描写が難しく想像より淡泊になってしまいました!
猛省です。
「ぐがあああああああ・・・・・・。・・・・にはまだ足りぬ。こんなところで朽ち果てるわけには・・・・。」
異形と化した我が身が石になってゆくのを他人事のように感じる。止まずにいた耳鳴りが消えていく。
私は、負けたのか。
念願であった魔術の力を得て、人としての身を捨てさってなお勝つことはできなかったのか。
《役立たずめ!我が力を借りながらこの様なところで負けおって!ああ…計画が狂ってしまう。次の寄り代を見繕わなければ。》
私のすべてを乗っ取っていた「神」が罵声をとばしている。
所詮私は「神」の操り人形でしかなかったのか?
夢を見る代わりに、現実を「神」に捧げたのか?
これは 【悪い夢】 だ。
気づけば懐かしく忌まわしい部屋にいた。
机の前には薬を調合している男がいる。
「ふむぅ?これではいかんな・・・。確かに魔術を使えるようにはなるじゃろうが、副作用で廃人は確定じゃな。」
これは、なんだ?
「じゃが、これでとっかかりは出来た。・・・ここまで長くかかったがようやくじゃ」
こんなものは・・・・・・知らない。
「我が愛弟子であるドルマゲスが魔術回路を発起させる日は近いぞ!・・・あやつの驚く顔が目に浮かぶわい!」
魂が理解を拒む。
マスター・ライラスは・・・・・・。
これでは本当にただの道化師ではないか。
私はこんなところでは終われない!終わってはならない!
ああ…誰でもいい!私に贖罪の機会を!どのような過酷な道でもいい!後悔と汚泥に満ちたこの私が変わるために!ただ師と共に・・・眠れるような者になるために!ただそれだけを・・・どうか・・・どうか・・・!
「それは本当じゃな?」
この声は・・・!
「マスター・ライラス!私は何という過ちを犯してしまったのでしょうか!私は汚い欲望に駆られ、秘宝を暴き、世界を混沌の中へ落とし、そして師までをも手に掛け・・・・・・」
「きったない顔をしおって・・・先に言うがワシはおまえを救わん。お前は自分自身の罪と向き合い、そしてそれを偉業を持って贖わねばならぬ。それがどんなに苦しく絶望に満ちていようとな。それをふまえてもう一度問う。
おまえの覚悟は本当じゃな?」
「ええ!もちろんでございます!私の覚悟は揺るぎません!」
「そうか。であれば手始めに世界を一つくらい救ってこい。生存者100を下回る世界をな。」
意識が遠のく。
何かに引っ張られる感覚と頭に入ってくる情報の波。
消えてゆく恩師。
「お待ちください!我が師よ!」
「せいぜい励めよ。茨の道化師よ。」
すべてが暗く塗りつぶされ意識が覚醒する。
肌をなでるぬるい風。
火の海とがれきの山に囲まれた世界。
目の前にいるのは黒髪の少年と、盾を持つ少女。
さあ。己の救済を始めようか。
「きひゃっ! くははっ!! あはははははははははははははっ!! ひゃーはっはっはっはぁ!!
私は地獄のそこより救済を成しに来た茨の道化師!
真名をドルマゲスと申します。さあ契約者よ…私共に救済を行いましょう!」
身構え、こちらを睨む少年少女を前に私は嗤う。
ステータス紹介
ドルマゲス
プロフィール
出典『トロデーン城物語』
元孤児である主人公の青年がトロデーンの王女が結婚するまでの事が記された冒険物語に登場する悪の魔術師。・・・・であったが、師であるマスター・ライラスの真意を知り自らが犯した悪行を浄めるために行動するようになる。
ステータス
筋力 B
耐久 B
魔力 D→A++
敏捷 C
幸運 D
宝具 EX
スキル
『略式詠唱』 A 8→6
本来であれば多くの詠唱が必要な魔術を核をなす言葉のみで行使する技術。
効果
NP60獲得+arts性能3ターン50%アップ
『分身』 B 8→6
実体のある分身を2体作りだす。
効果
毎ターン回避1回付与(3ターン)&味方全体を回復(3ターン)&星を10個獲得(3ターン)
『茨の呪い』EX 9→7
杖から呪いの茨を召還し、絡みついた相手に強い呪いを押し付け動きを阻害する。
効果
敵全体に確率スタン&スキル封印3ターン&宝具封印3ターン&回復量ダウン&arts耐性ダウン3ターン&攻撃力ダウン(3ターン)&自分に精神状態異常弱化(5回3ターン)を付与
宝具
『我が師に捧げる』EX
姿が鳥の魔獣へと変質しクラスがバーサーカーに変わり、幸運をのぞく、すべてのステータスが2段階アップする。
効果
この戦闘中攻撃力50%アップ&防御力50%アップ&ターン開始時に1500回復(オーバーチャージ)
読んでくださりありがとうございます!
頑張ります!