(没作品集) 異世界転生譚-1st. World Trigger   作:無狼

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今後、「何らかの理由で作風、展開の変更」
をさせていただく場合、(新)と記載させていただきます。


…ゆっくりのびのびと書ける時間が欲しい!
もう明日から仕事じゃないか! 悔しい!()


(正式なデータと、そのまとめ、記憶などの設定集も、
後日、再度編集させていただきます)


RE第6話「ジョン・タイター Vol.2」 (新)

 

そのあと、本当に忍田本部長がやってきた。

長々と根掘り葉掘り聞かれ、4年前のそれこそ、

「当事者でないとわかり得ない、旧ボーダー時代」

の記憶まで、過去から未来のことまで話した。

 

 

通信越しに「試している」ことは分かっていたが、

林藤支部長、鬼怒田開発室長、根付対策室長、

城戸司令。・・・みな、痺れを切らして、通信越しに聞いてきた。

 

 

旧ボーダー時代に「かつていたメンツや、死んでいった人、辞めた人」、

4年前当時からあった「風刃」を巡る話や、「風刃が最上さん」なこと、

そして未来の話で「空閉有吾の息子」が現れることを話した。

 

 

みな、三者三様の反応を示した。

目の前にいる迅と忍田本部長は真剣な眼差しでこちらを見ているし、

「旧き二人の名」に反応を示した城戸司令と林藤支部長は、驚くばかりだし、

鬼怒田開発室長と、根付対策室長は半信半疑でこちらの話を聞いている。

 

 

だが、これらも、ここで得られる会話も「聞いたことがある」ばかりだ。

似たフレーズ、同じ言葉、表情、内容・・・場面。

みんな、「見た憶えも聞いた事も無いのに、分かっている。」

そう、デジャブ。既視感。既に知っている事象、場面、そして「記憶」。

 

 

 

 

再認識する私の前では、ただただ、「記憶の復旧」でしかなかった。

思い出した―――。

 

 

 

 

忍田「・・・・・・うん?」

迅 「・・・(ん、なんだ、このいやな予感は?)」

 

 

 

一度、名すら忘れた男は、少しづつ思い出していく。

不完全な記憶から導き出された、「過去の記憶」。

「何故、前の世界が"滅びたのか"」。

 

 

「・・・私は、どうしたらよかったのだろう。」

忍田「・・・何の話だ?」

迅 「・・・・・・」

 

 

「・・・いや、忘れてくれ、時が来たらいずれ語ろう・・・」

忍田「・・・?」

迅 「・・・ああ、分かった。」

 

 

 

 

一人になりたいと、私は皆に告げた。

気持ちの整理がついた後に、決定した事を通知してくれるそうだ。

 

 

・・・だけど、「知っている事とは『違う展開』になっている。」

・・・・・・一人、独り、考える。

 

 

 

 

 

私は、世界を滅ぼした悪魔。

かつて、暴走して、大切な人をこの手で殺めた。

 

 

前の世界では仕方なかったのだろう。だが、

あの世界では、哀しいことばかりが、起こりすぎた。

 

 

繰り返し、繰り返し、悲劇の中で生き続けて、

心が壊れた先に、果てしない輪廻転生が続いて、

ついにたがが外れたのが、「前の世界」。

 

 

壊してしまった代償からなのだろうか。

確かにいたはずのあの人の、あの男や、あの友人や、

あの方も・・・・・・朧気にしか、思い出せない。

 

 

大切な人たちの顔が、浮かんでこない。

名前が、思い出せない。

 

 

でも、たしかにいたはずなんだ。

その、痕跡どころか・・・存在が無かったかのように・・・・・・

 

 

これは償いなのだろうか。

これは罪なのだろうか。

これは咎なのだろうか。

 

 

誰も、私を、俺を、知っている人が、いない。

自分だけがこの先を知っている、繰り返したはずの世界。

一体、どうなるのだろうか。

 

 

自分だけが取り残された、「終わりなき世界」。

新たな変化が生まれたとはいえ、望まない変化。

 

 

この先がどうなるか、私にはわからない。

今まで通りのはずなら、「信頼され、城戸司令直属の隊員として動き回る」。

 

 

だけど、いつも傍にいてくれた「仲間達」がいない。

いつも寄り添ってくれた「理解してくれる人たち」がいない。

初めから、「誰も自分の事を知らない」。

 

 

なのに、自分は「その先を知っている」記憶が出てくる。

別の世界でこれまで経てきた潜在記憶が、徐々に戻ってきてくる。

 

 

「・・・・・・」

 

 

ベットの上で左手を掲げて見つめる。

・・・見えない右目。視え過ぎる左目。

"生体"トリオン戦闘体でない時は、五分の丸刈り頭。

 

 

「・・・・・・全て、自分でやらないと、いけなくなったか・・・・・・」

 

 

すぐに酷い眠気を覚えはじめた。・・・理由は知っている。

左目のサイドエフェクトが、体に負荷を掛けている。

 

 

膨大に膨れあがったトリオンは、トリオン器官の限界を無視して、

心臓部にある"黒トリガーのトリオン結晶体"が供給し続ける。

それを少しでも減らして"決壊しないようにする"のが、私の目の結果だ。

 

 

だが、ずっとダムの水が流れれば、水壁が痛むようなものだ。

私の体も、休ませないといけない。

 

 

そのための一つに、「抑える為の輸液剤」とそのカプセル錠を用いたが、

もうそれに頼ることができない。

 

 

・・・もう一つは、かつて試したことのある、トリオン抑制機構。

"かなり前"だからどのぐらい前の世界の時か分からないが、

結晶体か脳か、体外に装置を取り付けることで、軽減していた気がする。

 

 

「・・・みんな、どこへ行ってしまったのだろう・・・」

 

 

記憶が、薄れつつある。

休眠の時だ。

 

 

次はいつ、目覚めるのだろうか。

 

 

遊真はいつごろやってくるのか。

三雲はいつ、遊真を見つけるのか。

千佳がいつ、決意を固めるのか。

 

 

「・・・確認、して、いなかっ、・・・な・・・」

 

 

今は、一体いつなのだろう。

何年、何月、何日なのだ。

 

 

知らぬまま、次に目覚める時まで、眠りにつく。




(また"同じ展開"の自己否定パターンですが、
恐らく彼(建悟)は、否定し続けることで、世界を認識していくことなのでしょう。)

(次回は2,3週間後。…また違う展開が描けると思うと、楽しみですね。ブレッブレで申し訳ありません!)

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