カードの魔法使い   作:割合的には微少年

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手元に原作の二巻があるので今回こそはちゃんと書きます。

あと11日から母方の実家に帰省するのでそこから20日ぐらいまで更新できなくなります。

ネットがつながってないんだよなぁ…

あとUA10,000、お気に入り200人超えました。

ありがとうございます。(今更)




九話

新入生争奪期間が終わり一高では実技の授業が本格化してきた。あれはもう勧誘の域を超えていた。できるのならばもう体験したくない。

 

昼休み教室で弁当を食べていると、深雪が「お兄様と昼食を取るために実技棟に行くのですが、是非一緒に行きませんか。雫とほのかもいるのですけど。」と声をかけてきた。生徒会室の件で少し距離を置かれると思っていたがどうやらあまり気にしていないらしく、いつものように話しかけてきたときは少し驚いた。

 

「別に気にすることではありませんから。人間ですし怒ることはありますし、あのときは白さんが怒ったのを見るのが初めてだったので。」と言う言葉から深雪の器の大きさが感じられる。

 

もちろん了承し食べかけの弁当を包み直し、四人で実技棟へ行くとそこでは千葉と西条が実技の課題をクリアできていないらしくそのペアの達也と柴田が残っていた。

 

「お兄様、おじゃましてもよろしいでしょうか…。」

 

「邪魔するぞ。」

 

反対な態度で入っていく二人。

 

課題を終えると深雪はビニール袋の中のサンドイッチを皆に配り、おれは食べかけの弁当を広げる。昼休みの残り時間は少ないがすでに四分の一ほどになっているので大丈夫だろう。

 

「さっき『邪魔するぞ。』とか言ってたけど、あたしが最初にあったときと態度ちがくない?」

 

食べてると千葉がいたずらを考えた子供のような顔で言う。

 

「こっちが素だよ。そもそも俺はそんなまじめな生徒じゃない。」

 

「ふーん。そう言えば深雪達のクラスはどうなの?もう実技はじまってるでしょ?」

 

自分で聞いておきながら淡泊な反応が返ってくる。どうやらこの数秒で千葉の興味は一科生の授業の方へ流れてしまったらしい。

 

「たぶん美月達と変わらないと思うわ。ノロマな機械をあてがわれて、テスト以外では役に立ちそうにないつまらない練習をさせられてるところ。」

 

深雪の口から珍しく厳しい言葉が出てくる。

 

「そりゃ毎度達也に調節して貰ってるCADを使ってればそう感じるよな。」

 

「そうね。アレを使って一時間の授業を受けるぐらいだったら家で自分のを使って15分練習した方がいいわね。実際白さんは途中から気配を消して壁にもたれかかって寝ていましたし。」

 

皮肉のつもりだったのだがさらっと流され逆に痛い口撃が帰ってくる。

 

「授業中姿が見えないと思ったら…。」

 

「ふーん…」

 

雫からは普段からジト目っぽいのに更にジト目にしてで見られ、エリカからは意味ありげな視線で見られる。なに?これで新しい扉を開けと?

 

そこから教師がつくつかないの話になり最後には深雪が達也達も使っていたCADで魔法を使うことになった。

 

結果は235ms。人間の限界に迫っている。明らかに学生の域を出ている。

 

「白は勧誘期間中ずっと『術式解体』を使っていたしどうなんだ?」

 

西条が全く悪気の無い単純な疑問を投げかけてくるが正直深雪のやった後にはやりたくない。

 

「いや、うん。まぁいいんだが深雪のような数値は出せないぞ。ほんと遅いぞ。」

 

「逆にあんな数値を出せるやつがポンポンいたらこまるわよ。」

 

いや、ほんとにダメなんですけどねぇ。

 

結果は769ms。深雪と比べたら雲泥の差だ。

 

「うん、なんだ…悪かった。」

 

この数値は二科生でも出せなくは無い数値だ。西条の慰めが逆に追い打ちをかける。

 

「ほんと遅いっていったろ。」

 

「でも意外です。校門でも勧誘期間でもすごく活躍してたのにこんな欠点があるなんて。」

 

柴田の『弱点』という言い方に心が痛む。見た感じ悪意も無いのだがこういったのが一番来るモノがある。

 

「干渉力と想子量だけが取り柄なんだよ。」

 

実践だったら展開された相手の魔法式を発動直前で座標とかの情報だけを自分の構築中の魔法式の座標と置換して暴発させることもできる。この目も「目」に関する英霊のおこぼれなのだがこんな事ができる用になるとは思ってなかった。ホント。魔法式を見るのが精一杯のパチもんだが。

 

チャイムを合図にそれぞれのクラスに戻る。分かれるときの司波兄妹の雰囲気がまるで夫が出張に行く新婚みたいな感じだった。いや、おまえら3、4時間後にはあえるだろ。

 

 

 

何事もなく一週間が過ぎた。

 

今日の授業も終わり、放課後の予定を考える。

 

やっと大量にあった荷物を全部置くなりいれるなりできたため久しぶりに八雲師匠のところに行こうかななんて思っていると

 

『全校生徒の皆さん!』

 

ハウリング寸前の大音量がスピーカーから飛び出した。

 

今の放送のせいで頭がアイスの食べ過ぎの時のようにキーンとする。

 

『失礼しました。全校生徒の皆さん!僕たちは学内の差別撤廃を目指す有志同盟です。僕たちは生徒会と部活連に対して対等な立場における交渉を要求します』

 

ポケットの中の携帯が震える。

 

内容はわかるが取りあえず確認するとやはり放送室前に集まれと言った内容だった。まだ少し痛む頭をさすりながら嫌々放送室へ向かう。

 

 

放送室前にはすでに風紀委員の先輩達と十文字先輩、部活連の実行部隊が頭を揃えていた。

 

「遅いぞ。」

 

渡辺先輩がいつもとはちがったきりっとした表情で言う。

 

やってきたのにすぐコレとは…

 

「仕方ないじゃないですか。1年生の教室は三年生より遠いんですよ。下校のタイミングだったんで廊下に人いっぱいいて通りにくいですし。あれ使ってもいいんでしたら文字どうり一瞬でこれますが。」

 

「許可するわけ無いだろう。…司波、遅いぞ。」

 

「すいません。」

 

深雪と達也が揃ってやってくる。深雪、おまえいないと思ったら達也と合流してたのかよ。

 

トップの話し合いでは部活連の様子を見るという考えと風紀委員の多少強引でも速く解決するべきだという考えが対立しているようだ。

 

集まったがどうしようもないといった状況で達也が携帯でどこかに電話をし出した。

 

「どこに連絡してるんだ?」

 

「壬生先輩だ。…壬生先輩ですか?司波です。」

 

ぎょっとした視線が達也に集まる。

 

「…それで今どちらに?…はあ、放送室にいるんですか。それは…お気の毒です。…いえ、バカにしているわけではありません先輩ももう少し冷静に状況を…それで本題に入りたいのですが。」

 

そう言えばその壬生先輩と達也がうんたらとかいう噂が立っていたような…それでか。

 

「十文字会頭も交渉に応じると言っています生徒会も…同様です。ということで話し合いがしたいのですが。…はい、先輩の自由は保障します。…では。」

 

「『先輩は』とはホント日本語はわかりにくいよなぁ。」

 

「おかげで出てきてくれるわけだがな。」

 

皮肉っぽく言うがさらっと流される。

 

「すぐにでてくるそうです。」

 

「今のは壬生紗耶香か。」

 

「はい。待ち合わせのためにとプライベートナンバーを教えられていたのが役に立ちました。」

 

「手が早いな君も…」

 

君もということは前例があるのだろうか。

 

「それよりも体勢を整えた方がいいと思いますが。」

 

「体勢?」

 

「中のヤツらを拘束するための準備ですよ。言ったでしょう?壬生先輩の自由は保障すると。他の奴らについてはふれていません。白は理解していましたよ。CADだけでなく武器も持ち込んでいる可能性もありますし。」

 

話の内容を理解した渡辺先輩が「うわぁ…」といった顔で一歩後に下がった。

 

 

 

扉が開き放送室内の生徒達は即座に拘束される。壬生先輩だけはCADを取り上げられただけだが。

 

立てこもっていた人数が5人と少なかったため俺はやることが無く、おれはここにくる必要あった?と思いながらぼーっと拘束されて騒ぐ犯人達を眺めていた。

 

「壬生さん。これからあなた達と生徒会の交渉に関する打ち合わせをしたいのだけど、ついてきてもらえるかしら。」

 

「かまいません。」

 

「十文字君、先に失礼するわね。」

 

「ごめんなさいね、摩利。なんだか手柄を横取りするみたいで気が引けるのだけど。」

 

「気持ちの面ではそういうこともなきにしもあらずだが、実質的には手柄のメリットなど無いからな。気にするな。」

 

「そうだったわね。じゃあ達也さん、深雪さん、白さん。あなたたちはもう帰ってもらっていいわ。」

 

七草先輩からそう言われる。

 

…ほんと俺ここに何しにきたんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




もう夏休みが三分の一終わったことに驚きを隠せません。

そう言えば11日と12日、秋葉原でガルパのショップが開かれるらしいですが皆さんはきますか?

自分は帰省の移動日とぴったりかぶったので行けません。ほんと運が悪い…


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