多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア) 作:油揚げパン
12:50ーグラウンド
「はい!あと3杯で完売!」
兎田リーダーからメンバーに号令がかかる
予定していた400杯が無くなり…
そして、最後のお客様に提供していく…
「…はい!ありがとうございました~…」
「「…完売!大成功!!」」
麺あげ担当はパイプ椅子に座り込み、ぐったりしている
「お…終わった…」ガク…
交代していたとは言え、水を吸った麺を湯切りずっとしてたもんな…
ぶっちゃけ、軽いダンベルをずっとやり続けるのと一緒だ…普段あんまり運動しない経営科にはキツかったか
「いや~助かったよ♪牧場くん♪ふっふっふ…」
売上を電卓でカウントしている兎田さん…
…今はそっとしておこう
上に着ていただけなので、制服を脱いでシーカーストーンに入れておく、洗って返そう
「イヤ~…机出した時はなにをするかと思ったら、あんな特技があったなんて…」
「お家料理屋か何か?」
同じメンバーのメガネの茶髪女性と犬耳な銀髪が質問してきた。
「いや…ただの酪農家だけど…」
「「…えぇ…」」
…納得出来ないって顔をしている
「……料理に関してはレミーがサポートしてくれるからね」
リンクは、水を飲んで椅子に腰をかける…
「レニーって?」
ぐったりしてたメガネが、話に混じって来た
「料理妖精レミー…ネズミのリトルシェフだよ」
「ね…ネズミ…ネズミの料理…」
メガネ茶髪が引いている…やっぱり引くよな
料理妖精レミーの話をしたら大体の人は引く…
「5つ星の料理店に住み着いてるうち覚えたみたいだよ…料理に関しては、あと、料理を体で教えてくれる」
「…成る程ね…」
一応納得してくれたようだ
「終わった!!予定より売上が上がったわね♪……ねぇ、レニーが体で教えてくれるってのは?」
兎田さんが集計が終わってこっちに混ざってきた
「それは、見た方がいいかな?」
リンクは、オカリナを構え、メロディを奏でる
♪~[レミーのクッキングマーチ]~♪
すると右手が反応し、半透明な金色のお玉やフライパン等調理器具が小さな竜巻のように出てきて…
PON!シャッキーン…
ポップコーンの弾ける音と共に、コックコートを着たネズミ…レニーが現れる
レストランのボーイの様に挨拶するレニー
兎田さんが思わず挨拶する
「あ…どうも…意外に礼儀正しいのね」
リンクは早速、無茶振りをしてみる
「レミー、早速で悪いけど、今日の祭りで手軽に摘まみながら歩けるの…作れそう?」
レニーは、考える素振りをし、走り出す…
残りの生地やタレ、油、残りのスープを確認し
兎田さんに登りだす
「え!ちょっと…きゃ!」
頭に乗るの髪を掴み、兎田さんを操り始める
「え!え!なにが…」
生地を手延べで麺を作り、アルコールスプレーの中身を捨て、洗い、容器にタレと鍋に残ったスープを入れて、伸ばした麺に吹き掛ける
「ちょっと!止めて~」ジュワ…
鍋に鶏油、ラードをいれ、高温に熱し、麺を揚げていく
そうしてお冷や用の紙コップに、揚げた麺をさしてこっちに持ってきた
「…これ…揚げ焼きそば?」パキ…ザクザク…
そういって、麺を一本取って食べて見る
…完全に味が今日作ったラーメン味のべ○スターラーメンが出来てる…
「これが…体で覚えるって事なのね…あ、美味しい」
「どれどれ…本当…」パキ…ザクザク…
そういって皆で摘まんでいく…
リトルシェフもどや顔だ
そうして、レミーは消えていく…
「…ねぇ…これ以外も出来るの?」
兎田さんが聞いてきた
「レミーは料理関係は大体出来るよ、あと栄養管理なんかもやってくれたり、相手の事を調べてその人の故郷の料理を作ったり、新しい食材を見たときは楽しそうにしてるね」
…兎田さんが何か企んでいる…
こういう時は逃げるのが1番だな
「じゃ!これから予定があるので…」ダッシュ!
リンク は 逃げ だした!
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グラウンド
「…牧場く~ん♪いい話があるんだけど…あれ?牧場君は?」
兎田さんはキョロキョロしている
「さっき、予定があるって走っていったわよ?」
「……金儲け出来そうだったのに…」
いじける兎田さん…
ありがとうございました。