多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア)   作:油揚げパン

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帰還

マスターソード内ー99日ー深夜

 

廃墟の城に金属のぶつかり合いの音が響く

 

Gaaaaaa!

 

「ヤアアアアアア!!」

 

キン!キン!キン!キン!

 

相手が後方に下がると口を開けると赤黒い球体が、バチバチ音を立てながら発射準備される

 

「サセルカ!!」ギリギリ…バス!

 

リンクは弓を構え、口に矢を放ち

 

強い剣での攻撃が来そうな時は、相手の動きに同調してかわし、隙を付いては斬りつけ、盾で受けれそうな攻撃は、受け流す

 

ひたすら繰り返される

 

ファントムガノンが、右手の剣を大きく振りかぶって来たのを盾で弾くと少し体勢が崩れた

 

「セイ!」ゲシ!

 

足で左膝を思いっきり蹴り、体勢を完全に崩した

 

「セイ!…ハアアアーー!!!」タン……グブシャ!

 

ボロボロになった剣を両手に持ち、少し飛び上がりそのまま、ファントムガノンの胸に突き立てる

 

メキメキと嫌な音を立てながら突き立てた剣はどんどんヒビが入っていくが…

 

gyaaaaaa…

 

なんとか討伐に成功

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

リンクはその体勢のまま動けなくなり、100日目の朝の光を廃墟の隙間から浴びながら、リンクはシーカーストーンの青い光に包まれ、初日以来全く喋らなかった、ファイの声を聞いた

 

《おめでとうございます。mission completionになります。》

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

森の神殿ー祭壇前

 

時間は夕方になっており、当たりも暗くなり始めてきた。

 

シーカーストーンから追い出された、ナビィ、ケミィ、シィはというと

 

「もう…食べれんです♪」ゲップ

 

ケミィは、シーカーストーンから押し出された材料とお菓子類を食いつくし…

 

「ふへへ…ふへへへへ…」カリカリ

 

シィは自分のサイトに載せる、マンガを描き…

 

「るんる~んる~んるん♪」

 

ナビィはマコレとセッションをしていた

 

…周囲は、宴会の様になっており、また、怪しいアイテムが新しく転がっている

 

祭壇もケミィ達によって、カスタムされており、ケミィに髭を生やした変な銅像が立っており、景観ぶち壊しになっている

 

 

 

 

 

するとマスターソードが発光し出す…

 

 

 

発光はだんだん強くなり、そしてマスターソードの前にリンクが帰還した。

 

「……………」

 

方膝立ちで、剣を支えにし、目が虚ろの状態で、帰って来たリンク

 

右手には歯こぼれした[王家の剣]に、左手にはヒビの入った[獣王の盾]、背中には弦がボロボロの[王家の弓]、木の皮を加工した矢筒…そして全身に傷跡…

 

 

 

「あ…リンクです♪…!!」

 

ケミィが気付いた

 

「帰還したでありますか!……!!?」

 

「遅イジャナイ!……!!??」

 

シィ、ナビィとケミィに続き、リンクに近寄る

 

 

「…どうしたです?まるで都会で干され、田舎に帰ってぐ、オッサンの目、してるです」

 

ケミィは、リンクの前でうろうろしている

 

「…むしろ戦場で、激戦の中戻った軍の兵士みたいであります…」

 

シィは、肩でリンクの顔をペシペシしている

 

「…チョット[ファイ]!アンタ…リンクニ、ナニヲサセタノヨ!!」

 

ナビィはファイを問い詰めている

 

《はい、マイマスターリンクに、剣の攻撃に慣れて貰う為、無人のフィールドで魔獣を倒して貰いました。》

 

「…ドンナ状況デ、コウナルノヨ!!」

 

《常に魔獣に襲われる状況で、100日程過ごしております。お陰で魔獣を見ると、辻斬りも驚愕の速さで、斬り倒しに行くようになりました。やはり実戦が1番であります。あの鋭い剣技…早く使われてみたいです。》

 

「目ガ死ンデルジャナイノオオオオオ!!!」

 

ナビィはリンクの頭上でウロウロしている

 

リンクは周りの懐かしい声を聞いて、周囲を見渡す

 

「あ…動いたです♪」

 

「大丈夫でありますか?」

 

 

するとリンクは、だんだん目に光を取り戻していき…

 

「帰った…帰ってこ…れ…」バタ

 

 

ケミィを押し潰す様に倒れた

 

「苦しいです~」ジタバタ

 

 

「本当に何があったでありますか?」

 

「…相当ヒドイ目二アッタミタイネ…」

 

その後、マコレの[癒しの歌]と妖精の泉の水と妖精で、動ける様になるリンクであった

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

しばらくして…

 

 

リンクは意識を取り戻し、通常運転に戻った

 

そして、デクの樹サマがリンクに声をかける

 

「よく…生きて帰ってきたの~リンクや」

 

「デクの樹サマ!お見苦しい所を…」

 

「ヨイヨイ…リンクの体を見れば、どれだけ過酷な状況にいたかわかる…強くなったな」

 

「…ありがとうございます!!」

 

実際、リンクの体つきは、無駄の無い筋肉で固められており、一回り大きくなっている

 

 

「疲れたじゃろう…まだこっちでは1日立っておらんから…早く帰りなさい…」

 

デクの樹サマはリンクに気遣っている

 

「はい!また!」

 

リンクは帰ろうとするが、デクの樹サマに呼び止められた。

 

「…リンクや…祭壇近くの物とマスターソードを持って帰ってくれんかの?…出来たらあの銅像も…」

 

「「あ…」」

 

ケミィとシィが固まっている

 

「なんだ…あの銅像…お~ま~え~ら~(怒)」チャキ!

 

近くにあったクローショットを両手につけるリンク

 

「に…逃げるです!」ダッシュ

 

「戦略的撤退であります!!」ダッシュ

 

「待て!!食材とお菓子も全部食いやがって!」バス!バス!

 

 

…あんまり変わらない所もあるが、変わらないナビィ達のを見て安心したリンク

 

その後、アイテムを回収し、マスターソードをしまい、帰宅するリンクだった

 

そのまま刺しといたほうが、平和じゃないかと思ったのは内緒だ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その頃、オールマイトこと、八木先生は

 

 

「…あ~…長…湯し…た………」

 

古い怪我も治そうとして、風呂に長湯しすぎてしまい、湯当たりを起こして

 

浴場内の長椅子で伸びていた…

 

「人間なのに無茶するからゴロ…3年前の傷なら4ヶ月位かかるゴロに…」

 

 

 

まだ入っているゴロン族…

 

 




ありがとうございました。

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