とある偶像の一方通行サマ   作:ルルリラ
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アニメ『対魔導学園35試験小隊』のOPより拝借。
原作終盤の狂気は読んでて「はぇー、すっごい⋯こわいなーとづまりすとこ⋯」とか思いました。



第3話 Embrace Blade

 

 

「⋯⋯流石におかしいだろ、人の気配が全くねェぞ?」

 

コンビニへ向かっていた一方通行だったが、その道すがらで街の異変に気が付いた。それでわざわざ大通りまで赴いたのだが、彼はここまで来る間に誰一人として出会っていない。

 

不思議に思ってケータイを開くも、やはり日付は12月24日を示している。本当に今日がクリスマスイヴであるならば、夜こそ賑わっているのが普通というものであろう。

 

だとすれば、今の状況はどうか。

がらんとした街を彩る装飾らは、その寂しさを小馬鹿にされるように、吹き抜ける風に煽られている。

まるで、彼だけがこの街に置き去りにされたのかと錯覚してしまう。そんな不気味なまでの静けさだった。

 

 

そんな辺りの光景をキョロキョロと見渡し、何処を目指すわけでもなくふらりふらりと。彼の頭からはコンビニへ行くという当初の目的は飛んでしまっていた。

 

 

ふと気が付けば、一際目立つビルを目の前にする。

 

 

──窓のないビル。それがその建物の名前である。

 

その名の通り、そこには窓がない。というより、窓はおろか出入口となるドアすら存在しないのだ。外界とは完全に遮断されており、内部への出入りは『案内人』を通さなければならない。

 

 

学園都市を統べる統括理事会の会長。その人物が居座る場所だと言われている。その名前すら公表されておらず、全てが謎に包まれた人物だ。

 

斯く言う一方通行も会ったことすらない。

一応、彼には『絶対能力進化実験(レベル6シフト)』を受けた際に、会長との直接交渉権を与えられている。

しかし、彼は未だにその権利を行使してはいないのだ。

 

 

「なーンで俺はこンなところに来てンだろォな」

 

まさか、妙な力でも働いているのだろうか。彼はまるで惹き寄せられるように、この場所へ足を運んでいた。

 

 

「⋯⋯あれは──」

 

彼はそう言って、すぐそばの交差点へと目を向けた。そういえば人っ子一人どころか、車一台すらも見かけていなかったことを思い出す。

 

そこには二人の人物が居た。

一人は、一方通行よりも背丈が高く、黒いコートを着た神父の大男。燃えさかるような赤い髪と目の下にあるバーコードの刺青が特徴的だった。そして、その目は一方通行へと向けられている。

 

もう一人は、なぜか満足げな顔をして横たわっているシスター服の少女。昼間、一方通行と邂逅したお騒がせ腹ペコシスターだった。どうやら呑気に眠っているらしい。

 

雪除けされた歩道から積雪の道路へと。一方通行はザリザリと雪を踏み鳴らして二人へ近付いた。

 

そして、神父の男──ステイル=マグヌスは特に驚きもせず、さも迎え入れるかのように一方通行を見ていた。

 

 

「⋯⋯やあ、待っていたよ。初めまして、アクセラ──」

「神父サマの性癖に口出しする気はねェが、盛るンなら他所でヤってな。まァ、クローンでよければ養豚場の場所を教えてやるぜ? 今が繁殖期かどうかは知らねェけどなァ!」

 

ぎゃはははは、とわざとらしくて下品な嘲り。

 

「ここはオマエみてェなのが巣食っていい場所じゃねェンだ。何たって学園都市だぜ?」

 

開口一番。一方通行はステイルからのご挨拶を上書きするように罵倒を繰り出した。

 

そして、彼なりのご挨拶を受けたステイルはというと、彼を射殺さんとばかりに忌々しく睨んでいた。

 

だが、既に一方通行の目には倒れているシスター服の少女しか写っていなかった。

 

(ありゃァ昼間のガキか。⋯⋯俺の能力が効かねェ、新種のイレギュラーだ)

 

 

顔を赤くしていたステイルは目を閉じ、大きく一息をついた。

 

「ふう⋯⋯僕もまだまだ半人前だな。小馬鹿にされた程度で熱くなるのは未熟さゆえなのか」

 

それでもクールダウンが早いのは自慢だけどね。ステイルはそう言って、ポケットから取り出したタバコに火をつけた。

 

「ふーン、あァそう」

 

どうでもいいオーラ全開の一方通行には、別にどうということはなかった。

 

「さて、自己紹介をさせてもらおうかな。僕はステイル=マグヌス。イギリス清教、必要悪の教会(ネセサリウス)に所属する魔術師だ」

 

「⋯⋯はァ?」

 

どこが自己紹介だ、全然出来てねェだろうが。彼はそう思いはするも、あえて口に出して言わなかった。

 

「そして、僕の魔法名は『Fortis931』。その意味は『我が名が最強である理由をここに証明する』といったところさ」

 

ああそれと、と続けて言った。

 

「こんなナリをしているが14歳。一応、君よりも年下だよ」

 

「⋯⋯(嘘つけ。そのタバコやら刺青を抜きにしても、その年増ヅラで14歳はねェだろ)」

 

「⋯⋯何だ今の間は?」

 

一方通行は次々と現れるワードにいい加減うんざりしていた。

 

「まあいいか。人払いのルーンによって特定の人物⋯⋯今回は君以外の者が近付かないように──」

 

どうやら、彼が許容できたのもここまでだったらしい。「ちょっと待て」と割って入り、無理やりに会話を打ち切った。

 

「魔術師に魔法名にルーンだァ? 何バカみてェな寝言ほざいてンだ、コラ」

 

残念な人を視る目。

一方通行はそれをステイルへと向けた。そして、彼は自分を14歳だと言っていた。⋯⋯つまりは、自分に設定とかがあると思い込んでいるお年頃なのだと決めつけていたのだ。

 

 

「⋯⋯ああそうか、君は『魔術』を知らないのか」

 

向けられた目から察したステイルは、ただ純粋な感想を述べた。

 

「何だコイツ。すげェむかつくなオイ」

 

しかし、それも一方通行には逆効果だった。

ステイルのその反応は一方通行の神経を逆撫でしていた。彼にしてみれば、いきなり意味不明すぎるワードを並べられ、その挙げ句に呆れられたのだ。まあ仕方のないことだろう。

 

 

「この世界には不可思議な力が点在している。この学園都市が発足した主な理由──オカルトへの対抗だったかな? 魔術もその一つと考えてもらえばいい」

 

「オカルト⋯⋯ねェ」

 

一方通行はとりあえずステイルという男の話だけでも聞いてみることにした。

 

「まあ実際のところ、きな臭いところはある。

だが、君も知っているだろう? 100年前に多発した認定特異災害『ノイズ』。そして、その対抗手段であったとされている『シンフォギア』。

⋯⋯そもそも、超能力なんてモノがあるぐらいだ。他にあってもおかしくはないはずだろう」

 

具体的。それでいて粗方の筋が通った話であれば理解はしやすくなるというもの。一方通行も「ほう」と息を漏らしていた。

 

「なるほどなァ。⋯⋯つゥか本当にオカルトなンて実在してたのかよ。てっきり都合の良いデタラメかと思ってたが」

 

一方通行は納得すると同時に、一つだけ気がかりだったことを確認した。

 

「テメェの言った『ルーン』⋯⋯だったか? 俺以外のヤツが近付かねェように──ってのはどういうことだ?」

 

「一度、君と会って話をしてみたかったんだ。そして、その能力をこの目で見てみたいと思った」

 

「⋯⋯」

 

あァなるほど、コイツが何言いてェのか分かった。一方通行は察し、そう心中で独りごちた。

 

「だから、決闘という形でやらせてもらうよ」

 

「あほくさ。要は喧嘩したかっただけかよ、くっだらねェ。前置きが長ェし、俺に何の得があるってンだ?」

 

「さあ? ここの会長からは『両者闘ってみれば分かることだ』としか言われてないからね」

 

(⋯⋯会長、だと? 学園都市の上層部、それもトップの会長サマが絡ンでるとなると⋯⋯どうやら単なる厄介事じゃないらしいな。面白ェことになりそうだ)

 

わざわざ窓のないビル前に呼び出されたのもそういうことなのか。彼はこんなところでその言葉を聞くとは思ってもいなかったようで、少しの興味が生まれていた。

 

そして、ザッと両脚を開き、いち早く戦闘態勢に入ったステイル。しかし、彼は「ああ、そうだ」と思い出したように、やる気もなく棒立ちしている一方通行へと言った。

 

⋯⋯あくまでも決闘という形をとるために、彼なりの筋を通そうとして。

 

 

「僕は魔法名まで言ったんだ。だから、君にも名乗ってほしいな。君の能力名からきている通り名『一方通行(アクセラレータ)』ではなく、()()()()()()()()

そうは思わないか? ⋯⋯櫻井(さくらい)───」

 

 

 

 

 

 

 

「その名で呼ぶンじゃねェよ クソ野郎がァァッ!!!!」

 

 

 

 

勢いよく踏みしめられた地面はクモの巣状に張り巡らされた亀裂を生むと、すぐに内側から土煙を吹き出した。からん、ころんと爆ぜたコンクリートの破片が辺りに飛び散る中、彼はゆっくりと口を開いた。

 

 

「どこで知った、なンて聞く気はねェッ⋯⋯!

わざわざ俺を呼びつけて殺されたがってるバカに聞く耳はねェだろうからなァッ!!」

 

 

先程まで軽々と開いていた彼の口から、ずんと重みのある言葉が吐き出された。そこに込められている思いの分だけ威力は増し、ステイルの耳から脳にかけてビリビリと響いていた。

 

 

 

──『櫻井』。

それは一人の少年が捨て去った呪いの言葉である。

 

昔、苗字は二文字で名前が三文字、日本人らしくてどこにでもあるような名前の少年がいた。しかし、その血が受け継いだモノには幼かった彼では背負いきれなかった。紆余曲折あり、現在その少年は『一方通行(アクセラレータ)』を名乗り、学園都市で第一位という肩書きを持っている。

 

 

 

そして、ステイルは一方通行の心へと土足で踏み込んでしまっていたのだ。それだけに飽き足らず、()()()()()()()()すら踏みにじってしまっていた。

 

 

 

(クソ⋯⋯あのビーカー野郎め! どうなるか分かっててわざと僕に教えたな!? 僕に彼の心の傷を抉らせるつもりで⋯⋯!!)

 

ステイルは『ビーカーの中の変人』へと、そう怒りを向けた。彼はまんまと変人の計画(プラン)の駒として、その役割を果たしていたのだ。

 

 

 

「すまなかった⋯⋯!」

 

ステイルは頭を下げ、心の底から後悔していた。彼にとっては完全に予想外の事態であった。

 

「まさか、君にこれほど深い傷があるとは思ってもいなかった。⋯⋯本当だ、自分がどれだけ無知だったことか。身に染みて後悔している!」

 

一方通行の出自を知っている以上、彼はもう少し言葉を選ぶか、情報を詮索する必要があったのだ。しかし、それももう遅い。

 

 

「⋯⋯わがままを言ってばかりで悪いが、実を言うとこれ以上の時間すら惜しいんだ。だから僕の非礼を後に預けて、話だけでも聞いてくれないだろうか⋯⋯?」

 

 

そこで、しばらくの間が生まれ──

 

 

「⋯⋯⋯⋯話せッ、テメェを100回殺すか1000回殺すかは、その後だ!!」

 

怒りの矛先が定まらず、ぶっきらぼうに告げる一方通行に対して、ステイルは「助かるよ」と言うと、続けて彼へと問いかけた。

 

 

「君は彼女──インデックスについて、どれだけ理解している? 今日の昼間、君たちは僅かばかりの時間だったが会っていただろう?」

 

インデックスと。

ステイルは今も横たわっている少女をそう呼んだ。

 

(インデックス⋯⋯『目次』ってところか。人のこと言えた義理じゃねェが、変な名前だな)

 

そして、一方通行はステイルの言った意味を理解した。

 

「オマエ⋯⋯全部見てやがったのか。それを隠す気もなく話すってこたァ、気に入らない回答だったら即ぶった斬りってところか?」

 

「⋯⋯さあ、どうだろうね」

 

「フンッ、あくまでしらを切るってか」

 

 

「そのガキ──インデックスっつったな。そいつには俺の能力が効かなかった。⋯⋯外部からの物理的な攻撃はおろか、内部への身体的な攻撃もだ。もしかすると、そいつ自身ってよりはどこか別の要素に理由があるンじゃねェのか?」

 

一方通行は昼の出来事を分析し、断定的な答えを出した。彼はインデックスに触れた際、色々と試していた。そして、そこで気付いていたことが幾つかあったのだ。

 

「⋯⋯なるほど、流石は学園都市の第一位といったところか。科学サイドの人間がこうも魔術を分析出来るとは」

 

ステイルは素直に感心し、続けて言った。

 

「そこまで分かっているのなら話は早いな。まずは、君も気になっている彼女の秘密についてから話そうか」

 

一方通行の眉がピクリと動いた。

今度ばかりはステイルの言った意味を理解するのに、いくらかの時間を要した。

 

 

(この俺が⋯⋯気になっているだと?

俺がガキみてェに興味を持ってワクワクしているとでも思ってンのか?)

 

反射的に顔へと手が伸びていた。

一方通行は口元を確認する。すると、彼は自分の口角がつり上がっていることに気が付いてしまった。

 

 

(⋯⋯あァそうか、そうだったよなァ。ずいぶんと長い間忘れていたぜ、この感覚をよォ⋯⋯)

 

無興味、無関心の事なかれ主義。

そんな冷めきっていた一方通行の心に、微熱ながらも確かな温かみが生まれていた。

 

 

「彼女が着ている服、その名は『歩く教会』という。端的にいうならば無敵の結界さ。その編み方に特徴があってね。呪術的な方法で組み込まれたこの服は御加護によって絶対の防御を誇るんだ」

 

「ンだよ、そのトンデモは⋯⋯ッ! 編み方なンつう理由で⋯⋯そンなくだらねェ理由で無敵だとッ!? ふ、ざけンじゃねェぞクソがッ!!」

 

一方通行の望んだモノ。

20000体の屍の上に立たなければ、手に入らないとされた力は⋯⋯彼からすれば、あまりにも呆気ない方法で成り立っていた。

 

「そうだ! そして、彼女はそんなモノを背負わなければ普通に生きていけないんだ!!」

 

「⋯⋯どういうことだ?」

 

「ハァ⋯ハァ⋯! すまない、つい声を荒らげてしまった」

 

ステイルは息を整えると、話を切り出した。

 

「⋯⋯そもそも、なぜ彼女がそんな結界を纏わなければならないと思う?」

 

「そりゃァ死ンだら困る理由でもあるンだろ。頭ン中に爆弾でも埋め込まれてるってか?」

 

「爆弾⋯⋯か。その程度のモノだったら、どれほど良かったことか」

 

「勿体ぶンな、さっさと言いやがれ」

 

「⋯⋯世界の全て、だよ」

 

「全てェ⋯⋯?」

 

「彼女には完全記憶能力というものがあってね。⋯⋯おっと、脳機能のことなら君たちの専売特許だったな」

 

「自身が目にしたモノに限り、その全てを記憶するっていうアレか」

 

「そうだ。そして、彼女の脳機能は10万3000冊の魔導書の記憶によって圧迫され、それ以外の記憶は許容量をオーバーする。だから定期的に消さなければ脳がパンクして死んでしまう」

 

「はァ? オマエ、それマジで言ってンのか?」

 

何を馬鹿なことを。一方通行は呆れ返ってそう言った。

 

「⋯⋯そう、今となってはどれだけ馬鹿らしいことか。僕たちはずっと騙されていたんだ、イギリス清教のトップである司教に⋯⋯!」

 

ステイルはギリギリと歯を軋ませ、怒りを剥き出しにする。

「一年を周期として彼女の記憶を消さなければ死ぬ。これは彼女のパートナーとなった者には必ず言い渡されるルールさ」

 

ステイルもまたパートナーの一人だった。

だからこそ、自らの手で消してしまったモノに後悔の念を顕わにしながら、強く⋯⋯強く言い放った。

 

 

「僕らは彼女の記憶を消してきた。逃げ惑う彼女の⋯⋯嫌がる彼女の⋯⋯涙を流して許しを乞う彼女の⋯⋯!!」

 

「ンでェ? その嘘に気付いたのは最近ってところか」

 

重く口を開くステイルに対し、一方通行はというと何ら変わりなかった。彼らの事情などにはさほど興味がなく、あくまでもインデックスの秘密にしか頭になかったのだ。

 

「⋯⋯そうだよ。少し前に、ここの会長に呼ばれてね。色々と情報を貰ったんだ。⋯⋯もちろん君のも含まれていた。そのことは本当に悪かったと思っている!」

 

「⋯⋯それはもういい。つゥか何で俺の情報が含まれてンだ?」

 

「君の能力だよ。『一方通行(アクセラレータ)』を以てすれば、インデックスを救うことができる。他の方法は僕の仲間が見つけたらしいが、一番手っ取り早いのは君なんだ」

 

「俺に人助けをさせようってかァ? 触れることすら出来ねェあのガキをどうしろってンだ」

 

一方通行のやや消極的な物言いに、ステイルは思わず目を点にした。

 

「⋯⋯やれやれ。君は自身のポテンシャルに気付いていないらしい。どうやら少し過信しすぎたのかな」

 

「⋯⋯テメェ、イイ度胸してるじゃねェか」

 

「気を悪くしたなら謝る。しかし、とてもじゃないが信じ難いんだよ。本当に君が、あのフィーネの系譜を継いでいるのかが⋯⋯」

 

「オマエが何を言ってンのか、俺にはさっぱりだ」

 

まさに、この一言に尽きるというものだろう。

 

「これも順を追って説明しなければならないのか⋯⋯」

 

やれやれ面倒だな。ステイルは溜息をつきながら、一方通行へ語り始めた。

 

「インデックスが記憶している10万3000冊の魔導書。それには世界の全てが記されていると伝えられている。だからこそ、彼女は世界から狙われているんだ。どんな魔術師であれ魔術組織であれ、喉から手が出るほど欲しい代物だからな」

 

ああそうだ、と彼は思い出して付け足す。

 

「錬金術の界隈では、それを『万象黙示録』とか呼んでいるらしい。かつて、この地に厄災をもたらした錬金術師──キャロル・マールス・ディーンハイムが完成させようとした代物だよ」

 

「万象、黙示録⋯⋯」

 

「とはいえ、未だかつて全てを解読した者はたった一人の女性だけらしい。それがフィーネだと言い伝えられている」

 

「フィーネ──『終わり』の名を持つ者、か」

 

フィーネ。

一方通行はその名の響きに、どこか懐かしさを覚えていた。つい、何度も口ずさみたくなるような不思議な感覚。なるほど、どうやら彼とはただならぬ関係があるらしい。

 

 

「そして、歌と錬金術を広めたのは彼女だと言い伝えられている。奇しくも、その遺志である僕らはこうして相見えているわけだ」

 

ステイルが含みのある言い方をすると、たちまち一方通行が食いついた。

 

「⋯⋯何だと? そりゃどういうことだ?」

 

「そうか、君は魔術の存在すら知らなかったんだよな。僕ら魔術は歌の派生で、君たち超能力は錬金術の派生なのさ」

 

 

「魔術とは歌の一部を抜粋し、簡易化させたものなんだ。しかし、超能力はどうだろうか? 『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』なんてアバウトなモノは⋯⋯本当に科学の出した答えなのか?」

 

「⋯⋯おいおい、まさか──」

 

「たかが思い込みくらいで現実が変わるというなら、この世界はもっとまともな顔を見せているはずだろう。⋯⋯そうじゃなければ、超能力とは一体何なのか──それは錬金術を内に押し込んだモノなのさ」

 

「錬金術を内に⋯⋯」

 

「そうだ。だが、それでいて錬金術とは決定的な違いがある。錬金術師は歌を歌えるが、君たち超能力者は脳構造を変化させているせいで、拒絶反応が出るから歌⋯⋯ひいては魔術を扱えない」

 

「フンッ、要するに超能力は劣化した錬金術っつゥ訳か」

 

「まあ結果的にはそうなるな」

 

──ステイルはそう述べたが、本当にただの劣化だとは言いがたい。

 

なんせ、錬金術はそのプロットの構築にあたって術式が表面化されてしまう。そこに外的要因などが加わると、術式そのものが維持が不可能となって自壊するのだ。

 

しかしその点、超能力であれば脳内で組み立てられる演算式がその代替となっているため、直接脳への干渉でもしない限りは阻害を受けることがない。

 

その時々で、特性が有用であるかが決まるのだ。

 

 

「⋯⋯長ェこと講釈たれてくれてどォも。おかげで、いかに世界が広いかってのが分かったぜ」

 

「礼なんていらない。⋯⋯さて、これまでの話を踏まえた上で本題へ入らせてくれ」

 

ステイルはキリッとした顔を一方通行へと向け、胸の内に秘めた願いを告げた。

 

「君はインデックスに興味を示している。だがこの際だ、別にそれが同情でも気まぐれでもいい。彼女を救ってもらいたいんだ! 首輪なんてものを付けた教会から⋯⋯! いや、か弱いこの娘を禁書目録だなんて扱う世界から⋯⋯!!」

 

 

ステイルにとって、これは本心から出た叫びだった。そこに嘘などありはしない。だって、彼にはその資格すらなかったのだから。

 

『たとえ君が全てを忘れてしまうとしても、僕は何一つ忘れずに君のために生きて死ぬ』

 

 

これはステイルがパートナーだった時に交わしたインデックスとの約束である。

そして、彼はルールに従って彼女の記憶を消した。それから少し経ち、知ってしまった必要悪の教会が彼女にしていた仕打ち。

 

『インデックスは生まれつき魔力が練れず、魔術を使えない』

 

とんだ大嘘であった。

教会は 自動書記(ヨハネのペン)という術式を彼女にかけ、彼女自身の魔力によって供給させていたのだ。それは、禁書目録を狙う者に対する自動防衛システム。防衛というからには、ソレは四六時中稼働している。つまり、彼女が有する魔力を常時、強制的に吸収しているのだ。魔力が練れないというのは当然ながら、魔術なんて使える訳がなかった。

 

 

 

ステイルはこの学園都市に初めて来た時のことを思い出していた。

 

『ステイル=マグヌス、キミにいいことを教えてやろう。この世界には運命というモノがある。そして、彼女を救う運命にあるのはキミではない』

 

彼は激情に流されてビーカー野郎に襲いかかるも、不可視の力で呆気なく返り討ちにあった。その時、思い知らされたのだ。自分は舞台に立つことすら許されていないのだと。

 

『怨むならこの世界を怨むといい。運命などというくだらないモノが蔓延るこの世界を──キミに理不尽を突き付けたこの世界を⋯⋯』

 

その言葉通り、ステイルはこの世界を怨んだ。それは今だって変わっていない。

 

 

 

そして、そんな彼をよそに一方通行はというと。

 

 

 

 

 

 

 

 

(くかかかッ! くっだらねェな……哀れすぎて言葉が出てこねェよ。にしても『興味を示している』か。まァ、あながち間違いじゃねェけどな)

 

 

あまり深くは語らないようだが、ステイルにも思うことがまだまだあるのだろう。しかし、一方通行にとっては「だから何だ」で済ませられる程度であった。ただの他人事を目の前にして「くだらねェ、興味ねェ」と心底で吐き捨てる。

 

 

依然として、彼にしてみれば全てが雑音でしかないらしい。だから彼はステイルに倣い、胸の内に秘めた願いを言い捨てた。

 

「⋯⋯ずっとよォ、謎だったンだ。最強を超えた無敵なンてモノが本当にあるのかってな。そしたらどうだ? 絶対の防御に加えて、万象黙示録ゥ? 世界の全てだァ?」

 

ケラケラと楽しそうに笑う一方通行。そこから不穏なものを読み取ったステイルは込み上げてきた熱を抑えつけ、彼へと再び問いかけた。

 

「⋯⋯何が言いたい。さっさと僕の質問にYESかNOだけで答えろ⋯⋯!」

 

 

 

「バカか、NOに決まってンだろ。あァそれと、そのクソガキ⋯⋯俺の能力実験に利用してやるからよこせ。

まァ、実験用のマウスよりかは多少マシな生活は送らせてやるぜ? くかかッ、何たってせっかくのオモチャが──」

 

 

「その口を閉じろ! このクソ外道がぁああああ!!」

 

 

ステイルはもうこれ以上は一方通行の声を聞きたくなかった。彼自身、一方通行と面と向かって話を広げていた時点で薄々気付いていた。一方通行という少年は他人への興味、関心というものがない。自分を中心として世界が回っているという思考が、彼の醸し出している雰囲気からよく分かっていた。やはり、強靭な力というモノは人を狂わせる副作用があるらしい。

 

 

「やはりな! 君なんかに彼女は任せられない!!

神裂め、ムダな希望を与えて僕を騙したのか!?」

 

 

ステイルの見開いた目は一方通行の全て──その歪んだ心象すら見透かし、捉えていた。今の彼からは先程までの余裕など微塵も感じられない。

 

今度は一方通行の方が「お返しだ」と言わんばかりに、ステイルの心へと土足で踏み込み、そこにあった傷痕を踏みにじったせいである。

 

 

「お前のその軽挙を後悔させてやるさ……!

僕ではなく、彼女への無礼に罰されろ! そして、煉獄に焼かれて惨めに眠れ!!」

 

ステイルはそう言葉を荒らげてコートを捲り、内ポケットに潜めていた幾千、幾万というルーンの束を宙に放ち、詠唱を始めた。

 

 

 

 

 

その時だった。

 

突如、白くて半透明な物体がぽうっと湧いて出てきた。やがて、ヒトの輪郭へと形状を変えたソレは呻き声を上げながら、天へ地へと透けて縦横無尽に飛び回る。

 

 

その内のたった一つが一方通行の身体をすり抜けると──

 

 

──ぞくり。

言葉にできない寒気。それは全身を舐め回されるような不快感となって彼の全身を駆け巡っていった。

 

(⋯⋯な、ンだこれはッ!?)

 

 

 

──15世紀より欧州にて『魔女狩り』というものが勢いを増した。というのも、当時の時代背景には説明のつかない凶災──飢饉や流行り病などはオカルトに原因があるのだと一貫する思想があった。

 

最終的に数万人の犠牲者を生んだといわれるこの悲劇。その中には、当時、魔女として扱われていた『魔術師』や『錬金術師』も含まれていた。しかし、亡くなった彼らはその内のほんの一握りである。

 

だとすれば、残りの大半を占めていたのはどういう者たちかというと⋯⋯ただの一般市民であった。

 

審判を受けた彼らは拷問によって串刺しにされ、磔にされ、人間としての尊厳を奪われてしまった。終いには、全身を火で焼き尽くされたという。⋯⋯骨の一つすら残さず、その身を灰燼に帰したそうな。

 

 

 

そして、ステイルの詠唱開始に呼応し、突如として現れた『ヒトの輪郭をした物体』。

それは⋯⋯亡き彼らの魂だった。

 

 

 

 

限りなき願いをもって(S u m m i s d e s i d e r a n t e s a f f e c t i b u s)

 

ひらりひらりと宙を舞うルーンは、その一つ一つが青白く発光し、空へと目がけて一直線に伸びていく。たった一時で輝きを失い、一変してただの紙くずとなるが、そこから放たれた光は雪の夜空を照らし、暗雲を溶かしていく。

 

 

『熱いよ⋯⋯』『アツイ』『あつい』『アツイヨ』『オマエヲ!』『アツイ』『あついよ』『アツイ』『此れが』『アツイ』『アツイヨ』『キャロル⋯⋯』『アツイ』『アツイ』

 

 

そして、亡者の嘆きは──

 

 

 

魔女に与える鉄槌を(M a l l e u s M a l e f i c a r u m )!!

 

やがて、雲の隙間からステイルの背後へうっすらと一筋の光が射しかかった。そこに生まれた弱々しい灯火は、それ以降も後光を絶えず蓄積させ、その体積を幾倍にも増長させていく。

そして、その光の集合体は赤く燃えたぎり、巨大な、それでいて不定な火柱へとその身を変化させていく。

 

 

『痛いよ⋯⋯』『イタイ』『いたい』『イタイヨ』『コロシテヤル!』『イタイ』『いたいよ』『イタイ』『貴方の』『イタイ』『イタイヨ』『人を⋯⋯』『イタイ』『イタイ』

 

 

──月の狂気に飲み込まれ──

 

 

 

顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ!( I C R M M B G P )

 

ステイルの詠唱が終えると同時に、ふわりと漂っていた死者の魂は次々と炎へその身を投じ、自ら餌となっていく。そして、おびただしい程の燃料によって猛々しい炎はさらに膨れ上がっていった。

 

 

『苦しいよ⋯⋯』『クルシイ』『くるしい』『クルシイヨ』『アダム!』『クルシイ』『くるしいよ』『クルシイ』『愛なんだね』『クルシイ』『クルシイヨ』『知るんだ⋯⋯』『クルシイ』『クルシイ』

 

 

──狂気へと手を貸す。

 

 

 

「現われ出でよ、魔女狩りの王(イノケンティウス)!!」

 

 

 

ステイルの叫びに応じ、巨人の姿形をした煉獄の炎が呼び起こされたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□■□■□■□

 

 

 

 

──これは、とってもかなしいものがたり。

おもわず、ほろりとなみだをながしてしまうような⋯⋯そんなおはなしです。

 

 

 

むかーしむかし、あるところに『つきのテンシ』がいました。テンシとはカミサマによってつくられたそんざいのことで、あるじにちゅうせいをちかい、ふたりでなかよくくらしていました。

 

 

しかし、テンシはカミサマどうしのあらそいによって、つかえるべきあるじをうしなってしまいます。

 

そのけっか、ひとりぼっちになったテンシは⋯⋯おろかなカミサマにつかえなければいけなくなりました。

 

 

たいせつなあるじをうばわれ、きらいなやつらにこきつかわれてしまいます。

テンシはそんなげんじつをなげきました。

「もうこんなせかいにいみなんてない! ぜんぶぜーんぶこわれちゃえばいいんだ!」と。

 

⋯⋯なんと、かなしいせかいでしょうか。テンシのこころはすさみ、いつしかくだかれてしまいました。

 

 

 

しかし、そんなあるとき、テンシはひとりのヒトをみつけました。

かのじょのなまえは『ふぃーね』。ヒトでありながら、『そうぞうしゅ』とこうしんできるみこでした。

 

 

さいしょにめにしたときは、ただのきょうみ。

「⋯⋯ヒトごときが、いったいなにを」とたかをくくり、ものめずらしそうにながめていました。

 

そして、そんな『ふぃーね』はというと、いつも『そうぞうしゅ』にかたりかけていました。ときにはなやみを、ときにはじしんのおもいを。それはしゅぞくをこえた、ぶそうおうなこいでした。

 

 

しかし、そんな『ふぃーね』のこいするすがたに、いつしかテンシはひかれてしまい、こいごころをいだきます。ふつうなら、カミサマにつくられたテンシにはこころなんてないはずなのにね。

 

 

「ああ⋯⋯いとおしい。そのうつくしいありようといい、すうこうなこころといい⋯⋯まるで、なきあるじをみているようだ」

 

 

しかし、おろかなカミサマはかのじょのことをよしとはしませんでした。『そうぞうしゅ』にみむきもされないカミサマは、ただのしっとから『とういつげんご』をヒトからうばうのろい──『ばらるのじゅそ』をつきにほどこします。

 

 

そして、ことばをうしなったヒトはあらそいをはじめました。かつてカミサマはそのほしでころしあいをおこしていたのです。そのれきしはくりかえされてしまいました。

 

 

あらそいからいきのこったヒトには『ふぃーね』をはじめとしたおんながじゅうにんほど。⋯⋯そして、おとこはたったひとりだけでした。かれのなは『あだむ』、はじまりをいみするものです。

 

ヒトは『あだむ』と『ふぃーね』をちゅうしんとして、ふっこうをはかりました。あらたなげんごをうみ、いしそつうをかのうにします。そして、あらそいのないせかいをのぞみ、へいわをもくひょうにしました。

 

しかし、『ふぃーね』には『そうぞうしゅ』へのみれんがのこっていました。「いつのひか『とういつげんご』によって、このこいごころを⋯⋯」といって、ねがいをかなえるために、なんどもてんせいをします。かのじょはのろいをとくほうほうをもさくしつづけました。

 

テンシは、そんなかのじょからめがはなせなくなります。そのいっきょいちどうをかんさつし、なんどもてんせいするかのじょを、だれよりもはやくみつけていました。

 

 

 

 

 

そして、すうせんねんご。

『ふぃーね』は、つきにかけられたのろいをとくために、テンシをころそうとします。

 

かんぜんせいいぶつ『でゅらんだる』のむじんぞうえねるぎー。それをりようした、かでんりゅうしほう──『か・でぃんぎる』によって⋯⋯

テンシは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「あついよぉ⋯⋯」「いたいよぉ⋯⋯」「くるしいよぉ⋯⋯」「どうして『ふぃーね』はこんなしうちを⋯⋯」

 

テンシはうらぎられたとおもい、はげしいいたみにもだえていました。ずっとずっと、「なんでぇ?」「どうしてぇ?」となきながら、こたえをさがしつづけます。

 

 

そして、そんなあるときにテンシはきづいてしまいました。

 

 

いたみだけがヒトのこころをつないで

きずなとむすぶせかいのしんじつである

 

 

これは『ふぃーね』がよくいっていたことばです。そして、かのじょがみつけたかのじょだけのしんじつでもあります。

 

 

「⋯⋯ああ、そうか! 『ふぃーね』はわたしのことがすきだから、いたみつけ、くるしませているんだ!」

 

なんということでしょうか。

いたみをうけつづけてきたテンシのこころはゆがんでしまいました。

 

⋯⋯いえ。もしかすると、それでただしいのかもしれませんね。おろかなカミサマのせいで、くるってしまったこのせかい。せいじょうであることこそ、いじょうというものでしょう。

 

 

やがて、テンシはそのいたみをうけいれました。

だってそんないたみも『ふぃーね』のことばによると、愛じょうのうらがえしだから。⋯⋯いやいや、むしろ愛そのものだよ。

 

だってほら、テンシがくるしんでいるあいだは、かのじょのことをわすれることはないからね。どうやら、いたみはテンシとヒトのこころをつなぐものでもあったらしいよ? だって、これもきずなってやつなんだからさ!

 

 

「あははは。はやくあいたいよ、ふぃーね!

こんどはわたしがあなたをいたみつけて、くるしませて⋯⋯愛してあげるんだからね!!」

 

 

 

だからこそ──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アダム(始まり)⋯⋯いや、今は一方通行(アクセラレータ)といったな。

私はお前を殺さなきゃいけないんだ! フィーネ(終わり)を泣かせるお前だけは生かしておけないッ!!」

 

 

その天使の名は『ガブリエル』。

ただ、歪みきった愛を持つだけの者である。

 

 

 




べ、別にアダムって裸の錬金術師のことじゃないからね! この小説ってシンフォギア3期が終わった後に考えられたらしいから!勘違いしないでよね!(ツンデレ)

GX繋がりで遊戯王GXより、皆のトラウマ⋯⋯じゃなくて、私のマイフェイバリットカードをトレースさせました。本格参戦はタイトル名『Growing Pains』にて。

とある要素とシンフォギア要素は絡めやすいです。そして今回は物語の深みへ触れてみました。実は最後の怪文書がその答えだったり。


考察その②〜フィーネ〜
輪廻転生(リインカーネーション)によって彼女の系譜が継がれている以上、彼女にも娘なり息子なりがいるはず。もっというと、伴侶となる男がいたかもしれない。
(フィーネなら人工受精とか無性生殖によって生み出した可能性あり)

そして『もしもフィーネが一人の男を愛していたとすれば⋯』という設定で生まれたのが本SSとなっています。創造主を愛していながら、子を残すため──もっというと血を残すためだけに、自らの純潔を汚すようなマネを⋯果たしてフィーネがするのでしょうか。
※今更ですが、本SSのテーマは『フィーネを救う』となっています。



□■次回予告的なナニカ■□


「──ihbf殺wq」

「な、なんだ⋯⋯何を言っている!? そして、このノイズで埋め尽くされた言葉は一体⋯⋯!?」

月にかけられた呪いは一方通行の言葉をノイズで蝕んでいく。

その名は『統一言語』。今ではカストディアン──天上の神々にしか許されない言葉である。

何千年も昔にヒトから奪われたはずのソレを⋯⋯ステイルが知っている訳がなかった。

「ぎィヤははははははははッ!!」

そして、新たに現れたのは天草式十字凄教の魔術師たち。

「今ここに、フィーネ様を転生させるのです!!」

完全聖遺物は歌に呼応して目を覚ました。
そして彼女の復活を福音として轟かせていく。

やがて『終焉』の旋律が世界に──。



読んでくださった方々、本当にありがとうございます。






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