会話ってのは空想と現実を楽しむ   作:同僚と元同僚

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なんていうか、ありますよね?こういうテンプレ質問


会話ってのは空想と現実を楽しむ

「例えば、明日世界が滅ぶなら何したい?」

放課後、こんなクソどうでもいいこと聞いてきた友達に君ならなんて答える?

好きな物をいっぱい食べるとか彼女と一緒に最後の日を過ごすとかその人が今一番やりたいことを思い浮かべるだろう。俺ならそう思う。

 

「うーん…そうだな……」

さて、俺が今一番やりたいことは何かと考える。好きな物をお腹いっぱい食べるとかだとなんか物足りないし、最後の日を一緒に過ごす人がいるリア充でもない。

 

「世界が終わるのを見届ける、かな?」

 

だって、一生に一度しかないんだぜ?むしろ、二度も三度もあったら…ねえ?、たまったもんじゃない。

 

「なんだそれ?意味分かんねー」

「うっせ、お前はどうなんだよ?」

 

人を欲のない可哀想な目で見る友達に俺は少し、苛立ちながら聞き返す。

 

「決まってるだろ?もちろん彼女と過ごす。そして、愛し合う。文字通りなっ」

「そんなことまで聞いてない。」

 

まあ、分かってた。こうなる展開だったってことは。多分ここにしか着地点がなかったんだと思う程に。

さて、こうなると困るのが次の会話をどうするか?こいつの彼女の話を膨らませるか別の会話を探すか…俺なら後者だな。え?、だって人の彼女の話って興味ある?

 

「っと、わりぃ電話だ」

 

タイミングがいいのか悪いのか。まあ、俺からしたらナイスタイミング。あっちからしたら…いや、ナイスタイミングだろ。だって、大体こういう展開はお決まりですから。

――――――――――――――――――――――

 

長ぇ…っていうか盛り上がりすきだろ。そんなに盛り上がんなら会って話せ。 おそらく彼女からだろうが勘弁して欲しい。やっぱりこれは、バットタイミングだわ。だって帰れねーじゃん。帰ったら、後が気まずいじゃん。

……まあ、こういうのを見るとさっきの答えって本心なんだなーって思う。

 

「わりぃわりぃ」

「ラブラブだねぇ。かなり盛り上がってたじゃん。」

「違う違う、かあーちゃん。」

 

彼女じゃねーのかよ。お前なら世界が滅ぶる前の日をかあーちゃんとでも過ごせるよ。愛し合えるよ。まじで。

 

「じゃあ、俺行くわ。」

「…かあーちゃんか。」

「?、なんでかあーちゃんが出てくんだよ?彼女んところ。」

 

口が滑った。時々あるよね。思ってることが勝手にポロリすること。

 

「はいはい、また明日。」

「お前もいい女見つけろよ。」

 

クソ余計な一言を置いて行きやがった。いい女がそう簡単に見つかってたまるか。いや、見つかって欲しいから少し訂正。

女をそう簡単に選べるか。

 

……いや、なんか、これだと俺がモテてるって感じがする。これはこれでなんか、嫌だな。だって有り得ないもん。女の人との会話なんて事務的なことか妹とかあーちゃんとかがほとんどだもん。あれ?俺まともに女の子と会話したことないんじゃないか?……なんか悲しくなってきたな。俺も帰ろう。

 

まあ、いろいろと寄り道はしたが、本当に世界が終わる日があるんだったらまずは――――

 

腹ごしらえだろ?

 

 

そんなことを思いつつ、今日は少し贅沢して、ファミレスでも行こうかなって考えながらオレンジ色が眩く支配する空の下を歩く。

 




やっぱり、読むと書くって違うよね。






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