多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア) 作:油揚げパン
どっかの倉庫?
リンクが泥に飲まれた先には廃墟が広がっていた
「げほ!…ここは…」
リンクが見渡すと、影の一族の様な仮面をした男が空中に浮いていた
「はじめまして、牧場リンク君…私はオールフォーワン、この敵連合のバックアップをしているんだよ」
死柄木がオールフォーワンを見ている
「弔…君はまた失敗したね…」
「先生…」
…先生、コイツが…闇に引き摺りこんだ張本人
「大丈夫…またやり直せばいい、その為にボクがいるんだ…あ…そうそう、これは返しておこう」
オールフォーワンの横から泥が出て来て、シーカーストーンと…ボロボロに傷付いたナビィ達だった
「ナビィ!!ケミィ!!シィ!!…お前、何をした!?」
オールフォーワンに問い質す
「いや…そのタブレットを調べようとしたら襲ってきてね…事故だよ事故、脳無に使ったハイラル市の影の一族といい…戦う事が好きだねぇ…結局、調べても何も出て来ないし…」
コイツは、絶対許しちゃいけない…倒さなければ…
「う…リン…ク…」
ケミィ!
「大丈夫か!おい!」
リンクは必死に問いかける
「ケミィ…守った…です、思い出…壊されるの…」
…ばかやろう
「ごめんな…弱いばかりに…もっと力があれば…」
リンクから涙が流れ、ケミィ達に当たる
すると青く発光し、ケミィ達はシーカーストーンに吸い込まれた
「黒仮面…よくも…ナビィ達を…絶対…絶対にユルサナイ!!!」
リンクの右手の痣が強く発光、周囲に風を撒き散らす
「ハアアアアアアア!!」
リンクの周りには緑の半透明な、ユン族長、コドリ&メドリ、マコレ、ジャックランタン、ジャックフロスト、パウチ、リリーホワイト、レニー、科学妖精、艦載妖精、音楽妖精…今まで出会って絆を紡いだ数々の妖精達がリンクの周りを囲み、敵の元凶、オールフォーワンを睨んでいる
その風で、死柄木達が吹き飛ぶ
スピナーは地面にナイフを差し、耐えている
「な…なんて風圧…」
黒霧も風に煽られている
「これでは近付けません…」
ただ一人、オールフォーワンを除いて
「…これは…面白い![サーチ]も効かない未知なる個性!一体どんな個性なんだ!?欲しい…上手く行けば弔にも合いそうだ…」
するとシーカーストーンから青い光が空に伸びて、一本のボロボロに錆びたの剣と石で出来た様な弓が空から降りてくる
これは…デグの木様の所の祭壇に刺さってた剣とハイリア祭の時に使う弓…
デグナッツの姿では触る事も出来なかった奴
リンクは剣に近づくと、意識を持つかの様に剣が教えてくれる
《私は[ファイ]、歴代の勇者が振るってきた退魔剣の聖霊…デグの木様の指示に従い、牧場リンクの窮地に立ち向かう時に参上しました。マスターに登録を推奨します。》
ハイラル言語か
「《ファイ…頼む!力を貸して!》」
ハイラル言語で答えるリンク
《承認しました。マイマスターリンク、あなたがファイを使用する事を許可します。》
リンクが剣を握ると、右手の痣が反応、歴代の勇者と呼ばれてきた人達の戦いの情報が体に入ってくる
服も[英傑の服]に変わって、背中にベルトが巻かれた
オールフォーワンは待っているが…
「[硬質化]…そんなボロボロの剣で何が出来るのか…楽しみだね!」
オールフォーワンは拳をふるって来た
リンクはその動きに合わせる様に剣を振るう
正拳突きに対して真っ正面から斬りかかる
「デヤアアアア!!」
錆びた剣は発光し、錆びが吹き飛び、リンクと同じ痣の模様が鍔の近くに浮かぶ
ありがとうございました。…やっと剣が出せました。
影の一族はトワイライトプリンスのミドナの一族です。