多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア)   作:油揚げパン

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マイペースで進めます。


田舎で育った少年02

トアル村ー自宅

 

早朝

 

 

コケコッコー!!!

 

牧場の主に「朝ごはんくれー!」のモーニングコールをするいつもの朝なのだが、リンクはと言うと…

 

 

「…………ねむ……」

 

 

昨日の迷いの森失踪未遂事件で、体力は回復しきれていなかった。

 

 

疲れた体を無理矢理起こし、花子(子牛♀)のご飯の準備の為、洗面台にゆっくりと向かう

 

 

冷たい水で目を覚まそうとするが、体が重たい、

 

とりあえず顔を拭くため手探りでタオルを取ろうとするがなかなか取れない

 

「ヘイ!タオルハココヨ」

 

「おぉ……ありがと…?」

 

聞き慣れない声に頭に?が浮かぶ

 

 

とりあえず顔を拭いてから声の方を見ると、白く光る球体に蝶々の羽が生えたのが浮いていた。

 

 

「ヘイ!モウ朝ナンダカラ、シッカリシナサイヨ」

 

ボクはしばらく見た後こう結論付けた。

 

「…………まだ夢の中だった……」

 

とりあえずベッドに戻ろうとする

 

 

「ッテ!二度寝スンナヤゴラー!!」

 

白く光る球体は後頭部に向かって体当たりをする

 

「グハァ!」

 

クリティカルヒットで悶絶するリンク

 

 

「~たぁ…痛いって事は夢じゃないの?」

 

「最初カラ言ッテルデショ?」

 

 

…ついていけない状況を打破するため、子供特有の救難信号を発信した。

 

 

叫びである

 

 

 

「…き…ヽ(;゚;Д;゚;; )キャァァァ!!」

 

 

子供特有の周波数の高い声が広範囲に広がり、

 

牧場で鶏に水をあげようとバケツを運んでいた父さんは、バケツをひっくり返し

 

鶏は突然の事に暴動モード突入

 

台所にいた母さんは、目玉焼き用の卵を落とした

 

 

朝からパニックである

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

自宅ーリビング

 

 

緊急家族会議が開かれ、謎の生物に対する質問会になった

 

 

 

「…………すると、君はリンクの体の中から夜中に出てきたってことであってるね」

 

「イエス!!!ソコニイル少年ノ中カラデテキマシタ」

 

 

家族全員、目が点になる

 

「…………オトちゃん」

 

「…………なに」

 

 

父さんはスット椅子から立つと急に姿勢を正した

 

「緊急事案発生!!リンクを連れて至急、病院に向かえ!」

 

「了解!40秒で支度します!」

 

 

 

急に、自衛隊バリの速さで身支度を始める両親に体が硬直してしまうリンクと謎の生物

 

 

「ナ…ナンカコワイ…逃ゲ」

 

謎の生物の背後からスッっと何かが飛んでくる

 

 

 

虫取網だ

 

 

「逃がすかァ!!息子の個性!!!!」

 

 

父さんは居合い切りのように虫取網を横に振り、謎の生物を捕獲

 

 

「あんたぁ!」

 

母さんは机の上に虫籠を置く

 

「ナイス!」

 

 

父さんは、虫取網を兜割りの要領で虫籠に謎の生物をシュートする

 

 

この間、僅か3秒!

 

「アレ!?ナンデ!!?リンク-!」

 

 

「ちょ!父さん!?」

 

 

突然の出来事に戸惑うリンク

 

 

 

 

 

スゥ……ハァー…

 

「ほらリンク!早く準備しなさい」

 

「今夜はお赤飯ね~」

 

 

深呼吸したと思ったら、いつもの感じに戻っている

 

 

…………この両親何者?

 

「助ケテー‼リンク!!!」

 

 

…………そっとしておこう

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

とある村の近くにある病院

 

 

リンクの個性が発動したので、どんな個性か調べに来ていた。

 

「~ん 間違いなくリンク君の個性だね。おめでとう」

 

「やったー‼」

珍しくハイテンションなリンク

 

 

医者の個性は[個性分析]個性の特性を調べる個性で、未然に暴走を止めやすくなるので人気の医者だ

 

「でも…ずいぶん気が立ってるね」

 

「ハヤクダシナサイヨ!!」

 

 

 

父さん達はマイペースだ

 

「ハッハー!さすがリンクの個性だ!」

 

「ホントに良かったわ~」

 

 

 

気が立ってるのは、今朝のやり取りの性だろーが

 

 

 

「じゃあ調べるよ 、リンク君、そこに座って」

 

「あ…ハイ!」

 

医師に言われ、診断室の中央に座る

 

 

「いくよ… ハイアナライズ!」

 

先生の目からレーザーが出てCTスキャンのように調べていく

 

 

リンクは今までで1番緊張している、貧乏揺すりが止まらない

 

 

「解析出来たよ。君の個性は…」

 

「個性は…」

 

リンクは息を飲む

 

「[妖精の力を借りたり、召喚する個性]だね。おめでとう!いい個性じゃないか」

 

 

よっ妖精?

 

「せっ先生、妖精って…」

 

「大丈夫、ちゃんと説明してあげるから、妖精って言うのは、良く、伝承何かに出てくる生物だよ。それぞれ色んな個性を持っていて、色んな所に隠れているものさ」

 

「ハぁ…」

 

イメージの湧かないリンク

 

「例えば、今虫籠にいるのも妖精だよ。君の中にずっと隠れてたね。この子の能力は[楽器]特定の楽器になって、メロディを奏でることで、色んな効果を発揮出来る個性だね。そろそろ出してあげよう」

 

医者は虫籠の蓋を取った

 

「アーセマカッタ」

 

 

 

「音楽については君のお母さんの方が詳しいから、そっちから聞くといいよ。……たくさんの友達が出来る素晴らしい個性だよ。後はきみの頑張りと、使い方だね」

 

 

「!………ありがとうございました。先生」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

病院→自宅

 

自室で個性について考えるリンク

 

「それにしても妖精かぁ…正直ピンと来ないな」

 

「大丈夫!私ニマカセテ」

 

「任せてって…そういえば名前聞いてなかったなぁ、なんて名前?」

 

「名前ナンテナイヨ?デモ、昔、緑ノ服ノ人ニ[ナビィ]ッテ呼バレタ事ガアルヨ………アンマリ覚エテナイケド」

 

「そっかぁ…じゃあナビィ!これからパートナーだよろしく!」

 

リンクは手を伸ばす

 

「ワカッタワ!私ガ世話シテアゲル!」

 

ナビィは掌に乗り嬉しそうだ

 

「お手柔らかに頼むよ(^-^)」

 

 

するとリンクの右手が光出した

 

「な!何が!」

 

光が収まった後右手の甲を見ると変な模様が出来ていた。

 

「ナビィ…これわかる?」

 

「シラナーイ」

 

手の甲には三角を3つピラミッドみたいなマークがついた

 

「まぁ…後で解るかぁ お休み~」

 

今日も色々あったので泥のように眠るリンクだった

 

 




主人公の個性が発動しました。
次は効果についてです。(* ̄∇ ̄)ノ

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