(没作品集) 異世界転生譚-1st. World Trigger   作:無狼

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P:ESD/DATA03 ⦅PSR/RR/2009.06.14⦆ + ((設定))本目建悟(第一次近界民侵攻時)

以下変更点(2009年6月時点)

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【PROFILE】《(第一次近界民侵攻時)》

 

氏名   ・[本目建悟]

年齢   ・[19歳](通齢42)

誕生日  ・[5月14日]

身長   ・[155cm]

血液型  ・[A]

星座   ・[ねこ座]

職業   ・[鉄砲火薬店 アルバイト・レジ打ち店員]

LIKE   ・[銃 猟師 写真 喫茶 お茶漬け 石切り]

―――

【FAMILY】

「父、母」

―――

【PARAMETER】

[トリオン/18]

[攻撃  /--]

[援護防御/--]

[機動  /--]

[技術  /--]

[射程  /--]

[指導  /--]

[特殊戦術/--]

[TOTAL  /--]

―――

【SIDE EFFECT】

・前世の記憶

・視認強化(不完全)

・トリオン適合体質者

―――

【技能】

・格闘術(立ち技系武術)

・猟師(散弾銃、山と獣)

・写真技術

・運転(普通1種、普通自動二輪1種※免許取得) 

―――

・[SE/視認強化]

彼はまだ、「何ら自覚をしていない」頃の状態。

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[PROFILE:SECRET RECORDS/2009.06.14] ⦅READER/RED⦆

[第一次近界民侵攻]

 

 

波浜市。

ここ9年ぐらい前に新しく造られたばかりの三門市の隣街で、弓手町駅で30分ほどの距離が離れた海の潮が香る綺麗な街だ。

埋立地によって広がった波浜市はもちろん記憶にないが、本目というキャラクターの存在も知らなかった辺り、自分が知っている原作知識とは違うのだろう。

 

明るい水色と白のセーラー服と明るい黒の学ランを受け継ぐ名門私立校の新設学校「舞風学園」で3年間高校生として過ごし、無事に卒業するまで多くの友人ができた。

今まで俺は青春に関係が無かった…というよりは枯れていたようで、小中と来て高校でついに恋愛感覚が芽生えなかった事は今でも自分に驚いている。

実は小学校と中学校が同じだった一つ学年上の前サバゲ部長、清水麻理(専門大生/調理士)。

蓮乃辺で居合道場を構える高校の友人、鬼塚山守(若師範)。

総売上1000億近くの社長の息子でボンボンだが出来る後輩、藤屋速夫(速雷物流会社員)。

何かと絡むことが多かった後輩の図書委員長、小神林御厨(司書見習い)。

 

この4人とは俺が興味の湧いて入部したサバゲー部を通じて個人的に親しくなり、今も連絡を取っている。皆んな元気にやっているようで、この3年間は迫りくる暗い現実を忘れさせてくれた、誰も大切な大切な知己だ。

清水とは実銃に関する知識やモデルガンに限らず、電動ガンのメンテナンスに改造法やチューニングも多く教えてくれ、個人的に銃に関する趣味で共通した話題が多かった。

鬼塚とは3年間同じクラスメイトで同じバイクのツーリング仲間や登山仲間として、夏休みを利用してよく遠方に行ったものだ。…生真面目な割に、楽しむ所でよく楽しんでいたな。

藤屋とは…特にカメラ関係だ。俺は写真が撮れればいいんだが、藤屋は形から入りたがるから相談によく乗ったし、夜景写真をよく教えたもんだ。

小神林は……実はかなり変わった関係だ。経緯を省くが、高校に入ってからネイバーらしき影に何度も狙われ、たまたま心霊スポットで出会った所から何かと巻き込む事が多かったもんだ。

 

特に大きな事件も起こらなかったわけではないが、無事高校を卒業して……俺は結局、猟師になろうとしている。昔世話になった鉄砲火薬店のおじちゃんがすっかり白くなって体調を崩しがちになってから、店を手伝わないかと言われて店番をするようになった。

詳しく言わなかったが前世の記憶があると上手くごまかしたら、「あぁ…やはりタツ様の生まれ変わりなんだなぁ、そーなこともあんなもんだんなぁ…」とすっかり信じ込まれてしまった。…これは逆に罪悪感が、ぐぐぐ。

 

とにかく俺は「まだ免許が降りる20歳」でないにも関わらず、猟銃の置かれたこのお店で銃器を触れさせてもらったり生前では教われなかった銃の詳細な手入れの仕方や改造…仕組みや裏技…色々おじちゃんから学べた。

俺は学び取らなくてはいけない。4月を過ぎ5月を過ぎ6月の半ばを迎えようとしているが……まだ悲劇が起きていない事に気を張り詰めている。

高校を卒業してから実家に通う形で弓手町駅に近い、緑川鉄砲火薬店でアルバイトをしながら少しずつ猟師としての基礎固めをしていても、トリオン兵の前では……あまりにも非力だから。

 

 

 

俺とて、ただ19年間をぐうたらと無駄に過ごしただけではない。

しっかりと体力トレーニングを行いサバイバルゲームと評して……改造した違法ソースガンのベアリング弾を私山で100mや200m先の的を当てる練習をやっていた。

…実はちゃっかりバレていて、それでも黙って見守ってくれていたようだ。父がかなり反対したようだが…母さんが強く言ってくれていたみたいだ。

高校を卒業してから大型スーパーのレジ打ちのアルバイト代と、緑川おじいちゃんの元で弟子修行をしていた駄賃(給料以上の有意義な体験で十分だった)で、初めての給料で父と母さんに回らない寿司をごちそうしたときは……泣かれたなぁ。

 

もう一つ……旧ボーダー。

城戸司令や忍田本部長、林藤支部長がを創設する前の活動組織……ボーダー(界堺防衛機関)。俺はその人たちを探した。旧ボーダーが活動拠点にしていた玉狛支部と思わしき建物に訪れてインターホンも鳴らしたが……居留守をされたり会えなかったりした。

おそらく俺の事を不審人物かネイバーと考えている可能性が否定できない。確か……人も死に、迅の師匠が黒トリガー(ブラックトリガー)になってしまった過去があって、今会ってもギスギスとした状況になる可能性も考えられなくない。

それにせっかく「原作知識」(この世界の運命)を知っているなら、その軌道に沿わせた方がボーダー隊員となる上で都合がいいのかもしれない。…しかし、ここに来て今更苦しむ悩みが生まれてしまった。

 

 

【俺の勝手な都合で殺すのか?】【俺はこの世界で生きる人たちを天秤に掛けられるのか?】

 

 

せめて父と母さん、緑川おじいちゃんには何がなんでも生き残ってほしい。

俺は我慢が出来ず、爺さんも父も母さんからも心配されて問い詰められ、18年間隠し続けた秘密を打ち解けてしまった。

 

――――――――――

「……。」

2009年、6月14日、日曜日。

今日も、暑い。

 

俺は父に、母さんに、緑川爺さんに隠していた事を告げた。

暴露した唐突無形な話に、それぞれ想像していた通りの反応をしてくれた。

 

俺は階段を下りて一階の食卓へと向かう。昔から続くこの邸宅はお祖母ちゃんがずっと住んでいそうな和装の家具やデザインで溢れており、

遥か昔から使われ受け継がれてきた箪笥に大黒柱、かと思えば現代生活のIHコンロに……変わらぬ雰囲気と便利な電気家具で囲まれている。

俺は重い気持ちのまま、食卓の椅子に座る。いつも6時に起きている母さんは変わらないけれども、父がこんな朝に起きていることが意外だった。日曜日なのに。

 

「……。」

「……。」

紺色の甚平姿の父と、青色の同じく甚平姿の息子のどちらも気まずいまま口を開けずにいた中、40代後半になっても30歳以下に若く見える割烹着姿の母さんが先に話しかけてくれた。

 

由美「ほら建悟、食べなさい。」 ことりと甘い厚焼き玉子の皿を置いてくれる。

建悟「ん、ありがと……い、いただきます。」

父 「……」 箸を手に取り、何も言わぬまま合掌して黙々と口に運んでいく。

 

由美「……。」 微笑みながら、みそ汁、レタスのトマトサラダ、ごま塩の赤飯を置いてくれる。

建悟「……」

父 「……」

 

由美「もう、二人とも固いんだから。ふふふっ?」

建悟「?」

父 「む?」

母さんがそういいながら、…重ね盃を持ってきた。

 

由美「ほらほら」 いつの間に持ってきたお銚子…神事で使っている物をわざわざ。

建悟「(盃?…?)」

父 「……」 無言のまま、盃にお神酒をついでもらっている

 

由美「建悟も。……」 息子の盃にもなみなみと注ぐ

建悟「んぇ?ああ…」 困惑した表情を浮かべたまま盃を持つ

父 「……」     どこか思う所があるのか、様々な表情を浮かべている

 

由美「あ、私の頼める?んー…お父さん」

建悟「……。」

父 「……」 無言のまま銚子を受け取って、片手で妻の盃に注ぐ

 

由美「…ふふっ?注いでもらっちゃった~」 能天気さを感じさせる声だったが、

建悟「……(よく見たら神棚に盃置いてあるし)」

父 「……」 ようやく柔らかな…微笑みを浮かべながら、静かに飲み干していく。

 

由美「あ、じゃぁ私から~……。」 …真剣な面持ちで一気に飲み干す。

建悟「…?…あ。…」 あっけに取られて、遅れて飲んでいく

父 「……。くくっ。」 二人の様子に微笑みながら、愛おしい面持ちを浮かべる

 

由美「…?んぁ~に~?」 …もうほんのり赤くなり始めている

建悟「…ええと…?」 父の顔を見る

父 「なんでもない。…建悟。」 不意に、我が子を見届ける目になる。

 

由美「・・・。」

建悟「はい。」

父 「…昨日の話はいきなりすぎて意味が分からん。」

 

由美「・・・。」

建悟「・・・。」

父 「が、お前の事だ。本当のことなのだろう。」

 

由美「・・・。」 悲しい笑みを浮かべる

建悟「・・・。」 哀しい面持を浮かべる

父 「…前世の記憶か…あまり考えた事はないが、確かに納得できる所も多い。」

 

由美「・・・。」

建悟「・・・はい。」

父 「それはあまり私も気にしていない。お前はお前だ、私と由美の息子に変わらん。」

 

由美「・・・。」 受け入れがたくも、気にしないと笑顔を作る。

建悟「・・・。」 うれしくも、苦しい顔を浮かべそうになる。

父 「それになんだ、今更そんなこと些細なものだな。例え化けていても変わらんよ。」

 

由美「・・・ぷっ、ふふふ・・・」 思わず笑ってしまった。

建悟「・・・・・・。」 真剣に聞き漏らさんと耳を傾けている。

父 「…建悟は建悟だ。他の誰でもない、だから甘えてこい。ずっとひとりで寂しかっただろう」

 

由美「・・・・・・(にやにや)」

建悟「…ありがとうございます。…父さん。」

父 「……。」 腕を組みながら、恥ずかしいのを今更隠しながら視線を逸らしている。

 

由美「お父さん照れてるぅ?」 

建悟「……ふふっ。」

父 「な、て、照れてなどいない! 恥ずかしいなんてことはない!」 わたわた

 

由美「あ~照れてる照れてる~、ふふふ~(にやーり)」

建悟「母さんそのぐらいにしてあげて、父さんが困ってるよ(笑)」

父 「む、むむむ…むむむ…」

 

 

結局、俺の父さんも母さんも変わらないなぁ。

もういつ、一方的な戦争が起きても不思議じゃないというのに。

まるで永遠の別れだから忘れないでほしいと言わんばかりに、

俺の母さんは、泣いていた。笑い泣きなんかじゃない。泣いていた。

俺の父さんは、泣かなかった。本当は父さんが一番が泣きそうなのに。

俺は…俺は、忘れない。父さんと母さんを、建悟としての父さんと母さんを。

 

 

支度を済ませて玄関を出ようとしたとき…だんだんと曇り空が覆いつくすようになってきていた。

「「建悟。」」

俺は振り返った。…父さんと母さんだ。

「何があっても変わらない。どんな時もお前であれ。お前の進みたい道を選べ。」

「どんな時も母さんは待ってるわ。…今日は雨が降るわ、気を付けていってらっしゃい。」

なんだよ……まるで今日がお別れみたいで……いやだなぁ……

「……ん?……ふっ。」

「…建悟。」

不意に、抱きしめられた。弱弱しく儚くも、一番知っている母親の肌で。

父は見つめている。一番泣きそうなのに。弱い父を見せまいと。

 

 

「何があっても、あなたは生きるのよ。」

「いきなさい、あなたはあなたの道を進むべきなの。」

「辛いときは頼りなさい。一人じゃないから、だからこそ精いっぱい生きなさい。」

「さぁ、頑張ってらっしゃい?」

……俺は、こらえた。こらえても、瞳から滴が止まらなくて……

 

玄関をくぐりぬけ、振り返ると……母さんが泣いていた。

糸が切れたみたいにわんわんと泣いてて。…ああ、やっぱりそうだったんだ。

父さんは何も言わぬまま、まっすぐと俺の眼を見て……。

俺は離れた。…父さんの泣く姿、最後まで見なかったな。

 

 

俺は緑川火薬鉄砲店についた。

ここの一階のフロア全てが、散弾銃と猟銃の様々なクリアケースで展示されたガンロッカーに囲まれていて、ガンパウダーや関係雑誌、

銃の整備工具に油や交換パーツ……いろんなものが置かれていて、その余った隙間に、客を迎えるための黒革ソファーと給湯機が置かれている。

外の飛び地に弾薬の保管庫があって、通常は爺さんの2階の金庫の中に弾薬保管庫の鍵が厳重に保管されている。

 

昼前に開店するこのお店に朝から通い詰めて準備をするのだが、……やはりそうか。爺さんも…。

いつも整備するための机でくつろいでいる椅子に座らずに、黒革ソファーで……しかも珍しく、キセルに刻みタバコを詰めて火をつけている。

爺さんがタバコを吸うなんて相当嫌な事があったときか人が死んだときぐらいしか見ないんだが……爺さんがタバコをふかしているってことは…

 

「…タツ様。いいや、建悟。」

好々爺の明るく優しげな声が、子を叱る厳しいオヤジの低い声で。…思わず背が凍った。

「座ってくれ。」

言われるがままに座る。

 

「……」

「戦、か。」

息を呑む。つばの音がしてしまう。

タバコをふかし、煙が一息落ち着かせる。

 

「よもや虐殺とはな。平和なまま終われると思うたが、そうもいかんか。」

「建悟の話はいつも正しく、例え間違っていても真面目な物言いだ。疑わぬわけがあるまい。」

 

緊張が続いたまま、爺さんの言葉を待つ。

 

「一体何人死ぬ? 女子供、問わず嬲り殺されるのか?」

「隠れて技を磨き続けたお主ですら、何もできぬのか?」

「人に頼ってもどうしようもできなかったのか? いや、どうしようもできないのか?」

 

俺は何も言えない。否定もできない、沈黙を肯定として受け取ってくれた。

 

「……なんということだ。この世の兵器をもってしても通用しないとはまことか…ワシに友がいるが、友に呼び掛けても無駄なほどか。」

「……ええ、残念ながら…全て効かないんです、だから…逃げられる準備をしてください」

「いや、ならん。」

 

鋭く、尖った答えが俺の心に突き刺さる。

 

「…え、なぜですか?死ぬかもしれないんですよ?」

「だからこそだ。ワシより若くして死ぬ者らの事を思えばなおさら、逃げられん。」

「例え人質になろうと盾になろうと、若い者たちがワシらよりも先に逝ってはならん。」

「それに勝てぬ戦と知りても、戦わねばならぬときがある。負けられない時があるだろう?」

「建悟。避けられぬ運命だったとしてもだ、例え解決も抜け道も存在しないような問題でも。」

「例え奇跡が起こらずとも、避けられぬものは仕方が無い。だが……」

 

「勝ちに拘らず負けぬよう、全力を尽くせ。」

「さすれば最悪を撥ね退けられるじゃろうて。」

 

齢を100も数えた翁はタバコをふかす。

 

「それにな。」

「戦争は殺すか殺されるかではない。」

「勝つか負けるかの勝負。負けると知ったのならば負けぬか、引き分けに持ち込めれば良い。」

「どれだけ人命を助けられるかではなく、どれだけ犠牲を抑えられるかを考えよ。」

「人の顔を思い浮かべるな。考えれば死ぬ。いたずらに犠牲を大きくするだけは避けろ。」

「迷いを捨てよ。非情になって己が道を踏み越えろ。生きて次にいきろ。死ぬのは許さん。」

 

翁はただ、紫煙に身を預ける。まだまだ若いなと思い、厳しく接する。

 

 

「……。はい。」

「話は終わりだ。今日はそうだな、いつものよう…」 

 

いつもの好々爺に戻ったところで、突如「窓がバタバタと五月蠅く鳴り響く。」

遅れて地震のような短い揺れがガタガタと打ち鳴らす。

……建悟は三門市が見える方向へ目を向けた。…爆発と思わしき音の風が遅れて届く。黒い煙が細くも立ち始める。

 

「…なんと、もう始まったのか。」

老人は驚くも。

 

「建悟。」

「お前は目的を果たせ。それがお前の使命(避けて通れない天命)なのだろう。」

「今は力が無い、だからこそ貪欲に学べ。身に付けろ。そして…一矢報いてこい。(生きて帰ってこい。)必ずだ。」

 

「ワシは孫たちを少しでも避難させる。なぁに心配せんでええ、…くれてやる。餞別だ」

水を得た魚のように元気に動き回る緑川爺が車の鍵やらを手に取りながら、建悟にとんでもないものを用意していた。

 

「これがお前の今の武器だ。逃げるだけが全てではない、……抗う術を見つけろ。抗え。」

 

 

緑川爺の用意した……ポンプアクション式の散弾銃、12ゲージのIthaca Model37だった。

 

「"おまけ"を付けてある。確かめな、準備が出来たらいけ。ワシはもう往く。…戸締りせんでよいからな。」

 

緑川爺は返事も言わせずにそそくさと外に出てしまった。

建悟は困惑したまま……ショットガンを手に取る。

感触や最低限度の点検を見ていくと……一目で切り詰められていることは既に違法だが、それ以上に違法な銃器であることが分かった。

 

肩掛けバックに隠し持てるように切り詰められたバレルとストックが小さく拳銃サイズ(チューブ2発)になっており、本来あり得ない形である「ピストルグリップ」の形で拳銃のそれと同じであり、しかも安全機構の役割を果たすパーツが省かれて連射「スラムファイア」が可能となっているなど……明らかに攻撃的な改造が施されており、黒色の細長いタクティカルショルダーバックに隠し持てるよう詰められており……

 

「…爺さん。やり方が過激すぎだよ…だけど、ありがとう」

自らを守るための銃を手に取り、感触を確かめていく。最低限の動作を確認し……3インチの12ゲージ・マグナムショットシェルでいつもより重く感じる所から、火薬か弾が多く詰められているのだろうと察せられるほど重い。明らかに10発だけ異常に重たい弾薬まである。

合計60発のマグナムショットシェルをバックに詰めていき、ばれない様に私物も仕込んで……1点スリングを取り付けて片手で保持・コッキングできるように、ストックとフォアエンドに取り付けた。

 

 

「……俺ができること、少しでも…逃がす事か」

覚悟を決めた青年は、外に停めているスズキのGN125Eのエンジンをふかし、フルフェイスヘルメットを被り…地獄の街へと自ら向かう。


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