたようだ。店員がドンブリに野菜をたっぷり載せたラーメンを運んでくる

「お待たせしました!」

熱気を帯びたスープと麺、その他具材から発せられる湯気で私の眼鏡が曇る。とりあえず外しておこう。

まずは目で、深めのドンブリにはたっぷりの野菜が盛られていて麺を見ることができない。野菜の上には卵黄が載っていて、その上から塩コショウが振ってある。

「いただきます」

割り箸を手に取り、そっと左右に割る。パチンッと小気味の良い木の割れる音が鳴る。

匂いは最高だ。醤油系のスープにコショウとニンニク、チャーシューの匂いが適度に混じり合って、まるで匂いの4重奏カルテットだ。

ドンブリに箸を入れる。まぜそばゆえに具材とスープを上手く混ぜる必要がある。

箸を使って麺を下から上に移動させ、麺と具が適度に混ぜ、そっと麺と野菜を持ち上げ口に運ぶ。

「美味しい・・・!」

卵黄が割れて野菜や麺、チャーシューと混ざり合い、そこに醤油の風味がドーンと来る。その後からニンニクの甘味と適度な辛味が効いてる。更に卵黄が絡むことで全体的にマイルドな印象になっている。

野菜の量は多いが、なかなかに進む。麺よりもやしとスープで絡んで麺と分厚いチャーシューは少しずつしか進まない。

が、これがまたうまい!チャーシューの脂身とキャベツ、もやし、麺の組み合わせが絶妙にコッテリしつつも後味がスッと収まる感じ。

コショウも適切な量で辛くなりすぎず、且つ脂やニンニク、スープの味を引き立てている。

またこの分厚いチャーシュー!なんと一番厚いところで目測3cmはある。もはやこれはチャーシューというより肉塊だ。これが2つも3つも載っている。

更にこの太平麺のスープとの絡み具合の秀逸さ。ガッシガシと噛むこの麺がキャベツやもやしの自然の甘みを受け流しつつも醤油ベースのスープの味を受け止めている。やはりラーメンとはこうでなくては!

ズズズッズルッ!とどんどん口に、胃に吸い込まれるようだ。

しばらく食べていると野菜がほとんどなくなってしまった。

第一ラウンドが終わって、始まったのは第二ラウンド。量自体は大したことはないが、残った麺とスープの量がちょうど良く均衡がとれていてここからは純粋なラーメンとしての質が問われる。

チャーシューと適度に取り残された野菜が太平麺に絡みついて口の中へと運ばれる。

うまい!こってりとした脂とさっぱりめの野菜、そこにキシキシの麺と醤油ベースのスープのコンボ。例えるなら格ゲーで強攻撃の連撃を喰らった直後に弱攻撃でパターンに持ち込まれるような見事な連撃(※ハメ技はトラブルの原因になるのでやめましょう)

 

「ごちそうさまでした」

食べ終えたドンブリとコップををカウンター上段に乗せ返却する。

思えば結構早く食べ終わってしまった。とりあえず帰ったらフォートナイトでリベンジマッチを・・・

時刻は14時45分、昼飯終わりにはいい時間だ。

 

さて、夕飯は何にしようかな~♪

 

このrobotto、まだ食べる気でいるのであった

 




今回の話しに登場するまぜそば、実在します。
興味がある方は「秋葉 まぜそば マゼル」で検索してみてください。個人的にはかなりオススメです。

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