多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア) 作:油揚げパン
海上保安庁ー巡視船ー甲板
リンクが小型のエンジン音に気付いて、その方向を見ると、コーガ総長が、モーターボートで逃亡するのが見えた。
「!!あの野郎…」ダ!
リンクはダッシュし、[クローショット]を手にして、高速船に向かって飛ばす
バシュ!……ガキ!
船外機を上手く引っ掛かった!
「いきなりどうした!?」
海上保安庁の職員が声をかけてきた
「アイツがこの密猟集団のボス…うわぁ!」グイ!
思いっきり引っ張られ、海に投げ出されるリンク…
「く!(ダメだ、艤装が間に合わない!)セイ…ヤ!」バッシャーン!
リンクは海に投げ出される間に、[ロウラルの盾]の腕を入れる所に足首に引っ掛け、スノーボードの様に海面に着地、即席のウェイクボードで、引っ張られて行く…
「リンク!?」
事態に気付いたラナさんが、船の中をダッシュで来た
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海上ー巡視船付近
コーガ総長が操縦するモーターボートに引っ張られるリンク
「お前!しつこいぞ!!!」
コーガ総長はリンクに喚き声を上げている
「かちゃましい!こんなアホ集団に捕まったなんて、シリウスさんが浮かばれるか!!シィ!ショット!艤装展開準備!!」キリキリキリ…
「「了解ッス!」であります!」
慣れない盾ボートなので少しづつクローショットを巻き取って行くリンク
「こんのお!」ブン!
コーガ総長が岩を作って投げて来る
「げ!まーがーれー!!」ザバババ…
リンクは重心をずらし、スライドしてかわしていく
「いつでも大丈夫ッス!」
ショットの声が聞こえた、準備は出来た様だ
コーガ総長のモーターボートは方向転換し、速度を上げて行く
「はーっはっはっは!!そんなに付いて来たいなら来るがいい!」
コーガ総長が向かった先には、巡視船がいた
「そのまま潰れてしまえ!!」
コーガ総長のモーターボートは、巡視船のすぐ手前で、ターンする
「!…ヤバい…」
このままだと巡視船に叩きつけられる!!
パキン!ズザザザザ!
すると、水面にスロープが出来てリンクはそれに乗り、巡視の上を飛び上がる
巡視船の方を見ると、ラナさんが、魔法障壁でスロープを作ってくれた様だ
「リンク!!ちゃッちゃとやちゃいなさい!!」
ラナさんの声が聞こえる
「ありがとう!ラナさん!!艤装用意!」
「「了解!」」
シィ、ショットが返事をすると、足元に青いマークが現れ、文字に[天龍]とかかれる
空中で、装備されていく艤装、今までとは違い、結構デカめ、眼帯に頭にアンテナなのか、カチューシャが付けられる
すると鎖が海から伸びて来て、軍刀がリンクに向かって飛んでくる
リンクはキャッチし、クローショットを解除
そのまま着水し、スピードスケートの様に、モーターボートに近付いて行く…
「待たんかーー!!」ズザザザザ…!
少しづつ近付くリンク
「リンク提督!どうせならブチ込むッス!」ウウィィィィ…
「ブチ込む?」
ショットに聞き返すと、背中の砲身が勝手に動きだした
「いつでも大丈夫ッス!撃って欲しかったら『撃て』とお願いするッス!」
…ものは試しだ
「ショット!撃てぇ!!」BAsunnN!!
DOcooooooN!!
背中にある2本の砲身が一斉に放射し…
前にいた、モーターボートに直撃し、3回ほど水面に叩かれ転覆した…
「く~…この感じ!久し振りッス!」
テンションあげあげなショットはいいのだが…
生きてるのか…
「…ぶはぁぁ…いきなり何するんだぁぁぁぁ!!!」
水面からコーガ総長が浮いてきた
良かった、生きてたか
その後、コーガ総長もクローショットの鎖で縛って引っ張り、巡視船に引き渡した
そしてタラップを上がっていると上にラナさんがいた
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※タラップ…船に乗り込む為の足場の事
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「…何か言うことは?」
…怒ってる
「…飛び出してすみませんでした。」
ラナさんは少し見て…
「…解ればよし、今度からプロの指示に従いなさい!仮免勇者君」
「…はい、ラナさんが手伝ってくれて助かりました。ありがとうございます。」
リンクは笑ってお礼を言った
「キュン///……は!パウチが反応しちゃうじゃない!!」
ラナさんは魔導書でリンクを殴り…
「へぶ!!…と…わ、わぁぁぁぁぁぁぁ!」ドッボーーン!
バランスを崩したリンクは、タラップから落ちて、海でずぶ濡れになるリンクでした。
「あ…ゴメーーン!!」
ラナさんの声が海に響く…
ありがとうございました。