殺人ゲーム   作:ゆっくりシン
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リアルで忙しいのについネタが思いついて作っちまったぁー!
しかも何でコイツ視点なんだよぉー!
コイツはメインキャラじゃないだろー!
俺のバカ―!!


7.5話 『俺の話』

部活動に所属していない俺は、学校が終われば真っ直ぐ帰宅するだけだ。

俺は、地元から離れて生活している。

一軒家で。

そう、一軒家だ。

俺は扉の横にあるセンサーにICカードをかざす。

ピッという音が鳴るとともに、左側の壁からパネルが飛び出す。タッチパネルだ。

指紋認証、網膜認証、12桁のパスワードetc…

我ながら厳重すぎると思うが、数ヶ月前に色々あって破壊されたことがあり、その時以上に最新型に、より厳重に改造したのだ。

扉を開けると、三つ指付いた状態でメイドがお出迎えしてくれた。

「お帰りなさい。夢幻様」

「ただいま」

迎えてくれたのは俺の専属メイドの秋奈だ。

「ご飯できてる?」

「はい。用意してありますよ」

「・・・・・・じゃあさ、久しぶりに話でもしながら食べようよ」

「いえ、まだ仕事が残っていますので」

「のんびりと学校での近況報告がしたいんだ」

俺がそう言うと、秋奈は少し悩み、

「・・・・・・わかりました」

と承諾してくれた。

「ありがとな」

「命令ですから」

「・・・・・・・・・・・・そうか」

俺たちは幼馴染関係だ。

昔は、お互いに信用しあっていて、何でも許せる関係だった。

上下関係なんてなかった。

上下関係が出来始めたのは中学生になってからくらいだ。

いや、もっと前からだったかもしれない。

俺は、彼女に家の事は気にせず、普通の少女として生活してほしかったのに。

 

 

「・・・それでな。この短期間の間に二人転入してきたんだよ。席は『あの二人』の席だったよ。覚えてるよな、『あの事件』の事」

「はい、覚えています。夢幻様が無茶苦茶な事をして私を心配させた『あの事件』ですよね」

「そう。まだ半年も経っていないのに懐かしく思うよ」

「私もです。が、あのような事はもうしないでください。夢幻様には博士様の後を継ぐという未来があるのですから。もう何かしら事件に巻き込まれてもすぐに離脱し、警察に頼るなどしてくださいね」

「わかってるよ。ごめんな。あの時心配させちゃって」

俺がそう言うと、秋奈は少し顔を赤くして俯いてしまった。

秋奈と話している内にあの時の事を思い出していた。

『服部さん』が大きな被害を受けたあの事件。

事の発端は暴力団内のいざこざだったが、それに『彼ら』が利用されたことで起きた一介の高校生には手に余るような事件だった。

事件の切っ掛け、その根本を知った服部さんは「私は被害者じゃなくて加害者なんだね」と言っていた。

ただ、俺は服部さんも『アイツ』も両方被害者だと思っている。

あの事件は、藤原が全力でもがいて解決に導き、高橋が後処理をしてくれた。

俺が出来たことと言えば情報提供と多少の足止めくらいだ。

最後の最後で気絶して事の顛末は高橋に聞いただけだし、藤原に関しては服部さんを完全に助けられなかったことを未だに後悔して何があったかを全く話してくれない。

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

話が止まってしまった。

何となく気まずい。

俺は飯を掻っ込むと、

「暑いからアイス買ってくる。秋奈はここで待っててくれ」

と勢いよく言った。

多少米が飛んだのはご愛敬って事で。

秋奈はぽかーんとしていたがすぐに、

「いえ、私が買っています。夢幻様はゆっくりとしていてください」

「運動したいだけだから。気にしないでいいから」

「運動でしたら隣にトレーニングルームがあるじゃありませんか」

「それに夜風に当たりたいから。それじゃ!」

俺はそう言って立ち上がり、さっさと家を飛び出した。

目的地は市街地にあるサー〇ィーワン。

俺は車庫の中にある愛車、『Honda CB400SF/SB』で向かうことにした。

他にもバイクはあるが、これが一番のお気に入りだ。・・・だから愛車なんだけど。

 

 

「あ~、三沢くんじゃん!久しぶり~」

サーテ〇ーワンに着いてすぐ、聞いたことある声に話しかけられた。

声のした方を見ると、『あの事件』の被害者がいた。

「久しぶりだね。服部さん」

整った顔立ちに、腰まである長い茶髪を後ろで束ねていて、服装は足のラインが丸わかりなぐらい細いジーンズ、白いTシャツの上からはトレンチコートを羽織っていた。

なんだ、この怪しい人は。

前はこんな人じゃなかったぞ。

「三沢くんはここで何やってるの?ちなみに私は仕事帰り」

「買い物だよ。・・・で、何?その格好」

「ん?探偵だよ。探偵」

「そんな怪しい探偵がいてたまるか」

実際、トレンチコート着ている探偵なんて見たことが無いぞ。

「・・・・・・あの事件以来だっけ?」

「そうだね」

「藤原くんは元気?それともまだ後悔しちゃってる?」

「最近は忙しくなってきてるみたいだよ」

「フフ、よかった」

俺たちは互いの近況報告をした。

服部さんは『あの事件』を切っ掛けに月見高校を中退、今は通信制高校で頑張っているらしい。

中退後の事は知らなかったが、元気にやっているようでよかった。

ただ、興信所でアルバイトしているのは何だか心配だ。

「夢に向かって頑張ってるんだ♪」

「探偵になりたいなら大手興信所にしたら?」

これは偏見だが、個人経営の所は危ないことをやっていそうだ。

まあ、そんなこと言ったら毛利〇五郎に失礼だが。

「そうそう、服部さん『たち』の席、埋まったよ。二つ分」

「・・・そっか。『五十嵐くん』の席も埋まったんだ」

「そうだよ」

服部さんの顔に寂しさのような、悲しさのような色が浮かぶ。

多分、俺も同じ表情をしているだろう。

また、俺は思い出していた。

あの事件を、

 

『ヤバッ!逃げろ!!』『これが、俺たちの力だ』『なっ・・・。これは新種の〇〇・・・・・・』『・・・お前、ホントに高校生?』『俺の計画を・・・・・・』『知るか』『この腐った世界を消毒する』『厨二病か?コイツら』『ここは私にまかせて逃げてください!』『断る!!』『謎解きしてやるよ。そういうの好きだろ?ヤクザ者』『・・・・・・聞かせろ』『つまり、犯人は・・・・・・お前だよ』『お前は何をやったのか分かっているのか!!』『どうする?一人娘何だろ?』『ごめんね。それで気が済むなら何してもいいよ』『これが、俺の復讐だ』『頼む、俺はどうなってもいい!娘だけは!』『お前は何がしたい!!』『あれを、使うしかないか』『藤原!危ない!!』『夢幻様ぁあ!!』

 

本当に、色々とあった、いや、ありすぎた。

多分、語ったら本編以上に濃い内容になってしまうだろう。

「転入生ってどんな人?」

「二人ともかわいい女の子だよ。何でかは知らないけど両方藤原に気があるみたい」

「あはは、相変わらずみたいだね」

・・・・・・俺は知っている。『あの日』、服部さんが藤原にフラれたのを。

ただ、俺はそれを口にするような野暮な人間じゃない。

「・・・元気かな、五十嵐くん」

「檻付きの病院に入院しているのは元気と言えるのか?」

「うん・・・まあ・・・・・・。仕事柄ここ数ヶ月で色々な人を見て来たから言えるけど、五十嵐くんはマトモな方だよ」

「危ない事はしないでね」

めっちゃ心配になるな。

・・・・・・『アイツら』に監視を頼んでおくか。

「長話になっちゃったね」

「だな」

「・・・時間取らせちゃってごめんね。早くあのメイドさんの所に帰ってあげて」

「そうするよ。・・・・・・覚えてるよね、俺の家の場所」

「覚えてるよ」

「何かあったらいつでも訪ねてきな」

「・・・わかった。ありがとうね」

服部さんはそう言うと店を出てどこかに行ってしまった。

 

 

「ただいま」

家に帰ると、学校から帰ってきた時と同じ体勢で秋奈が迎えてくれた。

「おかえりなさい。夢幻様」

「カップアイス買ってきたから、一緒に食べよう」

「・・・・・・はい」

この日の夜は和やかだった。

一応言っておくが、俺はよく藤原に「変態」と言われるが、節度は守っている。

秋奈と二人暮らしだが、一度も手を出したりしていないぞ。

 

 

まあ、俺の日々は味気ない物ばかりだろう。

少し恵まれているだけで俺自身はごく一般的な高校生だ。

俺は主人公ではない。主人公にはなれない。

そういった存在になれるのは、きっと藤原みたいな人物だろう。

さて、そろそろアイツに物語の視点を返すとしよう。

俺の名前は『三沢 夢幻』。

この物語ではモブだ。

そう。この物語では・・・・・・。

 

 

 




何フラグみたいなのも建ててんだよ俺!!
絶対このフラグは回収しないぞ(フラグ)






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