アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙   作:桜川凛

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亜里沙ルート 第二話 02

 コンコンというノックの音が聞こえてきて、

 ドアがガチャりと開くと、アンリアル(黒澤ルビィ&鹿角理亞)の二人が入ってくる。

 赤い方のツインテールさんはモチベーションはそこそこだけれど、

 キツイ目をしたツインテールさんはモチベーションが激高。

 それもそのはず、絢瀬絵里と西木野真姫との共演作(亜里沙ルート三話参考)

 により、ファンディスクからの出演でいいです! むしろそれでいいです!

 なんてヒナに迫り、かなり困った顔をさせていたから。

 しかしなぜ、あの18禁シナリオを読まされるイベントが、

 そこら中のアイドルたちに晒されて、ああでもないこうでもないと批評をうけねばならないのか。

 そして、18歳未満のRe Starsの一部の面々も聞いていたけれど、彼女たちの前で

「最大のギャグはあの二人に男性経験がないってことよね」

 ってバラしやがった綺羅ツバサ(処女)はとりあえず一発平手打ちしたい。

 

「お通夜みたいな空気ね……澤村さん、ちょっとリーダーとしてたるんでない?」

 自分もエロゲーに出てみたいと駄々をこね、

 ルビィとレズシーンの練習がしたいと宣言、結果、相方と姉から総スカンを食らう。

 そのようなダメージがあった割には、

 よくもまあ、あのように強気な態度に出られるものである。

 

「このような雰囲気を弛緩させるには、冗談の一つでも飛ばせば」

「南ことりのお肩がコッティーは誰も笑ってくれなかったわ」

「澤村さんちょっと黙っていただけますか、集中しているので」

 

 

 理亞さんのほうがよっぽど喋っているのに、冷たい言葉で否定されるリーダー(笑)

 しかし、朝日ちゃんが画面を分割して見ているのは私の高校時代の動画という、

 なんで自分の正体に気づかないのか不思議でしょうがない。

 それは自身の高校時代と今の自分が、差異がありすぎるんです。

 という言葉が聞こえた気がしたけど、気のせいだと思って前を向く。

 

 

「理亞さん……はいいや、ルビィちゃん、観客のみんな見てみた?」

「はい、ステージが始まる前だけあって、熱気はあまりないようでした」

 

 

 アンリアルの二人が出演するのは、A-RISEが登場する前の前座。

 前座と言っても、ちゃんとプログラムには出演者として書かれているし、

 観客も彼女たちが一番最初に登場するアイドルとして認知している。

 だけども、Re Starsのことは何も書かれていない。

 ステージの締め(SUNNY DAY SONG)として書かれているイベントの

 さらに後として、観客は誰も出番を把握していない状態での登場。

 下手すると、誰も拍手していない状態でデビューシングルを歌わなければならない。

 

 

「いま、芸人の方がライブを開いていますが、反応は芳しくありません」

「えてして前座の前座なんてこんなものよ、でも見てなさい

 私たちが空気を変えてみせる

 ステージが終わった後、最後に出てきたの誰だっけ?

 にしてもアンリアル素晴らしかったよな、で終わらせてみせる」

 

 

 強気に語っているけど声が少し震えているあたり、

 理亞さんも観客の様子をちょっと怪訝に思っている様子。

 私も先ほどから補聴器みたいと表現されたイヤホンで、現場の様子を逐一聞いているけれど、盛り上がり始めるどころか盛り下がっているみたいだ。

 ちなみにレポートをしてくれているのは、現場で司会を務める楠川姫さん。

 μ'sの軌跡を描いたラブライブ!で、東條希役を務め、

 声優を引退した後、希の何人か居るマネージャーの一人として働いている変わり種。

 私とは面識があったようだけれど、彼女と顔を合わせた時に絢瀬絵里は、

 はじめましてと言ってしまい、希に足を踏んづけられて私は悲鳴を上げた。

 

「だから、あんたたちは、別に何も緊張する必要なんて無いのよ

 先輩たちに任せておきなさい」

 

 鹿角理亞さんが亜里沙曰く、

 後輩の面倒見がよく、頼りがいがあると評しているのを聞いた時に、

 妹の目はもしかしたら腐っているのかも知れないと思ったけれど、

 こうしてみると案外その評論は正しいのかもわからない。

 とても前日に聖良さんに見捨てられかけて「お姉さまァァァ!!」 って

 白井黒子みたいな声を上げていた人間とは思えない。

 

「うん、みんな、私たちは頑張ってきます。

 だから、応援していてね?

 澤村さんはこれから舞台袖に移動ですが、なにか言っておくことは?」

 

 ルビィちゃんにリーダーとしてちゃんとしてくださいと言われたみたい。

 理亞さんに罵られるのはいつものこと(悲しい)だから慣れているけれど、

 お姉ちゃんに読書感想文を代筆されてるような人に、

 しっかりしてくれなんて言われると自分のポジションがえらく不安なんだけど。

 ちなみにインタビューの内容の管理もダイヤちゃん任せらしいですよ?

 

「朱音ちゃんの歌は素晴らしい、エヴァちゃんの踊りもすごく良い

 善子ちゃんは周りをよく見ていて本当に素晴らしいと思う。

 朝日ちゃんはご飯を美味しそうに食べるよね」

 

 ボケたら理亞さんが背中に向かって飛び蹴りしてきたけど、

 朝日ちゃんが笑っていたので、青くなってるであろうレベルで痛い背部は気にしない。

 エリーチカは痛みにも強い子です。

 

 

 アンリアルの二人と廊下に移動する最中。

 

「で、絢瀬絵里、現場の状況は?」

 

 強い目でこちらを見上げながら問いかけてくる理亞さん。

 まるで先ほどまでおふざけしてましたって態度だけれど、

 明らかにさっきの飛び蹴りは真剣に八つ当たり要素入ってると思う。

 

「大変よろしくないわね、笑い声一つ聞こえてこない」

「A-RISEの皆さまを待っているということでしょうか?」

 

 ルビィちゃんが不安そうな声で問いかける。

 そんな彼女の手を握りながら私は、

 

「姫ちゃんの判断だと、ノリがお通夜。

 観客だけが盛り下がってばかりいて、スタッフとしても状況が読めないって」

「……ルビィ、だいじょうぶ、私たちは出来る

 絢瀬亜里沙プロデュースの秘蔵っ子だもの、こんなハードルは

 軽く乗り越えられるから」

「うん、絵里さん

 安心してください、私たちは出来ます

 盛り上げて見せて、A-RISEの皆様に気持ちよく歌ってもらう。

 そうだよね、理亞ちゃん」

 

 二人には会場の様子がおかしいことを伝えられなかった。

 伝えた所で、緊張を増してしまうだけだと思うし、

 さきほどから、なんだか胸騒ぎがしてならない。

 私の嫌な予感なんて、かなりの高確率で外れてしまうし、

 なにより、理亞のク@ニでイッちゃう! なんて台詞をリクエストで読まされたのだから、

 二人にはぜひ頑張ってもらいたい、ゴミ箱に捨てられた私の羞恥心の分まで。

 

 

 私はいまステージ袖にいたりする。

 ここにいるのはA-RISEと黒澤ダイヤという、処女肩身狭い感漂う組み合わせ。

 などと口にすれば、ちょっとエリー黙ってと怒られかねない。

 雰囲気は暗く、表情はだいたい戸惑いと怪訝さで構成されていて、

 おちゃらけた空気など出せようはずもない。

 なにせ黒澤家のシスコンお姉さんが私の姿を見て、

 あ、おっぱいを揉むのを忘れてましたわって言って、ツバサに手を伸ばそうとしたくらいだ。

 

「見慣れない生徒がいるというのは、にこから聞いた」

 

 と、舞台をカメラで眺めながら英玲奈が言う。

 全員が全員、UTXの学生であるのは確かな様子だけれど、

 事前告知されていた、芸能科の生徒のみが観覧を許されるというのは、

 どうも勝手が違っていたようである。

 そして何故私が舞台袖に控えているのかと言うと、

 別にA-RISEの応援に来たのではなく、アンリアルのあとに登場して

 トークイベントを行うため。

 ただ、空気によってはA-RISEがそのままステージに上るという指示を受けており、

 どうもそうなりそうな予感がしている。

 

「おかしいわね、このアンリアルのパフォーマンスなら

 曲の後に拍手の一つでも起ころうはずなのに……」

 

 告げようかどうしようか、躊躇い半分の様子であんじゅが言う。

 ダイヤさんもそうだけれど、A-RISEの面々は出来不出来をはっきりというタイプだから、

 理亞さんとルビィちゃんの気合の入り方が違うという点と、

 踊りや歌でこの状況を何とかしようと躍起になっているという点において、

 私と彼女たちの受け取り方が同じというのは認識としては正しそう。

 正直、リハーサルではスクールアイドルの延長線上レベルのパフォーマンスしか

 していない様子だったので、本番で本気を出すからという言葉を 

 あんまり信用はしていなかったんだけれど。

 すごい。

 理亞さんがいつしか朝日ちゃんの歌を普通と称したことがあったけれど、

 たしかにこのレベルでパフォーマンスをされてしまえば、

 一般人よりも優れていても、普通レベルに落ち着いてしまうのかも知れない。

 

「エリー、プロデューサーからの指示は?」

「姫ちゃんを通してだけれど、今のところトークは全てなし

 ――ただ」

「私たちがあの子たちを変えるパフォーマンスをすれば良いという事ね?」

 

 1を聞けば10を知る女。

 ただ、その頭脳を発揮するのは追い込まれたときだけ。

 私の判断が正しいとすれば、

 ツバサなりに危機意識は持っているのだと思う。

 

「英玲奈、あんじゅ。

 私と一緒に踊って見せてね? ついてこれなきゃ置いていくから」

「普段から踊り慣れている私にとっては造作もない

 それに、生徒の前に無様なところは見せられないからな」

「そうねえ、たまには本気出さないと。

 アイドルとしてのラストステージが黒歴史で終わっては、

 お母さん情けないものね?」

 

 思えば、

 μ'sのときにはA-RISEの本番前の様子なんて見たことがなかった。

 どんな思いでステージに上り、

 どんな思いで私たちに破れたのか。

 勝負事なら勝ち負けがある、

 それは神のみぞ知る、私たちが手を出す道理じゃない。

 全力を尽くす、ただそれだけ。

 ただただ後悔をしないように、

 振り返った時にいい思い出にするために。

 まあ、第二回ラブライブ予選(東京大会)がツバサ当人にいい思い出だったかなんて、

 いくら空気の読めない私でも聞けないけれど。

 

「エリー……プロデューサーに伝えて。

 何があっても止めるな」

「……私、彼女と交信する手段がないんだけど」

 

 亜里沙の発言は姫ちゃんを通じて、私に絶えず届いてくるけれど、

 私からのメッセージは電話でもなにかしない限り妹には届かない。

 ただ、手段は一つ。

 絢瀬絵里がパシって彼女が控える準備室に駆け込めばいいだけ。

 誰もがみんな、私を使い捨ての駒みたいな扱いするけど、

 一応、このステージで一番偉い人の身内なんだからね?

 かと言って私の待遇が最底辺なのは分かりきってるので、

 涙を飲んで控室から駆け出した。

 

 

 旅館とは違い、楠川姫が生でナレーションを行って、

 亜里沙とか南條さんほかスタッフがステージを見ながら首を傾げ、

 盛り上がらなさ加減に疑問を持ちながら、

 あれこれどうしようか話し合っている様子だった。

 熱意を込めて論説を振るっているせいで、

 誰しもが、金髪ツインテールの存在に気づいてくれなかったのは泣ける。

 

「すみません。ちょっと真剣に話し合っていたもので、

 姉さんを認識するのが遅れました、もっと目立って頂けませんか?」

 

 金髪ツインテールという、

 エロゲーとかだったら余裕でメインヒロインを張れそうな

 そんな外見の人間を捕まえて目立てとは一体どういう了見か。

 ただ、ニュアンスとしては急ぎの用なら少しは自己主張をして伝えろ

 ということだと思うので、渋々頷いておく。

 

「ツバサから、何があっても止めないで欲しいと言われました」

「生憎ですが、その権限は彼女たちにはありません」

 

 そっけない様子ではあったけれど、逡巡してからの反応だったので、

 ある程度は考慮に入れてくれるものだと思う。

 おそらくは何らかのトラブルでもない限り、A-RISEのステージは終わらない。

 別の言い方をすれば、

 何かあればすぐにステージが終わってしまうことに、

 一抹の寂しさを感じるところではあるのだけれど。

 

「私がA-RISEの方々に伝えます。

 姉さんは、出演者の皆さまが控える部屋に向かってください」

「南條さんがほしいんですが」

「南條さんは私の代理としてここに残らなければなりません、

 甘ったれたことを言ってないでさっさと行ってください」

 

 後ろ髪を引かれながら、亜里沙に手を引っ張られスタッフルームを抜け出す。

 みんな、ただならぬ雰囲気を感じつつ、

 どう足掻いても、昨日までの良かった雰囲気に戻れはしないのだと――

 

「姉さん」

「うん?」

「このステージが成功したら、皆さんで焼き肉にでも行きましょう」

「そうね、たくさん食べるわ」

「安心してください、姉さんは水とサンチュだけ奢りですから」

 

 それ、なんか扱いが草食動物っぽいけど、

 まさか、まだバニーガールネタを引っ張られてる?

 あ、ちなみにウサギにチョコレートを食べさせると 

 中毒を起こすこともあるらしいので注意してね。

 

「あ、それと姉さん、ちーちゃんを認識してあげてくださいよ

 あんなに必死になって台本を書いていたんですから」

 

 なんでも姫ちゃんがナレーションをしていたけど、

 その原稿は清瀬千沙(顔がいまいち思い出せない)が生で書いていた様子。

 そういえばパソコンとにらめっこして一つもこちらに視線をよこさない人がいたような。

 ごめんなさい、亜里沙が支払って用意されたサンチュでも奢ります。

 

 

 出演者の8割近くが控えている、大きなパーティールームのような場所に、

 μ'sやAqours、聖良さんや歩夢ちゃんといったメンバーが、

 難しそうな表情をしながら、ステージの映像を眺めていた。

 どう足掻いても盛り上がっていないのが伝わっているらしく、

 多くの面々は不安そうな様子を隠せないでいた。

 

「絵里」

 

 その中で一人、園田海未、東條希、南ことりの三名がこちらに気がついた。

 ことりには前日、私のとある失言によってさんざっぱら罵られてしまったので、

 ちょっとお近づきになりたくない気配すら漂うんだけれど、そうも言ってられない。

 

「亜里沙ちゃんのところへ行ってきたんやろ?

 なんて言ってたん?」

「トークイベントはすべて無しに、

 それと、なにかのトラブルがない限りステージは続行」

 

 ざわつき始める部屋。

 穂乃果はただ一人その輪に入らず、

 何かを言いたげにこちらをじっと見たあと、寂しそうに笑った。

 いますぐにでも声をかけたかったけれど、

 どんなふうに何を言った所で慰めにしかならないので控える。

 

「絵里ちゃん、この会場って記者の人もいるの?」

「新聞社とかテレビ、ラジオ……ネット、後はわからない。

 結構よりどりみどり、誰彼問わずいる様子だけど、どうかした?」

 

 ことりが珍しく、悲しそうな感情を隠さずにこちらに迫る。

 絢瀬絵里に弱みを見せるくらいなら犬に食べさせたほうがマシでしょ、

 それくらいのことは言ってのける彼女だから、頼られて嬉しいと言うか、

 でも、このあとで金銭か何かを要求されたりしないよね?

 

「うん、記者の人が話している内容を聞いちゃったんだけれど……」

 

 そのままの内容を伝えると口が腐りそうだから、

 という理由で、要点だけ説明してくれる。

 記者として長いけれど、このステージは確実に失敗する。

 プロデュースしているやつがよく分からない人間だし、女だ。

 過去の遺産で盛り上げようだなんて烏滸がましい、

 実際に会場も盛り上がっていないし、ステージに上っている人間のレベルも低い。

 これは真実をすべて自分たちが脚色なく伝えるしか無い。

 

「あの人達、私の顔を知らなかった……希ちゃんも、凛ちゃんも

 自分なら仕方ないって思ったんだけど」

「ウチの知名度はまあ置いておくにしても、凛ちゃんを知らんなんて、

 よほど情報通な芸能記者さんなんやろうなあ?」

 

 苦笑いする一同。

 ちなみに、希の表情から察するに彼女はかなり怒っていた。

 ただ、それ以上に怒りを隠さずにモニターの画面を睨みつけている凛や、

 覚悟を決めてまっすぐなにかに集中している花陽、目を閉じて思考する真姫。

 μ'sの面々は冷静になろうと、かなり極端な行動をしている。

 

 この中で一番動揺が深いのは、

 A-RISEの後にステージに立たなければならない、はじまり。のメンバーである千歌さん。 

 アンリアルのライブに冷淡な反応をする観客の様子を見ながら、

 解せないと言った感と不安を隠さずに、曜ちゃんと梨子ちゃんの二人に体を支えられている。

 

「エリち、亜里沙ちゃんがここに寄越したってことは、

 まとめ役として、何かしらしろっていうことだと思うんや」

「ええ、任せて希――」

「あ、絵里ちゃん。私から良いかな?」

 

 自分自身の言葉を深呼吸して言おうと、息を吸った瞬間に声をかけられてむせる。

 咳き込みながら穂乃果を見上げ、どうぞどうぞと手を振る。

 

「ええと、皆さん。ご存知かと思いますが、μ'sの高坂穂乃果です」

 

 ゲホゲホ言っているアラサー(金髪)をスルーし、穂乃果が語る。

 モニターの画面が消され、静寂が辺りを支配した。

 誰一人、視線をそらさずに穂乃果を見て、

 金髪ツインテールのことなんざどうでもいいと言わんばかりだった。

 

「たくさんの方の協力で、この度のライブが開催される運びになりました。

 きっかけは誰かさんのワガママだと思うんですが、

 小さいことから始まり、奇跡を引き起こすのはスクールアイドルのお約束ですから――

 それは、ちょっとだけ勘弁してください。

 

 皆様もご承知のとおり、私たちはいまアウェーです。

 おそらく、期待して私たちを見上げているのはごく少数の人で

 ほとんどの人たちは自分たちの失敗を望んでいるみたい。

 

 たぶん、このステージは成功しないでしょう。

 すごく悲しい思いもするかも知れません。

 でも、後日に思い出として今日という日を振り返った時に、

 いい思い出だったと言えるイベントにしましょう。

 全力で、一生懸命、やり遂げましょう。

 

 よりよいいつかを迎えるために」

 

 小さく拍手が起こる。

 その音はたちまち辺りに伝播し、

 大きな希望になって控室の中を支配した。

 

 私はそれを見届け、

 南條さんからの指示でステージ脇の舞台袖に向かう。


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