多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア)   作:油揚げパン

224 / 337
妖精(フェアリー)アイテム

牧場家ー自宅前ー午前10:00

 

 

 

 

お土産に母特製カスタードアップルパイを貰って、手編みの籠に持ち帰るルクス

 

少し遅くなってしまった

 

「またね~ルーちゃん…いつで来てね~♪」

 

「はい♪おばさま、お土産までありがとうございます!凄いお料理上手ですね!家の料理より美味しかったです」

 

「料理歴はかなり長いもの♪ルーちゃんも頑張れば良いわ♪」

 

「はい!」

 

いつの間にか、めっちゃ仲良くなってるし…このパイも朝に一緒に作ってたし…

 

「いやいや普通の人と比べちゃ可哀想だろ…(500年以上料理やってりゃ…ね…)」ボソ…

 

父さんが最後の方に何かボソボソ言っている

 

「あ・な・た…何か言った?」

 

父を睨む母…

 

「いえ!なんでもない…それよりリンク」

 

「父さん?」

 

父は少し真面目な顔で肩を捕まれ…

 

「…8歳と子供相手どこまで行ったんだ!? A?B?お父さんそんな子にそだべギュ!!」グシャ!

 

「フゥ…余計なお世話よ♪あなた♪」

 

「お…オトちゃん…強…すぎ…」ピクピク…

 

…玄関の壁に押し付けられた我が父…やっぱり女って怖い…

 

 

「ねぇ母さん、父さんが言ってたAとかBって?」

 

 

リンクは母さんに聞いてみた、ルクスも気になる様だ

 

 

「そうねぇ~♪2人が大人になったらね♪」

 

ルクスとリンクを見て、まだ早いと言われてしまった

 

「「え~…」」

 

声を揃えるルクスとリンク…

 

…いったい何なんだ、東京に戻ったら誰かに聞いて見よう

 

 

「では、おじ様もお世話になりました。」

 

ルクスが家の両親に挨拶をしている

 

「…じゃ、行こうか」

 

「はい♪リンク兄さん♪」グイ!…

 

そう言ってリンクの手を引っ張り森に入って行く

 

「ちょ…そんなに引っ張るなよ…」

 

引っ張られていくリンク、困った様な嬉しい様な微妙な顔をしている

 

 

 

 

 

 

 

「よっと…行ったかい?」

 

壁にめり込んだ父は抜け出し、守護(マモル)は二人を優しく見守る

 

「…えぇ、まさか知恵のトライフォースの継承者だったなんて、やっぱり厄災が近いのかしら…あんな小さい子供にだなんて…」

 

心配する母、織音(オトネ)

 

「…せめてその時まで、自分達が出来る事をしよう…何時もそうだったろ、賢者の役目ってのは」

 

 

 

「…そうね、あの子達の未来を信じて…ね」

 

守護と織音が手を繋ぐと手の痣がピッタリ合い[森の賢者の証]が出来る

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

迷いの森の道中ー妖精の泉

 

リンクとルクスは泉の横を歩いている

 

「リンク兄さん…この泉」

 

「あぁ…妖精の泉だよ、家の飲み水や牛、コッコの飲み水もここから直接引いてるんだ、この上に湧いてる所があるんだ」

 

そう言ってリンクは滝の上を指さす

 

「へ~…あ!そうだ!」

 

ルクスは何かを思い出した様に鞄からコルクの蓋付きの瓶を3個取り出す

 

「えっと、スイシツチョウサって言うのをやるって事でついて来たの!だからお水持って帰らなきゃ…」

 

 

…水質調査?

 

「…なら1つは源泉と他は、滝のしたの所で取ろっか」

 

「うん!」

 

 

 

 

そうして、滝の上に上り、水を採取していると…

 

「リンクさーん、ルクスさーん…」

 

ん?この声…

 

「誰の声?」

 

ルクスはキョロキョロしている

 

 

 

「良かった…まだここにいて…」

 

マコレが何かを持って空からきた

 

「マコレ…どうしたんだ?」

 

リンクはマコレに聞いてみた

 

「デクの樹サマから頼まれたので、お届け物です。ルクスさんに…」

 

「え…わたし?」

 

…あぁ森の試練の記念品か…妖精のオカリナかな?

 

「はい♪森の試練の上位を突破したので、これが贈れれます!」

 

そう言ってマコレからルクスに渡されたのは、一本の白い指揮棒だった

 

「…これって?」

 

「はい!それは[風のタクト]と言って、風をコントロールする事が出来ます!他にも、妖精のオカリナ同様、音階で、力を発揮出来ます!音階はタクトの振り方で変わります…早速練習しましょう!」

 

ルクスはタクトを手にし、マコレと同じ構えを取る

 

「…ではいきますよ…まず3拍子で…こうです」

 

マコレはタクトの代わりに枝を降っている

 

「えっと…こう…こう…こう…」

 

ルクスは見よう見真似ねタクトを振るとメロディが流れた

 

♪~[サリアの歌]~♪

 

「そうです♪上手い上手い!」

 

「そ…そう?」

 

ルクスは嬉しそうだ

 

「今度、色んな曲の譜面をルクスさんの家に送りますので…それでは…また」

 

そう言ってマコレは空に帰って行った

 

 

…僕の時は吹っ飛ばされたのに…上位って…一体いくつ森の試練あるんだよ

 

「ふん♪ふん♪ふん♪」

 

タクトを振ると、音もそうだが、風が強く前に向かって吹かれる…

 

「これが[風のタクト]…私の妖精アイテム…」

 

…顔をニマニマさせてるルクス

 

「…帰ったら練習がいるね」

 

「…うん…そうだね…」

 

帰る話をしたら顔を暗くするルクス

 

「…よし、少し寄り道しながら帰ろっか…確か向こうにハイラルダケが生えてたはず…通り道だしだから大丈夫だろ」

 

「うん!」

 

元気になったルクス

 

こうして、帰り道に、キノコや木の実を取ったり、デクナッツを紹介しながら帰って行った

 

…何故かキュイ族がここにいたのはビックリした

 

 

 

 

 

 

 

ルクスは[風のタクト][妖精の泉の水×3][ハイラル栗][ヒョイの実][ハイラルダケ]を手に入れたよ!

 

 

 

 




ありがとうございました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。