過負荷気質な四宮の日常【永久凍土】   作:黒鉄

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やっぱり終わり方が見えないので週一投稿でお願いします何でもしますから!(何でもするとは言っていない)


第77話 正直週一にしたい

 前回、生徒たちの話を聞いてからの幸人は、どことなく可笑しな様子だった。

 大好きで大好きで仕方がないはずの一夏に声をかけられてもコンマ3秒ほど遅れている。

 ………やっぱりそこまで可笑しくなかったかもしれない。

 

「なぁ幸人、俺の筆箱知らないか?」

 

「、そのくらいは自分で探しなよ。鞄の中か学校の机の中じゃない?」

 

「うげっ、机の中か…」

 

 一先ず、一夏は幸人の変化に気付いていない。この前はすっごい鋭かったのに急に鈍感になるあたりよくわからない男だ。

 戦闘にかかわることの場合に探索技能の成功率が1.5倍とかになってんのか? それともダイス操作?

 

「あ、そうだ幸人。今日の晩飯は俺が作っていいか? 気になるレシピ見つけたんだ」

 

「、レシピ? どんなやつ?」

 

「鍋ってだけ言っとく。後はお楽しみってことで」

 

 しょうがないな、と幸人は一夏に言葉を返す。一夏も悪戯小僧みたいにニヤリと笑って自分の部屋に戻っていく。

 そして鞄をひっくり返し、ベッドの下までまた筆箱を探し始める。しかしやっぱり見つからないと首をひねっている内に下の階から幸人が声をかける。

 

「最悪わたしの部屋の筆箱から持ってっていいからねー!」

 

「ああ、そうするわー!」

 

 距離もあって少し大きな声での会話に従って一夏は幸人の部屋の扉を開く。

 見えてくるのは男の頃から変わらない、そこまで物がない、必要最低限という感じの部屋。

 ベッドに勉強机に椅子、それと本棚とノートパソコンだけが置かれた部屋。物欲のない…もとい(経済的な理由で)あまり物を買おうとしない一夏の部屋よりも物は少ない。

 一夏たちに遠慮しているのかと言えばそうではないらしくもともと住んでいたあの場所から持ってきた分だけで事足りているらしい。文房具なんかも基本的に長く長く使っている。

 その部屋の中にある勉強机の上にある筆箱から一夏はペンと消しゴムを借りるために部屋に足を踏み入れる。

 

 そして勉強机へと近づく途中で窓から入る太陽の光を反射して何かがキラリと光る。

 光ったもののある方向へ近づくと小さなそれが姿を現す。それはカッターナイフの刃だった。

 それも百円ショップで買えるような小さなおもちゃみたいなものだ。しかし刃を固定するための留め具に通す穴がなく、むしろ折られた先の方であるように見える。

 切れ味が悪くなって、折ったにしては長すぎる。

 

「………………」

 

 カッターの刃を拾ってから一夏は部屋の中をまた見回す。特にこれと言っておかしな点は見えてこない。

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 ゴミ箱もないというのはおかしいんじゃないのか。一夏がそうして違和感を感じる頃にすぐ後ろに人影が立っていた。

 

「一夏…」

 

 一瞬向けられた殺気に一夏は慌てて跳び、置いてあった机の角に足の小指をぶつけてしまう。

 

「~~~~~~~~~ッ!!!」

 

 ぴょんぴょんと飛び跳ねながらぶつけた小指を両手て押さえる。しかし一向に痛みは治まらない。

 そんな様子の一夏を見て幸人は一つため息を吐き出す。

 

「抜き打ちテストだったんだけど……。なんかごめん」

 

 一夏はなにかを言う事すらできずに悶えていた。鍛えた瞬発力全開でぶつかったのでダメージがすさまじかったようだ。

 ………つ、強く生きて?




>安易なネタ
  NG行為だぜ?(ブーメラン)
>面白いレシピ
  鍋いいよね。ちょうど冬だし季節感出したかった。
>探索技能云々
  TRPGネタ。私はクトゥルフ以外やったことない。
>生活感
  一夏君ここで痛恨のクリティカル。(その後のアイディアでファンブルしたため帳消し)

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