「楽して金稼げるってないかなぁ」俺はボソッと呟く。「そんなんできりゃ苦労しねぇよなぁ…諦めてバイトするかなぁ…」みたいな下らないことを言ってると、突然声が聞こえた。「貴方が言う楽な仕事ならありますよ。」「あんた、誰だよ。いきなり怪しすぎんだろ。」呟いたらすぐ出来事が起こるなんて主人公補正かかってる説あるぞ。とか思いつつ冷静(?)に対処。「第一内容も聞いてないのにオッケーするはずねぇだろ?」「それは失礼致しました。それでは内容をお話しさせていただきます。貴方には、このボタンを押してもらいます。そうすると別の空間に移動して、そこで5億年を過ごしていただきます。その間外の時間は変わっていないですし、そこでの記憶も消去されます。やっていただければ、こちらの一千万円をお渡しいたします。」どっかで聞いたことあるようなやつだな。とか思ったけども、現実に起こるはずないよなぁ…よし 決めた。「オッケー やってやろうじゃねぇか。」「それではこのボタンを押す前に、一応サインをお願いします。」俺はサインを書き、ボタンを押した。次の瞬間「ありがとうございます。それではこちら、一千万円でございます。」何もなかったな。ラッキーだぜ。豪遊しても大量のお釣り来るぜwwww 今のテンションは最高にハイってやつだ!
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~夜~
今日は一千万円手に入れて本当にラッキーだったな。いい夢見るに決まってるぜ。と思いつつ寝た。
「あれ?ここは…」俺は見知らぬ場所にいた。まさか5億年の記憶が蘇ったのか?なわけねぇよなw」
俺はそう思っていた。
~翌日の夜~
「またこの場所…」流石に若干恐怖を感じた。ただの偶然にしては出来すぎていないか?そう思ってしまった。
~その日以降~
「またこの場所…待てよ?この夢ばかり見るってのも変な話だよな。てことはだ。こっちがリアルなら俺が見てる外の風景は夢だ。何やってもいいんだ。」俺は若干病みかけていた。
次の日、俺はナイフを持ち、無差別殺人を繰り広げた…
「今日のニュースです。無差別殺人犯が捕まりました。警察庁によると、犯人はこっちが夢なら問題ないなど、意味不明な供述を繰り返しているようです。次のニュースです…」
「実験は成功ですね。思い込みによるゲシュタルト崩壊。ただのボタンを押しただけなのにここまでになるんですね。いいデータがとれました。感謝します。」
女は微笑し、その場を立ち去った。