多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア) 作:油揚げパン
雄英高校ーグラウンド
学校のグラウンドには多くの人が賑わいはじめている
中央は机が並んでおり、周りを囲む様に飲食屋台が並んでいる…
バンドが終わった後、リンクは制服も借りたが、チャイナ服は、初めてだ
…男物でよかった
麺は香りを保つ為、最低限の玉数しかストックしていない
「みんな!シミレーション通り…行くよ!目指せ!売上トップ!!!!」
「「「おーー!!」」」
5人のメンバーは、円陣を組んで、気合いをいれている
…男が2人なので、パワー不足な気がなるかな?
今回のラーメンは、魚介、豚骨、鶏のトリプルスープ
具はもやし、味噌漬けの黄身、チャーシュー…サイドメニューで、トロロ昆布飯…
麺だけなら600円、飯が150円になる
リンクはヘルプが呼ばれるまで、裏方…配膳や器の回収等をする事にした
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11:30
「いらっしゃいませー!!はい3つですね♪」
「ありがとうございました~♪」
お昼時になって、それなりに人が並んで来た…
でも、チャイナ服を着た兎田さん達が目当てっぽそうだが…
「リンク!製麺が追い付かない!お願い出来る!?」
お…兎田さんに呼ばれた、ついに助っ人タイムか…
「わかったいま…?」
2つ隣人が集まっている…あれって…
蒲鉾みたいな生地に直接、刃を入れて鍋に入れていってる…
「…高校で刀削麺って…ありかよ!」
※人の事あまり言えない
ライバルチームは刀削坦々麺…物珍しさからなのか、人だかりが出来てる
オマケに、こっちの視線に気付いてニヤニヤしてる…
「…こっちもちょっとやったるか…」
リンクは、机の使ってない奴を見つけ、台拭きで綺麗にして行き…
「牧場君?…一体なに…」
上田さんは気になっている…
「よっと…じゃ!行くよー…」ドス!ドス!…
見える所に机を置き、打ち粉をして…塊の生地を叩きつけ、生地の状態を確認し…
「セイ!」ビヨ~ン…ベシ!
おもむろに麺を引き伸ばして、伸びたら生地をねじり、また打ち粉をして、また引き伸ばす…
リンクがやってるのは【手延べ麺】である
「……すげ~」
「あれ…ラーメン?」
「中華街みたい…」
近くの子供や、大人、昼飯に来た学生が注目している…
あっという間に8人前の麺を作ったリンク…
「はい!よかったらどうぞ!三つ巴ラーメン600円でーす♪」
麺を切り分けながら営業するリンク…
お客さんが集まってきた
「…牧場くん…何者?」
兎田さんがリンクを指している
良く見ると他のメンバーの目が点になっている…
「飴細工の応用だよ…ほら!麺出来たよ!少し短めに茹でてね」
「お…おう!…目指す職間違えてね?」
チャカマシ!(注、やかましい)
七三メガネに麺を渡して、次の麺を作っていく…
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12:00
麺を作っていくリンク…
「セイ!…セイ!あ…緑谷!これから飯?」ビヨ~ン…ベシ!
「牧場君!ってなんで麺打ってるの!?」
緑谷とミリオ先輩、エリちゃんが来た
「へ~本格的だね」
ミリオ先輩が店を見ている
「………これ…どうやってこうなるの?」
エリちゃんが台の生地を見ている
「今からやるからちょっと待ってて…」
リンクは一人前に切り分け、別トレイに移し、新しい生地を取り出し
「行くよー…セイ!」ビヨ~ン…ベシ!
「伸びた!」
「セイヤ!…セイ!」ビヨ~ン…ベシ!ビヨ~ン…ベシ!
10回程繰り返し…麺が出来ていく…
「………ほぁ…」
ほあ?エリちゃんから変な声が出た
「ミリオ先輩…チャレンジします?」
話題を振ってみた
「え!オレ!?」
「まだ生地があるから大丈夫ですよ…ミリオ先輩の良い所見てみたいよね♪エリちゃん」
「う…うん」
無理矢理作らざるを得ない状況を作るリンク
「よ…よし!オレに任せて!」
少し不安な顔をしている…
ミリオ先輩と緑谷に手を洗わせ、手にビニール手袋をさせて、いよいよ初めての手延べ麺にチャレンジが始まる
「…なんでボクまで」
緑谷も無理矢理巻き込まさせた
「いいからいいから…じゃあ、まず1回目…横にビヨ~ン…」
「ビヨ~ン」
エリちゃんもリンクの真似をして両手を大きく広げる
「……ヨット!」ビヨ~…ぶち!
…1発目で切れた
「ミリオ先輩…アウト~、強すぎ」
「えぇ~~…」ガーン…
「ほ…よとと…」ビヨ~ン…ビヨ~ン…
ミリオ先輩はショックを受けている中、緑谷が頑張っている
「ほら!エリちゃん!応援応援!」
「が…頑張れ~…」
そうさせて緑谷にプレッシャーをかけるリンク…
「8…回!…出来た…」
緑谷はゆっくり慎重にやって出来た様だ
「おぉ!流石!…じゃあこれは緑谷達のお昼だね♪ミリオ先輩の奢りの…」
そういってミリオ先輩を見るリンク
「えぇ!!そうなの!?」
「「「はっはっはっは…」」」
そうして、変わった麺のラーメンを緑谷達に食べさせ、売上に貢献して貰った…
ありがとうございました。