稀代の暗殺者は、大いなる凡人を目指す 作:てるる@結構亀更新
入試終わったらとか言ってたくせに、終わってから1月以上経ってからの更新という…。
やっと終わったのでちょっとずつでもペース戻しながら頑張ります。今後もよろしくお願いします。
⚠︎題名の「弟」という表記は、カルトの前世での精神年齢を加味した上での表記です。わかりにくい表記で申し訳ありません。
結論から言おう。
奴は、バケモノだ。
絶をして、一階観客席から我が兄であるキルアをそっと窺う。
キルアの初戦にあてがわれた相手は、念能力者でも何でもない、ましてやそこそこ腕の立つ武芸者って域でもないただの一般人。まあ端的に言うと、ただの雑魚。
一回バレないように一瞬だけ凝をして、しっかり確認してみる。
うーん、やっぱりオーラを隠してるだけの能力者ではないだろうなあ。もしこれが万が一念能力者だとしたら、兄さんやヒソカ以上の使い手ってことになる、が、まあその可能性は考えづらい。
いやあねえ、そんなこの世界中探しまわって一人二人いるかいないかみたいな、そんな使い手にこんなところでエンカウントするなんて、そんな不幸なことがあるなんてさすがに考えたくはないですよ。
ふう、とため息をついて、肩の力を緩める。
とりあえずは第一課題はクリアだ。少なくともこの試合中に、キルアの命が危険にさらされるどころか、キルアに傷一つつく可能性だってゼロに等しい。安全確保という意味では問題なーし。
でもねえ、いくら問題なさげって言ったって、さすがに今すぐ部屋に戻るわけにはいかないかー。
ぼんやりと下のリングを見下ろしながら考える。
キルアだってまだ子供。戦いに対する恐怖、相手に対する恐怖。それらを捨て去ることは不可能なはず。格下相手だとしても、不測の事態が発生することはあり得る。いくらゾルディック家の子とは言えども、人は人。
そんなことを考えていると、レフェリーの人が試合開始の合図を出す。
「はじめ!」
その言葉と同時に動き始めるキルアの相手に対し、キルア当人はつまらなそうな顔をして、微動だにしない。
その様子を見て相手はおそらく勘違いしたのだろう。にやりと下卑た笑みを浮かべて、握りしめた拳をキルアへと振り下ろした。
いや、振り下ろそうとした、が正確か。
その下ろされた拳は、キルアによって止められていた。
左手一本で。
ひゅうー、とリングに向かって口笛を鳴らす。
「ねー、おにーさん?もしかしてこれで終わり?」
子供らしい無邪気な声でキルアがそう発する。
「残念だなー、もうちょっと楽しめるのかと思ったのに。」
幼い中性的な声に含まれた残虐性に、相手の男が身をすくませる。
まあそりゃそっか。こんなちっさい子供に全力のパンチ片手で止められたら、そりゃそうもなるわな。
ちょっとだけ同情するわ。ちょっとだけね。この人、心底運が悪い。
確かにこの子だったら、将来的には兄さんも超えうる。それだけのポテンシャルを持ってる。
だって単純に考えてみなよ。
まだ念を覚えてないってことは、筋力値は子供のレベルに過ぎない。いくら鍛えてるって言ったって、子供の体に付けられる筋肉量には限界がある。そしてその限界量は、当然のことながら、さっきの一撃を片手で楽々と止めるには、まったくという程足りていない。
じゃあなんでキルアはそれができたのか。
要はただのセンスのごり押しだ。
柔道、が一番近いのかもしれない。相手の動きの動線をあの一瞬で読み切って、そのうえでどこに力を加えたら止まるのか一瞬で判断して、そして実行する。
確かにそれができる人は、この世界にはごまんといる。僕だって可能。
でもそうじゃない。
人の体の構造、筋肉の収縮の仕方、運動の仕方、それを理解していないキルアがそんな芸当ができるなんて、普通に考えてあり得ない。
類い稀なるセンス。天才性。
そうとしかもはや表現することはできない。
思わずゴクリと喉を鳴らす。
そりゃまあ、これだったらゾルディックの後継者として、なんら不足はないどころか、ゾルディック史上最高レベルの暗殺者になることは間違いない。それだけの技量が彼にはある。
でもなあ。
僕には、キルアがそれを望んでいるようには思えないんだよなあ。
彼にはゾルディック家という器すら窮屈すぎる。もっともっともっと、大きい舞台を彼は本質的に望んでいる。そんな気がする。
もう一度リングに目を下ろす。
キルアに手首を掴まれて止められた対戦相手の男は、どうやらそのあと手刀一本で気絶させられたよう。
一瞬凍りついた観客席が、一気に燃え上がる。そこらじゅうからの歓声や興奮したような声が耳を刺す。
そしてその光景を、つまらなそうに一歩引いて見るキルア。
この年の子供にしては、大人び過ぎている。
これは本人の性格云々とかじゃなくて、ゾルディックから自分を守るため、かな。
そう考えると、やっぱりこの子をゾルディックに括りつけておくのは良くない気がする。もっとのびのびと生きた方がこの子は絶対強くなるし、何より幸せなはず。
もうこの際、家継ぐのミルキでもいいんじゃない?本人は喜んでやるだろうし、僕たちもハッピー。
・・・まあ、そんな夢物語はともかくだ。
キルアの護衛の任務、どうしよう。
いや、この分なら試合でケガすることなんてしばらくないだろうけど、あんまりにも目立つと、外野の念能力者に目つけられたりしかねない。
だけど、フォーリングダウンは使えない。
なんでかって?
精孔が開いちゃうからだよ!
いやー、すっかり忘れてたんだけど、よくよく考えると僕がキルアにオーラ付与をするってことは、イコールで洗礼を浴びせるってことになる。
それは本当にダメ。マジでダメ。
となると、不測の事態に備える一番無難な策としては、僕が24時間つきまとうってことになる。
が、しかし。
そんなの気づかれる可能性高いし、なおかつ僕がめんどくさい。
どうしたものか。
うーん、と悩んでいると、真横にお馴染みの禍々しいオーラ。
「ひーそーか、なにそのオーラ。いつもの3割増しで嫌な感じなんだけど」
「イルミの弟クンの戦いを見たら興奮しちゃってね♡将来が楽しみだよ♢」
「人の兄、堂々とマーキングしないでよ。兄さんに殺されるよ」
「ほう、それもそれで興味深いねえ♤彼、いくら払っても絶対に全力で戦ってくれないから・・・」
ヒソカの言葉を途中で遮るように、オーラで強化した扇子を首元に当てる。
兄さん仕込みの全力の殺気を込めて。
「兄さんに余計な手出したら殺すから。」
そう怒りを込めて発すると、おどけたような仕草で手をあげるヒソカ。
あー、もう、だからこいつは嫌いなんだ。
「流石だね♧今の殺気、周りに漏れないように僕だけに向けてたでしょ♡」
「当たり前。キルアにちょっとでも意識されたら、仕事に支障が出る。」
はあ、とため息をつきながら扇子を下ろして、苛立ちまぎれにヒソカの髪をぐいぐいと引っ張る。
このままハゲればいいのに。
「ちょっと、痛いんだけど・・・♧」
「いいから黙っててよ。今考え事してるんだから。」
「考え事って、あの子の護衛のこと?」
全部わかってますよと言わんばかりの表情に苛立つ。
ていうか、なんでヒソカは全部考えてることわかるんだよ。超能力?なにそれこわい。
まあそんな現実逃避気味な思考は隅に追いやって、本格的にどうしよう。
・・・背に腹は代えられないか。
「ヒソカ、監視対象に気づかれず24時間見張る方法、何か思いつかない?」
仕方なくヒソカに意見を問う。本当に仕方なく。
あーなんで私の周りって、まともな奴がいないんだろ。本当不思議でならない。
「そうだねえ、普通に考えたら絶の状態で一睡もせずに見張る、だろうけど♢」
「あー、それは絶対に嫌。体力的にも気持ち的にも。ていうかそんなことしたら僕の修業時間がなくなるし。」
「それなら次に考えられるのは、それ専用の念能力を作る、かな♡キミの紙の操作に多少手を加える形なら、メモリもそう使わないはず♧」
・・・むむむ、ヒソカからものすごくまともな案が出てきてしまった。
ていうかそもそも諜報系の念能力は作るつもりだったからなあ。兄さんとの取り決めの中にもあるし。
しかも、それが対象の人物に付与する形じゃなくて、例えば周囲の音を聞き取るような、そんな高性能な盗聴器のような能力なら、今のキルアにはなんの影響も与えないし、将来的に念能力者に使うときにも気づかれずに済む。
あ、いいかもしれない。
くっそー、ヒソカからいいアイデアもらうとか、なんかすっごいムカつく。
いや、そうじゃない。念能力使うっていうのは僕だってまったく考えなかったわけじゃないし!ただちょっとヒソカの方が言うのが早かっただけだし!
そういうことにしておこう。
「どうだい?なかなかいい案だろ♤」
「・・・今のコメントでマイナス10ポイント。」
ドヤ顔をかましてくるヒソカを軽くあしらいつつ、新しい能力について考える。
紙というのは、僕のメインウェポン。だから、今後この能力だけじゃなくて、もっと紙に関する能力は増えていくはずだ。
つまり、紙の操作をするいくつかの中の一つ。そんなポジションであるべき。
フォーリングダウンと紙の操作。この2つをメインとし、紙の操作の部分を細かく枝分かれさせていく。そんなやり方が、一番使うメモリが少ないと思う。
よし、じゃあこの方針で行くために、早く部屋に戻りたいんだけど・・・
「ヒソカ、僕が能力確立させるまで、キルアの護衛しててよ」
「・・・そう言うと思ったよ」
そうため息交じりに返すヒソカ。
でもそうするしかないんだよなあ。
いざ能力を作るとなると、制約だの発動方法だの、考えなきゃいけないことはたくさんある。
しかもそれを能力として確立させるためには、深い集中が必要。
それは、少なくともこんな人の多いところじゃできない。部屋に戻りたい。
それに、出来るだけ早い段階でこの能力は完成させたい。
少なくともキルアが100階を越える前には、発動できるようになっていないとまずい。
そう考えると、今、わりかし危険度が低めなこの時期はヒソカに任せて、今後のために練習するのが一番効率がいい。
そんなことを手短にヒソカに話す。
「仕方ないねえ♤じゃあ一週間だけ子守してあげよう♡彼はなかなかに興味深い人材だしね♧」
「わーうれしー、って、だから勝手に人の兄ロックオンするなっての」
はあ、とため息をつきながら、返答を返す。
これは早く能力作って、キルアとヒソカを離さないとロクなことにならない気がする。青少年保護法違反とか。この世界にそんなものないだろうけど。
まあそれはともかく、これで当面はどうにかなりそうでよかった。変態キチガイピエロといえども、能力者としては一流。なんら不足はない。
・・・人間性さえもう少しマシなら信用できるのに。
「ヒソカ、本当に手出したら殺すからね。」
「わかったよ♤約束しよう。ボクは今から一週間決して手は出さない♡」
「・・・色々突っ込みたいところはあるけどとりあえずいいや。じゃあよろしく。僕は部屋にこもってるから。」
そう言いながらヒソカを一人置いて部屋へと向かう。
ていうかなんだよ、一週間は手は出さないって。そのあとは出しますよって宣言してるみたいなもんじゃん。うーわー、マジ頭おかしい。そんなにゾルディックに喧嘩売って楽しいのか。ていうか怖くないのか。
うーん、やっぱり狂人の考えてることは、一般ピープルにゃ分からんね。ていうか分からなくていいね!
そんなことをうだうだ考えつつ、ついでにキルアの無事をどこにいるかも知らない神に祈りつつ、部屋に戻る。
願わくば、一週間後キルアがちゃんと五体満足で帰ってきますように。足一本もげてるとかそういうことはありませんように。
そういえば、この世界にも宗教ってあるのかな?
まあでもそんなことは本当にどうでもいいや。ていうかそんなこと言ってる場合じゃない。
と、そうこうして部屋に着くなり、備え付けのベッドの上でゴロゴロしながら思考タイムに入る。
やっぱり能力のことってのは出来るだけ誰にも相談しないほうがいい。例えばそれが、兄さんだったとしても。
だから全部、自分で考えないといけない。
まず能力の効果。これはさっき考えた盗聴器システムがいいと思う。だけど、絶対にバレちゃダメってことを考えると、認識阻害みたいな効果もあったほうがいい。
よし、効果はこれで行こう。
じゃあ次は制約。これは出来る限りゆるいほうがいい。この能力は強さより、汎用性を重視すべき。
とりあえず、媒体が紙ってことは確定だから、あとはそれプラスで何かつけたいなあ。
紙かあ、紙だもんなあ・・・
前の世界では紙を使った工芸品はいっぱいあった。団扇とか、扇子とか、障子とか、あとは、切り絵とか。
あ、切り絵!
切り絵って、紙を形に切っていくやつだよね。それだったら人間を模して作った紙でやれば、そのモデルになった人間からはわかりにくくなる、なんてどうだろう。その完成度によって、程度も変わってくるみたいな。
事前に準備しておけばそこまで負担じゃないし、この能力をいきなり突発的に使わなきゃいけない状況なんて、まず滅多にない。おそらくこの制約で、大きな問題が生じることはない。
よし、じゃあそれでいくぞ!
部屋をぐるりと見渡して、どこかに紙がないか探す。とりあえず試しにやってみよう。
あ、あったあった。
御誂え向きに、テーブルの上にメモ用紙の束があるのを発見。ついでに鋏も。この辺を使って上手いこと人形に切り取って念を込める。手順はそんな感じかなあ。
一人で黙々とちょきちょき音を立てながら紙をまず人型に切り抜く。
能力発動の最低条件は紙がこの人型であること。その上で誰かに似せた形にすることで隠密性を増す。
うーん、とりあえずヒソカでやってみよ。
ちょきちょきちょき。無言で紙をヒソカっぽく切り抜く。外見にある程度特徴があるおかげか、割と似ているような気がする。
即興で作ったにしてはまあ満足のいく形。
よし、それではこれに念を込めてみよう。
イメージは盗聴器。この紙を媒体として僕が音を受信するシステムを構築していく。
ていうかこの世界に普通に念なしの盗聴器ってあるのかなあ?あー、でもただの機械だったら円とかすれば普通にバレるし、ちょっと勘のいい能力者だったらそんなことしなくても気付けるか。てことはこの世界でただのそういう機械って、対念能力者においては何の意味もないのかあ。
うん、じゃあやっぱり隠密性重視で能力を作るのはいい選択。だと思おう。
そんなことをうだうだ考えながらオーラを付与していると、紙がふわりと浮き上がる。
おー、いい感じ。
よし、とりあえずこれでいい。能力の構築はできたし。
浮き上がった紙に隠をして、部屋をそっと出る。
試しにヒソカにくっつけてみよう。
これで気づかないようであれば、相当この能力の隠密性は高いってことになる。そしたらキルアにも貼り付けて、24時間監視体制完了。完璧な計画。
思いの外うまくいったので機嫌よくふんふふーんと廊下をスキップしながら通る。周りの人がなんか変な目を向けているような気がしなくもないけどそこは気にしないことにしておく。
えーっと、ヒソカはキルアに張り付いてて、そのキルアはそろそろ20階には到達していると思うので…
エレベーターでとりあえず20階フロアまで降りてみる。キルアのあの動きだけで判断したら50階フロアでも遜色ないとは思うけれど、肉体的な面をレフェリーが評価したならば、もっと下のフロアの可能性が高い。
まあねー、いくらすごくても子供は子供だからねー。そんないきなり上の階行ったら洒落にならないような大怪我を負う可能性だってある。てか僕的にもキルアにはのんびり攻略してもらいたい。じゃないと守るのも面倒だし。
エレベーターから降りて20階フロアをうろちょろ歩いていると、やっとキルア発見。
すでに2試合目を終えて30階に上がる所のようだ。
うげー、やっぱり結構早いよー。まあここから先このペースで上がり続けることはないだろうけどさー。
げんなりと肩を落としながら、ゆっくりとキルアに近づく。あ、正確にはキルアの真後ろで完璧な絶決めてるヒソカに近づく、か。
いや、本当に確実にこの近くにいるってわかってる状態じゃないと見つけられないレベルだった。一流能力者ってのは伊達じゃない。
こんな特徴的な見た目してるくせにさー、赤い髪なのにさー、なにさらっと一般人に紛れてんだか。ほんと怖いわ。
まあ今はそれはどうでもいいのである。
それよりも、どうやってこの紙を不自然じゃない形でヒソカに付着させるか。
1番いいのは服だと思う。常にその人の近くにあるから聞き漏らしがないし、皮膚じゃないから気づかれにくい。
しかもこれは紙。うまくオーラを絡めればきちんと引っかかるはず。
うし、やってみるか、
ヒソカにいつも通り飛びつくように構えて、右手に紙をセット。触れたら即布に貼り付くようにオーラを操作。
ヒソカ、こっちに気づいてるようなそぶりは見せてないけど、存在自体には気づいてるだろうな。うへえ、やりにくい。
まあ仕方ないか。ヒソカに気づかれないような絶なんて身につけるのにあとどのぐらいかかるのやら。
はあ、とため息をつきながらトンと地面を蹴って、いつも通りヒソカに飛びかかる。そのままタックルを食らわせるように右手をさりげなく服の生地に触れさせて、付着。
そのまま何事もなかったかのように笑顔でヒソカの方をくるりと向くと、むにょんと両頬を引っ張られる。
そして今紙を貼り付けたばかりの腰から、べりっと紙を剥がす。
くっそー、バレたか。
おっかしいなぁ。オーラはつけた僕でさえわからないぐらいしっかり隠蔽されてたのに。
その不思議そうな表情を読み取ったのか、剥がした紙をさりげなく僕に押し付けながら、教師のようにもったいぶって気づいた理由を話し始める。
「60点♡能力そのもののオーラは感知するのは相当難しいけど、付着させるときの不自然さで気づかれるね♢」
「付着させる時の不自然さ?」
「微妙な手の感触の違和感。ある程度の体術を身につけているものなら、造作もなく気づくだろうね♤」
いつもの貼り付けたようなニコニコ笑顔でそう講釈するヒソカに若干イライラしつつ、でもちゃんと考える。
つまりオーラではなく貼り付け方が悪いのだ。
じゃあ元々服にだけセッティングするってのはどうだろう。
部屋とかに忍び込んで、着る前の服に貼り付けるだけやっといて、あとは放置。
それだったら付ける時に気づかれることはないし、オーラは隠蔽されてるんだから滅多なことでは気づかれない。
よし、いいかも。
小さく手でガッツポーズを作りながら笑みを浮かべる。
じゃあキルアはその方法でやってみよう!
差し当たってはキルアの紙作んなきゃ。