ヤンデルモンスト〜書いたら出るを添えて〜   作:千銀

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奴はとんでもないものを盗んでいきました


盗まれて気づく、大切なもの(石川五右衛門)

 

 

 

 

時刻は午前1時になろうとしている。シフトがやっと終わるので、欠伸を抑えきれず大きく伸びをした。

 

 

 

「ふぁ〜あ。暇っすねぇ〜先輩。」

 

 

バイトの後輩が椅子に座りながら雑誌を読んでいる。店内に客は1人もいない。

 

 

 

「先輩も座ったらどうすか?立ってるだけなんて疲れるでしょ?」

 

 

「…ちゃんとカウンターに立ってないと店長に怒られるから……。」

 

 

「う〜ん…真面目というか気が小さいというか……。最後の一言が無ければ真面目そうだったのに…。」

 

 

彼は呟いた程度だと思っているが、ちゃんと聞こえている。でも言っていることに否定はできないし、逆ギレされるかもしれないと思うと注意できなかった。

 

 

 

「あっ…先輩見てくださいよ。」

 

 

後輩が雑誌のページを開いてこちらに向ける。今までに起こった大事件の特集だった。もうすぐ年号が変わるので、こう言った特集を書く雑誌が多い。

 

その中で彼が指をさしたのは、『大泥棒石川五右衛門』と書かれた記事だった。

 

 

 

「どの雑誌にもデカデカと書いてあるんすよ。そんだけ衝撃的だったんすねぇ〜。」

 

 

石川五右衛門…。ちょうど僕が中学生くらいの時にやっていた事件だ。街を駆け回り企業の不正な金を盗んでは町中にばらまく大泥棒。

 

その正体は今だに不明。生きているのか死んでいるのかも分からない。警察に犯行がバレた日から姿を現していない。

 

 

 

「さぁ…。」

 

 

話していると、1時を過ぎて次のシフトが入ってきた。アパートに帰る前に、日本酒の入った瓶を何本か買って帰る。

 

 

 

「あれ?先輩この前も買ってませんでしたっけ?」

 

 

「まぁ…安いうちに買っとこうと思って…。じゃあ…。」

 

 

「でも買い過ぎじゃないすか?こんな量1人で飲みきれないでしょ…。」

 

 

後輩からかけられる疑いから、道が違うことを理由に逃れた。

 

 

 

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重いビニール袋に手を痛めながらアパートの階段を上がる。

 

 

(これなら二週間くらい持つか…。)

 

 

この酒は自分で飲むものではない。アパートにいる同居人のために買ったものだ。

 

 

 

(それにしても…石川五右衛門か…。特集で見た記事だと言っていたことと違ったな。)

 

 

『石川五右衛門が企業の不正な金を盗む』と言うのは実は一般社会じゃ知られていない。知っているとしたら、被害にあった企業かメディア関係者のほんの一部だろう。

 

石川五右衛門は大泥棒の悪者のように書かれているが、彼女が出てきたことによってほとんどの会社がちゃんとした給料を払ったり、不正な金を得るような事はほとんど無くなった。

 

知り合いにはこの話を知っている人はいない、何故僕が石川五右衛門が不正な金だけを盗んでいた事を知っているのか。石川五右衛門が女性である事を知っているのか。

 

 

 

「ただいま…。」

 

 

「おー、お帰り!酒は⁉︎」

 

 

「買ってきたよ、はい。」

 

 

「おっ!あんがとよっ!」

 

 

「飲み過ぎないでね。布団まで運ぶの大変なんだから。」

 

 

答えは至極簡単。石川五右衛門本人が目の前にいた。

 

 

 

「よしよし…焼酎焼酎っと。」

 

 

袋を受け取りすぐに焼酎を開ける。テーブルの上にはビールの缶が数本開けられていた。

 

 

 

「ビールこんなに飲んでまだ飲むの?」

 

 

「平気だ平気!」

 

酒を飲みながら大喜利を見てゲラゲラと笑う。テーブルの上には空になったビール缶と夕食を作っておいた食器が置いてあった。

 

 

服や下着もその辺に散らばっていて、随分とズボラな生活を送っている。これが世間を騒がせた大泥棒と誰が信じるだろうか。

 

 

何より心配なのが、酒の量が増えてきたのだ。毎朝二日酔いの頭痛に見舞われているのに、酒の量は減るどころかむしろ増えている。

 

 

 

「じゃあ…僕は寝るけど飲み過ぎないでね。いっつも二日酔いなんだから。」

 

 

「おーう!おやすみー!」

 

 

テレビから目を離さず彼女は手を振った。心配しながらも彼女の笑い声を聞きながら眠りについた。

 

 

 

(あれ…?でも酒の量が増えたのっていつからだっけ?確か…僕に彼女が出来たときから…?)

 

 

 

 

 

 

「……………………。」

 

 

 

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医大生1年が過ぎた頃、その日は大雨で電車が遅れてしまっていた。駅に着いたのは午前2時頃。いつも通っている道が水没して通れなくなってしまっていて、仕方なく遠回りをして帰った。

 

 

 

(こっちには川があったのか…。)

 

 

雨は降り続け、川の流れも早くなっている。加えて真っ暗な道の中だった。持っていたスマホのライトを照らしながら歩いていた。

 

 

 

(…………?)

 

 

ふと、橋の下に何かが照らされていた。緑色の細長いものだった。一瞬、植物かと思ったが、葉が一枚も付いていない。

 

 

何かと思い、滑り落ちないように近づく。それがだんだん明らかになってきた瞬間、傘を捨ててその緑色のものに走った。

 

 

人だった。緑色の髪をして、ボロボロの布にくるまって気絶していた。

 

 

 

(ここは危ない…。雨に当たっていたのか体温も低い…。)

 

 

悩んだ結果、一度アパートに連れて帰ることにした。雨のおかげで道を通る人はおらず、怪しまれずにアパートに着くことができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アパートについてすぐにストーブをつける。ボロボロの布を取ると、彼女は明らかに普通の人ではないことが分かった。

 

 

まず刀を持っていた。間違いなく本物だ。次に忍者のような服装をしている。そして何より、脇腹に銃痕があった。

 

普通の人が銃で撃たれて橋の下で身を隠しているなんて事はまず無い。幸い弾は貫通していた。輸血も受けられないだろう。銃で撃たれて血を失ったから輸血させてくれなんて言ったら間違いなく疑われる。

 

消毒をしてガーゼを当てて包帯を巻いた。明日が休みのため、面倒は見られた。

 

 

 

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(クソっ…明日も二日酔いだな…。)

 

 

(最近酒の量が増えてるのは自覚してる。だがもう辞めらんねぇんだ…。こんな風にしないとやってけねぇ…。)

 

 

(布団に行く気力もねぇ…もういいやここで寝ちまえ…。)

 

 

テレビと部屋の電気を消して、毛布を持ってきてソファーに寝る。

 

 

暗くして目を閉じると、時計の針が動く音とあいつの寝息が聞こえてきた。

 

 

 

(大丈夫だ……大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ。)

 

(あいつは気が小せえから…きっと女もすぐに愛想尽かす筈だ…。今までもそうだったんだ…。)

 

(だから大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ…。今回も同じだ…。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土砂降りの日の橋の下でアタシとあいつは出会った。あいつはアタシが石川五右衛門と分かってても何も言わずアタシの怪我を治してくれた。

 

 

最初は気が小さい弱いやつだと思って、うまく利用してやろうと思った。

 

 

だが違った。あいつと過ごしてるうちに、あいつは気が小さいけどやるときはやる男だと分かった。

 

 

その時からだった。あいつの優しさに触れたそのときから…アタシは少しおかしくなった。

 

 

最初は何の興味も無かった。ただあいつがアタシの正体を周りにバラさねぇか見ているだけだった。

 

 

でも段々あいつのことばっか気になり始めて、あいつのことばっか考えるようになって…。

 

 

認めたくなくって酒に溺れた。それでもあいつの事が頭から離れない。

 

 

ある日あいつが女を連れてきた。結局は女が愛想尽かして来なくなったが。

 

 

女はあいつの部屋に入り浸ってあいつと楽しそうに話をしていた。それを見てまた酒の量が増えた。

 

 

だが駄目だ。もう抑えきれない。あいつが女を連れてくるのを想像するだけで寒気がする。あいつが女と楽しそうに話しているのを想像するだけで聞こえる筈が無いのに耳を塞ぐ。

 

 

もう駄目だ。駄目なんだ。あいつがいないとアタシは生きられないんだ。だから他の女なんかに取られたく無いんだ。

 

 

女にとってあいつの代わりなんていくらでもいる。でもアタシにはもうあいつしかいない。

 

 

 

(お願いだよぉ…アタシからあいつを取らないでくれよぉ…。)

 

 

 

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バイト終わりに彼女からメールが届いた。今から公園であって欲しいそうだ。

 

 

彼女は少し気弱で僕と似ていた。それでも彼女が先に告白して来たのだから、僕よりも勇気のある人だ。

 

 

公園はバイトの帰り道だったので、帰るついでに寄った。彼女はベンチに座って待っていた。

 

 

 

(どうしよう…別れ話とかだったら…。いや、言われても仕方ないか…。こんな性格だし…。)

 

 

不安に駆られながら、彼女の隣に座る。しばらく目を合わせない静かな時間を過ごした。

 

 

 

「あの…。」

 

 

最初に静寂を破ったのは、彼女だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(遅い…。)

 

 

あいつがいつもより遅かった。上着を着てあいつがいつも働いているところへ行く。

 

 

 

(いない…。)

 

 

働いているところを覗いても、あいつはいなかった。

 

 

帰ってこないという考えが頭をよぎり、寒気がして震える体を腕で押さえつけた。

 

 

 

(どこ行ったんだよぉ…。アタシをひとりにしないでくれよぉ…。)

 

 

不安で押しつぶされそうになる。早く帰って酒を飲みたいのに体がうまく動かない。

 

 

よろよろと歩いていたら、公園に着いた。ベンチに座ろうと公園に入ると、二人の男女が向かい合っていた。

 

 

 

(あ……あ………。)

 

 

女が男の方に近づいていく。

 

 

 

(…………めろ……。)

 

 

今すぐここを立ち去りたい。そう思うのに、足が竦む。体の震えが抑えられない。

 

 

 

(やめろ……やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ)

 

 

止める者は誰もいない。誰にも止められない。男と女の唇が…

 

 

 

(あ……あああ…。)

 

(ああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ⁉︎)

 

 

無理矢理体を動かし、部屋に駆け込み昨日買って来たばかりの酒を滝のように飲み干す。それでもあの光景は、頭にこびりついて離れなかった。

 

 

 

(取られる…あいつを…苦しい…寒い…いやだ…生きていけない…このまま帰ってこなかったら…生きられない…アタシからあいつを取らないでくれよぉ…。)

 

 

もう駄目だ…。ずっと側にいたい…離れたくない…誰にも渡さない…アタシを愛して欲しいよぉ…。

 

 

 

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彼女と結婚を前提に付き合うことになった。何とも言えない気持ちだ。恋人以上の関係になるなど、それこそ戸惑いを隠せなかった。

 

 

 

(五右衛門もすっかり待たせてしまった。)

 

 

玄関に入ると真っ暗だった。もう寝てしまっているのだろうか。

 

 

部屋に入って電気をつける。すると彼女は、テーブルに伏せて寝てしまっていた。あたりに散らばる酒の瓶や缶の量に、冷蔵庫や買って来たビニール袋を開ける。冷蔵庫のビールも袋の中の酒も空っぽだった。

 

 

 

(……流石に飲み過ぎだ。)

 

 

明日の朝注意しておこう。そう考えながら彼女を布団まで運び、布団に寝かせた後部屋を片付けるため、ドアを開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………なぁ…。」

 

 

「…………!」

 

 

彼女の声が聞こえた瞬間、思い切り服を掴まれ地面に投げられる。頭を打って視界が暗くなった。

 

 

 

「ぐっ……!」

 

 

腹部に重いものがのしかかる感覚。視界が明るくなると、そこには腹部に誇り虚ろな目でこちらを見る彼女がいた。

 

 

 

「……どいて…苦しい…。」

 

 

「…………………なぁ…。」

 

 

今まで聞いたことがないような彼女の冷たい声。虚ろな瞳にどこまでも吸い込まれていくような気がした。

 

 

 

「……あの女と…何してたんだ…?」

 

その言葉が出た途端、驚きを隠せなかった。見られていたのだ。

 

 

「なぁ…何してたんだよ…教えてくれよぉ…。」

 

 

泣きそうな声で聞いてくる彼女が恐ろしくて何も言えない。黙っていると、ブツブツと彼女がつぶやいていた。

 

 

 

「いやだ……また一人になるのはいやだ…。アタシの居場所を取らないでおくれよぉ…。お前がいなきゃ生きていけないんだよぉ…。お前がいないとアタシがアタシじゃ無くなっちまうんだよぉ…。」

 

 

そんな彼女を見て、ようやく分かった。彼女も僕のことを好いていてくれたのだ。それでも、僕には勇気を出して告白してくれた人がいる。今日、一生を共にしたいと言ってくれた人がいる。

 

 

 

「……ごめん…。僕は彼女が好きなんだ。彼女の事を諦めたりなんて出来ない…。」

 

 

「五右衛門も一緒に暮らせるように説得する。だから…!」

 

 

『僕のことを諦めてくれ。』そう言おうとしたとき、彼女の目を見て何も言えなくなった。

 

 

目を見開き、涙を流していた。瞳から光は消え、彼女の瞳の闇の中に僕が写り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

アタシ…今なんて言われたんだ?

 

 

あぁ…そうか…。

 

 

アタシ…捨てられるのか。

 

 

邪魔なのか。

 

 

そうだよな。

 

 

アタシが一緒に暮らしてると迷惑だもんな。

 

 

仕方ねぇよな。

 

 

ガサツだし、酒飲みのチンピラと変わりゃしねぇもんな。

 

 

捨てられて当たり前だよな。

 

 

 

「…………五右衛門。」

 

 

そんな声出さないでくれよ。

 

 

 

「……大丈夫…?」

 

 

心配なんかしないでくれよ。

 

 

やめてくれ。心配なんかしないでくれ。

 

 

やめろ。

 

 

やめろ。

 

 

やめろッ!

 

 

やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ‼︎

 

 

 

「あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ‼︎」

 

 

いやだ‼︎いやだよぉッ‼︎

 

 

私を一人にしないでおくれよぉッ‼︎

 

 

やめてくれぇッ‼︎その声を聞かせないでくれよぉッ‼︎

 

 

お前の声を聞いてるだけでッ‼︎離れたくなくなるんだよぉッ‼︎

 

 

アタシを見捨てないでおくれよぉッ‼︎ずっと一緒にいてくれよぉッ‼︎

 

 

いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………あ…………れ……?

 

 

なんか…………くびから…….……へんな……おと…………。

 

 

…………なんだ………よ……ねちまった…………のか…………?

 

 

………………ごめんよ…………くびしめたこと…………あやまるからさぁ…………ねないでくれよぉ…………。

 

………………あれ………………?でも……………いき………………してな……………くちから………………ちも…………。

 

 

 

 

 

 

………………へへ………へへへへ………。

 

 

…………………………なんだ…………。

 

 

………………さいしょ………………から……………………こうすりゃ………………よかったんだ………………へへ………………。

 

 

 

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深夜1時。雑誌を読んでいた男は、バイトを切り上げ帰路に着いた。

 

 

家に帰る道すがら、二つに分かれた道がある。男は自分の家への道ではなく、別の道へ行った。

 

 

アパートの階段を上がり、一つの部屋へ向かう。そこには1人の女性が壁に寄りかかって立っていた。

 

 

 

「…………こんばんは。」

 

 

「………どもっす…。今日も…帰ってきてないんすか…先輩……。」

 

 

「ええ……。でも……私はずっと待っています……。あの人は……約束を破る人ではないので………。」

 

 

「…………そうすか……。それじゃ……。」

 

 

アパートを出て今度こそ帰路に着く。電柱に貼ってあった紙を見て、男は大きな溜息をついた。

 

 

きっと彼女はずっと待ち続けるのだろう。半年前にいなくなった男を……。

 

 

 

 

 

 





次のリクエストはナイチンゲールですね間違いない…。

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